ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら0.3
1 :
ほんわか名無しさん:
◆ツンデレって何?
「普段はツンツン、二人っきりの時は急にしおらしくなってデレデレといちゃつく」ようなタイプのキャラクターのこと。
◆このスレでよく使われる人物設定
男:デフォルトネームは別府タカシ。ツンデレに色々したりされたりする。
アッパー:デフォルトネームは椎水かなみ。感情表現豊かな基本形。
ダウナー:デフォルトネームはちなみ。ローテンションで「……」を多用して喋る。
お嬢:デフォルトネームは神野りな。お嬢様口調。というかお嬢様。
老成:デフォはまつり。「纏」と書く。わしは?じゃのう等、古風かつジジ臭い言い回しをする。
尊大:デフォはみこと。「尊」と書く。自信に満ちあふれたような、偉ぶった言い回しをする。
関西:デフォはいずみ。関西弁で喋る。
ボクっ娘:ボクっ娘ツンデレ。一人称「ボク」。デフォルトネームは決まっていない。
勝気:気の強い男勝りツンデレ。デフォルトネームは決まってい(ry
無表情:無表情ツンデレ。デフォルトネームは決まっ(ry
中華:中華系ツンデレ。「??アル」といった言い回しをする。デフォルトネームは決(ry
幽霊:幽霊ツンデレ。憑依したりする。アッパーだったりダウナーだったりする。デフォルトネームは(ry
山田:クラスメイトとして使われることが多い。いわゆる友人A。なぜかVIPPER口調で描かれがち。
友子:クラスメイトとして使われる事が多い友人B。好奇心が強かったり世話好きだったりいろいろ。
※名前の由来などについてはまとめサイト参照
・上記の名前や設定はあくまでデフォルト。
・投下許可は求めなくていいですが、長編SSについては、投下前に宣言をしていただけると他のSSとのごちゃ混ぜ防止になるのでスレに優しいです。
・書き上がってから一斉投下してね。 書きながら投下はイクナイ。
・感想レスは励みになるので大歓迎。
・投下のタイミングは自分で見計らおう。投下直前にはリロードを心がけよう。
・もしスルーされても泣かないこと。
・投下後に殊更に感想を求めたり、レスが付かないからって自虐したりすると、ツンデレに嫌われます。
・みんなも多少のことは大目に見てスルーしよう
>>1乙ンデレ
前スレラストのエクスカリバー!!!!に吹いたwww
ほの版も容量オチあるのか、すっかり忘れてた
前スレラストGJ
いちおつ
乙
そろそろ立てるか
13 :
ほんわか名無しさん:2012/12/01(土) 18:49:04.25 0
お題
つ・あんな奴と話なんかしたくないと言いつつ男とはやたらと話の合うツンデレ
投下してから続き書いてたら保守忘れた(´・ω・`)
誰か次スレ頼む
書いてる途中で落ちちったよ
書きながら投下してたのかい。そりゃ落ちるだろ
投下終わってから続き書いてたのか。ごめんよ
立ててくるよ
今スレ立てられるのって俺しかいねえの?
いつも整えてない友ちゃんの髪を梳いてあげたい
冷え切ったツンデレの手を擦ってあっためてあげたい
男に手を暖めてもらいたくてわざと手袋を忘れてくるツンデレかわいい
27 :
1/2:2012/12/04(火) 02:25:09.77 0
【ツンデレと一緒に登校したら】
最近寒いので登校がかったるい。
「うーむ。どうにかなりませンかねェ?」
「知らないわよ馬鹿。イチイチそんなことあたしに言うな馬鹿。寄るな馬鹿」
などと、朝っぱら酷い罵声を浴びせてくるかなみさん。
「俺の名は馬鹿ではないです」
「うっさい。アンタなんて馬鹿で充分よ、馬鹿」
「酷い話だ。うー……にしても、ホント寒いな」
ポケットに手をつっこんでいるものの、防寒具としての効果はほぼないと言っていいだろう。明日から手袋でも持ってくるか、と思ってると、不意にかなみがこちらをじぃーっと見ていることに気づいた。
「どしました?」
「べっつにぃー。ポケットに手つっこんで背中まるめて、カッコ悪いなーって思っただけー」
「つまり平時はかっこいんですねウヘヘヘヘ」
「そうなの?」
「……そう言い切れるほどの自信はないです。チクショウ」
「あははっ。弱いわねー」
かなみは楽しそうにケラケラ笑いながら俺の頭をぽむぽむ叩いた。チクショウ。
「ほら、いーから背中伸ばしなさい。それくらいしかアンタの取り柄なんてないんだから」
「姿勢がいい、ってだけじゃ流石に履歴書の特技欄を埋めるのは難しそうだな」
「後は……そうね、大言壮語しがち?」
「意味は分からんが、嫌な予感はする」
「できそうにもないことや威勢のいいことを言うこと、おおぼらふきって意味よ」
「なるほどコンチクショウ」
「あははっ。ぶすーってして馬鹿みたい。ばーかばーか」
またしても楽しげに人の頭をぽむぽむしやがる。失礼な奴め。
「あー朝から面白。アンタ将来道化師にでもなんなさいよ」
「せめてお笑い芸人とかって言ってくれません?」
「あー、それは無理ね。頭の回転が早くないと無理だもん。それに、アンタには道化の方がお似合いよ」
「チクショウ、こうなったら外国のピエロの専門学校に行ってビッグになってやる……!」
「えっ、ちょ、ちょっと。冗談よね?」
突然かなみが焦ったように俺の腕をくいくい引っ張りながらそう言った。いきなりどうしたんだろうか。
28 :
2/2:2012/12/04(火) 02:25:53.50 0
「え、そりゃ、まあ」
「そ、そうよね。分かってたけどね。焦ってなんてないけどね」
「…………」
「……な、何よ。別にアンタがどこに行こうが知ったことじゃないわよ!」
「何も言ってません」
「うるさいうるさいうるさいっ!」
「あ、うるちゃいの方がロリっぽくて好みです!」
「ドやかましいッ!」
超怒られた。
「いやはや。まー日本語しか使えないので外国に行く予定は今のところないです。なので安心しろ、ってのも変な話だがな。はっはっは」
「……べ、別に心配とかしてないし。むしろアンタがいない方がせーせーするし」
「ふむン。悲しいですね」
「……うー」
なにやら唸られながら睨まれた。
「なんでせうか」
「……別に」
「むぅ。あまりそんな感じはしないのだけど。アレですか、見当違いなことを言って不快にさせましたか。だとしたらごめんね」
「……ふん。今日も馬鹿」ギュッ
「えっ」
かなみは俺のポケットに手を突っ込むと、既に中にあった俺の手をギュッと握った。
「あの、これは」
「さ、寒いから。寒いから近くのポケットに手入れたの。女子の制服にはポケットないから」
こっちを一切見ずに、かなみは一気にまくしたてた。
「何も聞いてません。あと俺の手ぎああああ」
何やら俺のポケット内で異変があった模様。突如かなみの手が万力に変化し、俺の手をギリギリとしめつけている。
「何か、言った?」
「かなみと手をつなげて嬉しいなあ、と言った」
「〜〜〜〜〜!///」ペシペシ
「痛い痛い」
俺をぺしぺし叩きつつも、決して手を離そうとしないかなみと一緒に登校しました。
>>28 照れ屋さんでさみしがりやなかなみ可愛いGJ!!
最近思うんだが、このスレのツンデレはツンデレというよりも
もう各属性のキャラとして一人立ちしてるよね
ある程度歴史があってフォーマットとして蓄積されてるからねぇ
そこから外れた妄想ももっと見てみたくはあるが
書き手が少ないから、妄想の幅が狭まってキャラ固定みたく見えると思う
つまりお前らもっと妄想をぶちまけろ
35 :
1/6:2012/12/05(水) 02:14:25.55 0
・ツンデレが口内炎で苦しんでいたら 〜後編〜
『遅いっ!!』
10分ほどして部屋に戻って来るなり、先輩が文句を言ってきた。僕は小さくため息をつ
きつつ、先輩の前に座って弁解する。
「仕方ないじゃないですか。探すの、時間掛かっちゃったんですから。これでも急いでは
いたんですよ」
『ホントに? 何か余計な事で時間無駄にしてたんじゃないの?』
疑わしげな視線を向けられ、僕は慌てて否定する。
「そんな事ないですって。それにほら。ちゃんと薬持ってきましたから。はい」
まだ封も切っていない口内炎用の塗り薬の箱を先輩に差し出す。しかし先輩はそれをジッ
と見つめるだけで、受け取ろうとはしなかった。
「どうしたんですか? せっかく持って来たのに。もしかしたら、塗り薬は嫌でしたか?
貼るパッチ薬の方が良かったとか?」
ここでわがまま言われたら、本当にドラッグストアまで買いに行かなくちゃならないな
と思いつつも恐る恐る聞いてみたが、先輩は無言のままだった。
「あの……受け取らないにしても、理由を言って貰えないと話が先に進まないんですけど……」
さすがにこうも黙りこくられたままだと、僕でも困ってしまう。とはいえ、これ以上問
い質す事も出来ずに先輩の様子を窺いつつ次の対応を考えていると、先輩が微かな声を出
した。
『……アンタが……塗ってよ……』
「は?」
聞き違えたのかと思って、僕は聞き返す。すると先輩はパッと顔を上げて僕を睨み付け、
それからちょっと顔を逸らして不貞腐れたように、もう一度言った。
『だからっ……アンタが塗ってって言ってんのっ!! ほら』
片手で患部を見せる先輩に、僕は首を傾げてみせた。
「でも、こんなの自分で塗れると思うんですけど。鏡もほら。そこにありますし」
カラーボックスの中に、服装とかチェックするための手で持てる大きさの鏡が置いてあ
るので、僕はそれを指し示した。しかし先輩は大きく首を振ってそれを拒絶した。
『責任持って直してって言ったでしょ? だからアンタが塗るの。分かった?』
36 :
2/6:2012/12/05(水) 02:15:20.78 0
どうやら、頑なに先輩は僕に塗る事を強要したいようだった。その意図は今のところ良
く分からなかったが、とにかくここは先輩の言う通りにするしかないようだった。僕は心
を落ち着ける為に一つ吐息をつくと、箱を開けて中から薬のチューブを取り出す。
「一応言っておきますけど、どの程度沁みるとか分かりませんから痛くても怒らないで下
さいね」
後から何だかんだと文句付けられるのが一番めんどくさいので事前に釘を刺しておくと、
先輩はあっさりとそれを拒絶した。
『ダメよ。痛くしたら許さないんだから』
またしても無茶な注文を付けられた。大体、本当に痛くなくても、ワザと痛がって僕の
せいにしてまた面倒ごとを押し付ける気なのかも知れない。とはいえ、ここまで来たら引
き返せないので、諦めて僕は先輩の顔に薬を近付けた。
「それじゃあ塗りますけど、ちょっと僕が唇を広げますね? その方がやりやすいですから」
そう断わると、先輩はコクンと頷いた。
『……痛くしなければ、任せるわよ……』
了解を得たので、僕は先輩の柔らかくてプニプニした唇を指で摘み、優しく引っ張って
裏返した。白く大きなクレーターのような口内炎が、再び僕の目の前に姿を現す。
「じゃあ、塗りますね」
先輩に合図すると、無言でコクンと小さく首を縦に動かした。それを確認して僕はチュー
ブを押し、塗り薬を5ミリくらい出すと、優しくチョンと患部の上に置いた。チューブで
軽く薬をチョイチョイと押してから手を離す。
「はい。終わりましたよ、先輩」
ほけっとした顔の先輩にニッコリと微笑みかけて僕はチューブにフタし、箱にしまった。
すると先輩が不意に指で僕の袖をつまんで軽く引っ張ってきたので、僕は先輩に視線を戻
す。すると何故か不満気な先輩の顔が視界に入ってきた。
「どうしたんですか? もしかして……痛かったとか?」
嫌な予感に心を曇らせつつ聞くと、先輩はそれには首を振りつつ、唇を指差して言った。
『何でそこで止めるのよ。まだちゃんと塗りこんでないじゃない』
先輩の注文に僕は難しい顔をした。塗り込んでいないと言われても、口内炎ってムヒ塗
るみたく傷口に擦り込む訳にはいかないんじゃないかと。
37 :
3/6:2012/12/05(水) 02:16:22.47 0
「あとは先輩が自分でやった方がいいんじゃないですか? 舌先でしっかりと塗れば、そ
の方がいいと思いますけど」
『ダメ!!』
強く否定してから、先輩は自分の声が思いのほか大きかったのに気付いて頬を赤らめる。
そして、照れた顔で視線を逸らして言い訳をした。
『だ……だってその……薬なんて苦かったり不味かったりするじゃない。だからその……
自分ではやりたくないの。分かるわよね?』
「うーん……」
何となく強引な言い訳のように感じるが、先輩がお望みなら僕がやるしかないのだろう。
しかし、指で患部に触れて痛くないのだろうか? 一応人差し指をしゃぶってから、先輩
の前にかざして、断りを入れた。
「それじゃあ、僕が塗りこみますけど、いいですよね?」
『ダ……ダメ……』
「へ?」
今度こそ訳が分からずに僕は首を捻る。すると、ますます顔を赤らめた先輩が顔を逸ら
して俯き、囁く。
『だって……アンタの指でなんて触られたら、雑菌だらけで余計悪化しちゃうじゃない。
もっとちゃんと……殺菌されてる所で塗り込んでよ……』
一度手を引っ込めて、先輩の言葉を反芻する。キチンと殺菌されている場所とはどこだ
ろうか。自分の体で考えてみる。指ではなく、口の中を塗り込める所といえば――答えは
すぐに出た。そして、答えが分かると、今まで先輩が不可解だと思っていた言葉が全て納
得の行く繋がりになった。
「分かりました。それじゃあ、一番清潔な所で、塗り込みますね?」
先輩が、パッとこっちを振り向く。そのまま僅かの間、僕を見つめて静止していたが、
やがて無言でコクリと頷く。
「唇……広げますね?」
『……うん……』
先輩の返事を聞いて、僕は再度、指で唇をつまんで広げた。白い口内炎の上で、軟膏が
押し潰されてテラテラと光っている。
「じゃ、塗りますね?」
今度は返事は無く、ただ首だけを縦に振った。それを確認してから僕は、自分の唇を先
輩の唇に近づけ、広げた裏唇にそっと口付けた。
38 :
4/6:2012/12/05(水) 02:17:18.94 0
『ふぅっ!?』
小さく、くぐもった驚きのような声を先輩は発する。しかし、僅かに体を震わせただけ
で、抵抗するような素振りは見せず、ただ荒い息だけを僕の口にぶつけて来ただけだった。
僕はクレーターのような口内炎の部位を唇で覆うと、そっと優しく舌で薬を塗り込める。
『んんーっ!! んっ……』
痛みがあるのか、先輩が声にならない呻き声を発する。念のために体をよじられたりし
ないよう、僕は空いた右手を先輩の背中に回し、抱くようにする。すると僅かに先輩が僕
の方に身を寄せた。体と体がそっと触れ合うのを感じつつ、僕は舌先で先輩の口内炎を嘗
め回す方に意識を集中した。普段のキスとは違う、下唇の裏側一点だけを舐め回す行為。
それも何か特殊だよなと思いつつ、僕はそっと唇を離した。
「はい、先輩。終わりましたよ」
唇は離したものの、顔はすぐ間近で体と体も触れ合わせたままの距離で、僕は先輩に笑
顔で報告した。先輩も、体は離そうとせずにすぐ間近で僕を睨み付けて、しかし口を突い
て出たのは、やっぱり文句だった。
『……誰も舌で舐め回せなんて言ってないじゃない。この変態』
口ではそう言いつつ、回した腕からも逃れようとせず、体もくっ付けたままなのだから、
この人は可愛い。ついついニヤニヤしつつ、僕は首を振って否定した。
「別に下心があった訳じゃありませんてば。先輩が指なんて汚いからもっと清潔なところ
でやれって言われたので、僕には舌しか思いつかなかっただけです。それとも、先輩は他
に、お望みの方法があったんですか?」
ちょっと意地悪に質問すると、案の定先輩は、不機嫌そうに顔をしかめて視線を逸らした。
『し、知らないわよそんなの…… アンタに方法任せたんだから、あたしがそんなの考え
てる訳ないじゃない……』
「じゃあ、文句も言われる筋合いないですよね? 僕に任せてくれてたんですから」
理屈で先輩の主張を押し込めようとするが、しかし先輩はまだ不満そうな顔で唇を尖ら
せ、頭を振った。
『それはそうだけど…… ただ、別府君ってばイヤらしいから、薬を塗るのを口実に、キ
スしただけじゃないのかなって思って…… だから変態って言ったのよ』
39 :
5/6:2012/12/05(水) 02:19:31.81 0
それは先輩の方でしょう、と言いたかったが、あんまり怒らせるとせっかくのいい雰囲
気が壊れてしまう。久し振りにこういう空気になったんだから、もっと堪能させて貰いた
くて、だから僕は突っ込む代わりに自分の潔白だけを証明しようと、意外そうな素振りで
否定してみせた。
「とんでもないですよ。ちゃんと先輩の患部だけに舌を当ててたじゃないですか。これが
キスしたかったとしたら、もっと唇を吸って、舌を絡めて口中を舐め回しますよ」
具体的な表現を口にした事で、先輩がそれを想像したのかビクン、と体を反応させた。
もっとも、顔色だけはもうこれ以上は紅潮しても分からないだろうというほど既に真っ赤
だったので、先輩がさらに照れたのかどうかは判断出来なかった。
『う…… な、ならいいけど…… でも、ここまでしておいて効果が無かったら、絶対に
許さないんだからね……』
効果自体は薬の問題だから、僕に責任はないだろうと内心思いつつ、しかしそれでは面
白くないので、僕はわざと首を捻って、考え込むようにして疑問を呈するように答えた。
「……どうですかね。薬はあくまで治りを早くする為のものですけど……雑菌とか入った
ら、また悪化するかもしれませんし」
『あたしの口の中が汚いって言うの? 失礼ね。ちゃんとあたしだって毎日歯磨きくらい
してるわよ』
憤慨する先輩に頷きつつも、僕は指摘を続ける。
「そんな事分かってますし、先輩の口の中が汚いなんて思ってません。ただ、磨き残しは
誰にでもありますし、お菓子とか食べたから、口の中にまた異物が入ったのは事実ですしね」
『……何が言いたいのよ?』
僕の意図を察したのか、先輩が問い質してくる。ただ、上目遣いで僕を見るその瞳に、
期待を窺わせるような輝きがあるような気がしたのは、僕の都合のいい思い込みなのだろ
うか。いや、ここはどうせするつもりなのだから、そう思うことにしよう。そう決めつつ、
僕は答えた。
「つまりですね。口の中をもうちょっとしっかり殺菌すれば、これ以上酷くならずに、薬
の効き目も良くなるんじゃないかなって。唾液って殺菌効果高いらしいですし。どうしま
すか?」
40 :
6/6:2012/12/05(水) 02:21:27.15 0
もう鼻と鼻は触れ合っている。あとほんの少しで唇同士が重なり合う距離まで顔を近付
ける。先輩の体が緊張で震えているのが感じられる。何度体験しても、この瞬間と言うの
はいいものだと、心底僕は思った。
『……分かんない』
僅かに口を動かし、先輩が呟く。その答えがちょっと意味が分からなくて、僕は首を傾
げたが、今はまだ聞こうとはせず、先輩の次の言葉を待った。そしてそれは、程なくして
発せられた。
『アンタの言ってる事……よく、分かんない……けど……任せてるから、好きにしなさい
よね……』
視界の端で、先輩が目を閉じるのが分かった。受け入れ態勢に入った以上、待たせるわ
けにはいかない。僕はコクリと頷いて、囁き声で言った。
「それじゃあ、好きにさせてもらいます」
そして今度は、僅かに開いた先輩の口に、覆い被せるようにして口づけをした。そのま
ま体を倒し、先輩が下に、僕が上になった姿勢で横になる。舌を先輩の唇に這わせ、その
まま口の中に侵入させた。唇の裏側から歯茎。更には歯からその裏側までを舌で舐め回し、
唾液を送り込む。舌と舌が触れ合うと、先輩のが迎え入れるように絡み付いてきた。それ
を楽しんでから、今度は頬の裏側を舐め、そして一度口を離した。トロンとした顔の先輩
を見つめ、おねだりする。
「先輩。今度は先輩も、僕の口の中を綺麗にして下さい。先輩の清潔な舌で」
『ふぇ……?』
驚いたように目をパチクリさせる先輩に頷いて、僕は指示を出した。
「同じようにやってくれればいいんです。ほら、舌を出して」
いつもでは考えられないくらいの素直さで、先輩の口が開き、おずおずと舌が出て来る。
僕は再び顔を下ろして、先輩の舌を口で含むと、自分の舌を絡めて誘導してあげる。最初
躊躇いがちだった先輩の舌が、ゆっくりと、でもねちっこく僕の口の中を這っていく。
こうして僕らは、消毒を口実に久し振りのキスを堪能し合ったのだった。
ちなみに、次の日になると先輩の口内炎は若干良くなっていて、白い腫れも多少縮み、
窪みも大分平らになっていた。そのおかげで、僕は先輩の誹りを免れる事が出来たのだった。
終わり
遅くなって申し訳なかった。
おっきした
GJ!
あーチューしてええええ
抱っこって言いながら両手広げつつ、顔は真っ赤で目を合わせられないツンデレさん可愛い
・ツンデレさんが自分の扱いに慣れてる男に対して、「あんた、他の子にもおんなじようなことしてんじゃないでしょうね」って言ったら
おはようのお題
つ・友達ののろけ話を聞いて羨ましくなっちゃったツンデレ
お題
つ・ツンデレになんか体調悪いんだよって言ったら
お題
つ・寒さに強いツンデレ
ツンデレと結婚してお互い年とっても一緒に散歩とかしたい
散歩途中にちょっとした軽口言ったら
「あなたはこんなに年をとったというのにまだくだらないことを言うのね」
とか返されるんだけれどツンデレの頬は少し赤くなってて
「そういう君は未だにこれぐらいで照れるんだね」
とか返して、みたいなイチャつきをずっと続けたい。
・ツンデレの頬に指で触れたら
男「ちな、ちょっとおいで」クィクィ
女「……なに?」テコテコ
男「ちょっと頬っぺた触らせてくれ」フニフニ
女「……またそれか……許可する前に触るな変態……」
男「さみーんだよ手がかじかむんだよ仕事になんねーんだよ頼むよ」フニフニ
女「……エロ同人描きを……仕事に含めるな……世の中全ての社会人に謝れ……穀潰しめ……」
男「まぁまぁ。ちなの頬っぺたあってこそ俺のトーンワークも冴え渡るってもんですよ」フニフニ
女「……どうでもいいけど……触りすぎ……手短にまとめろ……」
男「まだだ……まだご利益が足りねぇ!」フニッフニッ
女「……ご利益ってなんだ……」
男「ちなの頬っぺたには神がかり的な何かがあるんだよ」フニフニ
女「……ロリエロ漫画描いてる変態は……どんなご利益も得られねぇから……」
男「バカな! 俺がロリータに目覚めたのはちなのせいだと言うのに! この合法ロリめ大好き愛してる」
女「……///」ポッ
男「顔赤くしちゃって、暖房に最適だなお前は」フニフニ
女「……バカ///」
文句言いながらも甘えさせてくれるちなみ最高です
ツンデレフニフニしたい
どうせならもっと複雑なジョジョ立ちさせてみようず(無茶振り)
GJ!
ネタがないと言いつつ、ジョジョをネタに使っているではないか
お題
つ・最近ジョジョにはまったツンデレ
スタープラちなみん
ジョジョ立ちするちなみんが可愛すぎて生きるのが辛くなったらどうなるの?
スタープラちなみんは時を止めてる間だけデレる
60 :
ほんわか名無しさん:2012/12/08(土) 21:03:21.05 0
ただひたすらにツンデレに優しくしてあたふたさせたい
絵のストックが残ってしまったんだが明日立てようかいま立てようか…
ツンデレと世界終焉の時を迎えたい
いつもツンツンしてるツンデレが最後の時を迎えて少しデレる様を見て死にたい
お題
つ・夕飯を買いにコンビニに行ったらそこで偶然ツンデレと出くわして、アンタの晩御飯ってそれ?って言われたら
ツンデレとこたつ中で足の争いを繰り広げたい
・友ちゃんが(わざと)躓いて転びそうになった所を男が抱きとめたのをツンデレさんが見ちゃったら
山田……寒いよ
うん、寒いね
温めて
いいよ
ん。山田の手、温かいね
友ちゃんだって
山田
なに?
