Dir en grey  ディルアングレイ

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597名無しさんのみボーナストラック収録

俺「さー・・・どーすっか、どっか行きたいとこある??」
亜矢乃「ゆっくりしにきたんでしょ、家でゴロゴロしてていいよ」
俺「んなこというなって、丁度給料はいったし、
サマソニ連れて行ってやろうと思ったのに
お前居なかったし、いっつもクッキーとか・・美味いもんもらってるから」
亜矢乃「そんなのいーよ、気ぃつかわなくて。」
俺「俺がダメなの!!ひっぱってでも連れて行くからなー」
愛車に乗せて、とりあえずそのへんをブラブラ。
俺「あっれー??あんなのあったっけー??」
亜矢乃「最近できたんだよ、カラオケとかあるから楽しいよ〜」
俺「おっ、行ってみるか!」
598名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/20(土) 20:35:11 ID:m/xkyvEd0

Nirvana、GreenDay、しまいにはSlipKnoT・・・
こんなノリでいいのかっていうぐらいノリノリで、二人で叫ぶ。
ほんと、食ったばっかりのカルボナーラも五臓六腑も出るんじゃないかと思うほどに。楽しいんだが、
もう少し・・・可愛いのも聴いてみたかったぞ俺は!(笑)
いや、いいんですけどね、別に。邦楽ってあまり好きじゃないし。
そのあとボーリング行って、亜矢乃にボロ負け。俺カッコ悪い・・・。
599名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/20(土) 20:36:13 ID:m/xkyvEd0

俺「あーーー疲れた・・・・。まじ明日筋肉痛決定だこれ」
亜矢乃「ほらーっ、だから家にいよーって言ったんじゃんか」
俺「む〜・・・まぁ、いいんだよ。うん。楽しかったし」
そんなことを話しながら運転していると、
前のトラックから何かバサっと飛んできて、俺の車のフロントガラスに張り付く。
俺「ぅ・・ぁああああああ!!!!」と叫びながらブレーキを踏んだ。
びっくりして道端に車を止め、その正体を確かめる。
・・・・エロ本だった、それも・・・、ハードSMっぽいやつだったと思う。
それを見て二人とも言葉を失った。
600名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/20(土) 20:37:33 ID:m/xkyvEd0

俺「これ・・・どーすっか、捨てとくかこのへんに」
亜矢乃「地球に優しくしましょうネー。近くのコンビニで捨てればいいじゃん」
俺「うむ・・・・」仕方なくそれを持って車に乗り、また走り出す。
しばらく前を見たまま運転していると・・・
亜矢乃「うぅ・・・うはーーー・・・なんだこれ、こんなの絶対やだぁ・・・」
俺「・・・・亜矢乃、おまえ何見てるんだよ」
亜矢乃「さっきの本。」ちらっと見ると、手足縛って、目隠しで、
口とアソコに極太バイブが突き刺さってる写真。
俺「馬鹿おまえ、まだ未成年だろーがー」
亜矢乃「賢ちゃんだって見てたじゃんか(笑)」
俺「馬鹿、俺はこんなハードなの見てねぇよ」
亜矢乃「ん〜、じゃぁどんなのを見てたのかなぁ〜??w」
601名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/20(土) 20:39:12 ID:m/xkyvEd0

俺「じょ・・・冗談じゃんか!見てないってそんなの」
亜矢乃「本棚の奥のほうにあったアレはなんなのかなぁ♪」
俺「・・・なんだ知ってたのかよ」
亜矢乃「ばっちり見つけちゃったもんね〜♪真希と。」
俺「ま・・・まじかーーーーぁ!!!」
亜矢乃「それよりコレ・・・こういうのって気持ちいいものなのかな」
俺「ん〜・・・人によるんじゃねえ??俺はそこまでやるの好きじゃないし」
亜矢乃「ふふっ、だったらどこまでが好きなんですかぁ」
俺「・・・・・・おまえなぁーーー!!」
亜矢乃もそういう年頃だから仕方ないけど、なんか違和感が・・・・。
602名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/20(土) 21:49:07 ID:m/xkyvEd0

コンビニについたので、さっさとその本を捨てて、また走り出した。
亜矢乃「賢ちゃんって、彼女いるの???」
俺「いねー、・・・居たけど別れたんだよ」
亜矢乃「えーっ、なんで〜??」
俺「・・・いろいろあるもんなの!そういう亜矢乃はどうなんだよ」
亜矢乃「いないでーっす。好きな人は居るけどね」
俺「お?誰だ??○○(近所のガキ)か???(笑)」
亜矢乃「そんなわけないじゃん!!・・・ヒントはね〜。う〜ん。3年前と一緒。」
俺「・・・わかんねー」いや、ほんとはわかってるんだけど。『わかった!俺だ!!』なんていえるわけがない。(笑)
亜矢乃「うわーひどい!!!」
俺「あ〜、あ〜、わかったわかった、ごめんって」
亜矢乃「・・・賢ちゃんのことなんか忘れてさ、
かっこよくてやさしー彼氏高校で見つけようと思ったんだよ??」
俺「お。おまえ・・・(汗)」
亜矢乃「・・・でもやっぱり無理だった。だって、賢ちゃんのほうがいいんだもん。」
603名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/20(土) 21:50:20 ID:m/xkyvEd0

