激震＝市立札幌病院

北海道新聞　本日夕刊より
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道立北見病院院長がアルバイト診療　無許可で20年以上

　北見】道立北見病院（北見市）の○○院長（65）が地方公務員法の兼業禁止
規定に違反し、無許可で同市内の民間病院で二十年間以上、アルバイト診療を
していたことが八日までにわかった。道は、○○院長の処分を検討するとともに、
他の道立病院の実態調査を始めた。
　道立病院管理室によると、○○院長は一九七五年、同病院に院長として着任。
心臓血管外科が専門だが全身麻酔の技術もあったため、当時、同市内に少なかった
麻酔医として、この民間病院を手伝ったのがアルバイトのきっかけとなった。
院長はこの後、恒常的にこの病院で月二回診療し、年間約二百四十万円の報酬を
受け取っていたほか、同市内の学校医としても報酬を得ていた。
　道立病院の医師が兼業する際には、知事の許可が必要だが、院長は許可を得て
いなかった。
　これに対して、○○院長は、「緊急で患者が入った時などに行っていた」と
定期的な診療ではなかったとし、「人命を第一に考えていたので、（違法性に
ついての認識は）今考えると、あったような、なかったような」と言葉を濁して
いる。
　同室は、「事実関係を把握した上で処分する」とした上で、兼業に関する
指針を策定する考え。その際、地域に医師が少ないところで緊急性のある患者が
いる場合、応援を簡単に断れないケースも考慮する方針だ。