大好き
……うん、僕も
なにいちゃついてんだもっとやれ
・SBRを読んだツンデレに圧迫祭りをしてもらったら
ドM歓喜ですね
お題
つ・ツンデレにお前がやるにはちょっとそれは荷が重くないかって言ったら
つ・『空灰』を呼んでブルーになっちゃったツンデレ
僕は野球部の回でやられました
・Tシャツをかぶるツンデレ
・通常の3倍の脚力を誇るツンデレ
・言葉遣いがおかしくなってきたツンデレ
最近書籍版で読み始めて頭がばくはつしそうになった
「何かちょっと、視線がいてえ……」
お店が混んでいて、カウンター席しか空いていなかったので、タカシを真ん中に彩花
が右隣。そして私が左隣に座った。周りの視線を気にしつつ呟いたタカシの言葉に、私
はちょっと自信ありげに返す。
「そりゃあ、ねえ。タカシみたいな冴えない男が、両脇に双子の美人姉妹をはべらせて
れば、嫉妬の視線の一つや二つは飛んで来るわよね」
「普通、自分で美人言うかね? 自意識過剰って思われても――あいてっ!!」
最初の一言でからかって来るのは分かっていたので、みなまで聞かずに脇に肘撃ちを
食らわす。ジロリと横目でタカシを睨み付けて口を尖らせる。
「別に、そこまで思い上がってはいないわよ。ただ、タカシが連れて歩くには十分過ぎ
るとは思ってるけどね」
フン、とちょっと荒い鼻息をついて私はそっぽを向く。さっきちょっと息が合って嬉
しかった気分ももう消えて無くなっている。女の子と映画なんて、世間一般からみれば
デートそのものだというのに、コイツは何も感じていないのだろうか。やはり、子供の
頃からずっとこんなんだからダメなんだろうか。
「タッくんもね。全然冴えなくないよ。私達にとってはちゃんとカッコイイ男の子だか
ら、安心して。香菜美のは単に照れ隠しだから」
「そんな事ないってば!!」
ニコニコしながらタカシをフォローする彩花に、私は即座に噛み付いた。視線をタカ
シに向けると、嬉しいような恥ずかしいような困ったような顔で彩花を見ている。
「彩花は優しいから、そう言って慰めてるだけよ。いい加減長い付き合いなんだし気付
きなさいよね」
ちょっとジェラシーちっくな感情を覚えつつ、タカシに釘を刺したものの、タカシは
私の方を見ると、ちょっと照れたような顔で言った。
「いや、お世辞でもさ。彩ちゃんみたいな子にカッコイイって言われりゃ、そりゃ男と
しては嬉しいもんだって。いやまあ、もちろん香菜美でもそうなんだけど、お前は死ん
でもそんな事言わないし」
私の事を付け加えたのはフォローのつもりなんだろうけど、ちっともフォローになっ
てない。不満タラタラに私は言い返した。
「言わなきゃ生死が掛かるって言うなら、さすがに言ってあげるわよ。お世辞だけどね」
フン、ともう一度鼻息をつきつつ、私はふと、彩花の様子を見た。彩花がタカシにも
ベタベタなのは別に今日始まった事ではない。髪飾りの約束については、最初に乱れた
髪を直して以来、特別なアピールはしていないとはいえ、もちろん忘れてる訳もないだ
ろうから、注意してみていないといけないと、私は心の中で気を引き締めた。
「へい。辛味噌ネギラーメン三つ、お待ちどうさま」
「あ、どうも」
カウンターの向こうから、そのまま店長が出してくれたラーメンをタカシが受け取る。
「ほれ、香菜美」
「あ、ありがと」
目の前に置かれたラーメンからは、独特の濃い味噌の香りが漂ってくる。チャーシュー、
コーン、煮卵にたっぷりのネギ。赤味がかったスープの色合いが、辛さを想像させ、口
の中に唾液を分泌させる。
「へえ。こりゃ美味そうだな。けど、彩ちゃんは大丈夫なのか? 確か、辛いのそんな
に得意じゃなかったろ?」
反対側の彩花をタカシが気遣う。私も実はそれは気になっていたのだが、彩花は何気
に辛いものが苦手で、カレーも甘口だし、うどんやそばに七味は絶対に入れない。もち
ろん、チゲ鍋やキムチなどの辛い韓国料理なんてのはご法度だ。注文の時、タカシを挟
んでいたので突っ込むタイミングが計れなかったのだが、果たして大丈夫なのだろうか。
「……うん。大丈夫。香菜美のお薦めなんだし、とりあえず食べられる所までは食べて
みるから」
もしかしたら、わざと辛いの食べられないアピールでタカシの気を引こうとしてるの
かとも勘繰ってしまうが、表情を見てる限り、そんな素振りは見せていない。
「ま、食べられなかったら、残したって構わないわよ。何だったら私が食べてあげても
いいし」
ここのラーメンだけは残すなんてもったいない。そう思って彩花に言うと、横からタ
カシの突っ込みが入る。
「お前、食い過ぎるとまた太るぞ。こないだも、ケーキの誘惑に負けて2キロ太ったと
か騒いでたじゃん」
「う、うるさいっ!! ちゃんと後で運動するもん。こないだのはその後ダラダラしちゃっ
たのが敗因なんだから」
タカシを脇で軽く小突きつつ、言い訳をすると私はヘアゴムを取り出して髪をまとめ
る。ラーメン食べる時は必需品だ。
「ま、とりあえずは食うか。冷めたらもったいないしな」
話を打ち切って、タカシが割り箸を取る。それには全く異論がなかったので、私も続
いて割り箸を取ると、二つに割った。
「よし。じゃあ、いっただきまーす」
「いただきます」
元気良く挨拶する私と対照的に大人しく、箸を挟んで拝むように彩花は挨拶する。い
や、ここは気にすまい。今に始まった事じゃないしと気を取り直して箸で麺をつまみ、
息を吹き掛けて冷ましてから、勢い良く啜る。
「ハァ……美味しい…… やっぱこれしかないって感じよねえ……」
味噌の濃厚かつまろやかな味わいと、ピリリと来る刺激がよくマッチしていて食欲を
そそる。横でタカシも麺を啜りながら頷いていた。
「うん。こりゃうめえや。学校近くの麺処“美風”よか美味くね?」
「アソコも美味しいけど、ここのは電車賃使って食べに来たくなる美味しさだもん。麺
もコシが強くてスープがよく絡んでるし。ここって何気にウチのクラスじゃ私と朋絵と
友里くらいだと思うよ。知ってるの」
タカシの評価に機嫌良くして、ついつい自慢げに言うと、即座に突っ込みが入る。
「いつもつるんでる奴らじゃねーか。つか別に秘密にする必要ねーだろ」
「えー。何ていうか、穴場ってここぞって時に取っておきたくない? 何かもったいな
いじゃない。特にタカシなんかに教えるの」
こういう反応が見たかったから、教えなかった訳だが、それは秘密だ。
「むー。香菜美ってば、私にも教えてくれなかった」
一つ向こうから、彩花も恨めしそうな声で割って入ってくる。それには私は冷たく突っ
撥ねるような態度で答えた。
「だって、彩花ってそんなにラーメン好きな訳じゃないじゃない。それに、前に朋絵た
ちとラーメン食べに行ったって話した時も全然興味なさげに流したくせに」
「そうだったっけ? でもこんな美味しいなら、もうちょっとアピールしてくれても良
かったのに」
そこでタカシが、彩花の食べている姿を見て、思い出したかのように声を掛ける。
「そうだ、彩ちゃん。食ってみた感じ、どお? いけそうか?」
彩花は少量の麺を啜り、スープも口に含んでから笑顔で頷いた。
「うん、大丈夫……だと思う。辛いばっかりじゃなくてしっかり味付いてるし。辛さ自
体もスッキリしてるから、これならもしかして完食出来ちゃうかも」
「そっか。なら良かったな。まあ、今までダメだって思い込んでただけかもしれないし、
これでちょっと食えるものが広がればラッキーじゃん」
「うん。ありがとう。私の為に喜んでくれて」
嬉しそうに微笑む彩花に、私はちょっと顔をしかめた。もしかして、ちょっといい雰
囲気になってる? タカシの視線もずっと彩花に行っちゃってるし、カウンターで3人
横並びだと自然、私一人が外れた状況になってしまうし。かと言って、アピール出来る
ようなネタも何もないし、どうしようかと思った瞬間、彩花か顔をしかめて口を押さえた。
「――っ!?」
「どうした? 彩花」
異変に気付いたタカシが、すぐに反応する。彩花はチラリと視線を送ったが、何も言
えずに首だけ横に振った。何があったのだろうと一瞬不安になるが、すぐにその理由に
思い当たった。
「そういえば、このラーメンも後から辛さが来るのよね。私は食べなれてるからこれが
普通だと思ってたけど」
言った傍から、彩花が涙目で小さく呻くような声を上げた。
「かっら〜〜〜〜〜〜ぃ……」
まだまだ続きます
78 :
ほんわか名無しさん:2012/12/12(水) 00:43:45.77 0
乙
タカシもげろ
79 :
ほんわか名無しさん:2012/12/12(水) 00:55:40.08 O
タカシ=俺
80 :
1/2:2012/12/12(水) 01:29:05.34 0
・友ちゃんが(わざと)躓いて転びそうになった所を男が抱きとめたのをツンデレさんが見ちゃったら
友「おっとっとー(棒」
タ「お、あぶね」ガシッ
友「ひゃっ…」
タ「友子、だいじょぶか?」
友「ん、ありがと、優しいね、タカシくんは」
タ「そ、そーかな?」
友「うん、ちょっと惚れちゃいそうかも…」
タ「な、何言って…」
か「あー!!タカシあんたなにやってんのよ!!」
タ「わ、か、かなみ?」
か「何あんた友ちゃんを抱き寄せてんのよ!!嫌がってんでしょ!」
友「私が転びそうになったところを助けてくれただけよ。別に嫌がってないわよ」
か「だったらいつまでも抱きしめてないで離しなさいよ!!」
タ「なんだよ、別にやましいことは何もしてないから良いだろ。それとも俺が助けないで友子が怪我したほうが良かったのか?」
か「そ、そーゆーわけじゃないけど…」
友「かなみは私がタカシくんに抱っこされたから焼き餅焼いてんのよねー?」
か「ち、違うもん!誰がこんなやつに抱っこされたいなんて思うのよ!」
友「はいはい、タカシくんはかなみのものってことで良いからさ、そう怒らないの」
か「誰もそんなこと言ってない!!」
タ「そんなに抱っこして欲しいなら、いつでもしてやるのに」ぎゅっ
か「ひゃあ!は、離せ!!」
タ「ほら、暴れないで大人しくしなさい」なでなで
か「はぅ…う、ぅー…」
友「あらあら、見せつけられちゃった」
81 :
1/2:2012/12/12(水) 01:30:36.36 0
山「あはは、あのふたりまた友ちゃんにからかわれてるよ」
ち「…いつもどおり」
山「ほんと、何時まで経っても進展しないな。まぁ、幼馴染だから仕方ないかな」
ち「…」
山「ある意味ああいう関係も羨ましくはあるけどね」
ち「…」ぎゅっ
山「わ、ち、ちなみちゃんどうしたの、友ちゃんのまね?」
ち「…まぁ…そんな…ところ…」
山「ボクにこんなことやっても仕方ないと思うけど…やるならタカシの方が」
ち「…すぐ…わかる…」
山「わかるって…」
友「こら山田!ちなみ抱きつかせてなにやってんのよ!」
山「と、友ちゃん!?だ、抱きつかせてるって…」
友「あんたちっちゃい子が好みだから、ちなみを篭絡しようとしてんでしょ!」
山「ええ!?」
友「そんなことさせないからね!あんたは私の助手なんだから、私の傍にいなさい!さあ撮影行くわよ!!」ぐいっ
山「わわ、引っ張らないでよー友ちゃん」
ち「…むふふ…あのふたりも…からかったら…結構面白いんだけど…ね…」
82 :
1/2:2012/12/12(水) 01:31:16.56 0
うむ
どっちも可愛くて素晴らしい!
じゃあ、ちなは俺が抱きしめるか
お題
つ・何かが切れたツンデレ
ちなちなでなで
山田の写真を枕の下に入れて寝てる友ちゃんかわいい
お題
つ・子供のようにはしゃぐツンデレ
疲れたからツンデレのひざ枕で寝たい
・ちゃん付けされるのが嫌なツンデレが「くんにしてください!」って叫んだら
みこちん
僕っ娘の体液ペロペロ
93 :
ほんわか名無しさん:2012/12/14(金) 14:16:10.63 0
僕っ娘寝てる間に首にキスマーク残してあげたい
そして気付いた僕っ娘に怒られたい
友ちゃんのスクープを流してあげたい
必死で我慢してるツンデレにセクハラしまくりたい!
セクハラしまくりたい!!!
友ちゃん☆
6レスほど頂きたい、てか長くなりすぎた
98 :
前編:2012/12/14(金) 18:18:08.13 0
注・ややブルーなエンド
か『ね…ねぇホントにやるの…?』
タ「あたりめぇだ。ってかはじめに言い出したのお前だろうが」
山「そうだよ、かなみ。」
か『そ、そんなことぐらい…分かってる…けど……』
タ「なら、はじめんぞ…」
〜3時間後〜
タ「おら、まだ3時間しかたってねぇじゃねぇか!」
か『タ、タカシぃ……もぅ…もう無理だよぉ……』
タ「泣き言言える立場か?ほら次は山田だからな」
山「さぁ、じゃあやろっか…フフ」
か『ぇ…もぅするの?……もうちょっと休ませてぇ…』
山「泣き言はダメってさっきタカシがいってたでしょ?だからほら、はやくやるよ」
か『ぅぅ…わ、分かったわよぅ……』
99 :
前編:2012/12/14(金) 18:19:11.57 0
〜更に1時間後〜
タ「もうへばったか〜?」
か『もぅ……ダメ…頭がお、おかしく………なっちゃう……』
山「でも、今日は寝かせないよ?…フフ」
タ「ほら次は山田とおれで一緒にやってやるから!」
か『!!!!!ダメ!絶対無理!!!絶対死んじゃう…これ以上……絶対おかしくなっちゃうぅ(泣)…』
タ「ほらいくよ」
か『いやぁぁ……もう無理だってぇぇ……そんな入らないよぉ……壊れちゃうよぉぉぉ…グスッ……もぅ許してよぉ…』
タ「頑張りゃ入れられるんだよ。てか入れろ。だいたい許すも許さないもないだろが!ったく。まぁ休憩は取ってやるか、詰め込み勉強はおれもあんま好きじゃねぇしな。仕方ない」
か『ホント!!やったぁ〜♪』
タ「てかおい!友!てめぇなんで勉強教えに来てんのにボイスレコーダーなんか使ってんだよ!」
友『だって今までの会話、音声だけだとかなりアレで面白いんだもの♪これを売りさばけば…フフフ』
か『ん?会話ってなんですか?』
友『聞いてみる?』カチっとな
〜再生中〜
100 :
前編:2012/12/14(金) 18:19:57.20 0
タ「………」
か『………(//////)』
山「ちょ、友ちゃんそれはイクナイ…」
友『どう?楽しそうなニオイがプンプンs「しねぇよ!!!(//////)」あらそう?』
タ「ったく何してるかと思えば」
山「まぁまぁ。とりあえずかなみに早いとこ勉強教えてしまおう。」
タ「そだな。おしかなみ、スパートだぞ!」
か『えぇーもっと休憩が欲し「何か?」仕方ないわねー』
山「ほらちゃんとやらないと合格出来ないよ!ちょっと、友ちゃんも手伝って!」
友『はいよー!』か『むー…分かったわよ。やればいいんでしょ!』
タ「その通り!!」
まぁ見ての通りおれと山田と友子はかなみに勉強を教えてるわけだが。と言うのもかなみがおれ達3人のいる高校に入りたいとか言いやがるわけでして。
そのための勉強会をしてるってわけ。
ちなみにおれと山田とかなみは幼なじみ。かなみは1つ下だけどな。友子は幼なじみでは無いんだが小学校からの付き合い。
みんな仲がいいんだぜ?
101 :
前編:2012/12/14(金) 18:21:06.48 0
そんなこんなでかなみの頑張りで無事かなみは合格!都合上省略するけどな。
かなみも晴れて高校生。楽しいスクールライフの一つ部活動。何部に入ったかと言えば……そう、おれ達と同じ陸上部。
またおれ達4人は一緒ってわけだが、種目は違ったりする。
おれは長距離、友は幅跳び、かなみと山田は短距離だ。
おれも短距離が良かったんだがいかんせんスプリントの才能が無さすぎた…orz
その点山田はスゲー。全国でも上位を狙えるレベル!
まぁ、成績優秀、運動神経抜群、顔もイケてて、しかもとても性格がいいとゆう完璧超人もビックリの山田と比べる方が間違っているが(笑)
おれがそんな山田に憧れてるのはおれだけの秘密だ。
ちなみにかなみはもっと速い。中学は全国でも5指にはいるほど。何故にこんな公立校を選んだのかが謎だ。まぁ強いけど。
友も今年は全国狙えるほどだ。
おれは…まぁ聞くな……でも関東とかは出れるんだぜ?
そしてもうひとつの秘密…
おれはかなみが好きだという事
102 :
前編:2012/12/14(金) 18:22:08.66 0
なぜ秘密かと言えば…
タ「山田相変わらず速いな」
山「見てたの?」
タ「おう!バッチリな」
か『ふん、山田なんてまだまだよ』
友『かなちゃん、一応山田も先輩だよ(笑)』
タ「そうだぞかなみ!」
か『タカシはうっさい!!いいんですよ♪山田なんですから♪♪』
タ「……orz 」山「…orz 」
友『ふふふ。かなちゃんは面白いねぇ〜♪』だきっ
か『わっ、わわわわ、急になにするんですか友子さん!!』
友『慌てちゃってかわいい♪じゃっ、また明日ねー。バイバーイ』
タ「おう」山「また明日♪」
か『かか、かわいいって……(//////)…っあ、さ、さようなら!!!』
103 :
前編:2012/12/14(金) 18:23:12.60 0
タ「そんな照れることねぇじゃねぇか(笑)」
か『タカシはうるさい!』
山「まぁ照れてるとこも可愛いけどね♪ニヤニヤ」
か『…っっ……!ぅ…うるさいうるさいうるさい!(////////)』
か『もう!後輩だからってバカにすんな!まったく(●`з`●)ブツブツ』
か『じゃ、じゃあね!もうバカにすんのやめなさいよ!次やったら殴るからね!』
タ・山「「了解した!!!!」」
か『それでよし♪じゃあね♪』
タ「おう、じゃあな」
山「またね♪」
タ「で、どうなんだ?」
山「うん…なかなか……」
タ「ったく…自信もてって。お前がフラれるわけないだろ。」
山「そりゃ、そー思いたいけど。」
タ「もうクリスマスまで時間ねぇぞ〜(笑)」
山「はぁ、そーだよね。分かった。近々頑張るよ!ありがとなタカシ」
タ「おれはなんもしてねぇっての♪」
山「僕は助かってるよ♪…っと、じゃあね!また明日♪」
タ「おう!」
まぁこーゆーことだ。山田もかなみの事が好きなんだよなー。
だからおれがかなみのことを好きなのは、少なくとも山田には言えないってわけ。
もし知られたりしたら山田はおれに遠慮しそうだしな(笑)
おれは親友のために身をひいているのだぁ!!
こらっ、そこ!ヘタレとか逃げたとか言わない!
といってもまぁ実際おれが山田に勝てるものはひとつもないわけでorz
逃げなくても……ね…
かなみにも迷惑だろうしな……ハハハハ……ハァ…
うわあぁぁぁぁぁ!!
107 :
後編:2012/12/14(金) 22:19:35.94 0
何だかんだクリスマスまで10日だぜ
山「じゃあ行ってくる」
タ「ガンがれ!」
友『いってこーい!(笑)』
タ・山「「なんで友(ちゃん)がいるの!?」」
友『だってぇ楽しそうなニオイがプンプンs「しねぇよ!!!」あらそう?』
タ「(ったく、確か友は山田の事が…最悪だな)」
友『山田なら大丈夫だって♪』
タ「ってなんで知ってんの?!」
友『こんなはりつめた空気出してたら告白ぐらいしかないじゃん♪ガンバ♪』
山「よし、行ってくるよ!」
108 :
後編:2012/12/14(金) 22:20:51.34 0
山「じゃあ一緒に帰ろうか?」
か『し、仕方ないわね、い、いいわよ(///)』
タ「おうおう、見せるねぇ〜」
か『や、やめてよ恥ずかしいから!(//////)』
タ「なーにいってんだよニヤニヤ」
友『かなちゃんったらウブねぇニヤニヤ』
山「二人は帰んないの?」
タ「鈍感すぎるわ!!!」
友『そこは2人で帰るとこでしょ』
山「そうだよね。これはこれは失礼しましたかなみさん♪」
か『もう!やめてって!!ほら早くいくわよ!(//////)2人ともまた明日ね!』
山「あ、おい待ってって…じゃあ明日ね♪」
タ「あぁ」友『じゃねー♪』
109 :
後編:2012/12/14(金) 22:22:11.29 0
山「かなみ待ってってば!」
か『トロトロしてないで早く来なさいよ!遅いのは走るのだけにして!』
山「ヒドッorz」
山「待てよー」ガシ
か『!!!!!急にうでつかまないでよ!』
山「僕は色々遅いから手繋いどけばいいかなぁ〜って(/////)」
か『もう!好きにすれば(///////)』ギュッ
山「とかいって握り返してくれるんだ?(笑)」
か『うっさい!!(//////)』
110 :
後編:2012/12/14(金) 22:23:07.70 0
友『タカシったら強がっちゃって。いいの?アレで?』
タ「それを友から言われるとは思ってなかったなぁ(笑)」
友『バレバレよ♪』
タ「そーゆー意味じゃねぇよ」
友『じゃあどの意味?ってもしかして…』
タ「バレバレ♪」
友『あらら……友ちゃん一生の不覚ね…』
タ「…あーやっと仕事が終わったって感じだぁー!!」
友『…へー…グス……友達思いだねぇ……ヒック…』
タ「………おら、おれらも帰んぞ!」
友『…』コク
タ「あーどっかで飯くってこーぜぇー」
友『…グス…フフ奢ってくれたら一緒にかえってあげる♪』
タ「仕方ねぇなぁ、おれは友(達)思いだからな♪」
友『クスッ)つまんなーい♪』
タ「ありゃはずしましたか?(笑)」
友『かすりもしないね(笑)ホラ、早く行こ?』
タ「あぁそーだな!じゃあ行くかぁー!!」
友『うん♪』
Fin.
長々スマンかった
携帯から+初投下
反省している。実ははじめの2レスが書きたかったと言うのは秘密だ
最初の部分だけ読んで、うちのいいんちょが顔真っ赤にしてるんだが
GJ!!
1レス目で引っ掛けだろうと思いつつもチ〇コ立ったwww
ちょっと切ないけど、こういうのもアリだな
友ちゃんが成就しない恋をしちゃうの切ない
115 :
1/3:2012/12/16(日) 03:30:14.98 0
【ツンデレに相談したら】
「なんか最近大きいおっぱいが好きなんですが病気なんですかね?」
「…………」
学校への道すがら、軽く話しかけただけなのに、みおが俺のことをさげすむような目で見てきます。
「や、そういう視線で興奮できるスキルがあるのでありがたいですが、今はそういうサービスはいいので、俺の相談に乗ってはくれまいか」
「んなつもりねーよ! きめーって思ってんだよ! 寄んな変態っ!」
「いやはや。それで、どうなんでしょう。治るんでしょうか」
「知んねーよ。まー、オレとしちゃ好都合だし」
「? ……ああ! みおはおっぱいが大変に小さいからなあ!」
周囲にがおーって感じで吠え猛るように叫んだら、ものすごい勢いでしばかれた。
「殴らないでください」
「何叫んでんだよ何叫んでんだよ何叫んでんだよッ!?」
「大事なことなので二回どころか三回言いましたか。叫んだ内容はみおの胸部に収まる脂肪容量について少し」
「なんで叫ぶんだよっ!?」
俺をがっくんがっくん揺さぶりながら、半泣きで訴えるみお。かーわいい。かーわいい。
「ちっぱいの素晴らしさを俺だけが愛でるのも申し訳なく思って、そして、貧乳の友を一人でも増やすための啓蒙活動のひとつでもある」
「オメーはおっきいのが好きになったんだろっ!?」
「ああ。そういやそうだ。ただみおの恥を撒き散らすだけに終わったね。まあ、他人事だし、いっか!」
「いくねー! んで酷すぎだっ! オメー絶対ろくな死に方できねーかんなっ!」
「まあ畳の上で死ねるとは思ってませんがね。でも昨今は大体病院で死ぬので誰しもがそうなのではないでしょうか? では俺の覚悟とはなんなのだ。畳の上で死ぬ覚悟より畳の上で水練でもした方がカロリーを消費できてマシなのだろうか」
「知るかっ! あとオメー泳げるから練習しても意味ねーしっ!」
「そうだっけ? プール入ったの半年前だからよく覚えてないよ」
「オメー、ある意味すげーな……」
116 :
2/3:2012/12/16(日) 03:30:48.58 0
「ただ、みおのスク水姿は今でもまぶたを閉じれば克明に思い出せる。……そう、思い出せるッ!」カッ
「うっせーっ! ……て、ていうか、オメーは大きいのが好きなんじゃねーのか。オレの、その、そーゆー姿思い出しても、しょーがねーんじゃねーのか?」
「む? ……ふむ」
試しに目を閉じ、みおのスク水姿を思い浮かべる。今までに何度となく繰り返した行為だ、容易くできる。
そうして浮かんだ像は、果たして目の前にじっさいにいるかと錯覚するほどの出来栄えだと自負できるものだった。作り上げた俺ですら惚れ惚れする。
ぴたりと肌に張り付いた生地、水に濡れるナイロンの色、二の腕と肩の境目に現れる日焼けの境界線、そして楽しげに水と戯れるみお。の胸元のぺたんこ加減。
「……perfectだ」ニヤニヤ
「うわぁ」
「よかった……よかった! 俺は今でもちゃんと貧乳者だ! ただ、ストライクゾーンが増えただけなんだ。俺はここにいてもいいんだ!」
「いくねー。出てけ」
「俺も宇宙船地球号の一員なので、嫌です」
「はぁぁ……結局一緒かよ。いや、それどころか変態度が上がっただけか。最悪だな」
「ありがたうありがたう。これでも本気で悩んでたんだ。これでこれからもみおのおっぱいを……いや、なんでもない」
「んなわけねーっ! ちょーヤバげなこと言いかけてたろっ! なんだよ、オレのお……む、胸がどしたんだよっ!」
「おっぱい、って言ってくれたら言う」
「お……」
みおは顔を赤くして停止した。これくらいで照れなくてもいいと思うのだが、そこもまた魅力なので言わない。
「言いにくいのであれば、『あのね……みおのおっぱいをもみもみして、おっきくしてくれる?』とロリロリな感じで言うのでも構わない。いや、そっちの方がいい。是非そっちで。言って。言ってくれ。いくら出せば言ってくれる? 録音は別料金か? 有り金全部で足りるか?」
「もうどっからつっこみゃいいのかわかんねーよっ!」
「さて、妄言に満足したので今まで通りみおのおっぱいを観察していよう」
「にゅ? ……あ、それかっ! つか、見んな変態ッ!」
「ああっ! さっきの『にゅ』って台詞が大変に可愛かったのに録音しなかった! ええい、どうして準備をしておかなかった! 自分の迂闊さが恨めしい! ええい!」
「……ふふん。にゅー。にゅー」
117 :
3/3:2012/12/16(日) 03:31:32.78 0
「ああ! 待って待って今ケータイ出すから待って!」ワタワタ
「にゅーにゅーにゅー♪」
「待ってああ可愛い可愛すぎて手が震えてうまく鞄を探れないああ、あああ」
「にゅー。にゅあー。にゅー」
みおは調子に乗って俺の周囲をクルクル回りながら、節をつけてにゅーにゅー言いまくった。それに混じって、理性のタガが壊れる音が聞こえた。
「ああもういいや」ナデナデ
「ぬあっ!? な、なでるなっ!」
「度を越した挑発の罰だ。甘んじてなでられるがよい。断った場合、俺は妖怪なで男と成り果て周辺の女性をなでまくり、数刻後には警察官に囲まれていること請け合いなので断らないでくださいお願いします」ナデナデ
「罰なのに最終的にはお願いしてんじゃねーか……はぁ、まーいーよ、オレも挑発しすぎたもんな。……だ、だからなでられてもしょがないもんな。……だ、だよな?」
「何の確認ですか」
「い、いーんならいーんだよっ! ほ、ほらっ、手が止まってんぞ!」
「なでられたいのですか」
「ん、んわけねーから! 絶対にねーから! 誰がオメーなんかに!」
「そりゃそうだ。はっはっは」
「…………。ふんっ!」
「痛いっ!?」
どういうわけか全力で足を踏まれた。
「あの、みおさん」
「ふんっ。知るか。オレの勝手だ」グリグリ
「いやはや。痛いです」ナデナデ
「とか言いながら怒りもせずにオレの頭なでてるし。ばかじゃねーの」
「んーむ。怒るよりなでる方が楽しいと思いませんか?」ナデナデ
「……うー。今日もばか」
みおは困ったように俺を見上げたまま、なでられてた。
みおちゃんクソ可愛いなおい!
