263 :
いのげ:
いや ある程度の助かる可能性のある無しも関係する
まず助からないような場合は医師の責任にならないらしい
検察は割り箸事件の男児に50%弱の助かる可能性があると
判断したと一部で報道されていますた
264 :
卵の名無しさん:02/08/10 01:41 ID:ReDR7Jg9
むう?
ところでどうやって笑納に突き刺さった割り箸にアプローチするのが
もっともいいのでしょう?標準的な術式ってあるんでしょうか>>イノゲ
もしかしてdatオチ前スレで既出?
わしもしろうとだが
>>259 刑法の基本的な考え方はそうですな
この訴訟の対象は適切に医療行為がなされたか、という一点
266 :
いのげ:02/08/10 01:44 ID:kbgvvO0d
治療方針??ひさしぶりにまじれすしてみます
267 :
264:02/08/10 01:45 ID:ReDR7Jg9
268 :
卵の名無しさん:02/08/10 01:46 ID:PN6ANfOJ
50%って、二人に一人かよ。
50%?、、じゃ、無罪だ!!
それにしても驚いたな〜
当時「見落とし」という報道にもかなりの医者が驚いていたが今回の
刑事告訴は衝撃的だよ。
これからは機転のよくわからない外傷の子供が来たら虐待の疑いありと
警察へ通報して警察経由で検査・治療してもらうしかないですな。
271 :
いのげ:02/08/10 01:50 ID:kbgvvO0d
まず 治療の前に診断
問診つまり親からの情報 口腔内視診 神経学的所見が十分にあったかどうか
で、穿通外相・神経損傷を示唆する所見があったか
親がどういう状況説明をしたかが争点でしょう
神経症状は少なかったときいております
272 :
264:02/08/10 01:52 ID:ReDR7Jg9
>親がどういう状況説明をしたかが争点でしょう
ふむふむ
273 :
いのげ:02/08/10 01:57 ID:kbgvvO0d
わたくしの主張の重点の一つがここにあります
N医師が傷をどの用に認識したか
穿通を疑う神経症状があったかということです
脳幹 つまり正中に近いところにささってたら
強い意識障害があったはずとおもいます
解剖所見みないと正確なとこはわからんのですが
3cmくらい外側に 脳幹をよけて小脳半球外側に
およんだのなら意識障害は軽く
症状が明らかでない可能性もあります
高さから言うと顔面神経より下で局所症状は出にくいかと思います
いや、しっかり一本しんのとおった子だったので、、、
不覚にもワロタ
276 :
いのげ:02/08/10 02:05 ID:kbgvvO0d
検察の主張はここで脳外科に紹介すべきだったと
報道されています。私もまずここで争うべきと思います。
脳外科が他科から紹介されたら
面子がかかってますし大学ですから普通なら
白黒つくまでCTでもMRIでもとります
検査の必要があるからでなくって必要が少なくてもとります
画像所見の指摘は可能で見落とすことは無いと思います
ただしみなさん御存知のとおり
この点についてはわたしは少数派でして
医者板ではCTでも異常は指摘困難との意見が
大勢でした
277 :
いのげ:02/08/10 02:10 ID:kbgvvO0d
また 箸による穿通外傷は脳外科や小児科なら
たまに発表があるのでしってることですが
耳鼻科医が知っておくべきことかどうかは微妙でしょう
研修医が知らないのは当然だと思います
狭くて深いので外観からはわかりにくいのが特徴です
また 文献上 前頭蓋底 眼窩 トルコ鞍など
小脳以外にもいろんな方向に行くことがあるので
機序としては稀で多彩であるといえます
後頭蓋窩や脳幹をみるのが目的で最初にCTですか?
影が多くて見えにくいような・・
>273
消毒して帰したという事は刺さったとは考えてなかったんでしょ?
普通、割り箸が脳に刺さったなんて考えないよ。
口を開けたら刺さっている割り箸が見えたとかいうなら別だけど。
何度も書かれているがこの事件は医療サイドからすれば民事のはず。
なぜこの事件だけ刑事事件扱いになるのか説明って有ったの?
今まで医療業界では過失があっても「補償と謝罪」で解決してきた。
故意ではないのにナゼ!
べろ噛んで、出血して大泣きして、疲れてぐったりした子は、
消毒だけでもいいんだよね、、、
ねもとくん、こんな感じ、、??
でも、おれの経験では絶対、ぐったりしないな〜、、、ガキのパワ〜!!
282 :
264(消火器石):02/08/10 02:20 ID:ReDR7Jg9
勉強になります。
で、はたして箸は取り除けるのでしょうか????
出血→ヘルニアを防ぐために減圧をするのが先でしょうか?
5才の子、マルクするのに4人がかりだもんな〜、、、
284 :
いのげ:02/08/10 02:22 ID:kbgvvO0d
で、治療ですが
画像診断がついたら抜く前に血管造影検査を
しないと抜いたら大出血ということになります
7.5cmなら椎骨脳底動脈系だけでなく
横又はS状静脈洞損傷の可能性がすくなくありません
どちらから出血してもほとんど即死です
far lateraql approachと後頭開頭を combineする
ようするにいちばんややこしくおおきい開け方になるでしょう
静脈を修復し 血管を確保し血腫を除いてから
ばい菌がはいらないように前から異物を抜きます
全身麻酔腹臥位の手術ですが手術台の下にもぐりこんで
挿管のよこからぬくことになります。
死因は延髄なのかな〜??
気切かスパイラルじゃろ、、、
287 :
264(消火器石):02/08/10 02:29 ID:ReDR7Jg9
前からつかめればよいですが・・・
挿管というより気切おいといたほうがいいような気もします
288 :
いのげ:02/08/10 02:29 ID:kbgvvO0d
脳浮腫が予想されるので頭蓋骨をはめない
で閉頭し脳のスペースを確保します
抗生剤を使えば脳炎髄膜炎は意外と30%位ですむでしょうが
おこせば致命的です
術後も2週間は全身管理です
とんでもない大手術です 間に合う保障もありません
脳底動脈や脳幹に損傷があったらどうしようもありません
289 :
いのげ:02/08/10 02:30 ID:kbgvvO0d
そうですな
そうかんだと抜去のじゃまです
>故意ではないのにナゼ!
故意でないから過失致死なのだ
291 :
264:02/08/10 02:31 ID:ReDR7Jg9
乙カレ様です>>イノゲ
とても50%の救命率には思えませんが
下顎骨を一度、はずしてしまうというのは、どーだろう
アトムみたいに、、、
静脈出血のヘルニアだったのかな〜、、、
小脳ヘルニアだけでは、死なないかな、、、カマがあれば死ぬか??
テントなんてあったな〜
295 :
いのげ:02/08/10 02:40 ID:kbgvvO0d
1979年の小脳穿通外傷の文献があります
和歌山医大からの1例報告
保存的治療にて軽快してます
生存したのが珍しいから報告してるようです
考察として
頭部外傷全体の0.4%の頻度
生命予後は文献上極めて悪いが
生存例の機能予後はよい ただCTのない時代です
これは脳幹損傷があったら助からないということかともお思います
296 :
いのげ:02/08/10 02:43 ID:kbgvvO0d
助かる可能性はほとんどないとおもわれますが
判例では助からなくても患者に治療を受ける権利がある
としているものもあるようです
これにたいする理論武装もしておきたい