ホテルでの食中毒

俺、大阪の「Ｒ」ホテルってところの調理のバイトをしてるんだが、どうしようもない所だ。
タバコ吸いながら料理を盛ってるし生もの触った手を洗わずにオードブル盛りつけてる。
忙しいとか仕舞う場所がないとかの理由で午前中に盛りつけた夜の大量のパーティー料理をラップをしただけで常温でその時間までほったらかし。
包丁もまな板も使い分けしてないし、包丁を拭くのもまな板拭くのも食器やシルバー拭くのも盛りつけ台拭くのも同じトーションで拭いている。
おまけに靴が汚れたのをそれで拭いてたな。
あまりにも気持ち悪いんでペーパータオルでまな板拭いたら「そんなん使うたらきりがない」だの「もったいない」だのとパートのババアにケチつけられた。
俺がバイトだから負けん気の強いパートのババアがやたら仕切りたがるが、調理について全くの無知で衛生観念無し。
会議やセミナーがあるとその弁当も出しているが、弁当箱は紙製で毎回、箱の中の使い捨ての仕切りだけ取り替えて箱は使い回し。当然、紙製だから洗浄機にはかけられないし拭きもしない。
パーティーや卓盛りで使う食器を料理出しする時に枚数をカウントしていると、その中に洗ってない前回の料理の汚れが付いた皿が必ず何枚かある。
冷蔵庫も冷凍庫も全く仕分けが出来てない。納品された食材の上に盛り込んだ料理を置いたりしている。
納品された食材はまだ雑菌がある。盛りつけた物はもう火を通さない。当然この二つの動線は出来るだけクロスしないのが良いが、そんなの関係ねぇ。
フルーツは洗わずにカット。煮物は火を入れたら鍋のまんま冷蔵庫へ入れてる。
オーブンに入れる前の食材は天板に乗せ、地べたに置いてる。フライ物は油切りに古新聞。
衛生の時は調理台を洗剤で洗うがそのまま水をどばっと流すので台下の鍋やポット、ボウルにその洗剤を含んだ汚い水が直接かかっている。
次の日そいつをそのまま調理に使う。床は２、３日に一度しか擦らない。ましてやグリーストラップなんて掃除しない。
夜中はネズミとゴキブリのオンパレード。
こんな酷いところは初めてだ。俺も生活があるのですぐには辞められないが、別の働き口を探しているところ。
たとえバイトでも良心の呵責に耐えかねる。何も知らずに金払って料理喰ってる客が可愛そう。
大阪のＳノ宮近くの「Ｒ」ホテルでは絶対に食事をしてはいけない。
しかしこれだけ汚い環境で料理を供卓しても食中毒を起こさない人間の免疫力の強さに感心させられた。www