勝ち気なみお可愛いよwww
120 :
1/4:2012/12/16(日) 19:32:58.92 0
・ツンデレにそんな格好で寒くないのって聞いたら
委員会活動で遅くなった日。帰り際に昇降口で靴を履き替えていると、同じクラスで委
員会仲間の別府君から、唐突に声を掛けられた。
「寒河さんてさ。そんな格好で寒くないの?」
『え?』
思わずドキリとして、自分の格好を見返す。わざわざ彼にそんな事を言われるなんて、
上着でも着忘れたのだろうかと。しかし、しっかり制服姿なのを確認すると、私が何故そ
んな事を言われたのか不思議で、彼に向かって首を傾げてみせた。
『別に寒くないけど? 何でそんな事を言われるのか分からないわ』
「いや、だってさ。コートも着てないし、手袋もマフラーもしないし、足だって素足に制
服のミニスカでさ。最近めっきり寒くなったってのに、全然平気そうだから」
私の平然とした態度に、自分が悪い質問でもしたと思ったのか、まるで弁解するように
彼は理由を説明する。確かに、周りの子はほとんどコートを着ているし、ストッキングや
レギンスで防寒対策をしている子も多い。
『コートは嫌いだもの。ごわごわして動きづらいし。手袋も同じ理由で、嵌めると手の自
由が利かなくなるし。マフラーは、するほど寒くなる日なんてないでしょ?』
どちらかといえば、自分が異端児なのは重々承知の上で、しかしさも当たり前のように
答えてみせると、別府君はそうかなあ、と意外そうに首を傾げた。
「そんな事も無いと思うけど。つか、今日なんて風強くて凍えるぜ。俺なんて完全防備だっ
てのに」
彼はコートこそ着ていないが、手袋にマフラー。そしてブレザーの下にセーターまで着
込んでいる。それを見て、私はワザとらしく眉をひそめた。
『それは、別府君がひ弱すぎだからでしょ? 男子なんて下もズボンなんだし、手袋はと
もかく、他のものはいらないと思うけど』
全く理解出来ないという感じで反論してみせると、彼はとんでもないと首を振った。
「いやいやいや。絶対寒いって。寒河さんこそ、それで寒さを感じない方がおかしいだろ」
『人を変人扱いしないでよ。単に寒がりなだけの別府君におかしいだなんて言われるのは、
侮辱も甚だしいわ』
121 :
2/4:2012/12/16(日) 19:34:22.23 0
ムッとした気分で睨み付けると、彼もムキになって言い返してくる。
「俺だけがこんな格好してるなら、寒がりって言われても納得するけどさ。周りのみんな
だって、程度こそあれ防寒対策はしてるじゃん。おかしいって言ったのはちょっとした言
葉のアヤだけどさ。でも、明らかに少数派だってのは認めるよな?」
答える前に、周囲をチラリと目線だけで見る。まだちらほらと下校する生徒の姿が見え
るが、男子はともかく女子はほとんどが何がしかの防寒着を身に着けている。それで私は、
渋々ながら頷いた。
『確かに、少数派だってのは認めるわよ。けれど、周りの人がやってるからって真似しな
くちゃいけない道理もないでしょ?』
私の答えに、彼はちょっと困ったように首を捻る。
「まあ、真似するとかしないとかの話じゃなくてさ。みんな、体を冷やしたくないから着
込んでる訳でさ。本当に寒河さんって寒いの平気なの? それとも厚着するのは嫌だって
だけ?」
そう問われて、私はコクリと頷いた。
『両方よ。寒いのも平気だし、厚着も嫌いだし。マフラーもいちいちするのめんどくさい
もの』
あれも何気に首がうっとうしいと私は感じてしまうのだ。昔、小学校の時におばあちゃ
んからもらった事があるけど、結局性に合わないなと思って、タンスにしまわれてそのま
まだったりする。
「ふーん。それじゃあさ。カイロとかは? あれ、ポケットとかに入れてると何気に結構
暖まるんだけどさ。もしかして、防寒対策はそっちでしてるとか、ない?」
感心したような相槌を打った後、ふと思いついた顔をして彼が聞いてきた。その質問に、
私はきっぱりと首を横に振る。
『入れてないわよ、そんなもの。使い捨ての物を毎日使うなんてもったいないじゃない。
それならまだ、手袋とかを大人しく使うわよ』
しかし、彼は私が完全否定したのにもかかわらず、まだ自分の考えに固執して追求して
来る。
「ホントに? 寒さに強いとか言ってたから、実は引っ込みが付かなくなったとかじゃな
くて? いや。別にカイロ入れてたって全然悪い事でも恥ずかしい事でもないと思うけど」
靴を履き替え終え、外に出ようとしていた私だが、小さくため息をついて立ち止まる。
122 :
3/4:2012/12/16(日) 19:35:04.53 0
そして彼に向き直ると、自分の体を差し出すように僅かに前に出し、睨み付けた。
『そこまで疑うんだったら確かめてみたら? 自分の手で私のポケットにカイロが入って
るかどうか』
すると彼は一瞬、ポカンとした顔をして、それから慌てて両手を振ってそれを退けた。
「いやいやいやいや。そこまでしなくたって、寒河さんの言う事くらい信じるってば。て
いうか、その……本気でそう思ってた訳じゃなくて、そう言ったらどんな反応するか見て
みたかっただけだし……」
要はからかっていたという事か。それはそれで面白くなかったし、自分の言葉に引っ込
みも付かなくなっていたので、私は彼の手首を掴んで、自分の体の方に引っ張った。
『私が確かめてって言ったんだから、遠慮する必要なんて無いわよ。ほら』
そう言って、ブレザーのポケットに彼の手を添え、押し込もうとした。
「わ、分かったよ。それじゃあ、失礼して入れさせてもらうよ」
彼の指が動き、ポケットの入り口を広げて、手を中に入れる。彼の手がポケットをまさ
ぐる感覚に、私は思わずドキリとして、そしてあらためて彼がすぐ間近にいるのを意識し
てしまった。頭一個分上で、彼も照れたような顔をしているのが目線だけで確認出来る。
出来る限り気持ちを落ち着かせられるように、ドキドキしているのがバレないように呼吸
を小さく繰り返して、私は彼の手をポケットから引っ張り出すと、今度は反対の手首を握った。
『……右のポケットも、確認して?』
「あ、ああ」
今度は私が手で誘導するだけで、彼も自主的に反対側のポケットに手を入れる。また、
まさぐる感覚に、小さく私の体が反応する。
『終わったら、次はスカートのポケットね』
「え?」
驚いた声が頭上でしたので、私は顔を上げた。まだ片手を私のポケットに突っ込んだま
まの彼が、戸惑った顔で私を見下ろしている。
「ス、スカートって…… いいのかよ? 入れちゃっても……」
彼の動揺の理由は分かっているので、照れ臭くなってすぐ顔を逸らしつつ、私はコクリ
と頷く。
123 :
4/4:2012/12/16(日) 19:36:07.17 0
『だって……全部確認しないと、意味ないじゃない。言っとくけど、ポケットの中を確認
するだけだからね。中で変な触り方とかしたら、足で思いっきり踏み付けるから』
別府君を疑う訳じゃないけれど、ついつい脅すように釘を刺すと、彼は慌てて頷いた。
「分かってるよ。中にカイロが入ってないのだけ確認したら、すぐ出すから」
それを聞くと、私は頷き返して彼の手を取る。そして、スカートのポケットへとそのま
ま誘う。その方が、彼も手を入れるキッカケが掴みやすいと思ったからだ。
『いいわよ。入れて』
合図をすると、彼は頷き、そっと慎重に手を入れた。入れながらほんの僅かだが、外側
にスカートを広げるようにしたのは、脚に触れないようにという配慮なのだろう。触られ
ても、本気で足を踏む気などは無かったんだけど、と内心一人ごちる。しかも、手を入れ
たと思った次の瞬間には、もう彼の手は私のポケットから出てしまっていた。
「確かにこっちにも入ってなかったよ。じゃあ、反対側も、いい?」
『ええ、どうぞ』
体の向きを変え、逆のポケットのある方を彼に向けて私は傍に寄った。同じように手を取って、ポケットの入り口に手を持って行く。
「じゃあ、失礼するよ」
さっきもそうだったが、手を入れられる瞬間は、どうしても緊張してしまう。しかし、
アッと思った時にはもう既に、彼の手はポケットから出ていた。もうちょっと入れていて
も良かったのに、と何故かとても惜しい気分になっている自分に気付き、ちょっと顔をし
かめたが、自分の気持ちに嘘偽りはつけなかった。
「確かに、寒河さんはポケットにカイロは入れてなかったな。全部確認したんだから間違
いないよ」
何故か生真面目な感じで結果を告げる別府君に、私は首を振った。
『まだ、全部確認したわけじゃないでしょう? 結論を出すの、早過ぎじゃない?』
「え?」
驚きと困惑の混じった表情で聞き返す彼に、私は自分の制服の胸ポケットを指した。
『ここ。まだ、確認して無いでしょう?』
続く
いいね
続き期待
積極的な委員長素晴らしいですな!
やまだー、あまえさせろー
127 :
1/3:2012/12/17(月) 21:18:13.58 0
・ツンデレと霜柱
『あっ!!』
「どうした? かなみ。いきなり大声出して」
『タカシ、ほら。見て見て。あそこに霜柱があるよ』
「何だよ。霜柱程度で大声出すなよな。みっともない」
『何よそれ。みっともないとか超失礼なんだけど。すっごいムカつく』
「だってさ。たまたま人が回りにいなかったからいいけど、もし人がいたら、みんな何事
かと思うぜ」
『アンタってホント、気が小さいわよね。どうせ大して気にもしないわよ。それよかさ。
霜柱なんて見るの、久しぶりじゃない?』
「そうかもな。ガキの頃は大して珍しくもなかったけど、昔、畑や林だったところも、
今は住宅街になっちゃったし」
『でしょでしょ? だから懐かしいなーって思ってさ』
「だからって、霜柱程度でそんなテンション上げるか普通」
『アンタってホント、いちいちうるさいわね。いーじゃない。嬉しかったんだから』
「そんなに嬉しいもんか? 俺なんて、霜柱見て思う事っつったら、うわ。今日さむって
くらいだけど」
『ひ弱。寒がり。情けなー』
「何とでも言え。俺はそもそもインドア派だしな」
『そうよねー。アンタってば、プチ引きこもりだし。あたしは昔っから外で遊ぶ方が好き
だったけど』
「おかげで何度も引きずり出されて、超迷惑したけどな……」
『そうよ。あたしがいたから、まだしも健康でいられたんでしょ? でなきゃきっとひ弱
で病弱な男子になってたんだろうから、感謝しなさい……よっと!!』
「何やってんだ? 土の上に飛び乗ったりして」
128 :
2/3:2012/12/17(月) 21:19:39.01 0
『あたしさ。霜柱を踏んだ時の感触が好きなのよねー。こう、ザクザクいっててさ』
「感触はいいけど、あんまはしゃぎ過ぎてっと、滑って転ぶぞ」
『平気平気。あたしはアンタと違って運動神経鈍くな――キャッ!!』
ズルッ!!
「おわっ――っと!!」
ガシッ!!
「ほれみろ。言わんこっちゃない。だから気をつけろって言ったのに」
『ハー、びっくりした……って、ア、アンタ……その……何、人の体抱きしめてんのよ!!』
「いや、抱きしめてるんじゃなくて、支えてんだって。転びそうなとこを助けてやったん
じゃん」
『ウーッ…… いいから、その……はっ……早く離しなさいよねっ!!』
「いや。その前にちゃんと立てよ。今離したら、尻餅突くぞ」
『わ、分かってるわよそんなの。アンタも助けなさいよね』
「偉そうだなあ、本当に……よっと」
『あー……もう最低。タカシなんかに助けられるなんて……』
「何、不満そうな顔してんだよ。助けずに、その可愛いお尻をしたたかに地面にぶつけた
方が良かったってのか?」
『誰もそんな事言ってないでしょ? あと可愛いお尻とか言うな、このスケベ!!』
「褒めてやったのに怒る事ないだろ。まあ、実際そうなんだけどな。あくまで俺的評価で」
『アンタは褒め方がやらしいのよ。どーせ胸とかお尻しか見てないんでしょ。この変態」
『そんな事ねーよ。そりゃまあ、俺も年頃の男子だし、そういう所にも目は行くけどさ。
けど、見てるのはもっと色んな所だぜ。明るいトコとか、活発なトコとか、怒りっぽい
トコとか、甘い物に弱いトコとか、後は意外にドジでそそっかしくて、危なっかしいトコ
とかもな』
『誰がドジだっ!! ていうか、だんだん評価下がってんじゃないのよ。サボり魔でだら
し無くていい加減なタカシに言われたくないわ』
129 :
3/3:2012/12/17(月) 21:20:39.80 0
「かなみも俺のコト、よく見てるよな。つーか、俺はそういう欠点も含めて、かなみの
良いところだと思ってるし」
『むー…… 今からフォローなんてされたって遅いし。あと、あたしはタカシの欠点を
良いところだなんて思ってないし』
「分かってるよ。かなみが俺の事をフォローしてくれた事も含めてな。外に遊びに連れ
出してくれたようにさ」
『分かってんなら、少しは独力で何とかしなさいよね。いつま
でもあたしに頼ってないで』
「でもその代わりに、かなみのそそっかしい所は俺が助けてやってたろ? 今みたいにさ」
『こ、こんなのたまたまだし……って言うか、子供の頃から数えたら色々あるとは思う
けど、それでもあたしの足元にも及ばないわよ』
「まあな。だからこそ、これからも後ろは俺がフォローしてやるから、かなみには、そこは
直さずに前向きでいて欲しいかな、なんて」
『何、良い話みたいにしようとしてんのよ。あたしが世話して来た分を返そうなんて思っ
たら、一生掛かったって無理な分くらいあるんだからね』
「それは、これからずっと一生、あたしの傍にいて支えなさいよね、このバカってこと」
『そうよ。一生傍にいないと……って、なななななっ……何言わせんのよ!! このバカ
バカバカーーーーっっっっ!!!!』
終わり
霜柱とかめっきり見なくなったなあと
やっぱかなみんは最高だわ
無邪気なかなみん可愛いです!
お題
つ・ツンデレに師走だなぁって言ったら
・ツンデレさんにメイドさんごっこさせようとする友ちゃん
・しりごみするツンデレさんに、自分もやるからと説得する友ちゃん
・数合わせで呼ばれる山田
・ツンデレさんも友ちゃんも男ばっか接待して無視される山田
・男はツンデレさんをお持ち帰りして二人きりになった友ちゃんと山田
・ほんとは山田にご奉仕したかったけど男とツンデレさんの手前出来なかった友ちゃん
・ツンデレさんにメイドさんごっこ持ちかけたのも口実作りのためだった友ちゃん
・でれでれご奉仕メイド友ちゃん
・そこに忘れ物を取りに男とツンデレさんが戻ってきたらどうなるの
>>133 お持ち帰り出来るツンデレメイドとか超欲しすwww
デレデレ友ちゃんも可愛い
つか、これは妄想加速するなぁ
友ちゃんが山田に性転換する薬飲ませて男に近づかせようとしたらどうなるの
136 :
1/5:2012/12/19(水) 08:19:33.53 0
・ツンデレにそんな格好で寒くないのって聞いたら その2
私の指摘に、別府君は一瞬、言葉もなく呆然として私の胸を見つめた。それから慌てて
両手を振って退ける。
「いやいやいやいや。さすがにそこはちょっと……手を入れる訳に行かないし」
彼が何を動揺しているのかは大体分かる。だけど私は敢えてムッとした表情で睨み付けた。
『何考えているのよ。スケベ』
そして私は、ブレザーのボタンを全て外すと、胸ポケットのある側をめくって見せた。
『これなら、体に触らなくても確かめる事出来るでしょ? 服の上から触るだけでも厚み
で分かるでしょうし』
「あ、ああ。何だ。そういう事なら……」
ホッとした様子で、彼は頷き私のブレザーに上から触れた。胸ポケットと、内ポケット
の両方を、ブレザーを両手で挟んで確認し、頷く。
「はい。確認しました。これでもう……大丈夫、だよな?」
別府君の言葉が一瞬途切れ、念を押すように聞かれたのを私は訝しく思った。あと、他
にどこかカイロを入れられるようなところはあっただろうかと思いつつ彼の視線を追うと、
私のYシャツの胸ポケットに注がれているのを感じ、咄嗟に腕で庇いつつ答えた。
『ええ。もうないわよ。言っとくけど、ここはさすがに確かめさせないからね。ていうか、
こんな所にカイロを入れたらいくら何でも見た目で分かるはずだし』
「あ、ああ。もちろん、そんなつもりもないし。ただまあその……まさかないよなって、
思っただけで」
慌てて彼が弁解するのを、私は疑わしげな視線を送り返す。
『そんな事言って、ホントは少し、私が言い出すのを期待してたとかじゃないの?』
137 :
2/5:2012/12/19(水) 08:20:13.00 0
ブレザーのボタンを留め、服装を整えつつ、彼の答えを待つ。正直なところ、私として
は彼に否定して欲しくなかった。別に胸に自信がある訳ではないけれど、一応そこそこの
膨らみはあるし、これでまるで興味ないとでも言われたら、逆にこっちがショックで立ち
直れなくなりそうだ。
「いや、その……期待なんてしてないよ。全く」
だから、彼の答えが耳に飛び込んで来た時、不安が的中したのかと思って私はドキリと
してしまった。しかし、次の反応をする間もなく、彼の言葉が私を救ってくれる。
「ただ、その……期待とかじゃなくて、妄想のレベルでちょっとそんな事は思ったけどさ。
いや、あり得るなんて思ってる訳じゃなくて、アイドルの子とお近づきになれるとか、不
可能事でも妄想することあるじゃん。そんな感じで」
内心で、どれだけ安堵した事か。それを表に出さないように、私は必死で自制しつつ、
ごまかす為に敢えて強気に出て、悪口を言った。
『ほら。やっぱり別府君って、スケベじゃない』
「そ、それは仕方ないだろ。男ってそういう生き物なんだし、別に俺ばっかりじゃないってば」
焦って言い訳をする彼を何だか可愛らしいと思いつつ、内心とは真逆に私は素っ気無い
態度で、靴箱から出した靴を地面に揃えて置いた。
『知らないわよ、人の事なんか。ただ、私の中で別府君は、女子を見てそういうエッチな
事を考える人なんだって認識が出来ただけよ』
「いや。それは寒河さんが胸ポケットまで確かめろとか言ったから……いや。寒河さんが
悪い訳じゃないけどさ。もしかして、怒ってる?」
彼が私のせいに仕掛けたのを聞いて睨み付けると、別府君は慌ててそれを否定しつつ、
私の様子を心配そうに窺って来る。私は表情を打ち消し、彼の顔を見ずに靴を履き替えな
がら答えた。
『別に怒ってなんかいないわよ。私のせいにされたならともかく。ただ……そうね。ちょっ
と呆れはしたけど、それだけよ』
138 :
3/5:2012/12/19(水) 08:20:54.45 0
体を起こし、上履きを靴箱にしまう。スチールのドアをやや乱暴に閉めると、バッグを
肩に背負い直して私は彼を見つめた。
『それじゃ、私は帰るけど。もういいわよね』
「あ。ちょ、ちょっと待ってくれよ」
まだ何か用事があるのかと、首を傾げつつ彼を見つめていると、彼は急いで靴を履き替
えて私の傍に立つ。
「どうせなら一緒に帰ろうぜ。駅までは一緒だろ? それとも、俺みたいなスケベな奴と
帰りたくないって言うなら……まあ、しょうがないけどさ」
自分で勝手に自虐しながら断わられる言葉まで勝手に口走る彼に、私はため息をついた。
無論、彼の態度にではなく、そういう風に思われがちな態度を取っている自分に対して。
『勝手に人の気持ちを代弁しないでよね。むしろそういう自虐の方が私は嫌いだわ』
それをさせているのは私自身なのに、こういう言い回しでしか否定する事が出来ない自
分の性格の悪さを、我ながら疎ましく思わずにはいられない。
「え? いや…… もしそうだったらって、つい予防線張っちまったみたいで…… 悪い……」
頭を掻きつつ謝る彼に、私は向き直った。こんな私とでも一緒に帰ってくれると言うの
だから、口で素直に言えないのなら、せめて正面を向いて返事をしようと。
『……いいわよ。別に、い、一緒に駅まで……行くくらいなら……』
いざ、口にしようとした途端、急激に恥ずかしさが襲って来て、言葉遣いがたどたどし
くなってしまった。それがまた、余計に恥ずかしさを倍増させる。全く、素直になるとい
うのはどれだけ難しいのかと。
「え? マジでいいの?」
私とは逆に、彼の声は急にトーンが上がる。別に私と一緒に帰ったところで面白くも何
ともないと思うのだけれど、喜んでくれているのだろうか? 堪え切れず、私はパッと背
中を向けてから、小さく頷いた。
139 :
4/5:2012/12/19(水) 08:21:45.69 0
『まあ……同じ委員会で、つい今さっきまで一緒に仕事してたのに……同じ方向に向かっ
て歩いていて、何もしゃべらないっていうのも、ちょっと気まずいから。私、歩くの速い
から、なかなか離れないだろうし、かといって、その為にゆっくり歩くのも嫌だし……』
ああだこうだと理由を付けるのは、私自身も喜んでいる事を何とか隠したいからに他な
らない。何か色々と立て並べてみたが、矛盾だらけになっていやしないかと不安になって
しまう。立ち竦んだまま、黙って彼の答えを待っていると、予期せぬことに唐突に真横か
ら声がした。
「そういうのもあるよな。ま、理由なんて何でもいいや。とにかく、もう大分暗くなって
るし、帰ろうぜ」
その言葉に顔を上げると同時に、別府君が歩き出す。慌てて足を踏み出し、横に並んで
歩きつつ、ふと思いついたことを聞いてみた。
『もしかして別府君。学校から駅までって、住宅街の狭い道を通って行くし、暗いと危な
いから送って行くなんて、そんなつもりで声掛けたんじゃないでしょうね?』
彼の顔を見つめていると、私を見返すその目が、やや驚いたように見開かれる。それか
ら咄嗟に顔を逸らし、頬を指で掻いて照れ臭そうな仕草をした。
「いやー。そういうのも思ったけどさ。やっぱ、通学路とはいえさ。女の子一人だし。た
だ、寒河さんにそういう事言うと、余計な気を回さないでいいって怒られそうで」
『正解よ、それ』
昇降口から出る所にある、ほんの数段の階段を先に下りてから、肩越しに振り向いて答えた。
『自分の面倒くらい、自分で見られるわよ。別府君に頼らなくてもね』
「分かってるよ。逆効果になると思ったから言わなかったんだって」
彼の答えに、私は心の中で頷く。もしそんなカッコイイ事を言われでもしたら、きっと
私は断っていたに違いない。何でこんなに私の性格を熟知されているのか、気にはなった
が、不思議と悪い気持ちでは無かった。
140 :
5/5:2012/12/19(水) 08:23:32.30 0
『そんな責任感を持たれて隣を歩かれるのは、こっちも息が詰まるしね。でもまあ、男の
人が傍にいれば、それだけで犯罪に遭遇する確率も減るって言うし、副次的効果くらいの
期待はさせて貰うわよ』
「虫除けって事か」
自嘲気味に言いつつも、彼は肩をすくめて笑顔を見せる。
「まあ、何もないのが一番だしな。俺も傍に女子がいるからって、変に気負わないよう努
力するよ」
『それがいいわ。何よりも自分の分を知るのが一番よね』
頷きつつ、ちょっと軽口を叩いてみる。きっと彼なら冗談だと分かってくれると思って
いたら、案の定彼は、ふざけて拗ねた様子で口を尖らせて言い返してきた。
「そりゃないぜ。俺だっていざとなりゃ、女の子一人を逃がす程度には体張ることくらい
出来るって」
粋がってみせる彼に、私は疑わしげな視線を送ってから頷いた。
『まあ、気持ちだけは買っておくわ。期待はしないけどね』
それに彼は、大仰に肩を落としてため息をついた。
「全く……ホント俺って、期待値低いよなあ…… 嫌になるぜ」
『だったら、それなりに頼もしいところを見せればいいのよ。普段からね』
ピシャリと言い返すと、彼は諦め顔で天を仰いだのだった。
続く
ちなみに前回は>>120-
>>123でした。
141 :
ほんわか名無しさん:2012/12/19(水) 16:59:45.89 0
続きwktk
別府頑張れ!!
友ちゃんはいただいていきますね
ちなみんかわいすぎんぞぉぉぉぉぉGJ!!
