判例百選＠医者板

医師にとって重要な判例を集め、考察するるスレです。
例）
　昭和の時代に、Ｓ大学医学部の整形外科の先生が、富士の方に家族連れで
ドライブに行ったとき、バイク乗りが転倒していて、怪我をしていた。
自分の専門であり、医師の使命感にかられた彼は、バイク乗りを診て、
骨折であったため、自前のハンカチで応急手当をし、
すぐに病院を受診をすることと、ＲＩＣＥ療法を指示したところ、
バイク乗りから、ぜひお礼がしたいから、連絡先を教えてほしいと
言われ、名刺を渡した。
ところが、バイク乗りが病院を受診したところ、骨髄炎となっており、
彼はその整形外科医を相手に訴訟を起こし、裁判所の結論は、
「専門医でありながら、滅菌していない布で患部を覆った」のは
医療従事者としてあるまじき行為として、数千万の賠償を命じた。

教訓）
手をだすな、手をだしても名乗るな、すぐ逃げろ。
ということです。（よきサマリア人の法すらないしね）

>>1
ご自身の退局に至る経過サマリーを是非

いつどこで出された判例かわかるようにして頂けるとありがたい
>>1は聞いたことあるけど都市伝説あるいは脚色されていないかしらん？

んで、あなたはどこのローに行くのでつか？

従前の診察の結果、患者の要望、看護婦の報告などに基づいて治療したとしても
無診察治療の禁止にあたらないとされた事例（昭和59.8.16大阪高裁）

患者の遺体解剖後について， 家族の許容範囲以外の部位の採取は許されないとして，
病院側敗訴。 標本返還要求に対し， 病院は作成されたプレパラートを含む全標本を
返さなければならなかった。 （東京地裁2000・11・24）
また虫垂炎で死亡した３才の男子に死後， 家族の許可なしに肝バイプシーを行った
のは違法として病院敗訴 （福岡高裁宮崎支部2000・２・１）

脳性マヒの患児が生まれた際， 産科の医師に落ち度があるとされると， 億を越える
巨額な賠償金の支払い判決も珍しくない。 一方， 医学が進んできても， 脳性マヒ
児の生まれる率は変わらないという報告もある。 また最近胎盤， 臍帯にその原因が
あるとして， 医師に責任なし―つまり医師側勝訴という判決も出ている。 （広島地裁Ｈ９．11.27）

証人すり替え事件
　医療事故訴訟の証人すり替え事件で， 「公正な裁判を根底から覆す行為は悪質」
として， 医師に偽証教唆で懲役１年６月， 偽証罪の看護婦に懲役１年を求刑した
（甲府地裁Ｈ14・３・19）

虚偽診断書と保険金詐取
　和歌山ライスカレー事件被告の保険金詐取に加担して， 虚偽診断書を作成し， 保険
会社に損害を与えたとして， 主治医に５千万円の賠償を求める判決があった。 （大阪
地裁堺支部　Ｈ14・４・26）

治験薬無断投与
　卵巣がん患者に承認前の治験薬を投与し， 血球減少で死亡。 説明・同意を得ていなかった
インフォームド・コンセント違反として， 医師敗訴。
（名古屋地裁　Ｈ12・３・24）
乳房温存療法説明義務事件
　1991年に乳がんで乳房切除手術を受けた患者が， 術前に乳房温存療法について術者に
手紙まで書いて説明を求めたのに， 十分な説明を得られなかったとして提訴した。
大阪地裁−医師有責， 大阪高裁−医師無責， 最高裁−医師有責。

比較臨床試験説明義務違反
　卵巣腫瘍患者。 標準的な治療法であっても， 説明と本人の同意なしに， 二つの化学
療法の無作為比較試験の症例対象にしたことは， 説明義務違反であり， 患者の自己決定
権の侵害である。 医師敗訴。（控訴中）　　（金沢地裁　Ｈ15・２・17）

　救急患者が治療を拒否した。 担当医が説得に努めたが， それでも応じない場合は，
患者の意思決定に委ねるとして医師勝訴。
（札幌地裁02・４・19）

看護師の連絡遅れ
　腸閉塞術後の患者62才女性。 術後， 容態の急変が当直医に直ちに報告されず， 多臓器
不全で死亡。 適切な対応があれば救命可能とした。 医師に過失はないが， この看護師を
雇用する医療法人に使用者責任 （民法715条） ありとして， ２億３千万円の請求に，
４千２百75万円の支払い確定。（大阪地裁99・２・25）

