救急医療の実態

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160卵の名無しさん
       
5/28 待ち時間は最高95時間! 「救急」と呼べない英国の救急病棟

 イングランドとウェールズにある167の医療機関の救急病棟を対象に
行なわれた抜きうち調査で、治療までに最高95時間待った患者がいた
ことが明らかになり、救急病棟での長い待ち時間が改めてクローズ
アップされた。

 救急病棟で最高の待ち時間を記録したのは90歳の女性患者。この女性
は倒れた後に、リヴァプール近郊エイントリーにあるユニバーシティ・
ホスピタルに運ばれたが、治療までに約4日間待たされたという。

 2番目に長い待ち時間を強いられたのはサリー州チャートシーのセント・
ピーターズ・ホスピタルに運ばれた66歳の女性で、47時間余り。3番目は
やはりエイントリーで、81歳の女性が47時間と少し待たされたという。

 調査団体では「救急病棟においては、1?2時間の待ち時間でさえも気が
遠くなるほどに感じられるもの。ましてや、24時間以上の待ち時間は明ら
かに問題外」と、衝撃を新たにしている。また、長い待ち時間だけでなく、
患者がプライバシーもなく、すし詰めになって治療を待たされるような
状況も問題視されている。

 保健省はNHS(英国の国民医療制度)管轄下の医療機関が、救急病棟
での最高待ち時間を4時間に短縮することを目指すよう指導しており、実際、
1999年に比べると、救急患者が12時間以上待つケースは半減したという。
しかし、一部では事態が悪化さえしていることも認められ、NHS問題の
根深さをうかがわせる。