お題
つ・ツンデレにプレゼントは何がいい?って聞いたら
146 :
ほんわか名無しさん:2012/12/20(木) 20:24:30.93 0
ごめん。sageつけ忘れてた。
お、お久しぶり!相変わらずかわいい
かわええ……
>>146 おっしゃあ!!付き合え!!www
GJ!!
>>146を見ていると色々湧いてきそうな気がする
例えば山田との関係を冷やかされて
あいつはただのアシスタントだから、と否定しているうちに
だんだん元気がなくなっていって
それがきっかけで山田のことがものすごく気になってきちゃう友ちゃんとか
>>146 久しぶりにあなたの描くかなみさんが見れたから今日地球が滅亡しても悔いはない!
>>146 久しぶり!
そして相変わらずかなみさん可愛いhshs
>>146 やべえwwwニヤニヤが止まらんわwwww
お題
つ・ツンデレにアンタ一体どこにいたのよって言われたら
普段全然書き込みがないのに、かなみさんが来たらワラワラと……
ボクは友ちゃん一筋だよ
俺は一人に絞ることなんてできない
友ちゃんに荷物持ちさせられたい
意外と男が重い荷物を軽々と持っているのを見てドキリとしちゃうツンデレ
エルフ物語第2章ずっと待ってるんですけど。
友ちゃんに肩車させられたい
164 :
ほんわか名無しさん:2012/12/22(土) 19:24:38.78 0
165 :
妹に寒さを訴えたら1/2:2012/12/22(土) 19:28:55.48 0
「はぁ…」
「にゃ?どうしたの、お兄ちゃん?」
俺の妹、みゆが話しかけてきた。
「いや、いい加減に買い物に行かなきゃいけないんだけどさ、外が寒いから、
出るのがおっくうなんだよ。」
「うーん。何かお兄ちゃん、心なしか、いつもと喋りかたが違うような…。」
「そりゃ、書いてるのが元々の作者と違うんだし、
なにより、このスレで初めてこのシリーズを読む人もいるかもしんないから、
いきなりデレデレな感じはちょっと」
「メタネタ撲滅ちょーっぷ!」ボキッ
「おや、今の効果音からして、兄の身体のどこかが折れた模様。」(半泣き)
「てへ♪」
「ちょっとは反省しろ。」
この妹は、ちっとも人を傷つけた自覚を持たないので困る。
166 :
妹に寒さを訴えたら2/2:2012/12/22(土) 19:32:19.46 0
「とにかく!そんなこと言ったらだめだよ、お兄ちゃん!」
「あぁ、わかった。可愛い妹の頼みだ。聞かない訳にはいくまい。
それでですね、兄は外に出たくないんですが。」
「では、その可愛い妹を抱っこして暖まったらいいよ!」
「それは名案だ!」
あれ?でも、よく考えたら、外の寒さをどうにかしたいのに、
暖かい室内で抱っこしても意味無くね?
なんて思ったが、妹が目の前でワクワクしてるのでしました。
おわり
初めて書いたので拙いですが、最後まで読んでくれてありがとう。
予定調和の2スレ目
>>166 まさかの二次創作ww
かわいいけどみゆってツンデレか?
169 :
ほんわか名無しさん:2012/12/22(土) 22:13:50.30 0
>>167 まぁ確かにツンデレでは無いですね。
スレチすいません。
あまり気にしないでまたどんどん書いてくれると嬉しい
なんて思ってないんだからね!(雑)
VIPスレの髭執事かなみん可愛かった。GJでした
山田は私の執事
174 :
1/3:2012/12/23(日) 15:26:37.05 0
・ツンデレにそんな格好で寒くないのって聞いたら その3
それからしばらくの間は、彼の話に私が頷きつつ、時折質問を返すという会話がしばら
く続いた。私から提供出来る話題がほとんど無かったので必然的にこうなったのだが、一
度あまりに私が黙っていたので、別府君が不安そうにこう聞いて来た。
「なあ? 俺の話ってもしかして退屈とか思ってないか?」
それに私は首を振って答えた。
『いいえ。興味あるなしはもちろんあるけど、それは勝手にこっちで取捨選択してるから。
話聞いていて煩いと思うほどのことはないから、続けていていいわよ』
そんな感じで話は進み、そろそろ繁華街に差し掛かろうという時、別府君がふと聞いて
来た。
「なあ? もしかして、手とか、冷たくなってるんじゃないか?」
『え?』
唐突な質問に、私は怪訝に思って彼を見る。
『何で? どうしてそんな事を聞くの?』
そのまま疑問を口に出すと、別府君は視線を下に向けた。それを追って行くと、彼の視
線が私の手に注がれているのに気付く。
「いや。何となくだけどさ。さっきから、しきりに手を動かしているから、もしかしてそ
うなんじゃないかなと思って」
学校を出てからこの方、一度も寒さに関する話題をぶり返さなかったが、どうやら別府
君は、私が本当に寒くないかどうか、まだ気を配って見ていたらしい。疑り深い彼に、私
は不機嫌そうな顔をして睨み付けた。
『しつこいわね、別府君も。そりゃ確かに、空気が冷たいんだから手にせよ脚にせよ、表
面的には冷たくなるわよ。でも、別に何てことはないわ』
「じゃあ、何でそんな風にしきりに手を動かしているの? 手がかじかまない様にする為
じゃなくて?」
175 :
2/3:2012/12/23(日) 15:27:43.54 0
彼の指摘は的を射ていたものだったから、私は答えに詰まった。寒さ自体は平気でも、
手がかじかんで動きが鈍くなるのはどうしようもないので、せめて少しでも緩和するよう
にと手を動かすのがクセになっていたのだが、それを素直に認めるのが、何故か酷く癪だった。
『これは単なるクセで、寒さとは何の関係も無いわ。勝手な思い込みもいい加減にしてよね』
そう口に出しつつも、何で自分でもそこまで強がるのか良く分からなかった。この程度
のことで意固地になる必要もないはずなのに。しかし、一度口に出した以上は、それを訂
正する気には全くならなかったが。
「そうかなあ。何か、手の甲とかも寒さでちょっと赤くなってるみたいだし。実は結構か
じかんでたりするんじゃないの?」
別府君は別府君で、私の言葉に納得が言っていないようだった。フン、と鼻を鳴らし、
私はそっぽを向く。
『そりゃ、少しわね。でもこんなの全然平気だし、家に帰ったらすぐにお風呂に入るから、
何の問題も無いわよ』
多少なりとも認めつつ、しかし平気だという事は一切曲げなかった。実際、言った事は
事実で、帰ってからすぐに風呂に入るか、沸いていなければ暖かいお湯で指をほぐしてお
くので、別段不自由を感じる事はなかったからだ。
「でも、帰ってからはそれでいいけどさ。今が辛くね? 俺なんてとってもじゃないけど
我慢出来ないからさ。ほら」
別府君が自分の手を上げて示す。彼の手には暖かそうな手袋が嵌まっていた。それを見
てから、私はまたムッとした顔で彼を睨む。
『だから私は平気だって言ってるじゃない。確かに他にも手袋している人は多いし、別府
君の方が寒がりとまでは言わないわ。けれど、まるで私の方がおかしいみたいに言われる
と、何かスゴく、腹立つんだけど』
176 :
3/3:2012/12/23(日) 15:28:47.58 0
「ゴ、ゴメン。気に障ったなら謝るけどさ。けど、寒さとかって、手荒れの原因にはなら
ないのか?」
そう聞かれて、私は自分の手を上げて示しつつ、首を振って否定する。
『いいえ。まあ、肌がカサついたりしないようにそれなりに手入れはしてるけど、でも別
段しなくてもヒビ割れたりとかはしないわね』
「そうなんだ。ならいいけど……」
頷きつつ、彼はジッと私の手を見つめる。それがちょっと気恥ずかしくなって、慌てて
手を引っ込めつつ、私はその意図を聞いた。
『何? 人の手をそんなにジロジロと見て。失礼じゃない?』
詰るような私の態度に、またしても別府君は頭を下げる。
「ゴメン。でも、本当に手、真っ赤だなと思って。相当冷たくなってるんじゃないか?」
彼としては、どうしても気になって仕方がないようで、私はため息を小さくついた。いっ
そ、トコトンまで彼の気の済むようにしてあげた方がいいのかも知れない。そう思って
私は、下ろした手をもう一度上げてみせた。
続く
続きwktk
山田の写真を見ながらベッドでもぞもぞ何してるのかな友ちゃん
この時期に全裸待機は寒いな
タカシが全裸待機してるのをツンデレが目撃しちゃったらどうなるの?
これはどこで作れますか!?!?!?!?
ちょっとこれ持って日本全国を旅して回って来るわwww
187 :
1/4:2012/12/24(月) 12:05:23.61 0
・ツンデレにそんな格好で寒くないのって聞いたら その4
『ならいっそ、確かめてみる?』
「え?」
キョトンとした顔で私と、示された手を見つめる彼に頷きつつ、私は続けた。
『触って確かめてみる?って聞いているの。どのくらい冷たくなっているのか、知りたい
んでしょう?』
「え、えっと……」
落ち着かなげにキョロキョロと周りを見て、それからジッと私の顔を見つめて、そっと
確かめてくる。
「その……触っても、いいの?」
別府君が動揺している事をちょっと嬉しく思いつつ、私は逆に若干呆れたような態度を
取ってため息をつく。
『良いも何も、私から誘っているんじゃない。触らなくてもいいなら、それに越した事は
ないけど』
「あ、いやいや。その……確かめさせてくれるって言うんなら、是非……」
慌てて彼は、自分から頭を下げて来るような感じでお願いして来る。ちょっとドキドキ
しつつ、握手を求めるように彼に手を差し出した。
『それじゃあ、どうぞ。でも、長々と握ったりしないで、確かめたらすぐに離してよね。
別に手を握って欲しい訳じゃないんだから』
つい、余計な釘を刺してしまう私に、別府君は若干鼻白んだ顔を浮かべつつも頷いた。
「わ、分かってるよ。そんな事は…… それじゃあ失礼して……」
手袋を外した彼の手が、そっと私の手を包む。そして触れた途端、別府君が叫んだ。
「うわ。つめたっ!!」
そして咄嗟に手を離すと、驚いた顔で私を見つめて聞いた。
188 :
2/4:2012/12/24(月) 12:06:09.10 0
「本当に平気なのか? こんな冷たい手で。まるで氷みたいじゃん」
私は何事も無かったかのように頷いた。
『ええ。全然大丈夫よ。指だってちゃんと動くし、さすがに氷みたいってのは大げさ過ぎ
るんじゃないの?』
ちょっと疑わしげな視線を送ると、別府君は首を大きく振ってそれを否定する。
「いやいやいや。まあ、ホントに氷だったら凍えちゃうだろうけど、比喩表現としてはそ
ういってもいいくらい冷たいって。もうちょっといい?」
もう少し確かめたいという彼の問いに、無論私は頷いた。この程度触れただけで、手が
凍ってるとか判断されたくない――というか、せっかく勇気を出して手を差し出したのに、
これで終わりなんてあり得ない。
『いいわよ。まあ……別府君が納得行くまでは』
さっき釘を刺したのとは若干矛盾する事をうっかり言ってしまったが、彼はそれを指摘
せずに、頷いて私の手を、手の甲の方からそっと包むように握った。
「ほら。超冷たいし。手の平の方まで冷たいじゃん」
彼の指が、私の手の平に伸びて来て、まさぐるように動く。僅かにくすぐったいような
感触を覚えてピクリと体を自然に動かしつつ、それを気付かれぬよう素知らぬ顔で私は答
えた。
『私の手が冷たいんじゃなくて、別府君の手が普通よりも熱いんじゃないの? 手袋なん
てしているし、着膨れで体温も高くなってるんじゃない?』
私の手を包む彼の手の平は暖かいというよりむしろ熱くすら感じる。まるでポケットに
入れっ放しにしたままのカイロのようだ。その熱と、何より彼の手の感触そのものが心地
良いものとなって伝わって来ていた。
「そんな事ないと思うけどな。ほら。指だって強張ってるんじゃない?」
彼の指が、今度は私の指の又の間に入り込む。指と指が絡まるのを感じて私の心臓がド
クドクと高鳴る。
『そ……そんな所まで触らないでよ』
189 :
3/4:2012/12/24(月) 12:09:46.43 0
文句を言いつつも、私は手を振り払おうとはしなかった。しかし彼の方が動揺したらし
く、慌てて絡めていた指を抜き、手を離そうとする。
「ゴメン。指がどれくらい冷たくなってるのかも確かめたかったからさ。もういいよ。あ
りがとう」
しかし、その途端、彼の手が離れてしまうのが、急に酷く惜しくなってしまった。後先
も考えず、咄嗟に私は自分から彼の手を掴んでしまう。その途端、彼の口から驚きの声が
漏れた。
「え……?」
その声に私もハッと我に返る。しっかりと、自分から彼の手を握り締めている現状に、
私はパニックに陥りかけた。
『ち……ちちちちち、違うのよ。これはその……別府君の手を握りたかったとか、そんな
のじゃなくて……えっと、その……』
彼の顔と握っている自分の手を交互に見つつ、私は必死で理由を考えた。しかも、手を
離せばいいのに、私の手はまるで固まってしまったかのようにしっかりと彼の手を握った
まま離そうとしなかった。結局、上手い言い訳も見つからぬままに、私は咄嗟に思いつい
た事を口走った。
『だから、あの……べ、別府君の手が熱かったから……だからその……ゆ、指を解すのに
ちょうどいいかと思っただけよ……』
この言い訳がどうだったとか考える余裕なんて私には無かった。握った手から伝わって
来る彼の手の感触と、体温と、そしてそれ以上に熱くなっている私の体の内側の熱と、早
鐘のように鳴っている心臓の鼓動と、そんな物がない交ぜになって私が正常な思考をする
事を妨げていた。彼の顔から視線を外し、俯き加減で恥ずかしさを必死で堪えながら黙っ
ていると、クスリと笑うような声が、彼の口から漏れるのが聞こえた。
「ほら。じゃあやっぱり、手が冷たいのを我慢してたんじゃん。心は意固地になっていて
も、体は正直に温もりを求めていたんじゃないの?」
190 :
4/4:2012/12/24(月) 12:10:41.93 0
からかうように言われて、瞬間的にカッとなってしまう。パッと彼の顔を見上げると、
私は即座に否定しに掛かった。
『ち……違うわよっ!! 少しはかじかむって言ったでしょ? 別に帰るまではこの程度
なら全然平気だけど、家に帰ったら、勉強する前に少しはお湯で温めて解さなくちゃいけ
ないのを、別府君の手で温めたらその時間が節約出来るかなとかそう思っただけで……』
次から次へと、思った事を後付けで付け足していく。もしかして、さっき言った事と矛
盾していたり、言葉そのものが破綻していて意味不明になっていやしないだろうかと不安
になって、彼の顔をジッと見つめる。しかし、別府君は特におかしな顔もせず、少しの間
無言で、何かを躊躇うように考え込んでいた。しかし、私の視線に気付くと、咄嗟に顔を
背け、しかしすぐに視線を私に戻すと、ゆっくりと慎重に聞いて来た。
「じゃあ……あのさ。もしかして……しばらく、このまま握っていた方が、いいとか?」
また一つ、ドクンと心臓が高鳴る。離した方がいいかどうか、自分の気持ちに問い掛け
てみたが、答えはすぐに出た。否、と。肯定するのは恥ずかしかったが、自分の気持ちに
私はもはや抗えなかった。
『……悪いけど、もう少しこのままでいさせて』
続く
・ツンデレにクリスマスだからおっぱい見せてって言ったら
男「タイトルの通りなんだが、おっぱいを見せてくれないか? 梓よ」
女「……メタネタで説明省くの止めろよな、タカシ」
男「俺にはどうしてもお前のおっぱいが必要なんだ、頼む」
女「どうせボクしか頼む相手がいないからだろ? そんなに見たいならママに頼みな!」
男「そうかその手があったか。じゃあ母ちゃんに頼もう」スタスタ
女「えっちょ、ちょっと。マジで行く気?」
男「お前がそうしろと言ったんだが」
女「実行されると引くわぁ……」
男「じゃやっぱり梓が見せるべきだ」
女「しょうがないなぁ、ってなるかバカ」
男「頼む! 代わりに俺の童貞とアナル処女を捧げてもいいから!」
女「童貞はともかくアナル処女はリスク高いよ!?」
男「梓にペニバンつけてガン掘られ……それもまた一興」
女「引くわぁ、ドン引きだわぁ」
男「それを防ぐにはおっぱいを見せるしかありませんね」
女「なんで犯罪者に加担しなきゃいけないんだよ」
男「おっぱい無しのクリスマスなんてもう嫌なんだよ、頼むから!!」
女「嫌だっていってんだろ!! バカぁ!!」ジタバタ
(クリスマス中おっぱいおっぱい言われて、ついに折れたボクっ娘が服をはだけるシーンは省略されました。)
・ツンデレにクリスマスだからおっぱい見せてって言ったら〜その2
男「タイトルの通りなんだが(ry」
女「……死ね」
男「なんと。ちっぱい信者の俺にちっぱいの神が死ねと申すか」
女「……百万回死んでも物足りないからもっと死ね」
男「百万回死んだ猫でさえ百万一回目には蘇らなかったんだよ?」
女「蘇るな……封殺されろ……首もげろ……股間から膿を出して死ね……」
男「ちなみの口からおぞましい呪詛が!?」
女「……変態には相応しい処遇だ」
男「うぅむ、挫けそうだ。でもめげない」
女「……そんなにちっぱいが好き?」
男「三度の飯より。いやちっぱいさえあれば三度の飯さえいらないな」
女「……じゃあちっぱい見せてあげるから……タカシの飢え死にする様を見せて?」
男「交換条件が非常にシビアだな」
女「……ちっぱいのためなら死ねると言ったのに」
男「言った覚えはないが常々同じことは思っている」
女「……じゃあ死んで?」
男「うぅむ、死ねば見れるというのなら受けるべきなのか」
女「……餓死じゃなくて切腹なら……吸ってもいいよ?」
男「mjsk。じゃあやる」
女「……お前の短絡思考にビックリ」
男「ちっぱいのためなら死ねると言ったはずだ」
(切腹を交換条件に、自分の服の中に顔を突っ込ませながらちっぱいを堪能させるちなみさんは割愛されました)
実際に切腹しようとすると止めちゃうちなみんきゃわわ
押しに弱いツンデレさん達ハァハァ
つか男アホやwww
198 :
1/4:2012/12/25(火) 11:23:42.29 0
・クリスマス前に二人きりで残業しているツンデレと男〜前編〜
「あれ? まだ明り点いてるな。部長かな、残ってるの…… お疲れ様でーす」
『うわああああ!! 帰って来ちゃったああああ!!』
「椎水さん!? どうしたの? こんな遅くまで」
『どうしたも何もありません。仕事に決まってるじゃないですか。何が悲しくてたった一
人で夜中の9時に会社のパソコンに向かい合っていなくちゃならないんですか』
「そっか。経理は年末進行だもんな。それにしてもこんな遅くまでって、決算期でもなか
なかないよね? そんなに忙しいの?」
『ただでさえ年末で忙しい時期に3連休まで入ったら忙しくないわけないじゃないですか。
おまけに友子の奴がこんな時期に風邪で寝込んで休みとか……信じられない。せめてアイ
ツがいれば、8時には終わりに出来たのに……あああああ……まだ全然終わらないよお。今
日中に終わらせないと、火曜にはまたドサッと仕事が来るのに……』
「なるほど。そりゃ大変だ。で、さっきの悲鳴は何なの?」
『悲鳴? 悲鳴って何ですか?』
「いや。俺が帰ってきた途端叫んでたじゃん。帰って来ちゃったーとかさ。そんなに俺が
帰って来るの、嫌だったの?」
『当たり前じゃないですか。別府さんが帰って来たら、事務所に二人っきりですよ? そ
んなの嬉しい訳ないでしょ? いや、まあ……今、現にそうなっちゃってますけど』
「おかしいなあ。俺ってそんなに椎水さんに嫌われてたっけ? まあ、確かに普段から色々
怒られてはいるけどさ。嫌われてたら、しゃべるのも嫌だろうから、無視されてメモ書き
やメールで怒られるとかかなと勝手に思ってたんだけど」
『好きな訳ないじゃないですか。別府さんみたいな人を、どんな女子が好きになるってい
うんですか? そりゃ、仕事はまあまあ出来ますけど、整理整頓が下手くそで机の周囲は
汚いし、パソコンだってしょっちゅうホコリにまみれさせてるし、伝票の提出は遅いし、
迷惑ばかり掛けさせられてるこっちの身にもなって下さい』
199 :
2/5:2012/12/25(火) 11:24:23.56 0
「うーん…… ダメな人の面倒を見るのが好きな子とかって……いないのかなあ? 例え
ば、人が出かけている時にこっそりパソコン掃除してくれたりとか」
『いるわけないでしょ。そんな都合のいい人なんて。何、夢見てるんですか。仮に別府さ
んのパソコンとか掃除してる人がいても、それはあくまで会社の備品だから壊れない為に
嫌々仕方なくやってるんで、別府さんの為なんかじゃないと思いますよ。きっと』
「なるほどね。じゃあ、椎水さんは俺と二人っきりで残業なんて、叫び出しちゃうほど嫌
だと、そういう事か……」
『まあ、本当はそれだけじゃなくて、クリスマス3連休を前に一人で残業なんて寂し過ぎ
るし、だから何としても9時前に終わらせたいなって。だから別府さんが帰ってくる前に
仕事終わらせるのを目標にしてたから……』
「じゃあ、まあどっちかというと、俺が帰って来た事よりも仕事が終わらなかった事を嘆
いてたって事でいいのかな?」
『まあ……そうです。もちろん、別府さんと二人で夜中に事務所で仕事するのも嫌なんで
すけどね』
「そうキッパリ言われると、ちょっと胸に響くなあ…… あとどれくらい残ってるの?
もう少しで終わるレベルとか?」
『自業自得なんですから一人前に傷付かないで下さい。仕事は……そうですね。詰めに詰
めて、二時間くらい……かな?』
「まだたっぷり残ってるじゃん。いっそ今日はもう諦めて、明日会社出てくれば? どう
せ残業なのは一緒なんだしさ」
『冗談止めて下さいよ。何が悲しくて、クリスマスイヴの週末3連休に会社に出て仕事し
なくちゃならないんですか。そんなの絶対に嫌です』
「まあ、世の中がクリスマス気分な時に会社出てこなくちゃならないのが嫌って言うのは
分かるけどさ。でもこのまま行くと終電だよ? 深夜じゃ家に帰るのも物騒だろうし」
『分かってますよ。でも仕事終わらないんだからしょうがないじゃないですか。いいです
よ。駅からはタクシーで帰って会社に請求してやりますから』
200 :
3/4:2012/12/25(火) 11:25:08.05 0
「でもこのままだと、明日は疲れて一日寝てるなんて事になるよ? それとも何か予定で
もあるとか?」
『別に何にも。だから寝てたっていいんですけどね。お母さんにはダラダラしてるなって
怒られますけど』
「じゃあ、別に休んでもクリスマス気分も何も無いよね。普通の休みと一緒じゃん」
『またそうやって失礼な事ばかり言って!! 明日は確かに予定無いですけど、クリスマ
ス連休でいえば、ちゃんと予定ありますもん。ずっとぼっちで一人寂しいクリスマスを過
ごす別府さんと一緒にしないで下さい』
「いや、まあそうやって決め付けられてもなあ…… 椎水さんは予定って何があるの?
クリスマスパーティーとか?」
『答える前から勝手に憶測しないで下さい。まあ、そう言ってもその通りなんですけどね。
大学の友達と……まあ、女子会なんですけどね』
「いいじゃないか。女の子だけってのも、むしろ変な気を遣う必要もないしさ。目一杯楽
しんでくれば」
『まあ、それはそれでいいんですけどね…… でも何かちょっと寂しいって言うか……
まあ、ぼっちの別府さんよりはそれでもマシですけど』
「ぼっちぼっち言うなって。それじゃまるで、俺に友達いないみたいじゃないか」
『じゃあ、別府さんはどういうクリスマスを過ごすつもりなんですか? 私のプライベー
トは根掘り葉掘り聞いておいて、自分だけ答えないって失礼じゃないですか』
「いや、教えるまでも無いって言うか、普段の休みと一緒だからさ。年によっては、地元
の友達と忘年会って時もあるけど、今年はスケジュールの都合で先週終わったから、特に
人と集まる用もないし」
『ほら。やっぱりぼっちじゃないですか。それとも、パソコン画面の中に彼女がいるとか
言わないで下さいよ。気持ち悪いですから』
201 :
4/4:2012/12/25(火) 11:25:51.17 0
「どっからそういう知識を仕入れて来るんだか…… 別に今年に限った事じゃないけど、
クリスマス気分に浸るって事は最近はないなあ。ケーキも食わないし、飾りつけする訳で
もないし。明日は仕事で、あさってしあさっては、まあ掃除したりゲームしたりして夜は
酒飲んで終わりかなあ」
『うわ。寂しいクリスマスですねー。って、明日、会社来るんですか?』
「ああ。まだ事務処理残ってるしね。週明けは挨拶回りで忙しいしさ。だから、静かな環
境でササッと終わりにしちゃおうかなと思って」
『……もしかして、一人で仕事するの寂しいから、私にも会社に来るように勧めた……と
かじゃないですよね?』
「まさか。いや、俺がそういうのに慣れたから、そっちの方が楽かなと思って勧めただけ
でさ。一緒の時間になりたくなければ、時間ズラしてもいいし」
『いちいちそんな事まで気にしてられませんてば。という事は、今日はもう帰っちゃうん
ですか?』
「ああ。どうせ明日も会社だから、社用車で帰ろうかなって。椎水さんも帰るなら、送っ
て行くけど? 前にタクシーに同乗したから大体の場所は分かるけど、車ならちょっと寄
り道する程度で済むしさ」
『それだったら、満員電車で帰らなくて済むけど……でもそれじゃあ、明日私も会社来な
くちゃいけないじゃないですか!!』
「まあ、そうなるよね。さすがに俺も椎水さんの仕事が終わるまでは待ってられないし、
かといって今日仕事する気力も残ってないし」
『うー…… 休日出勤かあ……』
「どうする? どっちにしろ俺は帰り支度するからさ。サクッと決めちゃってよ」
『ハァ…… それもやっぱり辛いなあ…… 仕事だけじゃなくて、何かご褒美的なのがあ
れば、会社来る気にもなれるんだけどなあ……』
続く
続きwktk
友ちゃんのつむじぺろぺろ
・ツンデレにクリスマスだからおっぱい見せてって言ったら〜その3
男「タイトルの通りなんだが纏はおっぱい見せてくれなくていいです」
纏「にゃにをぅ!? 出会い頭にいきなり何を否定しとる!?」
男「いやもう本当に纏には期待してないんで、はい」
纏「何を言っとるのか全く分からん。日本語を勉強しなおした方が良いのではないか?」
男「クリスマスだからおっぱい見せてくれる女人を探しているのですが、
纏は除外されたとかされてないとか、まことしやかな噂が俺のお耳に」
纏「なんでじゃー!! いや除外されたこと自体はまぁ良いが!!」
男「なんで自分だけってこと?」
纏「そうじゃ!!」
男「ガード固い人は最初から諦めてるんで。だから纏はNOの方向で」
纏「その行動で見せてくれる者がおると思う主の頭はおかしいぞぇ……」
男「ちなみと梓は見せてくれたよ。代わりに死にかけたけど」
纏「なにぃ!?」
男「けど精神コマンド鉄壁持ちの纏は華麗にスルー!ってことで。じゃーな」スタスタ
纏「ま、待たぬか!!」ガシッ
男「何用ですか」
纏「ぬ、主が望むなら……儂の胸、見せてやらんでもないぞ」ヒクヒク
男「えーだって、今も頬っぺたひきつってるじゃん。無理はよくないぞ?」
纏「喧しいわぁ!! そんなに見たいなら心行くまで見せてやるわ、あほんだらぁ!!」
男「おぉう……」
男(他人と比較したら悔しくて見せてくれるかもって算段だったが、まさかキレるとはな……)
(その後、二人きりの密室で息を荒げながら着物を脱ぐ纏さんの姿は端折られました)
ひなりんかわいいよひなりん!
