うちの母は末期の大腸癌と肝臓癌だったんだが、
そこの病院が得意としている治療もだんだんと効果がなくなってきて、
最後には母に面と向かって
「もうこれ以上できることはないですね。痛みが出たころ来院して下さい。
痛みを和らげる治療はできますから」と言った。
先生の言うことは事実なのだと思うけど、本人にそういう言い方はどうかと思った。
母は気丈な性格で癌を告知されたときも娘の前じゃ涙見せなかったけど、
そのときは夜まで涙ぐんでいたね。
期待させるようなことばかり言うのもいけないのかもしれないけど、
患者だって馬鹿じゃないから薄々自分の死は感じて脅えているのに、
追い討ちをかけるようなこと・・・・。
母は転院して1年後に死にました。
転院した先の先生は「良くなるよ良くなるよ」と一生懸命言ってくれ、
結局死んでしまったけど、それでもありがたかったといまでも思っています。