いままで、DP mismatchの重要性は再三主張されてきましたが、明確に臨床的な有用性が
示されたものは、私の知る範囲ではありませんでした。でも、凄いstudyが出ました。
Warach S. Thrombolysis in stroke beyond three hours: Targeting patients
with diffusion and perfusion MRI
Annals of Neurology 2002;51:11-13
Parsons MW, Barber PA, Davis SM. Diffusion- and perfusion-weighted MRI response
to thrombolysis in stroke
Annals of Neurology 2002;51:28-37
http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/abstract/89012257/START NINDS rtPA stroke study groupは3時間までの非出血性虚血性脳血管障害に対
するalteplaseの有効性を証明しましたが、3時間を越えた症例については今のと
ころ明らかな有効性は示されていません。NINDS studyの後で行われたATLANTIS
studyでは3-6時間経過した症例へのrtPAの投与は行うべきでないと結論していま
す。しかし、このstudyではDP mismatchを認める例のみに限定し、3時間を超え
6時間までの症例にalteplaseの投与の有効性を示しています。
DWI、PWIの有用性は更に高まり、血栓溶解を受けられる症例は更に広がりました。
革新的です。