208 :
1/2:2012/12/26(水) 08:33:10.09 0
・クリスマス前に二人きりで残業しているツンデレと男 後編
「ご褒美的なものね。ああ、分かる分かる。俺も、休日出勤した日って、終わってから映
画見に行ったりとか、ちょっと高いお酒買って飲んだりとかしてるし。そういう自分にご
褒美があると、確かにやる気は出るよね。まあ、自分でお金使ってるんだけどさ」
『ですよねー…… ハァ……例えば、素敵な人がディナーに誘ってくれるとか、だったら
仕事する気も出るんだけどなあ…… そんな人いないし……』
「うーん…… 素敵な人は提供出来ないけど、俺で良かったら、晩飯くらいご馳走しても
いいけど?」
『ホントですか!? あ、いやいやいや。別府さんはどうでもいいですけど、ディナーが
タダで食べられるなら、それはちょっと魅力かなあって』
「この時期、さすがにディナー食べられるようなレストランは予約で一杯だろ? まあ、
居酒屋とかバーならって感じかな? 渋谷や新宿だと無理だろうけど、この辺は完璧オフィ
ス街だから、土日は結構空いてるし」
『やっぱり別府さんならそんなものですよね。誘われた時から、そんなに期待してません
でしたけど』
「でもまあ、ワインの美味しい店とかならあると思うし。どう?」
『本当は来たくなんてないんですけどね。別府さんのせいで、何かこれから残業する気も
失せちゃいましたし、ご馳走してくれるって言うなら……まあ、付き合ってあげなくもな
い……ですけど?』
「なら、明日は3時くらいに来るかな? そうすれば、終わるとちょうどいい時間帯だし」
『その前に、ちょっと買い物もしたいですから、1時くらいにしましょうよ。あと、明日も
車で来るんですよね? だったら、当然迎えもありですよね?』
「まあ、どうせ会社に来るんだし、それくらいならいいけどさ。昼間だと結構渋滞するん
だよな」
『それくらい、ちゃんと計算して下さいよね。何時に来るか、時間連絡して下さいね。こ
れ、私のメアドですから』
209 :
2/2:2012/12/26(水) 08:34:56.40 0
「了解。じゃあ、今日はもう帰り支度してさっさと帰るか。明日もあるしな」
『はぁーあ。なーんか、口車に乗せられた気がするなあ…… 結局休日出勤するハメにな
るなんて…… よっぽど美味しいご飯じゃなかったら、承知しませんからねっ!!』
「はいはい。まあ、努力しますよ」
「(こりゃ、せめていい店に連れて行かないと、ヒドく文句言われそうだな。あと、プレゼ
ントも準備しとくか。買い物したいって言ってたし、その時間にちょっと自由にさせて貰
って…… まあ、せめてものクリスマス気分って事で、許してもらえるだろう)」
『(別府さんと……クリスマスディナーかあ…… まあ、居酒屋なんだろうけど、それでも
いいや。もしかして、プレゼントとかくれたりして。クリスマスだからって。それで、バー
かなんかで、カクテル飲み過ぎて酔っ払った私とホテルで……なんて…… わ、私ってば、
なに妄想加速させてるんだろ。バカバカバカ!!)』
【ゴホッゴホッ…… あー……何? かなちゃんからメール……? うわ。怒りマーク付
いてるし】
【なになに……[友子が休んだせいで、明日も仕事だよ。もー最悪。しかも、別府さんも
来るって言うし。何だってあの人と二人で休日出勤なんてしなくちゃならないんだか。何
か、仕事終わったらご飯ご馳走してくれるって言うんだけどさ。どーせチェーン店の居酒
屋とかそんなトコよね。あの人って甲斐性とか皆無っぽいし。どーせなら、もっと素敵な
人に誘われたかったなー……なんて。火曜日はちゃんと風邪治して会社来てね。仕事、た
ーっぷり待ってるから、しっかり寝て養生するのよ。じゃ]って……どう見たってノロケ
じゃないの!! ちくしょーっ!!】
終わり
仕事が忙しい時期になると後輩ツンデレといちゃいちゃしたくなる
210 :
ほんわか名無しさん:2012/12/26(水) 08:37:18.62 0
GJ!
やっぱり敬語はいいなあ
今日は素直シュールの誕生日だそうで
・シュールな言動でツンツンするツンデレ
・シュールな言動でデレるツンデレ
213 :
1/3:2012/12/27(木) 08:18:17.02 0
・ツンデレにそんな格好で寒くないのって聞いたら その5
口に出した途端、またしても体の熱が高くなるのを感じた。上目遣いで別府君を見つめつつ、答えを待つ。わざわざそう聞くくらいだから、きっと笑顔でいいと言ってくれると期待していたのに、彼は意外にも、少し戸惑ったような顔で、私を見つめて言った。
「いいんだけど、ただ一つ、問題があってさ……」
『問題?』
鸚鵡返しに問い返す。既に私が手を握っているというのに、何の問題があるというのか? すると、彼は視線を歩く先に戻し、あごを僅かに上げて指し示すようにした。
「もう、駅なんだけど。どうする?」
『あっ……』
状況にあまりに混乱していて、私はほとんど周囲を見ていなかった事に今更ながらに気付かされた。既に私達は駅前広場に着いていて、もう少し歩けば、コンコースへと続く階段に到達してしまう。駅に着けば私と別府君はホームが反対なので、嫌でも手を離さなければいけない。
「俺は、別に急いで帰らなくちゃいけないこともないし、少しの間付き合っても、全然いいんだけどさ。寒河さんが時間を気にするなら、もう離した方がいいかなって」
別府君の言葉どおり、ここで離さないとさっき言った事と矛盾してしまう。しかし、やっぱりまだ、私は手を離したくなかった。敢えて私は憮然とした顔を作りつつ、むっつりとした口調で答える。
『……こうなったら、毒を食らわば皿まで、よ……』
そして、彼の顔をキッと睨み付けた。
『どうせ、電車なんてすぐ来ないんだし。だったら、もう少しだけこのままでいても、大して時間のロスにはならないわ』
私の答えに頷きつつ、何故か彼は握られた方の手を動かして私の手を振り解いた。
214 :
2/3:2012/12/27(木) 08:18:59.03 0
「そういう事なら、この方が早く温まると思うよ」
一瞬、えっ、と思った瞬間、彼の手が逆に私の手を握り返す。そして、私の手を握ったまま、自分のコートのポケットに手を差し入れた。
『ま、待ってよ。こんな歩き方したら危ないわ』
彼の行動に動揺しつつ手を引き抜こうとしたが、彼の力の方が強かった。別府君は、私を見下ろしニコリと笑う。
「大丈夫だって。あとは階段上るだけだし、片手は自由なんだから。この方が熱も伝わりやすいし、全然暖かいだろ?」
『……むしろ、熱すぎるくらいだわ』
抵抗を止め、私は手から力を抜いた。階段を上るのを、いつもよりゆっくり慎重にする。左手で手すりが握れたので、仮につまづいたとしても転ぶ心配はなかったのだが、別府君が転んだらそれはそれで危ないからだ。
「じゃあ、風の当たらない隅っこに行こうか。その方が寒くないし」
彼の問いに、無言で頷いた。私としては、もし万が一誰かに見られて噂になったりしたらという危惧もあったから、言われなくてもそうするつもりだったからだ。
夕方の人波の中、コンコースの片隅で人目を避けるように私は別府君のポケットに手を入れたまま、寄り添うように立っていた。するとまた、別府君の指が私の指の間に滑り込んでくる。
『あっ……』
思わず小さく声を漏らしてしまうと、様子を窺うような彼の声が頭上から聞こえて来る。
「……ちょっと、やり過ぎ……かな? この方がより指が解れやすいかなって……」
『ううん。大丈夫よ。確かに……別府君の言う通りだし……』
「反対側も、握った方がいいよね?」
彼の誘いに、コクリと私は頷く。それで結局、彼の手の温もりの誘惑をなかなか振り切れず、私は電車三本を乗り過ごすほどの時間を、彼に手を温めて貰ったのだった。
215 :
3/3:2012/12/27(木) 08:20:18.25 0
ようやく、かじかんだ指も解れ、誘惑を振り切って私は別府君と別れて帰りのホームに立つ。そっと両手を上げて見つめる。さっきまで包まれていた温もりがまだ恋しい。こんな風に手を握って貰える機会なんて、もうそうそうないだろうなと思うと、酷く寂しい思いがした。
『ハァ……』
小さくため息をつき、想いを断ち切るように顔を上げた。するとその視線の先に別府君の姿があった。ずっと私を見つめていたらしい。すぐに私と視線が合ったことに気付き、手で合図をしてくる。
――今の……見られてた……
カァッとまた身の内が熱で焦がされる。恥ずかしさでいたたまれなくなり、思わずフン、と顔を背けてしまう。するとそこに、電車が滑るようにホームに入り込んで来て、私と彼の間を邪魔してしまう。
――明日から……どんな顔をして、別府君に会えばいいんだろうな……
電車に乗り込んだ彼を見つめながら、私は答えの出ない迷いの中に、埋没して行ったのだった。
終わり
意外と時間掛かってしまった
216 :
ほんわか名無しさん:2012/12/27(木) 10:44:25.52 0
山田と一緒に年越したいけど・・・誘うの恥ずかしい・・・
218 :
ほんわか名無しさん:2012/12/27(木) 21:00:15.92 0
ガチャリ。
「うわあ!」
「なに変な声出してんのよ。」
「いや、そりゃ部屋にいきなり同級生が来たら驚くとは思いませんか、かなみたん。」
「うわ、気持ち悪い。その呼び方吐きそう。」
「…………グスグス」
「え、泣いてる!?…ったく、相変わらずメンタル弱いわね。」
「うるせーやい!いや、本当に突然入るのは良くないよ?もし自慰でもしてt……」
かなみからもの凄い殺気があふれでたので、途中で言葉を止める。
「…………グスグス」
「また泣いてる!?」
「で、何用ですか、かなみさん。」
「暇だったから来ただけよ。それにしても、またあんたはパソコンいじってたのね…
本当にオタクね。」
「はい!(満面の笑み)」
「うわぁ…。で、何見てたのよ?」
かなみがディスプレイにちかづいてきた!タカシはどうする?
「脳内エンカウントにより、特技、ほっぺを引っ張るを発動!」グニー
「たかひ!いひゃいいひゃい!」
「学級文庫と言ってみてください。」
「うるひゃいわよっ!」ドゴッバキッ
「モルスァ」
戦闘に敗北した!かなみにディスプレイを見られた!
「うわ…」
そのディスプレイには、amazonの美少女フィギュアのページ、別のタグにはエロゲのホームページが表示されていた。
「あんたも末期ね…」
「はい!(満面の(ry」
「自慢気に言うな!」ベキッ
「モルスァ」
デレが無いが、2人のやりとりが書きたくて書いた。反省は(ry
ツンデレが自分の部屋に遊びに来る時点で十分デレだと思いますわん
こういうやり取りは大好きだwww
お前らツンデレがもっさいパンツを穿いてるとこ見てしまったらどうするんですか!
いいんちょとかいいんちょとかあといいんちょとか
221 :
ほんわか名無しさん:2012/12/28(金) 19:28:26.91 0
でも案外みこちんとかお嬢が超ダサい下着穿いてるのもいいかもしれない
オシャレなのはかなみさんと関西さんかな?
お嬢は超高級なので
お題ネタ
・ツンデレは男とチュッチュするのが好きでしたが、自分からせがんだりしたことはありません。
・いつも男から求めてくるのを待って、仕方なくといった風を装っていました。
・実はキス中毒のツンデレ、一日一回以上のキスがないと我慢出来なくなっているようです。
・そんなことになっているとは全く気付かず、男は毎日ツンデレとイチャイチャして周囲からの顰蹙を買っていました。
・しかし、さしもの能天気な男も、内申に響く学年末の考査を落とす訳にはいきません。
・期末考査の勉強に追われた男は、ツンデレを構ってあげられない日が多くなっていきました。
・必然、おざなりなキスも増えてゆき、ツンデレの不満は今にも爆発しそうです。
・そこで思案したツンデレは、勉強を頑張ったご褒美という名目で、男にキスすることを思い立ちました。
・あれやこれやと自分に言い訳しながら、ツンデレは男と勉強する約束を取り付けました。
・しかし男はというと、ツンデレのことなぞどこ吹く風で、分厚い問題集に没頭しています。
・最初こそ、そんな様子に不満たらたらだったツンデレでしたが、しばらくすると、久しく見ない男の真剣な表情に、思わず見とれてしまいました。
・いてもたってもいられなくなったツンデレは、男に気取られないようこっそりと隣に座り、その頬に小鳥の啄むような軽いキスを放ちました。
・男は突然のことに度肝を抜かれ、唖然としましたが、ツンデレはあえてそれを無視しました。
・勉強が手につかなくなってしまった男は、今まで控えていた分、ツンデレととろけるような甘い時間を過ごしたそうな。
ツンデレ妹って自作出来るんだ……
知らなかったな
詳しく
ムック ツンデレ妹 自作でググると出てくる
携帯からなんで、リンク貼れなくてスマンが
いや、俺は作れなさそうだけどね
228 :
ほんわか名無しさん:2012/12/29(土) 17:44:12.06 0
友ちゃんくにくに
230 :
1/5:2012/12/30(日) 00:30:40.49 0
・ツンデレにプレゼントは何が良いか聞いたら
「玲緒は、今年のクリスマスプレゼントは何が欲しい?」
『は? 唐突に何を聞き出すんだ、お前は』
「いや。そろそろクリスマスも近いしさ。リクエスト次第では予算とかもあるから色々探
さなくちゃいけないし。ちょっと早めに聞いておこうかなって」
『ちょっと待て。オレが聞いているのはそれ以前の問題だ。どうしてオレにクリスマスプ
レゼントを贈る事が前提で話を進めているんだ? それがさっぱり分からん』
「いやいやいや。だって、ここ3年くらい毎年あげてるじゃん。今更それを言う?」
『それはお前が勝手にオレにプレゼントだといって差し出しているだけだろう。こっちは
断わっているのに、女性用だと持っていてもどうしようもないから、使わなくてもいいか
ら貰うだけは貰ってくれと泣きつかれて、仕方なく受け取っているだけだ』
「いや。確か最初の年はそういう流れだったけど、去年とかもう普通に受け取ってくれて
いたじゃん。だからもう恒例だとばかり思ってたよ」
『だからと言ってだな。それを当たり前のように思われては困る。お前がプレゼントを用
意するのは勝手だが、オレが欲しい物まで言ったら、まるでねだっているように思われる
ではないか。それを言うなら、そもそも別にオレは、お前からのプレゼントなど欲しくは
ないのに』
「まあそう言うなよ。ここで言っても言わなくても、どのみち俺はプレゼントを用意する
し、玲緒はそれを受け取るんだから一緒の事だろ?」
『物自体に罪はないからな。お前の所で腐らせるよりは、オレが有効活用してやった方が
いいと思っているだけだ。そもそもお前が買わなければ、もっとそれを喜ぶ別の誰かの手
に渡るというのに、お前がいらぬおせっかいなど焼くから、買われた物だって喜びはすまい』
「どうだろう? 玲緒に使って貰えるんだから、別に不満は無いと思うけどな。というか、
物を擬人化して感情まで代弁するあたりは、玲緒って相変わらず面白い感性してるよな」
231 :
2/5:2012/12/30(日) 00:31:29.34 0
『止めろ。お前にそういう事を言われても嬉しくなど無い。そもそも、物に魂が宿るとい
う考えは付喪神信仰のように日本人なら誰しも自然に持っているものだろう? 特別オレ
だけが面白いなんて事は無い』
「まあ、玲緒の言ってる事は分からなくも無いよ。それに、だからこそ俺も今年はちゃん
と、欲しい物のリクエストを聞いている訳で」
『……もしかして、オレの希望に沿うようなプレゼントを買えば、俺が喜んでプレゼント
を受け取ってくれるなどという浅はかな想像をしている訳ではないだろうな?』
「いや、まあ玲緒の事だから、仮にもの凄く玲緒が欲しがっているものをプレゼントした
としても、これ欲しかったんだ。ありがとう、なんていう感想は期待してないさ。けれど、
少なくとも今までよりはマシな反応が返ってくるかなと思って」
『冗談ではないな。別にオレは別府が用意したプレゼントの中身にガッカリしている訳で
はないぞ。その……何て言うか、だな。オレにプレゼントをくれるという、その行為自体
が迷惑と言うか、不要と言うか……だから、事前にリクエストを聞くとか聞かないとか言
うのは大した問題ではない』
「その割に、毎年プレゼントの中身にも文句言うじゃん。去年上げた口紅だって、色が好
みじゃないとか、お前は本当にオレがこれを付けて綺麗になると思っているのかなんて
散々言われてさ。その割には、たまたま偶然駅で会ったらちゃっかり付けてたけど」
『ちゃっかりとか言うな。さっきも言っただろう。物には罪は無いと。あれはその……た
またま気が向いて、普段と違う色のルージュを付けてみようと思っただけで、単なる気紛
れに過ぎん。それに、あの時一回だけだし……』
「やっぱり余り使ってもらって無いじゃん。だったらせめて、玲緒が好みの物をプレゼン
トした方が、あげた時はそんなに喜ばれなくても、有効活用して貰えればまだ嬉しいし」
『一つ聞くが、お前の選択肢の中に、オレにプレゼントをあげないというのは無いのか?』
「えー…… そりゃまあ、玲緒がどうしても俺からプレゼントを受け取りたくないって突っ
返されれば、そりゃ仕方ないけどさ。今のところ、ちゃんと受け取ってはくれてるし、
個人的には玲緒にプレゼントをあげたいとは思ってるから、あんまり考えたくないんだけど」
232 :
3/5:2012/12/30(日) 00:32:17.75 0
『お前が用意さえしなければ、それはそれで構わないんだ。女性にしか使い道が無いよう
な物を用意してくるから、だな。その……仕方なく受け取っているだけで…… 大体、何
でそもそもオレにプレゼントをあげようなんて思うのかが理解出来ない。喜ばれもしない
のに』
「まあ、一応高校の頃からの付き合いだし。俺がプレゼントを用意出来る女の子も玲緒く
らいしかいないからな。まあ……何て言うの? やっぱり男としてはさ。女の子にはプレ
ゼントをあげたい物じゃない?」
『つまり、プレゼントをあげる彼女もいないから、手近なオレで済ませてると、そういう
事か? 全く、何でオレがお前のちっぽけな自尊心を満足させる為に犠牲にならないとい
けないのか……』
「いやいや。そんな、誰かの代役とかそんな事は思ってないよ。確かに玲緒は……まあ、
彼女ではないけどさ。けど、俺はちゃんと、玲緒にあげたいと思って玲緒の事だけ考えて、
プレゼントを選んでるんだし」
『へ、変な言い方をするな!! お前がオレの事を考えているなんて……想像すると、背
筋がゾワッとするから……』
「気持ち悪がらせたのなら、その……ゴメン。つか、犠牲とか、そんなに俺からプレゼン
トを貰うのって嫌か?」
『あ、当たり前だろうそんなの…… こっちだって、お前の為にプレゼントを用意しない
といけないし……その為に金と労力を無駄にしないといけない訳だし……』
「毎年、何だかんだ言っても、次の日にちゃんとプレゼントを玲緒からもくれるもんな。
それはありがたく思ってるけど、でも俺が勝手に玲緒にプレゼントをあげてるだけなんだ
から、気を遣って無理にお返しとかしなくてもいいと思うぞ。ましてや迷惑がってるなら」
『そういう訳には行かないだろう。貰いっ放しなんて、余計お前に貸しを作ったような気
分になるじゃないか。その……貰った以上は、最低限のお返しはしないと、オレの気が済
まないんだ。もし、オレにそういう気を遣わせたくないと言うなら、最初からプレゼント
を渡すな』
233 :
4/5:2012/12/30(日) 00:33:08.03 0
「玲緒ってそういうところ、すごく義理堅いよな。毎年。バレンタインデーにもちゃんと
義理チョコをくれるし」
『あれだって迷惑してるんだ。全く、余計なイベントなんかがあるから…… まあ、どう
せ他にもあげる人間はいるから、ついでみたいなものだ』
「まあ、その言い訳は毎年聞いてるから承知してるよ。で、どうなの? もし玲緒がどう
しても俺からのクリスマスプレゼントはいらない。差し出されても受け取らないって言う
なら、まあそれがリクエストだと思って、我慢する事にするけど……」
『そんな事はオレが知る訳がないだろう!! そもそもプレゼントなんてものは、あげる
人の気持ちなのだから、受け取る側にいちいちお伺いを立てること自体が間違っているん
だ。だから事前に欲しい物を言うなんてまるで要求するような事は言語道断だし、その……
こっちから断わっている訳でもないのに、いるかいらないか聞く必要もない』
「そういや、さっきから迷惑だとか欲しい訳じゃないとか散々言ってたけど、はっきりと
いらないから渡すなとは言われてないな」
『だっ……だから、だな。その……渡すも渡さないも好きにしろ。オレはお前がどうだか
だなんて、そんな事は与り知らんからな』
「そうか。じゃあ、好きにさせてもらうけど、何がいいかなぁ? アクセサリーとか、ま
だ渡してなかったよな。それとも実用系の方が玲緒には喜ばれるかなぁ?」
『だから本人の前であげる宣言をするな!! 事前に予告されたらこっちも……その……
事前に準備しなくちゃいけなくなる……じゃないか……』
234 :
5/5:2012/12/30(日) 00:33:52.33 0
「(まあ、玲緒って多分自分じゃ気付いてないと思うけど、口で言うほど嫌がってる感じじゃ
ないのが伝わって来るんだよな。それに、ちゃんと大切にはしてくれてるみたいだし。こ
の分だと今年も文句言われるだろうけど、せめて去年よりはマシなようにいい物選ばないとな)」
『(ハァ…… 実は、プレゼントは何を貰えるか分からないからこそ、楽しみにも出来るだ
などと思っているとは……死んでも別府には知られる訳には行かないからな。しかし、こ
の分だと張り切っていい物を選んで来そうだし…… オレも、今年は少し、真剣に考えな
いといけないかな……)』
終わり
クリスマス妄想の残りを投下。
さあ、次は正月だ。
GJ!内心喜んでるのに素直じゃないレオちゃんかわいいwwww
お題
つ・ツンデレと大掃除
・ツンデレと男しかわからない秘密の暗号
・男の部屋から出て来たエッチな本に動揺しちゃうツンデレ
237 :
1/3:2012/12/30(日) 20:54:01.13 0
【ツンデレにジャジメントですのを言ったら】
ある程度の周期でジャッジメントですのと言いたくなるので、自然、リナをからかう羽目になる。
「だがこれも全てはリナの馬鹿みたいな口調と黒子の素敵で可愛い口調が一緒のせいであり、俺のせいではない。俺は悪くねぇっ!」
「口調が一緒なのに評価が全然違いますわっ! というか、馬鹿みたいとは何事ですの!」
「超振動!」ビビビビビ
「いーから謝りなさい!」
一人楽しく震えていたら怒られた。もっと震えたかった。
「ごめんなさい。リナの口調は馬鹿みたいではないです。むしろ好ましく思っています」
「こっ!? ……あ、貴方なんかに好まれても、嬉しくなんてないですわ。むしろ不愉快ですわ!」
リナは腕を組み、ぷいっと顔を逸らした。組んだ腕の上におっぱいが乗ってる。すごい。
「おー」
「? 聞いてるんですの?」
「あ、すいません。おっぱいにしか注意を払ってませんでした。貧乳好きの俺様をここまで魅了するとは……今後も引き続き注視せねば」
「その予定は今すぐ破棄なさいっ!」
「いいえ」
「……破・棄・な・さ・い」
「はい」
なんか笑顔で凄まれた結果、選択肢がひとつになってしまった。怖かった。
「まったく……というか、どうしてそんな馬鹿正直なんですの? 少しは誤魔化せばいいのに」
「うまくいけばおっぱいを揉みしだけると思ったんだ」
「そんな未来はありえませんわっ!」
「それはどうかな?」
「ありえませんのっ!」
俺の無敵誘導尋問が失敗した。成功した試しはないです。
「いやはや。まー、嘘つくの嫌いだからね」
「普段冗談ばかり言っておいて、何言ってるんですの」
「いやはや」
「……ま、まあ、人を傷つけるような冗談は絶対に言わないから、別にいいんですけど」ボソボソ
「善人だからね!」
238 :
2/3:2012/12/30(日) 20:54:32.68 0
「その耳の良さが大変に疎ましいですわっ!」
なんか顔の赤い人が俺の両の頬を全力で引っ張るので痛い。悪い気はしませんが。
「……ま、まったく。それにしても、本当に貴方も飽きませんわね。何度ジャッジメントと言えば気が済むんですの?」
「言葉の響きがいいんだろうね。気に入ってしまった以上、飽きるまで言い続けるさ。そして飽きたら冷却期間を置き、しばらくしたらまた言う。だから一生ものです」
「……ということは、わたくしは一生、貴方にからかわれ続けるんですの?」
「ジャッジメントですのっ!」(その通り、という感じで)
「嫌ですのーっ! ものすごく迷惑ですの! そうだ! 貴方、今すぐ死にません!?」
「おっ、いいねぇ」
「なんで受け入れてるんですの!? そんな『帰りに軽く一杯どう?』の返事みたいなテンションで答えることじゃないですわっ!」
「お前の提案だろうが。そもそも冗談だが」
「ううう……隙あらば冗談を挟み込んでくるから、疲れますの」
「まあ今後ずっと側にいる予定なので、慣れてください」
「ずっと……?」
「はあ、まあ」
「…………。〜〜〜〜〜!!!」
何を想像したんだか知らないが、リナの顔が急激に赤くなった。
「だっ、だっ、誰が貴方なんかとっ! そっ、そもそもそういうのは同意が必要なんでしてっ! わ、わたくしは貴方なんてだいっ嫌いなんですからねっ!?」
「何の話ですか」
「な、何って、その……うう。……わたくしに言わせるのも計算の内ですの?」
「そうだ!」
状況が理解できない時はとりあえず強く肯定しておけ、という恩師の言葉に則り、深く頷く。
「……本っ当に、趣味が悪いですの。……で、ですから、……あぅ、……わ、わたくしと結婚するって話ですのっ!」
「ええっ!」
「ええって!?」
「え、俺とリナ結婚するの?」
「そういう話ですの……よね?」
「そうなの?」
「どうして二人して聞いてるんですの!?」
「子供は何人くらい欲しい?」
239 :
3/3:2012/12/30(日) 20:55:07.00 0
「うぅ〜〜〜〜〜!!」
リナはすぐに頬を引っ張るのでやめていただきたい。ただ、顔を赤くしたままなので可愛いから許す。
「うー……どうせ冗談ですのよね。えーえー、わたくし知ってますのよ。ふん」
リナはぷいっと顔を逸らし、何かぶちぶち言っていた。時折こちらを盗み見ては、俺の腕を軽くつねったりしている。かわいい。
「というか、そもそも結婚というのがどこから来た話なんだか俺には皆目見当が」
「で、ですから……ず、ずっと側にいるって、その……」
俺の太ももに指でくるくると輪を描きながら、リナは上目遣いでこちらを見た。
「うーわ可愛い。結婚してえ」
「な、なんでそういうことを口に出すんですのっ!? もー!」
また頬を引っ張られた。今回は(今回も?)俺が悪いので粛々と引っ張られたままになる。
「いやはや。たぶんだけど、それはリナが勘違いしているぞ」
「えっ?」
「“ジャッジメントですのを言うために”リナの側にずっといる、と言いたかったのではないだろうか、俺は」
「…………」
ややあって、リナの顔が朱で染まった。
「う……ううううう〜!」ポカポカ
リナは半泣きで俺をポカポカ叩いた。ちっとも痛くないが、罪悪感だけは長靴いっぱいだ。
「えーと。俺が悪いのではないと思うのだけど」
「いーえっ! 全部貴方が悪いんですの! 決まってますの! わざとわたくしが勘違いしやすい言い方をしたに決まってるですのーっ!」
「そんなつもりはないのだけど、結果だけ見ればそう取れなくもないか。悪いことをしたな」(なでなで)
「……べ、別に悪くはないですけれども」
「ん?」
「な、なんでもないですの! ほら、手が止まってますわよ!」
「いや、謝罪のなでなではもう終わったのですが」
「止まってますの!」
「は、はい」
というわけで、しばらくリナの頭をなでてました。腕疲れた。
「……えへへー」
でも、なんか知らんがリナが嬉しそうだったので、まあいいや。
やっぱりお嬢は至高だった
お嬢ー!俺だー!結婚してくれー!
