1 :
卵の名無しさん :
01/11/10 23:17 ID:FCcmYAkN TIA入院・・・!結局何?
2 :
PPP :01/11/10 23:18 ID:???
告らんが降臨しないかな。
MRImagingでも血管造影でも器質的病変を証明し得なかったと言うことだろう。
心を入れ替えて精進しないと脳梗塞になりますよ っていう自然界からの警告だよ
6 :
告らん :01/11/11 10:14 ID:???
降臨しました(藁
現在のTIAの分類のオリジナルを示します。
Special report from the National Institute of Neurological Disorders and Stroke.
Classification of cerebrovascular diseases III.
Stroke 1990 Apr;21(4):637-76
このレポートで、虚血性脳血管障害は6病型に分類されました。すなわち
1) アテローム血栓性脳梗塞(ATBI)
2) ラクナ症候群(LAS)
3) 心原性脳塞栓症(CES)
4) その他の原因による脳梗塞
5) 原因不明の脳梗塞
6) 一過性脳虚血発作(TIA)
です。定義は「24時間以内に完全回復する神経脱落症状」です。
ポイントは「24時間以内(多くは10数分くらい)」と、「完全」です。ですので、
回復までに2日かかったケースはたとえ完全回復していても1)〜5)の脳梗塞に分類
する必要があります。また「完全」に元の状態に戻らないといけないので、ごく
僅かでも神経症状を残してはなりません。
この定義は完全に臨床兆候のみで定められています。放射線学的所見は一切考慮さ
れていません。すなわち、MRIで明瞭な梗塞が認められても、24時間以内に完全回
復すればTIAに分類します。また、しばしばTIAでは主幹動脈病変(特に内頸動脈に
多い)を認めます。
>>4 さんのレスはというわけで間違いです。
拡散強調画像の普及に伴い、TIAが画像診断上はしばしば脳梗塞を生じていることが
明らかにされてきています。
Diffusion MRI in patients with transient ischemic attacks.
Stroke 1999 Jun;30(6):1174-80
なるほど
8 :
告らん :01/11/11 13:52 ID:???
TIAの診断は、発症機転を全く考慮していません。すなわち、 1) 塞栓性(多くはこれ) 2) 血栓性 3) 血行力学性 のどのタイプに属するのか、また主幹動脈病変や塞栓源の存在によっても対処が変わっ てきます。代表的なのは頸部血管病変に対する内頸動脈内膜剥離術(CEA)です。が抗 血小板療法を行うのか、抗凝固療法を行うのかなどを決定するためにも十分に検索する 必要があります。 TIAは引き続く脳梗塞の前兆であったり、次第に重いTIAを起こしつづけたり発作間隔 が短くなる(crescendo TIA)を生じたりするので、原則的に緊急入院の適応と考え られます。直ちに補液と抗血小板薬の投与を行い、責任血管病変と心疾患の検索を行う べきです。 NINDS-IIIの分類の中でも、もっとも治療可能性の高いものはTIAです。脳血管障害は 起きてしまってからの治療よりも、起こさないための治療のほうが重要です。
9 :
告らん :01/11/11 13:57 ID:???
しかし、現在の日本の医療現場で広く使われている"TIA"には疑問を感じざるを得ま せん。めまいもしびれもTIA、1分以内の眼前暗黒感と冷や汗を伴う意識消失もTIA。 はっきり言ってゴミ箱診断です。やはり、脳の一部の機能が可逆的に障害を受けたと いうきちんとしたアセスメントを立てて欲しいものです。神経学的所見をとることは 全ての当直医師に必要な技能です。
10 :
告らん :01/11/13 01:21 ID:???
ご意見希望age
また神経馬鹿が吠えてるよわらわら
12 :
ひでき :01/11/15 00:33 ID:???
S.秀○の病気?
西城秀樹だろ?
14 :
卵の名無しさん :01/11/17 18:11 ID:S8axbul+
>>9 取るべき神経学的所見は何がありますか?
最低とフルコースを教えていただけると幸いです。
簡単なようで結構難しいと感じています。
15 :
卵の名無しさん :01/11/17 18:23 ID:Qsx0zWTl
オウムでも乱発してたな。。
>1分以内の眼前暗黒感と冷や汗を伴う意識消失もTIA。 >はっきり言ってゴミ箱診断です。 相変わらず、キレていますね。胸がすく思いです。(藁 ところで、TIAによる意識消失発作の頻度は多いものでしょうか? 脳底動脈領域の虚血なら起こりうるか?と思うのですが。 でも研修医の時に誰からか”TIAは意識消失は起きないのが殆ど” と教わった記憶があります。もしくは”意識消失はTIAの定義にない”とも 聞いたような、、、。(適当で申し訳ない) 8の定義からすると後者は間違いのようですが、、。 例えば、「意識消失発作で入院。てんかんや心疾患を示唆する所見なし。MRAでも狭窄なし。よって意識消失発作はTIAであった。」といっても問題ないのでしょうか? 長くなりスマソ。お暇な時にお答え下さるとありがたいです。
11の遠吠え以外にだれが吠えてる?
