病院ベッド数、現行の半数程度に誘導・厚労省
厚生労働省は今後10年程度で全国の病院の入院ベッド数を半分程度の50万―
60万床に絞る目標を固めた。患者が病院を選ぶときの情報量を増やして病院同
士を競わせ、質が高い医療を提供する病院だけが生き残れるようにする。同時
に一般病院から高齢者介護を中心とする施設への転換を促す。医療費の増加を
抑制する効果も期待している。
現在、全国には精神病院なども含めて約9000の病院があり、ベッド数は160
万床程度に達している。このうち病気やけがの患者のための一般的なベッドは
およそ100万床。欧米各国では人口1000人当たりの一般ベッド数が4-5床である
ことを基準に、厚労省は将来の必要ベッド数を試算。2015年度の人口予測をも
とに同年度に50万―60万床が必要と判断した。
厚労省がベッド数削減と同時に重視しているのは情報開示の拡充による病院
間の競争強化だ。医療機関が広告に掲載することができる内容は現在、診療時
間や医師名などに限っている。来春をめどに、医師が「専門医」の資格を取得
していればその旨を広告できるようにする方針だ。
URL:
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20020129CEEI002728.html http://news.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1012257365/l50