成田に降り立ったMF本田が、新生日本代表の2試合を前に言い放った。
「体調は悪くはない。疲れはあるけど。新監督? 名前はわかるけど、詳しいことは知らないからコメントできない」
就任が決まったザッケローニ監督が、以前指揮したACミランに対し本田の獲得を提言していたと
31日付の伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトが伝えた。新指揮官は本田の能力を知り、高く評価しているということだ。
しかし、本田はザッケローニ監督への期待も口にせず、「世界中で、よく知っている監督はそうはいない」と言い切った。
指揮官が誰であろうとピッチで結果を出す。それが本田流だ。
29日のリーグ・アラニヤ戦にフル出場したばかり。黒のサングラスと、
残暑にはまったく不釣り合いなグレーのコート姿が、寒冷地のモスクワから帰国したことを表す。
4日の対戦は、南アW杯でベスト8を懸けて戦い、PK戦の末に敗れたパラグアイが相手。
「いよいよ(新代表の試合が)始まりますね」と問われ、「ぼくの中ではもう始まっている」と表情に決意がみなぎった。
新監督も視察する一戦。就任の“祝弾”を決めて、金狼の存在を知らしめる。