【スラッシュ】KREATORを語ろう【ゴシック?】

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ENDLESS PAIN (1985)
音質が悪く、演奏ももたついていて曲もB級臭いというマニア向けの作品。
しかし"Tormentor"など初期を代表する曲もあり、
LIVEではハイテンションナンバーへと生まれ変わっている。

PLEASURE TO KILL (1986)
相変わらずのマニア向けだが、B級臭さも取れ、音質・演奏の荒さも
「とにかく激しく・速く」という前向きなパワーに昇華されていて
80'sスラッシュメタルの魂を感じさせるアルバム。

TERRIBLE CERTAINTY (1987)
ドラムの安定度も増し、前作から大幅に完成度が上がっている。
この頃からツインギター編成になり、KREATOR節ともいう独特のリフワークも現れ始め、
息をつかせぬほどのスピードナンバーがズラりと並び、まさに名盤・必聴。
スラッシャーなら絶対聴くべし。

EXTREME AGGRESSION (1989)
ついにプロダクション・演奏力ともに完成の域まで達し、
楽曲も前作以上に練りこまれたものになっている。
スラッシュメタルを代表するバンドとしての貫禄をも感じさせるが、
前作の荒削りなパワーもちょっと懐かしくなってしまう。

COMA OF SOULS (1990)
スラッシュメタルバンドとしてのKREATORの集大成ともいうべき作品。
楽曲の完成度はそのままに、前作以上の怒涛のスラッシュナンバーと、
"Terrorzone"のようなドラマティックな展開をする曲を兼ね備えている。
一般的にKREATORのベストアルバムに挙げられることが多く、
後追いのリスナーはまず先にこのアルバムを聴くべきであろう。
RENEWAL (1992)
音楽性に突然変異が起こり、スラッシュ一辺倒ではなくなった。
今まで小出しにしてきたKREATORならではのメロディを前面に押し出した、
ミドルテンポ中心の楽曲編成で、エフェクト・リズム等に実験的な要素も見られる。
Vo.の表現力不足などで損をしているが、じっくり聴きこめば良い部分もきっと見つかる…ハズ。

CAUSE FOR CONFLICT (1995)
前作でスラッシュファンに完全に見放されてしまったのだが
またアグレッシヴな曲を詰め込んでKREATORが帰ってきた。
とはいってもリフはややシンプルで、ギターの歪み具合も荒っぽく、
スラッシュメタルというよりもハードコアメタルと呼ばれるものに近くなっている。

SCENARIOS OF VIOLENCE (1996)
"RENEWAL"までのベスト盤で、新曲2曲と旧曲のリメイク含む。
それなりの選曲ではあるが、なぜか"RENEWAL"からのリメイク曲が大量に収録されている。
こうして生まれ変わった"RENEWAL"を聴いてみればそんなに悪い曲ではないと思うのだが…

OUTCAST (1997)
"RENEWAL"ではなんとかKREATORらしさが残っていたのだが、
今回は完全に新たなゴシック的なメロディを配した全曲ミドルテンポで
まるでまったく別のバンドになってしまったかのような作品。
今までのリフを詰め込むだけ詰め込むような作風ではなく
曲の中心となるリフ・メロディをしっかりと据えて展開していく。
全体的にかなり地味にまとまってしまった感はある。

ENDORAMA (1999)
前作の延長線上で、さらに哀愁漂う黄昏ゴシック色を前面に押し出し、
Vo.の表現力は増し、オーケストラなどフィーチュアもマッチしていて
まさに極上の仕上がりになっている。
「スラッシュじゃないKREATORは認めない」というファン以外は是非とも聴いてほしい。
VOICES OF TRANSGRESSION (2000)
"RENEWAL"以降のベスト盤。新曲"Inferno"は"ENDORAMA"に収録されていても
おかしくないメロディアスな曲。

PAST LIFE TRAUMA (2001)
またまたベスト盤。今回はデジタルリマスターのみで
選曲は前期KREATORのスラッシュナンバー中心。

VIOLENT REVOLUTION (2001)
"COMA〜"の頃を思い起こさせるようなスラッシュナンバーで幕を開け、
ゴシック色の強かった"OUTCAST"・"ENDORAMA"など存在しなかったかのように
アグレッシヴで且つ、普通にメロディアスな曲が連なる作品。
それだけにDr.のスピード感不足だけがかなりもったいない…