平成姥捨て山 次は老人輸出

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49卵の名無しさん
まず、大前提として家族は高齢者に対してどういう印象を持っているかが大事だ。
病院(名ばかりの急性期)にいて感じることは、「とりあえず、おいといてくだ
さい」がやたらと多い。で、見舞いに来ない。恐らく国内において、家族
は「両親は不要な存在」と感じているんではなかろうか?出し入れ自由のコインロ
ッカーのような病院に入れておこうか、と感じているんだと思う。
さすがに、殺しておいてくださいとは言われたことはないが、、。
でも、一応積極的治療を何故か希望する。未練があるのかもしれん。
50卵の名無しさん:03/02/04 23:21 ID:Hv7cHwUD
昔は自分で飯を食えなくなったら、死が待っていた。人間として自然な成り行きだ。
栄養を自分でとれないんだから。冬になると、肺炎、心筋梗塞でバタバタ亡くなって
いた。インフルエンザもたくさん混じっていたかもしれない。ただし、キットなどな
い。医者が、老衰といえば老衰、心の臓を病んでいるといえば、心臓病かもしれん。
結局、家の床の上で死ねた。家族に見守られて。家族も老いた両親にとやかくはいえ
ない。食事が取れなくなった=死期が迫るということは誰でも分かる。昔は介護が必
要な期間は非常に短かったはずだ。
51卵の名無しさん:03/02/04 23:25 ID:Hv7cHwUD
ところが今はそうはいかない。
そもそも、老衰なんてなかなかない。80歳以上でも、病院に連れてこられ
全身を検索される。今の検査機器は良く出来ていて、病気を徹底的に探して
くれる。80歳以上で、病院にこれば、病名のつかない人なんてそういない。
ただし、治療法は限られる。病気とうまく付き合っていくのが、高齢者の医療
。すると、途端に健康が気になる。高額な健康食品を買いあさり、分かりもし
ないデータのコピーを要求し、家でも思い悩む(歩ける人の場合)。
52卵の名無しさん:03/02/04 23:28 ID:Hv7cHwUD
また家族もさすがに有症状の両親を病院に連れて行かないわけにはいかない。
なにしろ世間体もある。ADLの低下した両親は家にいても、介護する人もい
ない(正確には自分が両親の介護をする気はない)し、ということで、病院に
5時以降に連れて行く。何か病気があるはずだから、病院で預かって調べてお
いてほしいというわけだ。
53卵の名無しさん:03/02/04 23:35 ID:Hv7cHwUD
病院に入院してみると、検査がバタバタ入っていく。病名はいろいろつく。
パターンが増えるのでそれは省略。で、治療となると、最近はいろいろな
切れ味の良い薬がアメリカから入ってくるので、それなりによくなる。しか
し高齢であり完治とは行かない。そもそも、80歳台以上に新薬を使うのは、
副作用発生リスクなど未知の領域。で、病院にいると感染症に良くかかる。
もともと高齢であり、感染症の発症リスクが高い上、病気により抵抗力は落
ちている。感染症についても、切れ味の良い抗生剤がゴロゴロあるので、そ
こそこ良くなるが、耐性菌がばらばら出てくる。その繰り返し。
感染症に何度もかかると、栄養状態が低下し、さらに感染症が、、以下略。
54卵の名無しさん:03/02/04 23:43 ID:IKL/ku4C
>>48
確かに自己負担は減る。報酬が減るんだから。
まぁ、1割負担が続くとの仮定の上だが。
でも、要介護度1,2の報酬は、完全にコスト割れするから、
施設は入所させなくなるだろう。
在宅になるか、医療保険の療養型に入るかだろう。
現在、入所待ちはものすごい数になっている。
その中には要介護度1,2も多いから、その分減ってくれれば
順番待ちが減る可能性は高いだろう。
在宅の負担増は間違いない。
施設の増加は望めない。自治体の介護保険がパンクしてるのだから。
さて、どうなることでしょうかね?
55卵の名無しさん:03/02/04 23:47 ID:Hv7cHwUD
そんなこんなを繰り返していくと、昔に比べて闘病期間が異様に延びていることが
わかる。昔は高齢&重病=ぽっくりコースが多かったはず。
今は高齢&高齢&病気になって悪くなったり小康状態になったり=長く患ってコース
が異様に多い。これは高価な薬を無尽蔵に使える今の日本の健康保険制度のいい面を
味わっているわけだが、、。
ただ、正直なところ治療を受けている高齢者は幸せだろうか?
80歳以上になると、どうやら生きていることが辛いらしい。
日常生活動作が辛いだけでなく、生きていることそのもの自体が辛いことの連続であ
るように言われる方が多い。薬によって生かされている人々といっても過言ではない。
薬がなければ、もうあの世の人だが、、、。
ただ、その生命を喜んでくれる家族がいなければ、自分でも喜びを感じにくいようで
ある。さりとて、死ねるかといわれると死ねないということらしい。
56卵の名無しさん:03/02/04 23:47 ID:IKL/ku4C
>>49-53
まったくもって禿同。
でも、改善策がない。
高齢者の医療負担の増加=高齢者切り捨て
くらいしか解決策はないのではなかろうか?
年寄りは家で死ねと言ってるようだ>功労賞
医療費のうち、高齢者医療にかかっている分は
そんなに大きな割合ではないはずなのだが。
国公立病院の赤字補填をやめるだけでも、
かなり改善されるはずだ。
57卵の名無しさん:03/02/04 23:50 ID:Hv7cHwUD
で、高齢者にどこまで医療が必要か?国で決めて欲しい。
とりあえず置いてくれ=抗生剤は第二世代セフェムまで。とか。

老犬をフィリピンに作って委託。はいいのでは?
日本で順番待ちするより、フィリピンに作って、待ち時間ゼロ
のほうがいいんじゃ?
58卵の名無しさん:03/02/05 05:43 ID:FWuz1bUn
ID:Hv7cHwUD
よくぞ言ってくれた! >>57の最後の3行はワロタけどw

「 本書では、どちらかと言えば、医者の側に厳しいが、私からみれば、どっちも
どっちである。身体、生命、プライバシーを担保にとって、医者が傲然としていら
れるのは、身体、生命、プライバシーを担保に入れて、卑屈になっている患者がい
るからである。生命を無限と思っているか、思おうとしているという根本的な過誤
において、両者は同罪である。もしも、状況の改変をはかるのなら、患者の側が、
「何とかしてくれ」と頼むのをやめる方が先であろう。患者が頼むから、医者は
威張るのだからである。」
解説―患者の心得 池田晶子 『病に医者いらず』柴田二郎著(小学館文庫)より