耳鼻咽喉科医って  パート14(医師専用)

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321卵の名無しさん
メイロンやメチコバールがめまいにきくというエビデンスは現在のところない。
この治療がひろくおこなわれているのはわたしのしるかぎりでは
日本だけである。これらが診療報酬で払われるのは単に単価が安いという
だけで科学的裏づけはない。それより、毎日通わせる再診料の方が高いと
推察する。このように旧来型耳鼻科の特徴は科学的エビデンスの欠落した
処置に患者を誘導し、毎日通院させることで再診料をとるという点にあると
おもわれる。

例としては
耳鳴りー連日通気
めまいー連日メイロン、メチコバール
鼻閉ーナシビンスプレー後、ネブライザー
咽頭違和感ー塩化亜鉛
などがよい例である。このようにしていかに多くの患者をできるだけ患者に
質問させないように(時間がかかる)こなすかといことで耳鼻科医の腕がきまるのである。
ここにはベテラン看護師の存在もわすれてはならない。医師の隣に少し怖いかんじの
55歳前後の看護師が付き添い、はなスプレーのあとに患者が「あの、わたしは
あとどれくらいかよえばいいんでしょうか?」という質問をしようとすると、
機をのがさず、「そんなことはいいから、早くネブライザーにいって!」と
せきたてることで、患者の流れをよりスムーズにする重要は役割をになって
いるのである。

ちなみにわたしは「あの、わたしはあとどれくらいかよえばいいんでしょうか?」
という質問を患者が強面の看護師がいない一瞬のすきに院長にぶつけた際、
そのとき院長すこしもあわてず一言、

「そんなあこと聞いてどうする?」

と吐き捨てるようにいったのを、昨日のことのように覚えています。ちなみ
にその患者さん は、それからあともけなげに毎日通院しておりました。