医療機関ニュース記録簿

このエントリーをはてなブックマークに追加
149守山市立守山市民病院
無資格で看護業務 守山市民病院 免許確認怠る
5月15日9時19分配信 京都新聞

守山市立の守山市民病院(滋賀県守山市守山4丁目)で、昨年春に「看護師」として採用された女性職員が必要な看護師免許を取得せずに無資格状態で働いていたことが14日、分かった。
国家試験には合格していたが、取得手続きを怠り、病院側も免許証の有無を確認していなかった。
厚生労働省によると、看護師になるには国家試験合格後に、地元の保健所を通じて免許申請を行い、国の看護師籍への登録と免許取得が必要という。
同病院の話では、女性職員は採用後、約1年にわたって未申請だった。病院は免許証の交付を確認しないまま、医療行為にも従事させていた。
今年4月に発覚し、現在は別の業務に就かせるとともに、免許の申請手続きを指示しているという。
病院側は、試験の合格証を採用時の判断にしていた。

辻雅衛院長は
「試験に合格しており、免許は『申請している』と聞いていた。基本的には事務的なミス。本人の考えも甘かったと思う」
と話している。

厚生労働省看護課は
「免許がなければ無資格者と同じで、看護師とは言えない。安全に医療行為を行うための免許であり、許されない。医療機関が取得を確認していなかったのも問題」
としている。