マスコミウォッチ ー病院・医者編ー Part 3

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541卵の名無しさん
数年前、神経内科の講師がマスコミの餌食になったことを我々は忘れて
いない。あの事件は結局検察の勇み足で起訴すら出来なかった。地元のニュース番組で検察は最後ま
で憎まれ口を叩いていたが、結局は起訴すら出来なかったのである。それをマスコミは面白おかしく書き
立て、白い巨塔と製薬会社の癒着、不透明な治験、なんてやったのである(但し、注意して読むと記事は
全て断定でなく、かもしれない、と言う調子で書いてある。しかし、読んだ人は未確認とは思わないように
巧妙にね。)。いくつかの週刊誌はあの先生の乗っている車を指して「黄色いポルシェ」といい、自宅のこ
とを「豪邸」と言った。あたかも製薬会社から多額の賄賂を貰って肥え太ったかのような印象を読者に与
えたのである。実は「黄色いポルシェ」というのはホンダのデルソル(行きつけの喫茶店が同じだったので
買う前に大いに悩んでいたということを知っている。予算が無くて2000cc級は買えないということも。)で
あり、写真はそれを911に見まがうように取ったものであったし、「豪邸」というのは滋賀県の田舎に出来
た団地の中の一軒を他の家が写らないように多分広角レンズを使って取られたものであった。こんな事を
書いていたのは一誌ではない。私は事実と報道とのあまりの乖離に手に入る週刊誌は全部買ったもの
だ。マスコミというのはこういうことをするのか、と思ったことを覚えている。
 因みに、その先生の患者達は先生が拘留されて治療、治験が中断したことに大いに不満だったそうで
ある。治療が中断したことに対して地検をやっつけたい、と言う人も出たそうな。
 しかし、不起訴になった後もマスコミは何にも言わなかった(新聞のみはちょっと言及してたけど、扱い
は非常に小さかった。)。彼等はミスを認める、お詫びをする、ということが出来ないのである。その結果と
してその先生が世間からどういう烙印が押されるかは火を見るより明らかだろう。