18 :
告らん :01/11/18 21:03 ID:???
>>14 大変難しい質問です。フルコースは当然書ききれないし、最低限は病歴によって異なって
きます。
一般内科学的所見(意外にとりわすれる)
意識、高次脳機能障害
脳神経
運動系
感覚系
協調運動
起立・歩行
と、とっていくのが王道でしょうが、それだけ時間をかけることは難しいし、一般内科の先生
にそこまで要求するのも酷かと思います。ひとつ、普遍性があって経過観察にも有効な方法は、
NIHSS(National Institute of Healthcare Stroke Scale)を最初からつけてしまう
ことです。
http://www.strokecenter.org/trials/scales/nihss.pdf PDF文書です。NINDS rt-PA trialに使用されたものだと思います。11.以降には
NIHSSには含まれない追加の所見が入っています。
19 :
告らん :01/11/18 21:15 ID:???
>>16 はっきりとした統計的データはわかりませんが、高度の主幹動脈病変があり、脳貧
困灌流が高度の症例では、重篤な意識障害がTIAの主なサインであることがあり、数例
の臨床経験があります。ただし、はっきり捉えられたもの、例えば、主幹動脈病変が明
らかで、24時間以内に全快するものの、DWIなどで軽度の梗塞を生じており、その他の
意識消失の原因疾患が否定的なもの・・・では、意識障害以外の神経症状を伴っていま
した。このあたりがポイントかも知れません。
TIAは除外診断ではありません。二次予防のための抗血栓療法の最も良い適応であり、
その他、外科的治療もしばしば考慮されます。意識消失発作は、あくまで意識消失発作の
診断名にとどめるべきです。
20 :
知んない :01/11/18 22:46 ID:???
>>14 単なるLOCか、それ以外の神経学的なfocal signを伴っているか、がポイントではないでしょうか。
LOCは、やはりアダム−ストークスを。Brugadaということもあるかもしれませんし。
neurologicalなminimumは眼(視野、眼球運動障害、眼振)、構音障害、
alternating movement(回内−回外運動など)、指−鼻試験、膝−かかと試験、
(このへんは失調もそうですが軽い麻痺を診るのにも有効)、筋力は遠位筋で。
継ぎ足歩行、痛覚を手背・足背でみる、腱反射、
バビンスキー徴候(よくわからないときはChaddokも)、くらいで如何?
といってもあまりminimumではないか。
21 :
学生 :01/11/18 23:23 ID:???
下肢のBarre徴候を調べたら、それはMingazzini徴候だと言われた。 初めて知りました。
22 :
告らん :01/11/19 00:07 ID:???
>>21 Barre's leg signは腹臥位でひざから下を屈曲させ、左右差を見る検査です。仰臥位
で下肢挙上で行うものがMingazzini徴候です。
23 :
基礎 :01/11/19 00:41 ID:???
専門外でよくわかんない。
TIM?
25 :
14 :01/11/19 01:40 ID:???
>>18 >>20 ご丁寧な回答ありがとうございました。
神経領域は所見と医療面接で診断が可能な疾患が多いと聞きましたので、
肝に銘じて神経所見を取りたいと思います。
神経所見を取るセットを肌身離さず持ち歩く決意を固めます。
でもトンカチは大きいから困ります。
26 :
告らん :01/11/20 23:14 ID:???
>>25 トンカチは白衣のポケットからはみ出しますからね。ちなみに私が持ち歩いている
のは、聴診器とハンマーと眼底鏡です。当然キーホルダー(Babinskiを診る)と財布、
はさみ、ボールペン(高次機能の検査に使う)があれば、たいてい事足ります。
27 :
卵の名無しさん :01/11/20 23:56 ID:MwYxEhm6
チントラル・インテリジェンス・エージェンシー
>>26 神経内科医として高名な某S崎先生がこれはなかなか役に立つのですよ、と言って
とりだしたのは、青と白が交互に帯状に編まれたニットの長いもので
それの使い方をいろいろ述べられ(例えば、真ん中をつかませ、neglectをみるとか)
最後に、なぜ、これが青、白のだんだらになっているかと言えば、optokinetic nystagmusを
みるからですと言われたときは、流石、神経内科医と感服いたしました。
むつかしいね
ちょっと神経系おかしくてすぐ治ったら 「TIAですね」とかってごまかしてる。
使いやすい病名だね
32 :
卵の名無しさん :
01/12/05 09:23 ID:LE77y9Te