　重症糖尿病者に入院勧告義務
　55才女性。 高血圧と脳出血があり， その治療はしていた。 数ヶ月に１度など受診は不
定期で， 夫が薬を取りにきていた。 糖尿病を併発し， ある時の検査では， 血糖値316，
HbAlc14.1％， 尿ケトン体強陽性。 食事制限を勧めたのみで， 糖尿病薬を投与せず，
入院加療も勧めなかった。 10ヶ月後， 脳感染症を併発し死亡。
　長期間に亙り， 重症慢性疾患の患者を放置したとして有責。 ただし患者自身の自己管理
が不十分として７割の過失相殺を認めた。 （420万）（東京地裁98・10・10）

感染症予防措置怠り9,500万円
　21才男性。 視力低下， 原田病治療のため， ステロイド大量投与。 免疫力が抑制され，
水ぼうそうに感染し， １ヶ月後死亡した。 ステロイドの投与は医師の裁量範囲内であるが
適切な感染症予防策を講じなかったとして， 9,500万円の支払いを命じた。 （盛岡地裁03・２・14）

　乳房切除を受けた59才女性。 腫瘍は良性であった。 患者は温存療法を希望していた。 判決は
手術の妥当性は認めたが， 医師が 「あんたのは， たちが悪い」 「再発するとがんになりますよ」
とことさらに不安をあおる発言により， 説明に問題ありとして有責。（120万） （東京地裁03・３・14）

気管支喘息死亡。
　気管支喘息で入院中の患者 （28才男）。 重積発作を起こし死亡。 気胸の発生を見逃して
いた。 胸部 Xp， 血液ガス分析を行わず， 病態把握に関する過失ありとして医師側敗訴。
ただし幼少時から喘息の体質があり， その発作の重篤さと手をつくしても死亡に至る可能性は
否定できないとして４割を過失相殺し， １億５百万円の請求に対し4,600万円支払いを命令
（横浜地裁98・10・28）。 控訴中。

Wernicke脳症
　胃・脾臓の全摘手術を受けた36才男。 術後の栄養補給の点滴にビタミン類がまったく入って
いなかったため重大な障害を残した。 これは被告医師に期待しうる臨床医学上の知見であり，
注意義務違反として１億２千９百97万全額認めた。 （仙台地裁99・９・27） 確定

出産時に妊婦が死亡した事件で， 不在の婦長にうその証言をさせ， 更にカルテの改ざんがあったとして，
院長と婦長に執行猶予付きの有罪判決。 さらに慰謝料1,500万円と説明義務を怠ったとして200万円の支払
いを命じた。 （甲府地裁　04・１・20）

除細動措置
　救急患者に除細動措置をとらなかったとして， 訴えられたケース。 患者の死亡との間に
因果関係は認められないが救命期待権の侵害ありとして， 慰謝料の支払いが命じられた。
（東京高裁　01・11・５）

つか、かなりつまんないんだけど。
ロー逝って議論でもしてくれ。

議論はよそで、ここは判例の提示。

患者の死亡との間に因果関係は認められないが
救命期待権の侵害ありとして， 慰謝料の支払いが命じられた

これなんか面白いよ

四方牢人の友人に聞いてみたが、>>1の内容はかなり脚色したか、徒死伝説のどちらかだって言ってましたよ
法律を専門にやっている人間にしてみると突っ込み所満載だそうです

>>東大寺問題児さん

こんなネタを持ち出さないで、早く学校に行って範例をいっぱい学んできて下さいよ
でも、まじでダブるライセンス(・∀・)ｶｺｲｲですな
がんがって下さいな

あと、友人に聞いたら、専門書で医療関係の訴訟を集めた範例百戦みたいな本は出ているそうです
興味があったら是非買ってみて下さい

やってらんね？

>>23
へー興味有松。
ジャ○ックの判例は毎月見て松。

これかな？　さて漏れも手を出すか迷っているんだが。

『医療訴訟ケースファイルVol.1[判決CD付き]』
http://www.hanta.co.jp/books/ISBN4-89186-110-X.htm
＞東京・大阪両地裁の医療専門部の裁判官が、発足以来言い渡された判決の
＞中から重要なものを診療科目および法的観点から分類し解説した。
＞東京・大阪医療訴訟研究会 編著　定価5,880円（税込）送料340円

伊藤真がいうには、判例百選は択一対策で重要なんだと。

うひゃひゃ、県民系の話だった！こりゃまたうっかりだ！

hozen

東大寺さんは、戻って来ないんですか？
メチャメチャ下がってましたけど…一応ageときますね。