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卵の名無しさん:
燃料投下
5月17日 朝日新聞 「声」 38歳 会社員
「若手医師、脳外科離れ」(12日朝刊)を読み、日本医療の先行きに不安を覚えた。
日本脳神経外科学会の幹部らによると、「脳外科は産婦人科、小児科などと同様、
生命に関するリスク、訴訟リスク、勤務のきつさがあり、若手医師に敬遠される」と
いう。そうならば、若手の志の低さを表しているとしか思えない。医師が生命への
関与を避けたいなど、本分を忘れてはいまいか。
こうした若手医師のリスク回避の流れは、脳外科分野だけの問題ではなく、
医療全体の質の低下につながりかねないと懸念する。
近ごろは誤診、医療事故、安楽死などで医師のモラルと技量が問われることが
多くなった。その結果、「リスクやもめ事の少ない分野で、高額な診療報酬を
得たほうが得策」とする傾向が、若手医師たちに及んでいるものと読み取れる。
気持ちは分からないでもない。だが、医師としてそれでよいのか。すべての
若手医師がそうだとは言わない。医学を学ぶ方々には、なぜ医師を志したのかを、
いま一度考え直していただきたいと切に願う。