伊仙町長選 町二分の激戦を展開−−/鹿児島
任期満了に伴う伊仙町長選は16日、投開票される。再選を目指す現職の
大久保明氏(51)と、返り咲きを狙う元職の樺山資敏氏(68)=ともに無所属=
の2人が立候補しており、町を二分する激しい選挙戦を繰り広げている。
大久保氏は「町政の継続」を訴え、「若さと行動力で健康福祉センターを建設し、
長寿と観光の町づくりを実現したい」と呼び掛けている。一方、樺山氏は「町政の
刷新」を強調し「町の財政は厳しくなるばかり。財政を立て直し、若者に夢と
希望を与えられる町にしたい」と主張している。
大久保氏を自由連合が、樺山氏を自民系の保守層が支援する構図。
同町長選では、これまでも投開票を巡る騒動が続き、今回も不在者投票用紙
の発送を巡り、支持者と警察官との押し問答や、期日前投票の順番で
両派の支持者がにらみ合うなど、激戦を反映し、町内に緊迫した雰囲気が
広がっている。
このため、県警は選挙違反の取り締まりやトラブル警戒のため7日に
派遣した機動隊20人に続き、13日にも35人を派遣。投票所や開票所、
町内の警戒などにあたる。
投票は16日午前7時〜午後6時、町内8カ所で。同8時から町中央公民館で
開票され、同11時ごろには当落が判明する見込み。10日現在の
有権者数は6381人(男3167人、女3214人)。
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◇伊仙町長選立候補者(届け出順)
大久保明(おおくぼ・あきら) 51 無現(1)
町長[歴]徳之島徳洲会病院長▽県議▽鹿児島大
樺山資敏(かばやま・すけとし) 68 無元(2)
社福法人理事[歴]老人ホーム施設長▽町長▽東京農大
10月15日朝刊
(毎日新聞)