つぶれかけのクリニック 71巻2号(No101)

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764卵の名無しさん
以下転載

経営的に良い病院は、金儲け主義で良い医療を提供していないのではないか
などと言う人がいます。しかし、それはまったく違います。
(日本人の「赤ひげ幻想」)

市立病院は民間病院ができない医療をしているから赤字なのだと思っていました。
しかし、市立病院と民間病院の医療内容、つまり救急患者の受入数、土曜の診療、
診療科の種類、手術の種類と件数などを調べた結果、民間病院のほうがはるかに
医療内容が良かったのです。救急患者はたくさん受け入れていますし、土曜日も
診療している。高度な手術をやっているのはむしろ民間病院のほうでした。

公立病院は、身銭をきって(赤字を出して)良い診療する「赤ひげ」だと思っている
のではないでしょうか。ところが、今、土曜日に診療をしているのは全部民間病院で、
公立病院は休みです。

「赤ひげ」なら身銭をきっているからまだいいわけです。しかし、赤字を出している
公立病院は、身銭ではなく国民の税金を使っているから「赤ひげ」ではないのです。
赤字を出すことは国民の税金を無駄に使っていることで悪いことなのです。

(国際医療福祉大学教授・副学長 開原 成允)