829 :ドキュソルビシン :03/01/17 08:08 ID:DZpCTGl+
>817
おはよっ。かなりスレ違いですが・・・
>>688で言われていることは一応心得てますよ〜。で、それは一言で言うと
「風邪に対する抗セ使用が無効だという、"短期の"エビがある」
ちゅうわけですよね。
長期にわたって、抗セ使用を行っていた場合どうなるかについてのエビは
どこにもないわけです。ですから、折角688でたくさん意見を集めてこられてますけど
おいらへの反論にはなってないでしょう。
確かに抗セ使用により値段は高くなりますが、一人でも多くの患者さんの命を救えることが
できればそれがなんだというのでしょう。
その意味で、「風邪には抗セを出すな」という現在のガイドラインは
学会と厚生労働省が結託して作った、患者さんの事を無視した非人道的なものだと思いますの。
で、実際現場では「抗セくれ」という患者さんは凄く多い。これは上記に述べたような
長期作用について直感的にきづいてるんだと思いますね。
904 :ドキュソルビシン :03/01/18 04:50 ID:8usxp05H
で、耐性菌の問題だけど、抗セの使用により耐性菌が増えるというのは
大きな間違い。原因は抗セが少なすぎるところにある。
今の医者は抗セ出してもせいぜいセフェム一種類とかでしょ?
耐性菌を出さないようにするためには、薬の耐性が突然変異でできても
その菌をやっつけれるように複数の薬を出すのが原則。
これを1種類ずつ出していくと、薬Aに対する耐性を持った菌が増えて
その中からさらにBに対する耐性も持った菌が増えて・・・となる。
多剤耐性菌の出現を防ぐには抗セの複数同時投与あるのみ。単剤投与は禁忌。
これ医学の常識↓
「薬剤投与によって薬剤耐性菌が生じる可能性が非常に高いので,2種類以上の多剤併用が鉄則とされています.
いかなる場合でも単剤投与は許されません.」
http://ime.nu/micro.fhw.oka-pu.ac.jp/microbiology/acid_fast/prevention-therapy.html また、1回あたりの投与量も少なすぎ。たとえばピペラシリンの場合
手元の「熱病」で推奨されている量は体重kgあたり1日500mgまで
つまり体重50kgなら25g、100kgの人なら50gまで。一方日本では厚生省の
医療費抑制政策のおかげで8gまでしか使えない。その差6倍!!
こんな少ない量では耐性菌が出てくるのも無理はないといえるでしょう。
というわけで、耐性菌の問題というのも杞憂に過ぎないことが判る。
908 :ドキュソルビシン :03/01/18 05:04 ID:8usxp05H
だからおいらのプラクティスとしては
風邪症状を訴える患者さんが来たときには
ペニシリン・セフェムから一剤+ニューキノロンから一剤+テトラサイクリン・マクロライドから一剤
の3剤併用を基本としています。
もちろん患者さん一人一人にあわせて処方するので、人によっては5剤とかになりますし
量も保険の量を大幅に超えて自己負担になることもあります。
(勿論、保険範囲で、という希望があればその中で最大限行いますが効果は薄い)
そして、CRPを精密測定して、CRP陽性であるようなら炎症が収まるまで
経口のステを使ったりもします(CRPの陽性は心筋梗塞の強いリスクファクターです)。
おっ、つながった。
と言うわけでドキュ先生によると、風邪の患者さんが来ても抗生剤を投与しない医師の皆さんは“殺人”にも等しい行為をなさっているそうです。