初の病院PFI!高知医療センタってどうよ? part 2

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699卵の名無しさん
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20060627/105176/?P=3
昨年、ある産婦人科の開業医がお産の取り扱いを止めた。その理由は、忙しい生
活へのモチベーションを保てなくなったためだ。「かつては正常分娩でも患者か
ら感謝されていた。『ありがとうございます』と言ってもらえれば疲れも忘れて
しまうものの、今は『生まれて当然』で、少しでも大変なお産になると医者のせ
いにされる。ともすれば訴訟だ」とため息をつく。

ほかの診療科も程度の差こそあれ、医師が尊重されない状況は同じだ。待ち時間
に腹を立てて医師に暴力をふるう。テレビやインターネットで見た大学病院並み
の治療を地域の病院にも期待する。軽症にもかかわらず、昼間は混んでいるから
と救急外来を尋ね、「専門医がいない」と文句を言うケースがある。
700卵の名無しさん:2006/06/28(水) 10:26:31 ID:BpFD5shd0
だが、医師は患者の待ち時間の間も診察を続けている。大学病院と地域の病院と
ではそもそも医療スタッフの体制が異なり、設備も違う。地域の病院に勤務する
医師たちは、24時間365日常に呼び出される体制と、患者からの過大な要求に
“燃え尽きる”寸前となっている。

結果として医師は、同じ診療科の医師が複数いてリスクが少ない病院(≒大きな
病院)や、診察時間が決まっており大変な症例は病院に紹介すればよい診療所の
開業を選ぶことになってしまうのだ。

もちろん、かつての「お医者様」で医師の言うことがすべてだった時代に戻れと
いうわけではない。医療が高度化し、患者側の選択肢が増えている以上、患者あ
るいは患者家族はきちんと説明を受けて納得した上で治療を受ける必要がある。
また、本当に重症の場合は専門医が診察する必要もあるだろう。

だが、医師偏在や医師不足の原因として、表だっては見えない「医師と患者の関
係」にもあることを認識し、患者サイドとしては求める医療サービスの限界を知
る節度と、医療機関を選ぶ知恵が求められていること知るべきではないだろうか。
(山崎 大作=日経メディカル編集)