どうなの?クラヤ三星堂 Part 3

このエントリーをはてなブックマークに追加
43卵の名無しさん
 “長いマフラー”が流行している。ファッションの世界的傾向であるらしい。ことしの日本は寒冬が予想さ
れ、暖房器具や冬物衣類の売れ行きもいいという。となれば、首すじの寒さ対策としても流行に拍車がかかる
だろう。
 ▼街を行く若者たちは、男も女も、長いマフラーをだらんと垂らして歩いている。首のまわりをぐるぐるに
巻き、房のついた両端をひざの下まで伸ばしているものもいる。映画「ハリー・ポッター」の影響なのか、黒
いマントに赤と黄のマフラーも女子高校生にもてはやされているそうだ。
 ▼ところがその長いマフラーが、栃木県那須の牧場遊園地でゴーカートを運転していた仙台の女性(二六)の
命を奪ってしまった。むき出しに積まれたエンジンの歯車にマフラーが巻きこまれ、窒息死した。マフラーは
長さ二・七メートルもあったという。
 ▼若い女性の流行は常に爆発的で、何ものも抗し難い勢いがある。ナマ足だ、厚底だ、ヘソ出しだというファッションはどうなったのか、ことしのマフラーは三メートルを超えるものもあるそうだ。電車のドアには
さまれれば命取りにもなる。くれぐれも注意していただきたい。
 ▼二十世紀初頭、アメリカの女流舞踏家イサドラ・ダンカンはコルセットもタイツもつけず、自然体の“自
由舞踏”を創始して人気を博した。私生活も自由奔放で、自動車を愛し、大富豪の子をみごもりながらも構わ
ず舞台に立ち続けた。
 ▼彼女の命を奪ったのも自動車とされてはいる。一九二七(昭和二)年、迎えにきた車に赤いマフラー(ショー
ル)をまとって乗りこみ、友人に「さよなら、私は栄光へと旅立つ」と手を振った。しかし走り出した車の車
輪の心棒に長いマフラーの先がからみ、それが彼女の首の骨を折った。
44あぼーん:あぼーん
あぼーん
45あぼーん:あぼーん
あぼーん