【】の人の中ではお嬢はロリ巨乳なんだろなと不意に思った
ツンデレハーレム作りたい。
年末だしVIPに立たないかな
無理か
規制中ゆえ立てられないのがもどかしい
友ちゃんの脇腹ぺろぺろしながら年越ししたい
やはり落ちたか
ともあれあけましておめでとう
あけましておめでとう
かなみんちゅっちゅ
ちなみんちゅっちゅ
投下する前に落としてしまった…
あけおめツンデレ達
今年もいちゃいちゃしようね
『あら、難しい顔をしてどうしましたの?ちなみさん。』
[神野さん、これを見てほしい]
『なんですの?この怪しげな小瓶は』
[科学と魔術の融合によりこの薬を飲んだ人間をすぐさまドタプ〜ンのバインバインにする……つもりだったが失敗した]
『はぁ…えぇと、大変ですわね…』
[しかも何を間違えたのかDTPNのBINBINどころか、飲むとたちまちロリショタ〜ンになってしまう。失敗だ…………神野さん、いる?]
刹那お嬢の脳内で恐ろしい速度で「なにか」が駆け巡った!!
『必要ないなら頂きますわ、使用人の中に胸が大きすぎて仕事がやりにくいと言っていた人がいましたし。一応聞いておきますけど、無害ですわよね。』
[くっ…胸が大きくて困るだなんて、言ってみたい。くそう]
『あの、ちなみさん害は…』
[え?あー無害…かな。うん多分無害。副作用はない…はず]
『そう、ですか。頂いておきますわね。』
252 :
2/6 【代行スレ >>700】:2013/01/01(火) 09:25:35.23 0
お嬢宅
『タカシ、10分後に私の部屋に来なさい。わかりましたわね。』
「はい、わかりました、10分後に参ります。」
━━━10分後━━━
コンコン「タカシです」
『入りなさい』
「失礼しまぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
『その程度のトラップ簡単に見破ってほしいですわね。タカシも執事としては未熟者ですわね。』
「部屋に入った瞬間にスネア・トラップなんて避けれるか!」
「それに、お嬢の中の理想の執事ってウォルターだろ!一生かかっても届かねぇよ!」
『どうでもいいからこの薬を飲めぇぇぇぇぇぇ!!!!』
「ちょっ、おまっ、なぁっ…」ガフゲホ
「な、なんだ?やべっ!おちる、なんで!?」
『それは体が縮んで足がトラップから外れたからですわ』
「からだがちぢんだ?いみわかんねーよ。」
「ってぇぇ!!」
253 :
3/6 【代行スレ >>701】:2013/01/01(火) 09:26:35.84 0
『(ショタカシ)』ハァハァ
「なんで?なんでだ?なんでからだが、まさか、さっきのくすりか?」
『さて、タカシ』
「リナ!なんだよこれ、もとにもどしてくれ!」
『私はショタが好きだ』
『半ズボンが好きだ』
『タンクトップが好きだ』
『内気なショタが好きだ』
『活発なショタが好きだ』
『素直なショタが好きだ』
『生意気なショタが好きだ』
『元気なショタが好きだ』
『病弱なショタが好きだ』
『ありとあらゆるショタが好きだ』
『もう一度言おう、タカシ、私はショタが大好きだ』
「」
254 :
4/6 【代行スレ >>702】:2013/01/01(火) 09:27:47.92 0
『(決まった)』ドヤァ
「たすけてくれ!だれか!だれでもいい!おかされる!」
『逃がしません!』ルパンダイブ!
「おわっ」
『何もいかがわしい事をしようとは思っていません、少し服を着て写真を撮るだけですわ。(あと体をさわりまくって舐める)』
「それがこわいんだよ(どうする、どうやってきりぬける)」
『さて、こんな日の為に用意していた衣装がようやく日の目をみる時が』ウヘアハグフフ
「(かんがえろ、かんがえるんだ!……いちかばちか、かけるしかない!)」
「リナ…」
『その呼び方、本当に昔に戻ったみたいですわね。なんですの』
「フェアじゃない」
『どういう事ですの』
「しゃしんをとりたいならとればいい、だがだ、いきなりわなにはめてむりやりなんてひどすぎるだろ」
『私にどうしろと?』
「リナもちぢめ、それでイーブンだ」
255 :
5/6 【代行スレ >>703】:2013/01/01(火) 09:28:41.55 0
「(たいかくさをなくす!それしかない!)」
『(ぬかった!このまま写真を撮ることもできる、でもそうしてしまうとタカシが出した提案「写真を撮ってもいい」つまりはタカシの同意、これが得られなくなる)』
『わ、かりました、わ…』
『(それに私が縮めば昔みたいに、「お嬢」ではなく「リナ」と呼んで一緒に遊んでいたあの頃に戻れるかも…)』
『』
「(びんをにらんでいったいなんだ?……あー)」
「のみにくいならコップにうつすか?かんせつキスになるわけだし」
『なっ!か、間接キス……程度で怯む神野リナではありません!!』(////)ゴクリ
「すげーほんとうにちぢむんだ」
『タカくん…』
「おぉう、なつかしいなそのよびかた、いまだとすこしはずかしいな」
『み、』
「み?」
『みないでくださいぃぃぃぃ!!!!』
説明しよう、お嬢は体が縮み服がはだけてしまい、むしろ全裸よりも魅力的な半裸なのである。(ロリだけど)無論、タカシも半裸である
━━━廊下━━━
キャー!ミナイデクダサイ!ミナイデクダサイ
オチツケ!リナ モノヲナゲルナ
【お嬢様の部屋から叫び声が】スレンダーン
【これはきっとタカシさんが若さ故に性欲を抑えられなくなりお嬢様を襲っているとみていいでしょう】ツルペターン
【迅速にビデオカメラを用意しないと】センベーイ
【お嬢様!大丈夫ですか!?(お宝映像ゲットだぜ)】
「あ、」ショターン
『あぅぅ』ロリーン
【】
【し、】プルプル
【辛抱たまらーん!】ルパンダイブ!
【グヘヘ、どっちも沢山可愛がって舐め回してあげるからねぇぇ!】
「『たすけてーおかされるー!』」
終わり。一体どうしてこうなった。
>>256 元旦から何てものを・・・ふぅ。
お嬢の館は変態ばかりか。
まったく、この世はでっかい宝島だな。
>>256 「まったく・・・じぃは悲しいですぞ」パシャパシャ
彩花はコップを手に取ると、中の水を一気に飲み干す。それからタカシを見て慌てて
お願いする。
「ゴメン。タッくんの水も貰うね?」
「え? ちょっと待てよ。今注いでやっから」
タカシが急いで彩花のコップに水差しから水を注ぐが、彩花は待ちきれずにタカシの
コップを掴むと一気に煽った。
「ヴ〜〜〜〜ッ…… かっら〜〜〜〜 口の中、ヒリヒリするぅ……」
「大丈夫、彩花。やっぱり無理して私達と同じの食べようとするから」
一旦席を立ち、彩花の傍に寄って様子を見に行くと、彩花は涙目で私を睨み付けた。
「だってこんな辛いなんて思わなかったもん。香菜美は美味しそうに啜ってるし、一口
目食べた時は、麺の感触とか絡み付く濃厚な味噌の味とかあったのに」
詰るように文句を言ってくるが、別に私のせいじゃないと思う。
「だから辛いの大丈夫かって、私もタカシも気にしてたじゃない。頼んだの彩花なんだ
からね。自業自得よ」
お説教するように言うと、彩花は口を尖らせ、言い返してきた。
「だって、香菜美とタッくんだけ同じメニューだと、後から私だけ話合わないんだもん。
二人で仲良く、美味しかったねーとか話するのってズルくない?」
「そこ気にして、わざわざ苦手な物に突っ込んで来たの? 大体、私とタカシが仲良く
おしゃべりなんてする訳ないでしょ? 取り越し苦労よそんなの」
ちょっと呆れつつも、同時に感心してしまう。彩花ってタカシと一緒の時はそこまで
計算してたのかと。それとも、やはり今日はちょっと特別だからなのか。そんな事を考
えていると、彩花が不満気に否定してくる。
「そんな事無い。香菜美ってば、タッくんと話しする時、不満そうな顔してるけど、内
心ではドキドキしてるもん。私には分かるんだから」
「えっ? な……何言ってるのよ。そんなバカな事ある訳ないでしょ?」
今度は私が、慌てて彩花の言葉を否定した。タカシのすぐ傍で何てこと言うんだ。余
人ならいざ知らず、彩花の言葉だと、真実味がもの凄く出てしまうのだから。
「お前ら。言い合いは食ってからにしろよな」
ちょっと呆れた様子で、タカシが諌めつつ、まるで自分は関係ないといった感じでラー
メンを啜る。その態度が頭に来て、私は思いっきり耳をつねってやった。
「いってえ!! 何すんだよ香菜美」
痛みで顔をしかめつつ、横目で私を見るタカシを、思いっきり睨みつけながら私は言
い返す。
「誰のせいで言い合いしてると思ってんのよ? 無関係な顔してラーメン食べてんじゃ
ない!!」
「いや、無関係とは思ってないけど、別に俺のせいでもないだろ? お前ら二人で勝手
に俺をダシにケンカしてるだけでさ。俺にどうしろって言うんだよ?」
「そうよ。タッくんは悪くないでしょ? 自分が照れ臭いからって責任転嫁はダメよ。
香菜美」
タカシの反論に、彩花までが味方してきた。こうなると二対一になった分、私の方が
圧倒的に不利だ。変に彩花におかしな事を言われる前に、逃げを決め込むに越した事は
ないと私は決めた。
「だ、誰も照れ臭いからなんかじゃないわよ。無関係な顔してるから、ちょっとムカつ
いて言い掛かりつけただけで」
とりあえず否定しなくちゃいけないトコだけ否定して、私もラーメンを啜る。その勢
いが良過ぎて、私は思わずむせてしまった。
「ゲホッ!! ゲホゴホゲホ!!」
「おいおい。こっちもかよ。ほれ、水」
「あだしのば、ぎがんに入っだだけだってば。あやがと一緒にしないでよね。ゴホッゴ
ホッ!!」
むせて怪しくなった発音で言い訳しつつ、タカシからコップを受け取るとグッと飲み
干す。
「ふぅ……助かったわ。ありがと……」
ホッと一息つく。いくら辛いの好きとはいえ、スープが気管に飛び込まれると、さす
がに耐え切れない。タカシがもう一杯水を出してくれたので、それを飲んでから私はフッ
と思い立って聞いた。
「ちょっと待って? このコップ、私のよね? まさか……」
「いや、香菜美のだけどそれがどうかしたか?」
予感が外れて、ホッとしたような残念なような気持ちでため息を吐く。もしかして、
タカシのコップを渡されたんじゃないかと期待――いや、不安に思って聞いたのだが、
どうやら杞憂だったようだ。しかし、彩花はそんな私の思いを素早く読み取って言った。
「香菜美ってば、タッくんと間接キス出来なくて残念って、今そう思ってたでしょ?」
核心を突かれてドキリとするが、ここで動揺したらはいそうですと答えているような
ものだ。私は極めて冷静に、嫌そうな顔をして見せた。
「冗談言わないでよ。慌ててたから間違えてタカシのコップで飲んじゃっていやしない
か、不安に思っただけよ。タカシの口付けたコップで飲むなんて、気持ち悪いもん」
すると何故か得意気に、彩花はフフンと笑ってみせた。
「残念でした。タッくんのグラスは、私がちゃんとキープしちゃってますから。香菜美
には渡さないもんね」
両手でしっかりとコップを持ってアピールして見せる彩花に、私は胡乱げな視線を送った。
「別に私は欲しくないし。それより彩花。アンタもしかして、焦って水飲んでるフリし
て、実はちゃっかり間接キスを狙ってたとかじゃないでしょうね?」
そう聞くと、彩花の笑顔が、そのままで若干引きつった。
「え? や、やだなあ香菜美ってば。狙ってそんな事する訳ないじゃない。あんまりに
も口がヒリヒリしたから、我慢出来なかっただけだってば」
そう言い訳するが、態度を見ると明らかにごまかしているのが一目瞭然に分かってし
まう。
「へー。我慢出来なかったから、ねえ。ま、どっちにしても、事後にせよ間接キスを意
識してタカシのコップをキープしてるなんて、どんだけ唾液フェチなのよ。変態」
わざと、ちょっと汚いものを見るような目付きで彩花を見ると、彩花は顔を真っ赤に
し、ムキになって怒ってきた。
「ちょ、ちょっと。言うに事欠いてフェチとか変態とか酷くない? タッくん、誤解し
ないでね。間接キスに心が時めくのと唾液フェチってのは全く別なんだから。別にタッ
くんの唾液に興奮した訳じゃないんだからね? 分かってお願い」
私達の言い合いにシカト決め込んでラーメンを食べ続けていたタカシの袖をグイグイ
引っ張って彩花が訴える。私は呆れたようにため息をつくと、残念そうに首を振ってタ
カシの腕を突付き、こっちに注意を向けさせる。
「全く。まさか彩花にそんな変態嗜好があったとは思わなかったわ。タカシも気をつけ
なさいよ。ちょっと可愛くて大人しくて素直な子でも、実はとんでもない変態性癖の持
ち主でしたなんて、目も当てられないからね」
彩花を貶めつつ、内心ちょっと得意気にガッツポーズしてみせる。ここまで彩花には
やられっ放しだったけど、これでちょっと取り返せたかも。
「酷いわ、香菜美。双子の妹を捕まえて、二回も変態だなんて言って。本当は香菜美だっ
て、タッくんと間接キスしたかったくせに我慢してるの、私は知ってるんだからね」
必死に同列に落とそうとするが、今の私はまだ冷静さを失っていない。むしろ彩花の
方が動揺している点では、いつもと立場が逆なだけに、まだ私が優位である。
「双子だからって性癖まで同じと思わないでよね。普通だったら、人の食べ掛けや飲み
かけを口にしたいとか思わないでしょ? 分かってて分け合うなら別だけどさ。だから、
気持ち悪いとか思ったって普通の反応でしょ? ねえ、タカシ」
自分の主張をタカシに同意させようと思って、当然のように聞く。すると、彩花も負
けじと反対側から自分の意見をタカシに向かって主張する。
「そんな事ないよね? タッくんだって、可愛い女の子の飲みかけのジュースとか貰っ
たら、やっぱり間接キスだなって意識するもんね。もし香菜美が本気で言ってるんだと
したら、向こうが不感症なのよ。お願い、そうだと言って。ね?」
「無駄よ。無駄無駄。そうやってタカシを巻き込んで自分を正当化しようとしたって、
変態の烙印は消せないわよ」
珍しく必死になってる彩花がちょっと面白くて、私は調子に乗って挑発してみせる。
すると彩花はますますムキになって、興奮気味に言い返してくる。
「違うもん。私だけじゃなくて、タッくんもドキドキしたと思うし、香菜美だって本当
は同じなのよ。単に私を苛めたくてそんな事言ってるだけでしょ? 酷いわよ」
「私は世間の良識を言ってるだけよ。いい加減自分の考えがズレてるって認めたら?
往生際が悪いわよ、彩花」
「違うもん違うもん。ねえ、タッくんも黙ってないでフォローしてよ。お願いだから」
するとそこまで黙ってラーメンを食べていたタカシが、ガタッと席を立った。
「いい加減にしろよ、お前ら」
続く
時間があるのでお正月集中投下で行こうかと
あと
>>256 センベーイくそワロスwww
いくつか投下のネタが貯まったんだが立ててくれる人はござらぬか
>>263 集中投下wktk
265 :
ほんわか名無しさん:2013/01/01(火) 17:13:36.01 0
お題
・インフルエンザを発症した兄を文句を言いつつ看病する妹
・実際は付きっきりになれて嬉しい妹
・あるとき兄の使用済みマスクが置かれているのを発見した妹
・なんだかんだで装着する妹
・匂いはするし間接キスだしで至福のツンデレ
・毎日兄にマスクを事あるごとに交換させて装着するのが癖になった妹
・当然兄が治る頃にはインフルエンザ発症する妹
・普段はツンツンするが、インフルエンザの為頭が回らず本能で動く妹
・発情したようにデレる妹
・インフルエンザが治るとまともに兄を見れない妹
267 :
ほんわか名無しさん:2013/01/01(火) 18:02:15.84 0
ツンデレズは男とどんな新年を過ごしたのかな
269 :
1/2:2013/01/01(火) 20:42:55.63 0
クリスマスでさ
俺は例年通りツンデレとコタツにミカンしてたの
というのもツンデレ今年も、クリスマスは彼氏と過ごす、とかホラ吹いたらしくてさ
嘘がばれない様に俺の部屋に匿うのが常なの
そんな中ツンデレ、俺の善意当たり前って感じでミカン食ったり携帯ピコピコ
俺達もうお互いの事語りつくしてるから沈黙も苦じゃないんだけどね
したらばツンデレ、来年は俺かツンデレに恋人出来るかなって聞いてきてさ
俺にはツンデレしかいないのに、あこぎな事を聞いてくるよね
そんなつらい話を愛想笑いで流したらツンデレ、なんか俺の手に手添えてきてさ
どうもしっくりこないって感じで手の甲さすってきたから、俺もベスト探すの手伝ったの
そんで長いことお互いまさぐってね、結局恋人繋ぎで落ち着いてさ
一段落したんで一服にミカン食べようと思ったんだけど、片手塞がってるから皮剥きにくいの
だからツンデレに剥いてもらおうとしたのに、ツンデレも片手塞がってるから無理ってごねてさ
他に方法もないから二人の初めての協同作業でミカンの皮を剥き剥きした、って話
270 :
2/2:2013/01/01(火) 20:45:12.72 0
クリスマスでさ
私は例年通りアイツとコタツにミカンしてたの
というのもアイツ今年も、クリスマスは一人っきりだぜ、とか寂しいこと言ってたらしくてさ
あぶれた者同士部屋の片隅で縮こまるのが常なの
そんな中アイツ、私の善意当たり前って感じでミカン食べたりゲームピコピコ
私達もうお互いの事知りつくしてるから今更お話しすることもないんだけどね
ずっとだんまりなのも重いから、アイツに恋人の当ているのかちょい聞いてみたの
したらアイツ、いたらいいな、って誤魔化し笑いしてさ
どうも気付いてない感じだったから、ここに彼女志望がいますよー、ってアイツの手触ってみたの
ならアイツ緊張でこわばっちゃってさ、コタツで周りからは見えないのもあるし大胆にほぐしてあげたの
そしたらアイツも慣れてきたのか私の手に応えてきて、なんか分からん内に恋人繋ぎに落ち着いてさ
一息つくのにアイツミカン食べようとしたんだけど、手離せばいいのに片手で皮剥くの四苦八苦してんの
それを見兼ねた私が手伝ってようやっと剥いてさ、ついでだしミカン食べさせ合いっこしたの
その後は、私にミカン食べさせた手をしゃぶってるアイツ見て、おいちょっと待て、って思ったりした、って話
GJ
GJ!
