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も:
だからさあ、
オペ前のCT陰影は、一般的に炎症変化でOKなんよ。
だから、一審勝訴なんよ。
だけど、あの影が転移でないと言い切ることもまた、できないっつわけよ。
つまり、「転移の可能性があった。」ってこと。
従来の医療業界では、財前のように、医者が可能性を判断して治療方針を決める。
ってのが一般的。
しかし、これからの医療は、患者様に、
「一般的には、炎症変化と見られる影が映っています。
しかし、低い確率では、転移かもしれません。
もし、転移なら手術はむだです。
オペラジでちらして、少しでも余生を有効に使う方向で。
検査には、シンシュウが伴い、この検査が致命傷となることも、
まれにありますし、検査によって手術が遅れ、
その間に病気が進行することもあります。
もし、転移でなければ、
少しでもはやく手術をすることが、治癒の決め手です。
私達は、一刻も早い手術をお勧めしますが、
どちらを選ぶかは、ご本人、ご家族でお考え下さい。」
っつのが、正しいムンテラのところを、
財前は、「即刻手術しなけりゃ、おまえは死ぬぞ。ゴラァ!!」
て、なってたのが、いけなかった。
っつのが、二審敗訴でしょ。