【糖質制限】認定医 江部先生サイコー!【糖尿病】

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644卵の名無しさん
<糖質制限食とは>
 食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。
また糖質は摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。
一方タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。
 これらはカロリーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
 現在糖尿病において食後の急激な高血糖が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
そして食後高血糖を起こすのは三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
 1gの糖質が2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。
一方ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても糖質含有量は1gもないので食後高血糖はほとんど生じないのです。
 糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースにできるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
 3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
 一方上述の食パンとステーキの例でも明らかなようにカロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても食後高血糖が必ず生じるのです。
 糖尿病の改善にはカロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食はカロリー無制限ということではありません。
一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600〜2000キロカロリー、女性なら1200〜1600キロカロリーくらいが目安です。