Dir en grey  ディルアングレイ

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604名無しさんのみボーナストラック収録

『やれやれ』って感じで、ちょっとため息ついた後、俺は優しい目をして言った。
俺「・・・・前の彼女と別れた理由、教えてやろうか」
亜矢乃「・・・?」
俺「お前にもらったクッキーの包み紙も手紙も、全部捨てられなかったんだ。
携帯に入ってる家族以外の女のメモリ全部消せって言われても、
お前のだけは絶対無理だったし、母さんが無理矢理持たせたアルバムに入ってた
お前の写真も捨てられなかった。」
亜矢乃「・・・えっ、」
俺「俺・・・、なんていうか、お前の事、すっげー大切に思ってるんだよ。
だからさ、フるのも、遠距離とかで、亜矢乃が傷ついたりするのも、嫌なんだ。」
亜矢乃の白い頬に、涙がツツーっと流れた。表情を変えず、
俺の話を聞こうとしてくれている。
家についたが、泣いている亜矢乃をどうするわけにもいかないので、また走り出した。
俺「もし、亜矢乃が俺のせいで傷つかないなら・・・・付き合ってほしい。」
亜矢乃「遠距離は・・・辛いよ。でも、それでも賢ちゃんのこと好きだから、、
辛くても我慢できるよ。私。」
俺「そっか・・・」