杉野さん、ひとまずほっとできて良かったですね。実は、私は、大きな勘違いをして
いて、もう起訴されているのだとばかり思っていました。民事の方で、すこしお手伝
いさせてもらっている中で、証拠の取り扱いに苦労されているのを知っていましたの
で、ぼんやりと、なぜかなと思っていたのですが、ようやくその謎が解けました。弁
護士さんからは、馬鹿にされるでしょうが、私には、送検と起訴という、基本中の基
本の手続きの順序や重要性も、今ひとつ、ぴんと来ていませんでしたね・・・逮捕さ
れたらおしまい、ではないのですよね(まあ、今回は、逮捕もされていませんが・・
・)医者馬鹿というのでしょうか・・・人の苦労が、全くわかっていなくて、申し訳
ないです。
しかし、ということは、本当に、おめでとうございます!ですね。(反応が遅くてす
いません。)今後も、大変だと思いますが、ますます頑張って欲しいです。詳しい事
情をここで書くのは不適当でしょうが、知らない方に少しだけ補足すれば、今回の刑
事事件の方の起訴により、既に係争中の民事訴訟の方も、大きな展望が開けて来る
し、そちらでは、個人の医師だけでなく、病院の責任も問えますから、その点も、杉
野さんの喜びの一因になっていると思います。
このような事件を繰り返させないために、いろいろなことを考えていかないといけま
せんが、とりあえず私が医学部の教官としてできる部分は、医学生に「謙虚さ」の重
要性を教えることだと思っています。これまで、数十年、ほとんど変化のなかった医
学教育が、現在、大きく変わりつつあります。学生にOSCEを教えるために、教官
も勉強しなおしていますし、3−4年後に、社会に送り出す子たちには、このような
事件を繰り返さない教育をしたいと、願っています。そのために、現在は、杉野さん
の本や、勝村さんの本を、夏休みの課題図書にして、医学生に読ませて感想文を書か
せるのは、どうかなと、画策を練ったりしています。