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卵の名無しさん:
桑名市1900万円賠償
市民病院高3死亡 検査遅れ認め和解へ
三重県桑名市は、脳疾患によって桑名市民病院で二〇〇三年に死亡した同市の
高校三年男子の遺族に対し、一千九百万円の損害賠償を支払う方針を固めた。磁
気共鳴画像装置(MRI)検査を怠った結果、病状の把握が遅れたことを認めた。
遺族が市側に損害賠償など約七千三百万円を求め、名古屋地方裁判所に民事訴
訟を起こしたが、同地裁は和解勧告していた。市側は「一千九百万円を支払い和解
することで原告側と合意した」としており、近く市議会に経過を説明、市議会九月定例
会に予算案を提案する。
同病院などによると、高校生は二〇〇三年九月、高校で意識障害を起こし、同病院
の脳神経外科に入院。三日後病状が悪化し、MRI検査を行ったところ、広範囲の脳梗
塞(のうこうそく)が初めて認められ、「もやもや病」と診断されたが、一週間後に脳ヘル
ニアで死亡した。検査は当初、CT(断層撮影)にとどまっていた。
〇四年十月からの訴訟で、病院側は「もやもや病と早期に診断しても究明はかなり困
難で、責任はない」と主張したが、裁判所側は「患者側の期待を損なったのは事実」など
と指摘。訴訟の長期化を避けるため、和解を勧告した。
中日新聞 愛知版 11版 34面