全国の麻酔科、派遣病院から一斉撤退

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6卵の名無しさん
■麻酔医常勤、半数のみ 全身麻酔実施の病院
http://www.asahi.com/national/update/0218/005.html
全身麻酔手術をしている病院の半数に常勤の麻酔科医がいないことが日
本麻酔科学会の調査で分かった。大学病院が診療体制充実のため派遣先
病院から医師を引き揚げ始めていることもあり、安全な手術に欠かせない
麻酔科医が不足する病院がさらに増える可能性がある。常勤していても労
働条件の厳しさを理由に病院を辞め、地域医療に影響が出たケースもあ
る。学会は勤務実態を初めて全国調査し、麻酔科医の適正配置や養成に
ついて検討する。
調査は、勤務実態調査をする病院を選ぶための予備として昨年、全身麻
酔薬を販売する製薬会社を通じて実施した。
全国にある病院約9千のうち約4千で全身麻酔手術をしていたが、その中
の約2千には麻酔科医が常勤していなかった。
かねて指摘されてきた麻酔科医不足が改めて浮かび上がった形で、いな
い病院は非常勤医師を雇うか外科系の医師が麻酔をしているとみられる。
7卵の名無しさん:03/02/18 08:23 ID:FRU3v5+1
しかし、東京都内のある麻酔科医によると、常勤医がいない病院からの
依頼で手術の応援に入る場合、ふだん一緒に仕事をしていないメンバーと
チームを組んで手術をするので強いストレスにさらされる。
また人数が足りないために、1人で同時に複数の手術をかけもちすること
もあるという。
麻酔科医の役割は手術中の患者のチェックにとどまらない。
麻酔科医が常勤する病院でも、仕事の量が増えて労働条件が過酷に
なっているところもある。
宮崎県延岡市の県立延岡病院(460床)では集中治療室(ICU)の管理
も担う麻酔科医5人全員が「負担が大きい」などとして昨年末に辞職。同病
院は他の県立病院からの応援で常に1人の麻酔科医がいるようにして救
急患者に対応しているが、計画的な手術は約10病院に患者を紹介する事
態になっている。
麻酔科医が不足する中、昨春、一定件数に達しないと診療報酬を減額さ
れる手術が指定されたこともあり、都内の大学の麻酔科教授は「麻酔科医
が充足していない病院が実績をあげようと無理に手術をすれば、医療事故
につながりかねない」と心配する。
学会の勤務実態調査は日本産業衛生学会の産業疲労研究会と共同で、
中小病院を含む全国約800病院や、麻酔科医個人を対象に行う。