自 治 体 病 院 

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40卵の名無しさん
>>30
【「救急患者のたらい回し」について】

数年前になりますが、救急患者のたらい回しの報道がさかんになされ、その原因として「医
師不足」が声高に叫ばれていた時期がありました。しかし総務省消防庁が発表した資料な
どによれば、それはどうも事実ではなかったようです。

一例を挙げます。東京都と静岡県を比べてみます。平成19年度の救命救急センターに
おける、転院搬送分を除いた搬送回数(救急車を受け入れた数)は、東京都が23,165回、
静岡県が23,885回とほぼ同数です。受け入れ施設数は東京都が26施設、静岡県が6施
設。人口10万人当たりの医師数も東京都が282.0人、静岡県が177.2人です。
ところがたらい回し率、救急車の受け入れを拒否した割合は、静岡県が0.9%であるのに
対して、東京都は31.0%と静岡県の約34倍にもなってしまっているのです。

結局「救急患者のたらい回し」は「医師不足」によって発生していたのではなく、ただ単
に「傍観者効果」によって責任感が希薄化した医師、つまりは「無責任な医師」によって
引き起こされていただけだったと言えそうですね。


「救急搬送における医療機関の受入状況等実態調査の結果について(平成19年)」
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/200311/200311-3houdou.pdf

「人口10万対医師・歯科医師・薬剤師数,施設・業務の種別・性・従業地による都道府
県−16大都市・中核市(再掲)別」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/06/tou13.html

「集団の無責任:「傍観者効果」研究を生んだ殺人事件」
http://wiredvision.jp/news/200904/2009040221.html