3次元のコンピューター・グラフィックス(CG)で作られた「ファイナルファンタジー」
(FF)で映画事業に乗り出したスクウェアは2日、FFの興行不振により02年3月期決
算最大で130億円余りの特別損失を計上する、と発表した。劇場上映が終わった米国では
興行収入が目標(100億円)の3分の1だった。
日本では9月15日から上映を始めたが、今週で終わり、目標の9億円には届かない見通しだ。
今後のビデオやDVDなどの販売・レンタル収入などを加えても、160億円かけた制作費用
の回収は難しいという。
同社は今回の「失敗」により映画事業から撤退し、本業のゲームソフト事業に注力する。和田
洋一・代表取締役は「CG映画がなぜ当たらなかったのかは今後分析しなければならないが、
制作過程の技術をゲームソフト開発に生かしたい」と話した。
http://www.asahi.com/culture/update/1002/006.html