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一方、四方氏の起用に対し、市民団体「町田市民病院を支える会」(川島演代表)など2団体は、「医療経験のない人に病院は任せられない」
などの理由で、1年延期や見合わせを市議会に請願した。
今月1日に、市内で開催された公開討論会「どうなる町田市民病院」では、同病院の仁志田博司・周産期センター所長が
「市民病院は、病院経営に熟知した人がリーダーでないといけない」と、四方氏起用に医師やスタッフの間で不安があると発言している。
これに対し、石阪丈一市長は「病院事業管理者に大切なのは、みんなの意見をまとめて明確な経営方針を打ち出す調整能力で、四方氏は適任。
医療業務はこれまで通り院長が仕切るので、問題ない」と取材で答えた。
四方氏自身は「採算一点張りの運営ではなく、職員の意識改革を通して、赤字体質の改善を図りたい」と、やる気十分だ。
東京医科歯科大学大学院の川渕孝一教授(医療経営)は「管理者にジャーナリストが起用されるのは初めて聞いた。医師たちと
十分にコミュニケーションをとりながら進めることが大切だ。改革に踏み出せない名ばかり管理者の病院が全国に多いので、
頑張ってほしい」とエールを送る。
多摩地区の自治体病院で事業管理者を置いているのは青梅市立総合病院のみで、医師である病院長が兼務している。
(2009年3月7日 読売新聞)