●(株)あヘッド

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1卵の名無しさん

[2001/03/01]
●(株)あヘッド コンピュータハード・ソフト販売 [愛知]

 (株)あヘッド(名古屋市東区泉1-8-33、設立昭和48年8月、資本金5600万円、横山信行社長、従業員250名)は2月26日、「2月28日の決済が困難になった」として民事再生手続き開始申し立てへ向けて準備に入った事を従業員に通知した。申立代理人は高山光雄弁護士(電話052-936-6411)。負債は約30億円(うち金融債務約23億円、一般債務約7億円)。
 昭和44年11月個人創業、48年8月に法人改組した。当初より医療業界との繋がりが深く、医療事務計算業務や保険点数対象外商品のコンピュータ機器の販売を行っていたが、メーカーと共同で医療事務処理機器・ソフトの製作、販売を開始。現在は、同品目が主力となり、併せて事務処理指導、保守管理を手掛けて業容を拡大。東海四県下の医療機関、調剤薬局、さらに首都圏、九州地区へも支店を設けて進出し、顧客数5500件を擁し、平成12年3月期の年商は約37億円を計上。だが、過去の不良資産を償却したことで、1億3000万円の大赤字を出した。
 この間、店頭公開を目指して、事務処理関連以外の各種アメニティ商品の開発にも注力、金融機関から開発費を調達した。だが、計画した売上があがらず、開発費の資金負担が重荷となり、資金繰り圧迫の大きな要因となっていた。
 日本医師会がIT時代に対応するため全国の医療機関を結ぶ大規模な情報ネットワークシステムの構築を決定。同社も全面参加する方針で、大幅な事業拡大が見込まれていたが、資金が続かず、民事再生による再建に踏み切った。