ふたりともだまったまま、家のちかくまで行ったと思う。
そこでまた亜矢乃が口を開いた。
亜矢乃「ねぇっ、賢ちゃん・・・・」
俺「ん?なんだ??」
亜矢乃「あんね・・・。その、もう一回・・・告白していい??」
俺「・・・・。」
亜矢乃「だってね、2回言ったのに・・・YesもNoも言ってくれないじゃん」
俺「そういうこと言えない位置に居るんだよ、俺ん中で・・・」
亜矢乃「・・・兄貴の妹だから???だから振れないとか思ってる??」
俺「そんなんじゃねーって・・・。」
亜矢乃「わ、私は!ほんと、賢ちゃんのこと・・・好きなんだよ??
ずっと・・・ずっと、前から。 好きで居られるならそれだけでいいって思ってたけど、
叶わないなら、もう苦しい思いしたくないよっ・・・。」
604名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/20(土) 21:51:25 ID:m/xkyvEd0

『やれやれ』って感じで、ちょっとため息ついた後、俺は優しい目をして言った。
俺「・・・・前の彼女と別れた理由、教えてやろうか」
亜矢乃「・・・?」
俺「お前にもらったクッキーの包み紙も手紙も、全部捨てられなかったんだ。
携帯に入ってる家族以外の女のメモリ全部消せって言われても、
お前のだけは絶対無理だったし、母さんが無理矢理持たせたアルバムに入ってた
お前の写真も捨てられなかった。」
亜矢乃「・・・えっ、」
俺「俺・・・、なんていうか、お前の事、すっげー大切に思ってるんだよ。
だからさ、フるのも、遠距離とかで、亜矢乃が傷ついたりするのも、嫌なんだ。」
亜矢乃の白い頬に、涙がツツーっと流れた。表情を変えず、
俺の話を聞こうとしてくれている。
家についたが、泣いている亜矢乃をどうするわけにもいかないので、また走り出した。
俺「もし、亜矢乃が俺のせいで傷つかないなら・・・・付き合ってほしい。」
亜矢乃「遠距離は・・・辛いよ。でも、それでも賢ちゃんのこと好きだから、、
辛くても我慢できるよ。私。」
俺「そっか・・・」
605名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/21(日) 00:55:15 ID:MDmPqtFN0

亜矢乃が泣き止むまで、片手つないだままそのへんをぶらぶら走って、
泣き止んでからうちに到着。
俺「ただいまー」
母さん「あら、おかえりー。はやかったわね。亜矢乃ちゃんいらっしゃい」
亜矢乃「こんばんわ!」
母さん「いつも、真希が哲也君のお世話になってるみたいで・・・ごめんねー」
亜矢乃「いえいえ、あんな兄貴、真希みたいな子に拾ってもらえて・・
妹としても安心してますよ(笑)」
そんな冗談を交えつつ。俺の部屋に入る。殺風景だけど、
ベッドとかはそのまま置いてあるから、2日、3日泊まるには支障ない。
最初はなんかぎこちなかったけど、だんだん普通に喋れるようになってきた。
亜矢乃「真希と兄貴キスしてるとこ見ちゃってさーーー」
俺「うわ〜、すっげーきもちわりぃ。」
亜矢乃「でしょー!?もう・・兄貴のキス顔とか最悪だよマジ。」
俺「真希もそうとうだろうな〜・・・」
と、お互いの兄妹を貶しあっていると、真希と哲也が帰宅。
606名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/21(日) 00:56:20 ID:MDmPqtFN0

真希「あっ、居たー」
俺「おまえノックぐらいしろよ!!」
真希「私の部屋はいってくるときしたことなかったじゃん!!
何回着替え見られたと思ってんの?」
俺「お前の着替えなんか見ても萌えないからいーだろーが!!」
真希「ばか、そういう問題じゃない!!!」
哲也「まぁまぁ・・・」
と、いつもの感じで4人の時間がはじまる。
607名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/21(日) 00:57:32 ID:MDmPqtFN0

ただ、やっぱ哲也と真希も言ったことなんだし、俺と亜矢乃のことも、
そろそろ話さないといけないかなーって思ったんだ。
哲也「ところでさ、賢悟は彼女つくらないのか???」
丁度良いタイミングで哲也が話をふってくれた。
「あー・・・そのことだけどな、」チラっと亜矢乃のほうを見ると、
恥ずかしそうに下を向く。
俺「俺さ、彼女できたんだよ」
608名無しさんのみボーナストラック収録:2009/06/21(日) 00:58:34 ID:MDmPqtFN0

哲也「おー!!やったじゃん!!どんな子??」
俺「んーとなぁ、ギターはまだまだ生っちろいけど・・・ピアノがうまくて、
そいつの兄貴はベースが上手くて、みたいな」
真希と哲也が一緒のタイミングで亜矢乃を見た。
哲也「賢悟・・・趣味わる。・・・いたっ!!」
亜矢乃が哲也を思いっきりしばいた。(笑)
同じようなことをいうあたり、やっぱり兄妹なんだよな。