これはいいイチャイチャ
毎回毎回いいイチャつきっぷりだなあ
苛立ち混じりの声でそう言うと、両の拳を私と彩花の頭のてっぺんに押し付け、勢い
良くグリグリとこねくり回した。
「イタイタイタ!! 痛いってば!! 何すんのよ」
「ちょっ……!? タッくん止めてってば!! 痛い痛い」
両手で外そうとするも、上から押し付けられる力の強さには全く敵わなかった。ひと
しきり罰を与えてから、タカシは拳を離して座り直し、私達を交互にジロジロと睨んだ。
「全く、人の間でワーワーギャーギャーといつまでケンカしてんだよ。落ち着いて飯も
食えないし、周りの客にも迷惑だろうが」
まるでお母さんにされてるのと同じような説教をタカシから食らい、私は不満気にタ
カシを睨む。すると彩花は立ち上がって、私を指差して反論した。
「だって、黙ってられないじゃない。香菜美ってば、可愛い妹を掴まえて変態扱いする
のよ? どう考えたって酷くない?」
「あら? 私は一般論を言っただけだもん。それで怒るって事は、実はちょっと自覚あっ
たんじゃないの?」
ケンカの正当性を主張しつつ、タカシを味方に付ける事を諦めようとしない彩花の言
葉を、私は軽く跳ね除けて見せる。するとタカシは今度は、両手を広げて私達の顔の前
にかざして、発言を制した。
「いいから、どっちも黙れ。俺からしてみりゃ、お前らどっちも同レベルの頭でケンカ
してるようにしか見えないから」
すると彩花が、何故かエヘッと嬉しそうな顔をした。
「聞いた、香菜美。私達同レベルだって。という事は、タッくんは私の主張を認めてく
れたって事よね。うん」
彩花の都合の良い解釈に、私は思いっきり呆れた顔をして見せた。
「何言ってんのよ。私達のケンカのレベルが、どっちも同じくらいくだらないって、そ
う言いたいんでしょ? タカシは」
「そういう事だよ。香菜美の方が理解早かったな」
タカシが私の方を向いて頷く。すると、彩花が向こうでガクッと肩を落としてうな垂
れた。
「あう…… そんなぁ……香菜美の味方するとか、タッくん酷い……」
よし、勝ったと内心得意になりつつも、それは表に出さずに、今度は不満気にタカシ
を睨み付けて見せた。
「一応言っとくけど、私は言い合い自体くだらないってのは分かってたから。ただ、彩
花があんまりにもバカげた挑発してくるから、ちょっとやり込めようと思っただけで。
だから、あんまり偉そうに説教しないでよね」
こうやってタカシ相手にも矜持を保っておかないと、やはりどうしても気が済まない
のだった。タカシは一つため息をつくと、私を見て頷く。
「分かったよ。もういいから、さっさと飯食って出ようぜ。彩ちゃんもさ」
私の方は、ほとんど食べ切っていたからいいが、彩花はまだ半分以上も残っていた。
「……うん。頑張って食べる。残すと、作ってくれた人に失礼だもんね」
何でラーメン食べるだけなのに、そこで健気な感じが出せるのかと不思議に思う。も
う食べ終えたタカシが見守る中、片手で横から髪が垂れないように抑えつつ、一口啜る
と、辛さにむせつつ水を飲む。その動作をニ、三回繰り返したところでタカシが口を挟
んだ。
「何か、食べ辛そうだな。いや、辛いってだけじゃなくて、髪押さえながら食べるのって」
すると、気にしてくれたのが嬉しかったのか、彩花がタカシにニコッと笑って頷く。
「うん。横から髪が垂れ下がって来ちゃうのが邪魔で。でも、せっかくセットした髪型
崩したくないし」
「それはまた後で時間取ればいいじゃん。さっきだって、走って乱れた髪を直すのにそ
んなに時間掛かんなかったしさ。一回、邪魔にならないように結び直しなよ」
タカシがそう勧めるのにも係らず、彩花は頑固にそれを拒否する。
「だって、あれはもう乱れちゃったから仕方なかったもの。今は崩れてないのに、わざ
わざ自分から変えちゃうなんて、何か嫌だもの」
不満気な彩花に、さすがのタカシも気圧された様子だった。
「いや。まあ彩ちゃんがどうしても嫌だって言うなら、まあいいけどさ。ただ、大変そ
うだなって思っただけだから」
その一連のやり取りを、私はどう割り込もうかとタイミングを計っていたが、なかな
か上手く踏み込めずにいた。彩花がやたらと髪を気にする仕草をしているのは、絶対に
タカシに髪型を、そして髪飾りを気にして貰いたいからだ。あからさまなそのやり口を
阻止したいと思っているのに、上手く出来ないでいるうちに、さらに彩花に先手を打た
れてしまう。
「そうだ。タッくん、食べ終わったんだったらさ。私の髪を押さえててよ。こうやって」
彩花は、顔を下に向けると、垂れ下がってくる髪の毛を自分の手で押さえて見本を示
してみせた。
「は? 俺がか?」
思わず問い返すタカシに、彩花がにこやかに頷く。
「うん。だって、気にしてくれるんだったら、それくらいしてくれるよね? それに、
その方が後から髪をセットし直すよりも早いし」
あくまでタカシに髪を意識して貰いたいらしい。まさかとは思うけど、最初からここ
まで考えてお昼にラーメンを食べたいと言ったとしたら、さすがの私もその根性には敬
服せざるを得ない。
しかし、だからといって、みすみす彩花の思うがままにさせる訳にも行かない。
「あのさ。だったら、私が押さえててあげようか?」
タカシの背中越しに、私は申し出てみた。これで上手いこと、タカシが乗ってくれれ
ば言うことないのだが。
「香菜美が?」
立ち上がった私を、疑わしげな目で見上げる。明らかに余計な事を言うなという顔つ
きだが、私は構う事無く頷いた。
「そうよ。だって、こんな女の子の髪の扱い方も知らないような無神経な男子に触らせ
て、せっかくの彩花の綺麗な髪を汚したりしちゃもったいないじゃない」
自分では上手いことを言ったつもりだったのだが、それに対する彩花の返事は素早かった。
「イヤよ。香菜美に押さえて貰うなんて」
「は? な、何でよ? 私だったら、彩花の髪のセットだって手伝ってあげてるし、別
に文句はないでしょ?」
思わぬ即答での拒否に、私は戸惑いつつも説得を試みようとした。しかし、それに対
して彩花は意外な答えを返してきた。
「だって、私は変態さんなんだもの」
言葉とは裏腹に、何故か得意げに見える彩花を前に、私は一瞬、頭の中が真っ白にな
る。すると彩花は、さっきタカシが使っていたコップを手に取って私に示した。
「香菜美が自分で言ったんじゃない。私は唾液フェチの変態だって。だったら、そんな
変態な女の子の髪なんて触りたくも無いわよね?」
まさかこんな所で、さっき私が罵った言葉を使って来るなんて思ってもみなかったか
ら、私は返答に窮してしまう。
「そ、それとこれとは別じゃない。それは彩花の考え方がおかしいから、諭す意味を込
めて言った訳で……」
何とか言い訳を試みようとするが、次の彩花の一言が、それを一蹴してしまう。
「私だって、自分の事を変態だって思ってる人に、大事な髪を触られたくないもの。タッ
くんなら、そうは思わないわよね?」
「へっ!? お、俺?」
彩花が甘えるような声で唐突にタカシに話を振ったので、タカシは驚いたように、自
分を指して聞き返す。すると彩花はコクリと頷いた。
「ね、お願い。私に酷い事を言う香菜美なんかじゃなくて、私はタッくんに髪を押さえ
てて貰いたいな? それとも、タッくんも私の事、おかしな女だと思ってる?」
小首をかしげ、下から覗き込むようにあどけない顔つきで見つめながら質問されれば、
答えなんて聞かなくてもおのずから決まっているようなものだ。
「い……いやいや。別に俺は、彩ちゃんのことを一度もおかしいなんて思った事ないし」
果たして、どんな顔でその答えを言ったのか、タカシを挟んで彩花の反対側にいる私
には、窺い知る事すら出来なかった。
「良かった。じゃあ、私が食べ終わるまで、髪を押さえててくれるわよね?」
「まあ……彩ちゃんがしてくれっていうなら、そりゃ別に構わないけど……」
タカシが承諾する様を、私はただ黙って見ていることしか出来なかった。ただ、最後
にチラリとタカシが私を気にしたように思えたのは、それは気のせいだったのだろうか?
「良かった。じゃあ、早速お願い。こっち側の髪だけだから、座ったまま、こうやって
押さえててくれればいいわ」
彩花は両手でタカシの手を取ると、まるでそれを操るかのように誘導して、自分の髪
に触れさせる。
「こうでいいのか?」
「うん。そのままでいて。腕がだるくなったら教えて。いつでも休んでいいから」
そう言い置いて、食事を再開しようとする直前、彩花が一瞬私を見た。しかめ面をし
て、べぇ、と軽く舌を出す。得意気になる訳でもなく、何だかわざと挑発するようなそ
の態度に、私は怒るよりも訝しく思って首を捻ったのだった。
続く
お正月連続投下第二弾で
280 :
1/4:2013/01/03(木) 02:28:09.62 0
【ツンデレと初詣へ行ったら】
お正月なのでちなみを誘って初詣に行きたいと思ったんだ。
「それがどうしてこうなった」
「……にゃー」
なんかね。ちなみの家に行って部屋に行ったらネコミミっぽいのをつけた知り合いがようこそって感じで手をくいくい招いてるんです。
「あ、招き猫か!」ナデナデ
「……くにゃーん」(嬉しい)
「で、何やってんスか」
「……今年の干支にちなんで、コスプレ?」
「今年の干支は蛇なのですが」
「……猫じゃなかったっけ?」
「猫は干支に入っておりません」
「……ま、いっか」
「えええええ!? いや、ちっともよくないですよ娘さん! でも可愛いからいいような気もする!」ナデナデ
「……なでんなー」
「で、一人でコスプレして暇をつぶしてたと。随分と寂しい正月だな」
「……例年だと、このくらいの時期にタカシが初詣に誘いに来てたので、今年もそうかなと思い、策を巡らしたに過ぎない」
「え、策なのこれ」ナデナデ
「……なでんなー」
「嫌です」ナデナデ
「……くにゃーん。……策。……可愛い猫になり、タカシを萌え死にさせる策。……正月から死ぬがよいよいよい(残響音含む)」
「ふむ。じゃ、可愛いポーズして」
「……任せるにゃー」
ちなみはベッドに仰向けで転がり、両手を猫手にした状態でこちらを見た。転がった拍子におへそがちらりと顔を出して大変に、大変に。
「うむ。200点」ナデナデナデ
「……なでんなー」
「大変に大変に可愛くてお兄さん満足です。嫁に来ませんか?」
「……論外」
「それは残念。ところで、一緒に初詣行きませんか?」
「……行く」
ということで、ちなみと一緒に近所の神社へやってきた。あ、外に出るのでネコミミのカチューシャは外させました。
「……ネコミミモードは独り占めしたいとタカシは言う。……独占欲の固まりだ」
281 :
2/4:2013/01/03(木) 02:28:41.19 0
「恥の感情があるだけです」
「……こんな貧乳を連れ歩くのは恥ずかしい、とタカシは言う」ションボリ
「とても違います。冗談と分かっててあえて言うが、お前と一緒に歩いて嬉しく思いこそすれ、恥ずかしいなんて思うわけないだろ」
「…………。……は、恥ずかしいことを言うタカシは恥ずかしい奴だ」
寒さとは違う理由だろう、ちなみは頬を染めて俺の腕をちょこんとつまんだ。
「はいはい」ナデナデ
「……う、ううー。なでんなー」
「とか行ってる間に賽銭箱の前まで来たと説明する俺は素敵だろう」
「……ち、ちっとも素敵じゃないもん」
五円玉を賽銭箱に放り込み、鈴をガランガラン鳴らす。
「……うるさい」
「仕様です」
「……うー」
隣で迷惑そうに眉をひそめるちなみを置いて、二回礼して二回手を打つ。……さて、どうしよう。何も浮かばない。
……よし、こうしよう。
心の中でむにゃむにゃ唱えて、最後に一例して賽銭箱の前から離れる。ややあって、ちなみも駆け足でこちらにやって来た。
「……勝手にどっか行くな、ばか」
「勝手にどっかに行く習性がある俺を放っておく方が悪い」
「……分かった。次から首輪でもつける」
「しまった、逆らったら奴隷にされた」
「……よし、奴隷。……肩を揉め」
「乳もないのに肩がこるのか」
「……この奴隷は逆らうから駄目だ」ションボリ
「ほれ、いーからちょっと離れるぞ。ここは人が多いし、立ち止まったりしたら通行の邪魔だ」
正月ということもあり、下手したら迷子になってしまうほど賽銭箱周辺は人が多い。はぐれないようにちなみの手を握る。はぐれないためにね。
「わ。……す、隙あらば手を握ってくる。……き、今日のオカズにされるに違いない」
「はい!」
「今すぐ手を離したい……」
などと言いながら少し笑ってるちなみと一緒に、境内の中でも少し人気のない場所へやってきた。屋台がある場所と反対に位置しているから、人がいないのかな。
「よし、ここなら落ち着けるか」
「……あ、あの、えと、……な、なんでもない」
「? まあいいや。あ、そこにベンチがある。あそこに座ろうぜ」
282 :
3/4:2013/01/03(木) 02:29:13.72 0
「……ん」
スッチャスッチャとベンチのところまで歩き、そこで気づいた。いつまで手を握ってんだ、俺。慌てて手を離す。
「あ、や、その。わざと手を握っていたのではないのですよ?」
「……わ、わー。私も気づかなかった」
「…………」
「……う、うぅ」
「……ああ。そうだな」ナデナデ
「……優しさが逆に不愉快だ」
小さく頬を染めて、ちなみは俺を睨んだ。ああもう。
「……い、いーから座れ。疲れた」
「そだな」
というわけで、ちなみと並んで腰を下ろす。ふぅ、人が多くて少し疲れた。
「で。何をお願いしましたか、ちなみさん」
「……隣の馬鹿が今すぐ緑色の泡になって死にますように?」
「神様って化学兵器なの?」
「……紫色の泡でもいい」
「色の問題じゃない。そういうのはアンブレラ社とかに頼みなさい」
「……分かった、そうする」
「しまった、善意のアドバイスの結果俺が死ぬ。これも広い視点で見れば自殺になるんだろうか」
「……で、タカシは何をお願いしたの?」
寒いのか、ちなみは手をすりすりとこすり合わせながら俺に訊ねた。
「ん、んー。まあ、その、なんちうか」
「……目の前の貧乳が今すぐ俺のものになりますように、って?」
「そういうのは神様にお願いしてもどうにもならないだろ」
「……こんな貧乳娘なんかいらない、とタカシは言う」ションボリ
「いや、くれるなら超欲しいですが、くれるのか?」
「……大変に迷惑。今すぐ死ね」
「一体どうしろと言うのだ」
「……えへへ。……それで、何をお願いしたの?」
「んー。……ええと、笑うなよ?」
「……今からタカシが抱腹絶倒間違いなしのネタを披露するのか。……楽しみ」ワクワク
「あまりの緊張に胃に穴が開きそうだ。だがそうではなくて、馬鹿にするなよという意味で笑うなよと言ったのです」
283 :
4/4:2013/01/03(木) 02:29:48.80 0
「……分かった、努力する」
「それで充分。……えーと、だな。……その、来年もまたこうしてちなみと初詣に来れますように、と……その、ね?」
「…………。……あ、あははー。……は、恥ずかしい奴め。……あ、あははー」
「あの。全力で顔が赤いのですが」
「ま、まほかーんた。……タカシの方が赤いのは確定的に明らか」
「恥ずかしいのです」
「……実を言うと、私も恥ずかしい」
そんなわけで、ベンチに赤い顔が二つ並ぶ珍しい見世物が完成してしまいました。ええい。
「……え、えい」ギュッ
「はうわっ」
突如、手を握られた。そりゃはうわとか言っちゃいますよ。
「……さ、寒さが限界突破した。……緊急避難で、そ、その、……て、手を握る必要がある。……な、なので、仕方なく近くの野郎で暖を取る羽目になった。……手を握りたくなったわけじゃない」
「……あああああ! もう、ああ、もう。なあちなみ、ちょっとお前の家に帰って件のネコミミつけてくれませんか!?」
「……犯される。間違いない」
「間違いです」
脳がクールダウンした。助かった。
「ちょっとイチャイチャしたくなっただけです」
「……断る」
「ネバネバでもいいです」
「……それなら可」
「ちなみの判定基準が分からんのだが」
「……冗談に決まってる。……まあ、家に帰ることに異論はない。……さ、寒いからね。……だから、一緒に帰ろ?」
ごくん、とつばを飲み込む。無駄にでかい音だったのか、ちなみの顔がみるみる赤くなっていく。
「……そ、そーゆーことはしないもん」
「な、なんの話だか俺には皆目見当が!」
「……えっち」
「う」
と、いうわけで、再び手を繋いでちなみの家へ向かいました。そういうことはしませんでした。
「……うー。いつまで触ってるか、変態」
「これはえっちなことに含まれないという判断なのでいいのです!」
「……うー」
ただ、ネコミミモードのちなみを後ろから抱きかかえ、お腹をなでなでスリスリはしました。たくさんしました!
ちなみん可愛い!!
抱っこしてえwww
うわあああああ
ちなみいいいいん
かわいすぎるうううううう
友ちゃんのほっぺむにぃ
タカシ死ね!ちなみんを泣かさないよう最高に幸せにしてから死ね!
大昔に書いたものをちょっとだけ改変。投下したかどうか覚えてないけど、まあいいや
ツンデレと餅
ま「なんじゃ、まだ終わらんのか、のろまが。掃除くらいさっさと終わらせい」
タ「んなこと言われたって、半端じゃねえぞ、この広さ・・・」
ま「だから、お主にやらせておるのではないか。わしとしてもお主の姿を見るのは不快じゃが、仕方あるまい。ほら、さっさとやらんか」
タ「はいはい・・・」
タ「ふう、これで完璧かな」
ま「なんじゃ、やっと終わったのか」
タ「いやー、きつかった。終わったんだから、何かご褒美くんない?」
ま「冗談を言うでない。だれがお主に褒美などやるか」
タ「そう?・・・・そっれじゃ、キッチンにあったあの大量の餅は何なのかな〜?」
ま「・・・な、なんの話じゃ?わしはし、知らんぞ」
タ「相変わらず嘘つくのは下手なんだな」
ま「・・・・」
タ「・・・というわけで、餅の準備も出来たし、焼くぞ」
ま「・・・早く焼けないかのう」
タ「そうだな、まだ火をつけたばかりだからな。おっと、手を近づけるなよ、火傷するぞ」
ま「きゃ!・・・う、うっかりしておっただけじゃ。そんなこと、わかっておる、わかっておるのじゃ・・・」
タ「・・・・焼けねーかな・・・、・・・ふぁぁ、あーやべ、眠気が、あー」
ま「なんじゃ、そんなに疲れたのか?ふふっ」
タ「うるせー。あーもう、ふああ、涙出る」
ま「ふふふ、なーんじゃ、情けないのう。ほら、これで涙でも拭け」
タ「サンキュ、あー眠たい・・・」
ま「お主があそこまで急いで掃除するからじゃ。あそこは二日はかかる」
タ「ちぇっ、何だよ。それならそうと言ってくれよ・・・」
ま「お主はこき使ってなんぼじゃからのう」
タ「・・・そういやさ、まつりん前に餅焼いてるときに火傷したじゃん」
ま「いつの話じゃ」
タ「去年」
ま「・・・ぅ・・・あ、あれはじゃな、餅の様子が気になって」
タ「・・・素手で熱い網を触ったんでしょ?だいたいそんなこと小学生でも分かるのに」
ま「うるさい!それ以上余計なこと抜かすと餅食わせんぞ!」
タ「ああ、それはお許しを・・・。分かりました、この件は不問に・・・」
ま「それでよい(まさかタカシに触れてもらいたかったから、とは言えぬ・・・絶対に言えぬ)」
タ「ああ、あとこのハンカチ、どうする?」
ま「返せ」
タ「ん、はい」
ま「まったく・・・お主に使われるとは(タカシの涙・・・一生ものじゃな・・・)」
ま「お、膨らんできた・・・そろそろいいかの」
タ「オッケー、じゃあ皿に乗せるぞ」
タ「さてさて、どうかな・・・っと、おお!これはいいんじゃない?」
ま「おお、いい色じゃな」
タ「というわけで・・・いただきます!」ガブリ
ま「・・・ふーふーはせんのか?」
タ「あっづ!あっづ!あっづ!」
ま「・・・いわんこっちゃない」
タ「まつりん」
ま「何じゃ?」
タ「ん」
ま「何じゃ。餅がどうかしたのか?」
タ「ん!」
ま「だから何じゃ。最後の一個はお主にやると言ったばかりであろう?」
タ「・・・えーいもう!」
ま「むぐっ!?・・・い、いきなり何をするのじゃ、この無礼者!食べかけを人の口に突っ込むなど、なんと馬鹿なことを・・・」
タ「あげる。・・・間接キスだけど」
ま「か、かんせ、・・・うむ、お、お、お主も、たまには、気が利くのう、い、頂くとするか(か、顔が熱い・・・)」
ま「・・・・う、うまかったぞ、うむ、さっきの」
タ「・・・そっか、よかった」
ま「そ、そうじゃ、お返しをせねばのう。台所に行くから、待っておれ」
タ「・・・おう」
しばらくして
ま「待たせたの。お返しはこれじゃ」
タ「これって・・・おしるこ?」
ま「そうじゃ。甘いものないと、と思っての。まあ、あくまでもお主に作ったものではないがの」
タ「そっか・・・ありがと、まつり」
ま「む、感謝が足りん。行動で示せ」
タ「それじゃ、・・・まつり、ありがとう・・・」なでなで
ま「・・・っ・・・ふぁ・・・。う、うむ、よかろう・・・そ、それでは・・・口開けろ」
タ「え!?・・・あ、あーん・・・んっ、んぐんぐ」
ま「ど、どうじゃ・・・?」
タ「んまい・・・」
ま「・・・う、うむ、そうか」
タ「今日はうまかった。じゃな」
ま「うむ、もう来るな」
タ「何度でも来てやるぜ!」
ま「・・・馬鹿者」
・・・タカシが帰ってから・・・
ま(今日はなんといい日だったじゃろうか・・・。二人きり・・・気持ちが通じ合い・・・急接近・・・)
「ああ・・・最高じゃ」
タ「お取り込み中ごめん、忘れ物した」
ま「いっ!!真後ろにおるでない!!!」
タ「いや、だって呼んでも気付かないんだもん」
ま「わ、忘れ物とはなんじゃ!?」
タ「これ」
ちゅっ
ま「・・・・!?!?!?!?」
タ「あっ、あばよ!」
ま(・・・。ほっぺ・・・タカシの・・・くちびる・・・。)
「・・・ふふっ、今年もいいことがありそうじゃな・・・」
あまあまじゃないッスかぁー!!
タカシもげろ!全力でもげろ!
お外では山田をこき使ってるけど、山田宅に行くと顔真っ赤にしてうーうー唸りながら山田に抱っこされて猫可愛がりされるのが恥ずかしいけど止められない友ちゃんかわいい
>>291 おしるこ並に甘々すなあwwwww
双子の続き投下するか
「で? 今日は何見るんだっけ?」
映画館のチケット売り場の前で、タカシが私たち二人の方を向いて聞いて来る。する
とすぐに彩花が縋るように傍に寄って、掲示されている上映スケジュールを指差しつつ、
タカシに向かって逆に聞いた。
「ね? タッくんなら何を見たい?」
タカシはキョトンとした顔で彩花を見つめて、それから私と彩花を交互に見つつ、呆
れた顔をした。
「何だよ。てっきり見たいのがあったから誘ったのかと思ったのに、ノープランかよ」
その態度にちょっと頭に来て、私はタカシを睨み付けて言い返した。
「言ったでしょ? モールのイベントでチケットが当たったから誘っただけだって。先
に見たいの決めちゃうと、スケジュールもそれに縛られちゃうし、だからその時やって
るのを見ればいいやってそう思ってただけよ。人の事考えなしみたく言わないでよね」
「香菜美は、タッくんと出掛けられさえすれば、後はどうでもいいんだって」
私の言葉の後を受けるように、彩花がとんでもない事を口走る。驚いた私は、慌てて
全力でそれを否定に掛かった。
「な、何馬鹿なこと言ってんのよ彩花。タカシ誘おうって言ったのアンタじゃない。い
くらチケットが3枚あるからってあんな奴誘うこと無いって言ったのにさ。何でそれで
私が行きたがってることになるのよ? そう言えば私が焦ると思ってからかってんでしょ。
このバカ」
しかし、彩花は平然と主張する。
「だって、香菜美ってば、誰誘おっかって聞いたら、真っ先にタッくんの事考えてる時
の顔してたもの。それなのに、違う人ばかり言うからじれったくなっちゃって」
「そんな顔してない。って、どんな顔よ? タカシの事考えてる時の顔って?」
呆れたように聞きつつ、果たして、彩花から見てると私はどんな顔をしていたのだろ
うかとちょっと興味もあった。すると彩花は頷いてから楽しそうに私に指示を出してくる。
「そしたらさ。私の真似して、ねえ? あと一人、誰誘う?って聞いてみて」
彩花の真似だったら、しょっちゅうやってるから何も考えずに出来る。私はちょっと
だけ意識を変えるのに時間を掛けると、気分を彩花っぽく切り替えた。
「ね、ね? 香菜美。あと一人、誰誘おうか?」
すると彩花は、あごに手を当て上目遣いになる。
「う〜ん……あと一人……ねえ……?」
その表情が、徐々にうわの空になり、さらには口元が緩んで来る。まるで何か変な妄
想を頭の中で繰り広げているような、そんな顔だった。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!」
彩花の腕を引っ張り、双子の妹を小芝居の世界から現実へと引き戻す。
「何よ。まだ終わってなかったのに」
不満気な彩花を睨み付け、私は文句を言った。
「そんな変な顔、私してないわよ。彩花ってば、捏造ひど過ぎ!!」
怒る私を前に、彩花は一瞬驚いたように目をパチクリとさせ、それからちょっと得意
そうな、してやったりという顔をした。
「香菜美は自分の世界に没頭してたから気付いてないのよね〜 でも、私はしっかり見
てたし、その顔見てれば香菜美が何考えてたかなんて、大体想像つくんだから」
「嘘よ。私、あの時タカシの事なんて考えてなかったもん!!」
これが二人きりだったら、私も素直に折れたかも知れない。実際、誰を誘おうかなん
て考えるまでもなく、私の頭にはタカシしかいなかったのだ。しかし、本人が今、実際
に目の前にいるこの状況では、絶対に認められなかった。その本人はというと、例によ
ってちょっとうんざりした感じで私と彩花の言い合いを黙って見ていたが、とうとう我
慢し切れなくなった感じで口を挟んで来た。
「お前ら、ちょっと声でか過ぎ。周りに超見られてるし。あと、いい加減決めないと、
いくつか始まっちまうぞ」
「はーい。ごめんね、タッくん。香菜美が素直じゃないせいで、いっつも待たせちゃって」
可愛らしく謝る彩花とは逆に、いろんな意味で恥ずかしさを感じていた私は、その憤
懣を全部タカシにぶつけてしまった。
「だから他人事みたいな顔するなって言ってるでしょっ!! 誰のせいで言い合いして
ると思ってるのよ。そりゃ、きっかけは彩花が変な事言ったせいだけどさ。けど、元を
正せば原因はアンタじゃない」
ほとんど言いがかりで責任を擦り付けられてもタカシは怒らなかった。ただ、さすが
に困惑した表情を浮かべると、私一人の方に向き直る。
「いや。だからさ……」
一度口を開いてから、タカシは一度言葉を切った。ほんの一瞬、戸惑うような顔をし
てから、僅かに首を振って、もう一度私をしっかり見て、言葉を続ける。
「あの、俺をダシにしてケンカされてもさ。どういう態度取ったらいいか分かんないか
ら困るんだよ。別に他人事だなんて思ってないけど、どっちの肩も持てないしさ。それ
に、まあその……俺にしてみれば、嫌々だろうが喜んでだろうが、二人が俺を誘ってく
れたってだけで、嬉しいからさ。仕方なかろうがなんだろうが、関係ないってのはあるし」
真正面から照れるような発言をされて、私の体は素直に反応してしまった。心臓の鼓
動が高まり、体が火照る。
「そ……そんなの、当然でしょ。こっちから誘ってあげて、それで喜ばれなかったら……そ
んなの、罰当たりよ。しかも映画はタダなんだし」
強気な言葉で自分の感情をごまかしつつ、彩花にチラリと視線を走らせる。また余計
なことを言って、私が作っている壁を、横から打ち砕こうとするのか。しかし、彩花は
何か楽しそうにニコニコと見守っているだけで、何も言わなかった。
「ま、そんな訳だからさ。香菜美が本当は誰を誘いたかったとか、そういうのはどうで
も良い訳で。いや、まあ……他の男とかだったら、さすがにちょっと引っかかる物はあ
るけどさ。そういう訳じゃないんだろ?」
話してる最中に思い付いたのだろうか? タカシが何か窺うような顔で確認してきた。
しかし、その言い方に私はまたカチンと来て、睨み付けると文句を言い返す。
「なっ……何よ。私たちが、さも男日照りみたいな言い方しないでよね。今の聞き方っ
て、超失礼だと思う」
しかし、ここで彩花が口を挟んで来た。
「そうかな? 私はそれを気にして心配してくれるのって嬉しいけど」
私は余計な事言うなとばかりにそのまんま、タカシに向けた怒りの視線を彩花に振り
向けた。もちろん私だって、タカシの言い方が気に入らなかったから文句を言ったけど、
そういう感情だってちゃんと芽生えてはいた。けれど、タカシには知られたくなかった
のに。
「いや、悪かったよ。咄嗟に気になったから、上手く聞けなくて申し訳ない」
タカシは素直に頭を下げてから、もう一度上映スケジュールを振り返った。
「で、話を戻すけど、どれにする? 俺はまあ、誘って貰った方だからさ。二人の見た
いものを優先するよ」
すると素早く、彩花が反応した。
「だったら私、ホラーがいい。ほら、あれ」
彩花が指したのは、学園物らしい邦画のホラー映画だった。即座に私はそれに反対する。
「ダメよ、ホラーなんて。大体彩花ってば怖いの苦手でしょう? 何で今日に限って見
たがるのよ」
大体、その予想は付いていた。キャーキャー悲鳴を上げてタカシにしがみ付き、抱い
て貰おうとか考えているに違いない。
「だって、何となくドキドキするのが見たい気分だったんだもん。大体、何で香菜美が
反対するのよ。香菜美はホラー映画、好きじゃない。それもパニックホラーよりもサス
ペンス的な方が」
さすがにストレートにタカシに抱きつきたいからとは言わなかったが、さすがは彩花。
キッチリと理論武装してはいたようだ。
「私は逆にそういう気分じゃないのよ。何ていうかさ。もっと楽しい映画みたいなって。
例えばほら。ああいう勧善懲悪のヒーロー物とか。スカッとしていいじゃない」
「えー? あれ、絶対B級くさいよ。私は反対」
私の提案を、彩花は即座に一蹴する。私は不満も露に、文句を返す。
「何で見てもいないのにB級って分かるのよ。広告の写真だけで判断するのって良くな
いわよ」
「だって、何となく合わないって分かるもの。デザインとかキャッチコピーとか見てる
とさ。いいじゃない。香菜美、ホラー好きなんだし気分なんて見始めたらきっと変わる
わよ」
そう言いながら、早くもさりげなくタカシの隣に位置をキープしている。ちょっと露
骨過ぎる態度に怒りよりも呆れを覚えてしまう。と、同時にちょっと意地悪な提案を思
いついたので、私はすぐそれを口に出してみた。
「分かった。彩花がそんなに見たいって言うならホラーでもいいけど。その代わり席は
私が真ん中ね。それでいいって言うなら、彩花の意見に従ってあげる。タカシは、席順
はどうでもいいわよね?」
念のためと思ってタカシにも確認すると、ちょっと首を傾げつつ頷いた。
「いや。俺は別にどうでもいいけど」
しかし、彩花はさすがに気付いたらしく、不満も露に私に詰め寄った。
「ちょっと、それダメ。香菜美が真ん中ってのはズルイわよ。どっちが真ん中に座るか
はじゃんけんじゃないと。でなきゃ、公平にタッくん真ん中か」
「じゃあ、ホラーは却下ね。だって、彩花のワガママを聞くんだったら、私にもお返し
に一つワガママ通させて貰わないと割りに合わないわよ」
「う〜っ……」
自分の意図が読まれて妨害されていることを察して、彩花は恨みがましそうに私を睨
んで唸った。
続く
三が日はこれでラスト
関係ないが、たまたま今日映画見に行ったという
時々ネタと現実の行動が被るから困る
いつもGJ! 続き楽しみだ
山「友ちゃんごめん、待った?」
友「待った!寒い!」
山「今日は掃除当番だから先帰って良いって言ったのに」
友「このあと家で編集するんだから、アンタも居ないと出来ないでしょうが」
山「…ボクが居ないとパソコン使えないんだからなぁ」
友「…しょ、しょーがないでしょ。デジカメより複雑な機械使ったことないの」
山「あはは、ジャーナリストを自称する人が機械音痴だなんておかしいや」
友「うるさい!これでも頑張って慣れようとしてるんだから!」
山「そっか」
友「にやにやすんな。なんかムカツク」
山「別にバカにしたつもりはないよ。ただ可愛いなって思っただけで」
友「そ、そーゆーこと軽々しく口にすんなっての!」ムギュー
山「いてててつねんないで」
友「…ふん」
…ばか。私が待ってたほんとの理由にくらい、気づきなさいよ
編集が進まないのもそうだけど、山田が一緒に居てくれないと…つまらないから…
山田が一緒に居てくれるなら、機械音痴なんて治らなくても良いって、思ってるんだから…
友ちゃん可愛い
>>301 GJ!!
