>>608の続き
次に、会議後の記者会見での「社会保障費は毎年1兆円ぐらい増えており、
それに対して2,200億円削減している。社会保障を何か削り取っているわけで
はない」という趣旨の与謝野馨財務・経済財政政策担当大臣の発言に触れ、
「あるべき自然増から見ると、実質的には、2002〜2009年度累計削減額は7.9
兆円に上り、うち65%は医療部分である。現場にとっては、削り取られている
という実感がある」と反論。「ぜひ、原案、最終案に向けて2,200億円の撤回
が明確になるよう修正してもらいたい」と強く求めた。
また、日医は、すでに緊急提言等で、「医療・介護には、大きな雇用誘発力
がある。医療・介護に財源を投入することで雇用創出、経済成長を期待できる」
との見解を示していると説明。「基本方針2009(素案)」にも「地域医療の再
生」とあるが、特定の医療機関への資源の投入だけでは、崩壊しつつある地域
医療は救われないとし、地域医療全体の底上げのため、十分な財源が必要だと
強調した。
最後に、同常任理事は、医療崩壊への理解が、政府を含めると十分ではない
のではないかとの考えを示し、2,200億円撤回が明確になるよう、継続的に努
力を続けていきたいとの意向を重ねて強調した。