僻地医療の自爆燃料を語る115

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173卵の名無しさん
医師の反発「つらかった」 大野病院事件の遺族 判決控え、心情を吐露 (1)

 「娘の死がきっかけで医師が逮捕され、医療が崩壊したかのような発言が医療関係者から
相次ぎ、つらかった」

 産科医が業務上過失致死罪などに問われた福島県立大野病院事件の判決を20日に控え、
死亡した女性患者=当時(29)=の父親(58)が16日までに、共同通信の取材に応じ、
複雑な心情を吐露した。

 同事件をめぐっては、被告の加藤克彦(かとう・かつひこ)医師(40)が2006年2月に逮捕された
ことを受け、医療界から捜査に対する批判が続出。遺族が口を閉ざす中、インターネットの掲示板
などでは、患者側を攻撃するような内容の書き込みもあった。

 これについて父親は「事実経過を知らない人たちが一方的な意見を記しており、深く傷ついた。
脅威に感じ、家族以外の誰にも気持ちを話せなかった」と明かした。

 女性患者の胎盤は子宮に癒着した状態だった。

 検察側は公判で、加藤医師が子宮から胎盤を無理にはがしたため大量出血を起こしたと
主張したが、弁護側証人として出廷した専門家らからは「極めて珍しい症例で、医師に過失は
ない」との意見が相次いだ。

 父親は「まれな事例であるなら、設備も十分でない病院で対応できた手術なのか、との思いが
ぬぐえない」と指摘。1年半に及んだ公判を通じても真相が明らかになったとは考えられないといい、
「助産師や手術室にいたスタッフから直接、話を聞きたいと今でも思っている」と話した。
ttp://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=78662&categoryId=&sourceType=GENERAL&
174卵の名無しさん:2008/08/18(月) 20:10:02 ID:SiRDD+Rc0
>>173
気持ち、話せなかった 遺族との一問一答 (2)

 福島県立大野病院で亡くなった女性患者=当時(29)=の父親(58)との一問一答は次の通り。 (2)

 -事件をめぐる医療界の反応をどう思ったか。

 「娘の死がきっかけとなって医師が逮捕され、医療が崩壊したかのような発言が医療関係者から相次ぎ、
つらかった。私たち個人にとって医療界は非常に大きな存在で、自分たちが攻撃されるのではないかとの
不安が常にあった」

 -ネットの掲示板などに家族を攻撃するような書き込みもあったが。

 「事実経過を知らない人たちが一方的な意見を記しており、深く傷ついた。何があったのかよく調べてから
書いてくれ、という気持ちだ。医療関係者の反発を脅威に感じ、家族以外の誰にも気持ちを話せなかった」

 -1年半に及んだ裁判をどう見たか。

 「多くの専門家が『癒着胎盤は極めて珍しい症例で、医師に過失はない』と主張したが、娘が特異な
人間と言われたようで悔しかった。まれな事例であるならば、大野病院のような一人医長の、設備も
十分でない病院で対応できた手術なのか、との思いがぬぐえない。輸血の量を十分に確保しておくとか、
別の医師を呼ぶとか、もっと慎重に対応してほしかった」

 -今の心境は。

 「助産師や手術室にいたスタッフから直接、話を聞きたいと今でも思っている。病院には、説明と対話を
尽くしてほしかった。真相を調べて再発防止に向けた取り組みをしなければ、同じ悲劇は必ずまた起こる」