1)絶対に名乗り出るな。 ミスっても医賠責はカバーしない恐れあり。
(東京海上火災の担当者に確認したが、少なくとも国際線ではカバーしないとのこと)
2)カードの個人情報で席まで呼びに来る場合があるので職業欄に石と書くな。
3)乗ったらすぐにアルコールか眠剤を摂取せよ。
4) 国際線は海外となるので応召義務は発生しない
昭和の時代に、S大学医学部の整形外科の先生が、富士の方に家族連れで
ドライブに行ったとき、バイク乗りが転倒していて、怪我をしていた。
自分の専門であり、医師の使命感にかられた彼は、バイク乗りを診て、
骨折であったため、自前のハンカチで応急手当をし、
すぐに病院を受診をすることと、RICE療法を指示したところ、
バイク乗りから、ぜひお礼がしたいから、連絡先を教えてほしいと
言われ、名刺を渡した。
ところが、バイク乗りが病院を受診したところ、骨髄炎となっており、
彼はその整形外科医を相手に訴訟を起こし、裁判所の結論は、
「専門医でありながら、滅菌していない布で患部を覆った」のは
医療従事者としてあるまじき行為として、数千万の賠償を命じた。
欧米では「良きソマリア人法」という法律があり、機内で緊急医療をして
結果的に不幸な転帰をたどったとしても、医師は責任を問われないという
免責が確立されている。逆に日本ではそのようなことはなく、38のような
事例がおきてrしまう。
しかし欧州のいくつかの国では、「危機にある人を救援しなかった罪」
というのがあるから、医師でありながらドクターコールを無視したといって
罰せられるが、 日本の場合は、保護者など特別な関係にある場合以外は、見て見ぬふりを
することを罰する法律はないから、知らないフリをしていたほうが安全ということに
なる。
医者の場合、訴えられた時点で負け。裁判で勝とうが負けようが関係ない。
・「医療ミスで訴えられた医者」という レッテルを貼られる
・勝ったって金の力だとか 医師は仲間に不利な発言はしないから勝てたんだとか、陰口叩かれるだけ
・開業医ならつぶれる可能性大。私立病院勤務医なら首になる可能性あり。
他の客と同じように10-50万円の金を払って客として乗っている身でありながら
医者生命をかけて診療をして送られてくるお礼 (実際に名乗り出た多くの先生方の
経験談のまとめ)
・ワイン2本
・スリッパ
・500円のテレカ
・ワールドクロック
・トランプ2個
・子供用アメニティグッズ
・虎屋の羊羹
・わずかなマイレージ
ちなみに全部もらえるわけじゃなくどれか一つです。
(虎屋の羊羹以外はすべて航空会社の懐は1円も痛んでいない)
もし医者が名乗り出なかったらその客は死んでしまうかもしれない。
するとその航空会社のイメージが大きく損なわれる可能性がある。
もし医者がいなくて仕方なく機長が元の空港に引き返したら
損害は数百万単位で発生するはずだ。
それを救った恩人に対するお礼が41のような品だとははっきり言って
航空会社は医者を舐めくさっている。
オーバーブッキング時の保証ですら数万円の現金がもらえるというのに。
非常に優れた技術を持っていてかつどんなに高尚な意志をもって
一生懸命処置しても、結果的に不幸な結末をたどったら
その場にいなくてそれがわからない遺族から簡単に訴えられる可能性は否定できない
経験談より
・一度機内コールに応じたら、その次からその航空会社の飛行機に乗って病人が出たときには
機内コールをされる前に「病院が出たので診察お願いします」と半ば強制的に機内医療を
やらされるようになった。マイレージ登録をしていたのでそれで医者で過去に機内医療に応じた
経験ありと登録されたらしい。その人はそれからマイレージ登録しないで乗るようになった。
ちなみに2回目からは到着時の機長の挨拶以外の謝礼すらなくなった。
・機内医療に応じたら接続便(成田からの国内便)がのれなくなり、成田に1泊することになった。
宿泊代はさすがに航空会社から出たが、ハイシーズンだったので翌日便が羽田発を含めて
すべて満席でキャンセル待ちの優先もできないといわれたので、仕方なく自腹で満員列車で
帰った。謝礼はスリッパセットのみ。