ある日の暮れ方のことである

このエントリーをはてなブックマークに追加
1ほんわか名無しさん
一人の下人が、犬を連れて、羅生門の下で雨やみを待っていた
2ほんわか名無しさん:2012/12/30(日) 18:05:38.84 0
広い門の下には、この男と犬のほかにだれもいない

ただ、所々丹塗りのはげた、大きな円柱に、蟋蟀が一匹とまっている
3ほんわか名無しさん:2012/12/30(日) 18:10:39.31 0
作者はさっき、「下人が雨やみえお待っていた」と書いた

しかし、下人は雨がやんでも、格別どうしようという当てはない

ふだんなら、もちろん、主人の家へ帰るべきはずである

ところがその主人からは、四、五日前に暇を出された
4ほんわか名無しさん
そこへ一人の侍が現れた