医師会は会員の味方?8

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608卵の名無しさん
◆経済財政諮問会議「基本方針2009(素案)」に対する日医の見解
 ―中川常任理事

 中川俊男常任理事は、6月10日の定例記者会見で、9日に経済財政諮問会議
が取りまとめた、「基本方針2009(素案)」について、日医の見解を示した。

 同常任理事は、まず、社会保障費は国の一般会計予算ベースで、自然増に対
し年2,200億円の機械的抑制を強いられているが、これは「基本方針2006」で、
「2011年度には国・地方の基礎的財政収支を確実に黒字化する」目標が掲げら
れていたことに起因すると説明。そのうえで、今回の「基本方針2009(素案)」
では、「今後10年以内に国・地方のプライマリー・バランスの黒字化の確実な
達成を目指す」とあり、財政健全化の目標時期が先送りされたこと、また、「
年金・医療・介護など社会保障制度の『ほころび』を早急に修復する」必要が
あるとも認識されていることを指摘した。

 しかし、社会保障費の削減については、これを撤回する記述が一切なく、そ
れどころか、「『基本方針2006』等を踏まえ、歳出改革を継続」、「改革努力
を継続する概算要求基準を設定」といった表現があるとして、「医療崩壊とい
う危機的状況を、いまだ理解されていないことを遺憾に思う」と述べ、国家の
責務として、社会保障費削減を明確に撤回し、十分な財源を確保すべきとの考
えを示した。

(続く)