Dir en grey  ディルアングレイ

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576名無しさんのみボーナストラック収録

俺の胸あたりを握りこぶしでガンガン叩きながら、
亜矢乃は俺に言葉をぶつけてきた。
亜矢乃はバスケで鍛えてるだけあって、その一発一発がめちゃめちゃ重い。
突き刺さる言葉も、重くて痛い。
痛いけど、俺はそれを受け止めるしかなかった。
俺は、負けないぐらいの力で亜矢乃を思いっきり抱き締めた。
雪も降ってきて、人通りが少ない。亜矢乃の嗚咽だけが響いていたと思う。

でもやっぱり別れなければならないときは訪れるもので、
俺は真希と哲也と一緒に、 新幹線のホームに立っていた。
もうすぐ哲也の後輩になる亜矢乃と真希、制服ぐらい見たかったと思ったけど、
すぐ手伝って欲しいとのことで、引越しが早まってしまったのだ。