これ読んでもっと機械に詳しくなった友ちゃんとパソコンとかについてもっと話したい山田と言う電波を受信した。
お題
つ・正月中男が帰省してていなかったら
305 :
1/3:2013/01/04(金) 22:03:39.71 0
【ツンデレに中二病をアピールしたら】
アニメ見たら女の子が可愛かったので、俺も女の子とイチャイチャしたくなった。
「そのためには中二病だ!」
「……えーと。いや、意味分かんないんだけど」
この俺様が懇切丁寧に説明してやったというのに、目の前のボクっ娘は呆れたような顔で俺を見つめるばかり。
「だからだな、さらに分かりやすく説明すると、俺が中二病になる→中二病の女の子が仲間と思い近寄ってくる→イチャイチャチュッチュ→全世界恒久的平和確立、となる」
「ならないよっ!」
断言されてしまった。超泣きそう。
「……それもそうだな。俺も焦りすぎた」
「そだよ。いくらタカシとはいえ、まだ考える頭が残っててボクも嬉しいよ」
「恒久的とは流石に話がうますぎたか。皆が平和のために努力を続けて初めて平和は平和と成る、か。流石はボクっ娘、教えられたよ」
「なんかいー話だけど、違う! そこはどーでもいいの! あとボクっ娘ってゆーな!」
「あ、梓が世界の混乱を願う悪魔に成り果てた」ガクガク
「今日も酷い!」
「か、金ならいくらでもある! だからどうか命だけは!」
「小悪党のフリもいーの! じゃなくて、そ、その、イチャイチャの話だよ」
「ああ、イチャイチャチュッチュね。したいな。したいなあ」
梓の俺を見る目が虫か何かを見るそれと酷似しているような気がするが、気のせいだ。
「……はぁ。んとさ、そういう無駄な努力をするより、彼女を作る努力をした方が早いと思うよ? ……まあ、タカシみたいな変人を恋人にする子なんていないだろうけどさ」
「それがネックなんだよね。洗脳で人格を強制的に変える以外の手段が思いつかないよ」
「ちょー禁止っ!」(半泣き)
「それは助かった。これは秘密なんだが、実は俺も嫌だったんだ」
306 :
2/3:2013/01/04(金) 22:04:49.99 0
「はぁ〜……。まったく、タカシってば」
魂が抜けていくような息を吐いた後、梓は軽く声を整え、何か気合を入れたような気がした。
「……ま、まあ。ボクは優しいから、そ、その。……たっ、タカシと一緒にいたげるけどね?」
軽く頬を染め、梓はこちらをチラチラ見ている。何かを期待している風だったので、とりあえず頭をなでてみた。
「違うよっ! ……ち、違うけど、もちょっとなでてもいい」
ということなので、もちょっとなでる。
「えへ、えへへぇ♪」
すると、なんか嬉しそうになった。変な奴。かわいい。でも変な奴。
「しかし、どうしようもないと最初から諦めていても仕方がないな。……よし、彼女を作る努力をしよう」
「ええっ!?」
「何がええっ、か。そもそもお前が言ったんだろーが」
梓の鼻をつんつんしながら言う。ふにふにして柔らかい。どこもかしこも柔らかいな、コイツ。
「ひゃっ、ふにゃっ。……そ、そだけど、そだけどさ。……ちなみに、どんなことするの?」
「中二病になり、中二病の女の子が仲間と思い近寄ってくるのを待つ」
「最初から何も変わってない!?」
「これよりCODE:MATIBOUKEを発動する!」
「MATI……あ、まちぼうけ! あ、あーあー。待ちぼうけか。あははっ、うさぎを待つんだね?」
「他の手段が何も浮かばないのです」
「あははっ。……ほーんと、タカシってばダメダメだよねー♪」
何やら急にご機嫌体質になった梓が、さっきとは逆に俺の鼻をつんつんしながら笑った。何がそんな嬉しいのだろうか。
「あと、中二病を患ったことがないのでどうしたらいいのか分からないのも難点だな」
「えっ、いがーい! タカシってそういうの率先して感染してると思ったのに」
307 :
3/3:2013/01/04(金) 22:06:01.15 0
「中学時代は友人なんて一人もいなかったからなあ。昼休みなんかはいつも一人で本読んでたから、それで満足してたというか……梓?」
何やらあわあわしている。なんだというのか……あ。気を使わせたか。
「自ら古傷を抉らせるような真似をさせるだなんて、お前はなんて酷いやつなんだ。地獄の魔法でお前を殺す」
「怖いよ、怖すぎるよっ!」
そこで、気を使わせない様に振舞ったら怯えられた。バランスが難しい。
「……まー、わざと言ってるみたいだけどさ」
気づかれたか。アホの子のくせに時折聡いから、ボクっ娘は困る。
「まあ、なんだ。今はお前みたいなアホだが奇特で優しい友人がいるから大丈夫だぞ?」ナデナデ
「あ、アホってなんだよぉ。……あ、あと、ボクは別に優しくも奇特でもないもん。普通だもん」
「そっか。じゃ、なんとなくなでられろ」ナデナデ
「……うー」
梓は小さくうなりながら、不満げな顔で俺になでられてた。かわいい。
「む。なんか梓の頭をなでてたら満足してしまった。どうしてくれる」
「言いがかりもはなはだしーよっ! 満足したならそれでーいじゃんか」
「ただ、イチャイチャはしたい。やっぱりしたい。どうやったら彼女ってできるんですか? やっぱ剣とか背負わないとダメですかね。どこに売ってるの? コンビニとかでは見たことないんですが」
「まだ中二病の呪縛から逃れられてないよ……」
「あと、実はまだ一話しか見てないからよく分からないんだ」
「何の話?」
「いつになったら梓に第二次性徴が表れるのかって話」
「もー表れてるの! これでも! どーせ胸も背もちっちゃいよ、ばかっ!」
「いや、嬉しいので今後もそのままのつるぺたな君でいてくださいって話ですよ?」ナデナデ
「このロリコンめーっ!」
ベア様っぽく怒りながら俺をぺこぽこしてくる梓だった。
相変わらずのアホッぷりに安心したwwwww
GJ!
友ちゃんの振袖姿見たいなぁ
>>307 まったく、二人ともアホだなぁ
いいぞもっとやれ!GJ!!
お題
つ・初めて乗った新幹線に興奮するツンデレ
313 :
ほんわか名無しさん:2013/01/05(土) 13:25:19.63 0
・ツンデレは幼馴染の男とついに結ばれたようです
・翌日、幸せな気分で登校したツンデレを、男は露骨に避けるようになっていました
・ツンデレは「一度ヤって、満足してしまったからだ」とか「私に魅力が全然無かったからだ」とか、悪いほうにばかり考えてしまいます
・朝の幸せな気分はもうすべて吹っ飛び、もう最悪の想像しかできなくなりました
・授業がすべて終わる頃にはもう、いつ男から別れを切り出されるか気が気でなく、死刑宣告を待つ囚人のような気分になっていました
・下校時、ツンデレは勇気を振り絞り、男を捕まえて涙混じりに問い詰めました
・男は昨日の刺激が強すぎたせいか、ツンデレの姿を見るだけで昨日の事が連想され、ナニがアレしてしまう状態になっていました
・もっとツンデレと話をしたいし触れ合いたいけど、それをすると前かがみになってしまうため、なるべく関わらないようにしていただけでした
・事情を把握したツンデレは、問題の原因が単純に「慣れ」にあると言い、毎日することを提案しました
・自分が物凄い恥ずかしいことを口走ってしまったことに気付いたツンデレでしたが、次の瞬間にはもう男にお姫様だっこで連行されていました
的なのを書こうとしたが、冒頭でもう面倒になってしまった。
314 :
1/6:2013/01/05(土) 14:34:15.32 0
・エッチな本に耐性がないツンデレ
『タカシ。部屋の大掃除は終わりましたか? 何か余裕な感じでマンガなんて読んでいま
すけれど、ちゃんと綺麗にしたんでしょうね?』
「ああ。ちゃんとやったから大丈夫だって。ガキじゃないんだし、一々チェックしに来な
くたって大丈夫だって」
『本当にちゃんとやったんでしょうね? 単に片付けをして掃除機掛けただけだったりし
たら、姉さんは怒りますよ?』
「窓も拭いたし蛍光灯の傘も拭いたよ。あと、棚の中も床もホコリ払って雑巾掛けしたし、
徹底的に綺麗にしたから大丈夫だって」
『タカシの言うことって、口ばかりで行動が伴っていないから、信用出来ません。私がチェッ
クしてもいいですか?』
「まあ、そう来ると思ったよ。意地悪な小姑みたく、指で窓枠とか擦って、まだここ汚れ
ているじゃありませんか、とかやるんだろ?」
『どうしてそういうからかうような言い方をするんですかっ!! 私はただ、タカシが
キチンと掃除したかどうか確かめるだけです。大体、彼女もいないクセに小姑呼ばわり
するとか失礼極まりないですよ。撤回なさい』
「ハイハイ。まあ、好きにしてくれよ。俺は俺なりにちゃんとやったからさ。姉さんが
気に食わないなら、諦めてやり直すし」
『そういう不満そうな態度を取るのは止めなさい。日頃のタカシの行いが悪いから、姉さん
が忙しい時間を割いてチェックなんてしなくちゃならないんですよ? 普段からちゃんと
していれば、姉さんも無駄な時間を使わなくて済むというのに』
「どーかなあ? 姉さんって、俺の行動とかチェックする時、結構生き生きとしてるよう
に見えるけどな。何気に楽しんでないか?」
『バ……バババババ、バカな事言わないで下さいっ!! 弟のダメな所をチェックするこ
との何が楽しいんですかっ!! いい加減な事言うと、姉さん怒りますよっ!!』
315 :
2/5:2013/01/05(土) 14:35:48.45 0
「さっきからずっと怒りっぱなしじゃん。まあいいけど、やるならやるで、さっさと済ま
せてくれよな。俺もやりたい事あるし」
『分かってますよっ!! えーと、窓は……一応、綺麗に拭いてはあるみたいですね』
「だから言ったろ? ちゃんとやったって」
『だからこっちも言ってるじゃないですか。口ばっかりじゃ信用出来ませんって。ほら。
次は電気の傘を見ますから。何か台はありませんか? このままだとちょっと確認しづら
いんですけど』
「姉さん、小さいからな。ちょっとジッとしてて」
『失礼な事言わないで下さい。女子としては平均より少し低いだけなんですから。で、ジッ
としててって、何をするつもりなんですか?』
「確認するならこの方が早いと思ってね。よっ……と!!」
『キャ……キャアアアアッ!!!! ななななな、何するんですかタカシッ!!』
「何って…… 抱き上げれば、一番手っ取り早いかなあって」
『だだだ、だからって予告も無しに女の子を抱き上げるとか何考えているんですか変態っ!!』
「暴れんなって。落ちるから。良いじゃん、姉弟なんだし」
『姉弟だからってやっていい事と悪い事がありますっ!! は、早く下ろして下さい』
「いいから確認してよ。いい加減腕がだるくなって来たし」
『こここ、こんな状態で確認なんて出来る訳ないでしょう!! タカシのバカッ!!』
「やれやれ。だからってどうせ回転イスとかじゃ危ないとか文句言うんだろ? しょうが
ないな。脚立持って来るからちょっと待ってな」
『は、早くしてくださいよ。姉さんは他にもやることあるんですから』
「分かってるよ。言っとくけど、勝手に部屋漁るなよな」
『姉さんのことを泥棒猫みたいに言わないで下さいっ!! 失礼な』
316 :
3/5:2013/01/05(土) 14:36:52.38 0
『(全く、いきなり抱き上げるなんて、タカシってば、何を考えて…… ちゃんと予告し
てくれさえすれば、いくらだって抱いていてくれていいのに、突然過ぎるから……)』
『と、いけないいけない。考え事なんてしていないで、きちんと掃除のチェックしないと』
『床はちゃんと掃除したみたいですけど、本が積みっぱなしじゃないですか。ほら、やっ
ぱり手を抜いて。本棚にきちんとしまわないといけないのに、全く……』
『――――!!』
「姉さん、お待たせ。脚立持って来たよ」
『タカシーッ!!』
「うわ。何だよ、デカイ声出して」
『何だよじゃありませんっ!! ななななな、何なんですかこの本はっ!!』
「何なんですかって……予想通り、チェックとか言って俺の部屋の中を勝手に調べようと
したろ? まあ、いちいち調べるまでもなかったようだけど」
『私は掃除のチェックをしていただけです!! 何だって部屋片隅とはいえ、見える所に
堂々とこんな破廉恥な本を積んでおくんですかっ!!』
「それは山田がクリスマスプレゼントだっつって俺にくれたんだけど、ちょっと趣味が合
わなくてさ。だから捨てようと思って他のいらない本と一緒に積んどいたの。さすがにむ
き出しじゃ世間体にまずいでしょ?」
『だ……だからって、見える所にポンと置いておく人がありますかっ!! 家にだって年
頃の女性がいるんですよ? 恥を知って下さい!!』
「姉さん。年……いくつだよ?」
『な……何を聞こうとしているんですかっ!! 不躾に女性に年齢を聞くもんじゃありま
せん』
「いや、だから会話の流れ的に確認の意味で聞いてんの。弟なんだから、姉さんの年くら
い知ってるって」
317 :
4/6:2013/01/05(土) 14:37:56.65 0
『むー…… じゅ……18ですよ? それがどうかしましたか?』
「だろ? 俺だって17だよ。さっき自分でも言ってたけど、いい年頃なんだし、エロ本の
一冊や二冊で顔真っ赤にしてギャーギャー騒ぐってどんだけウブなんだよって」
『う……だ、だからってタカシが悪い事しているのは変わらないじゃないですかっ!!
確かに私はお友達からも純情だのウブだの世間知らずだの散々バカにされてますけど、それ
で自分の罪をごまかそうとするなんて卑怯です』
「罪とか、そんな大袈裟なもんでもないだろ。年頃の男子ならエッチな事に興味持って当
然だし、今時、普通の女子なら理解くらいは示すぜ」
『そっちの方こそ理解出来ません。こんな下品な本を持つなんて異常ですし、それに理解
を示すのもおかしいです』
「でも、姉さんこそ友達にもからかわれてるんだろ? ウブだ純情だって」
『うううっ…… そ、それはあの子達がむしろ進み過ぎているんで、私が極端にウブな訳
じゃありませんっ!!』
「どうかなあ? ウチのクラスの女子だって、結構積極的にエロトーク入って来るけどな」
『素子さんとかでしょうどーせ!! あの子が一番異常です!! 恥も知らずにベタベタ
くっつくし』
「単に甘えたがりなだけだろ。それを異常って言い切る方こそどうかと思うけどな……」
『と、とにかく一部の特殊な女の子達を例に挙げたってダメです。私はタカシがそんな趣
味を持つことは認めません』
「姉さん…… 一つ姉さんは、大きな勘違いをしているよ」
『は……? 勘違いって……何がですか』
「いや。男にとってはさ。エロっていうのは根本的には生理現象なんだよ」
『生理現象? な、何を言ってるんですか。タカシは』
「いや。だからさ。我慢してしきれるものじゃないし、必ず発散させなくちゃいけないも
のなの。でなきゃ、子孫も残せないじゃん」
『それはそうですけど、それとエッチな本を持つ正当性が結び付きません』
318 :
5/6:2013/01/05(土) 14:38:48.16 0
「つまり、発散させる為の触媒的なものとして、そういうのが必要なの。現実の女性にそ
れ求めたら、それこそ犯罪になっちゃうでしょ?」
『当たり前です!! タカシが他の女性相手にそんな事したら、私が刑務所に入ります。
タカシを殺して』
「だろ? だから、性欲を発散させる為には、そういうのは必要なの。姉さんは嫌いだろ
うし、気持ち悪いと思うかも知れないけど、ある程度は理解して貰わないと」
『うぅ…… 何かすごく詭弁に騙されている気もしますが……』
「いや。むしろ姉さんこそ、そういう本読んどいた方がいいんじゃないの?」
『――――っ!!!! 何を言っているんですかっ!!!! 私はそんな本で性欲を発散させなくちゃいけないよう
なエッチな女の子じゃありませんっ!!』
「いやいやいや。そうじゃなくてさ。知識として色々知った上で否定するなら、もうウブ
だとかバカにされなくて済むだろ?」
『そう言われれば…… でも、そんな本を読むなんて……』
「じゃあ、こういうのはどう?」
『何ですか? この下品で破廉恥極まりない表紙の本は』
「いや。いわゆるエロマンガって奴でさ。まあ俺は基本実写派だけど、ネットで見た画像
で興味出たのを少し買ったから…… まあ、入門編には良いんじゃないかって。純愛物ば
かりだし」
『冗談じゃありません。こんな本を読んでタカシと同じ変態的人間に堕ちたくはありませ
んから』
「わかったよ。じゃあこれは仕舞っとくけど、ネットでもなんでも勉強した方がいいぜ。
ホントに」
『か……貸しなさいっ!!』
「あれ? やっぱり読むの?」
『違います!! 没収です。やっぱり私の目の黒いうちは、タカシがエロ本を持つのは許
しませんからね。いいですかっ!!』
319 :
6/6:2013/01/05(土) 14:40:08.98 O
「何だよそれひど過ぎだろチクショウ」
『言い訳は許しません。今後も見つけ次第処分しますから。いいですね?』
『全くタカシと来たら、こんな本で興奮しているなんて……』
パラッ……
『ち、違います。今のはちょっとめくれてしまっただけで、興味なんて……』
パラパラ……
『ホ、ホントに興味なんて……ないですけど、やっぱり知識を広げる為には、少し読んで
おいた方が……』
『……ゴクリ』
『な、何これ……姉弟でこんな事……一応義理設定にはなってるけど…… こんなエッチ
なこと……私もタカシと……なんて……』
『…………!! な、何を妄想しているのよ、私ってば……』
『…………ハァ…………』
終わり
この後姉がイケない遊びを覚えたかどうかは定かではない
>>313 いいねぇ初々しいねぇ。そして毎日求めあうようになったら最高だねぇ
>>319 ぜひイケない遊びを覚えてくださいおながいします
両人GJ!!
321 :
1/2:2013/01/05(土) 19:27:37.96 O
・逆に男の部屋にエロ本しか置いてなかったら
男「これで良し……あとは梓が来るのを待つだけだな」
女「タカシ、いるのー? いるなら返事しろー」
男「お、来た来た。入っていいぞ」
女「ボクに用って何さ、タカ……きゃあぁぁぁぁぁ!?」
男「どうした、何があった!」ワクワク
女「どうしたじゃない! 何このエロ本の山!」
男「ふふふ、気づいたか……お前がエロに対して耐性がな
いから、今日はとことん慣れてもらおうと思ってなぁ」
女「最低! 馬鹿じゃないの、ボク帰る!」
男「まぁ待て。友人知人に頼んでここまで用意するの大変だったんだぞ」
女「知るかっ! そんなことする労力があるならもっとマシなことに使えよ!」
男「古今東西の様々な性癖を網羅してるんだぞ? ちょっとお目にかかれないと思うけどな」
女「よくそんな『ボクのため』みたいな顔できるね! はっきり言って自分のためだろ!?」
男「何をバカな。俺は純粋に愛する梓のためを思ってやったというのに」
322 :
2/2:2013/01/05(土) 19:28:49.16 O
女「愛っ……そ、そんなこと言っても騙されないぞ! 馬鹿ぁ!」
男「まぁ半分は実用目的だがな! ははは!」
女「タカシに一瞬でも期待したボクが馬鹿だったよ……」
男「そう落胆するな。そうだ、おもちゃで遊ぶか? ピンローもバイブもあるぞ」
女「こいつまだ懲りてないし……」
男「それともAVにするか、エロアニメでも見るか。どうする?」
女「いい加減にしろっ!!」
男「Oh……」
女「そんなに試したいなら、ピンローもバイブもタカシに使ってあげようか……?」ゴゴゴゴ
男「ううむ、こんなところでアナル処女を散らすことになるとは。だがお願いします!」
女「ヤバいタカシが本物の変態だった」
しかしその後、ドS女王様としてタカシの上に君臨することを、この時の梓はまだ知らなかった……。
何つーか、二人共アホやwwwww
ちなにー
お題
つ・ツンデレに明日から仕事嫌だー行きたくねーって言ったら
・部屋に暖房を入れないツンデレ
お題
つ・ツンデレに明けましておめでとうって言ったら
仕事初めは挨拶だらけで何気に疲れるぜ
・お年玉をせがむツンデレ
男「あけおめ。ちなちな」
女「……あけおめ。お年玉よこせ」
男「会って五秒で恐喝か。末恐ろしい娘だ」
女「……タカシはいつも私をロリ扱いするんだから……お年玉くらいよこして良い……」
男「ロリ扱いはしても子供扱いした覚えはないんだがな」
女「……昨年の四月六日、お前は私に向かってお子ちゃま呼ばわりした……私は非常に傷ついた……」
男「うわ俺最低。バッチリ子供扱いしてた。許せ、ちなよ」
女「……謝罪も賠償もいらん……誠意はお年玉で見せろ……」
男「しゃあねぇ、とっとけ」チャリン
女「……しけた小銭だ」チャリチャリ
男「文句あるなら返せよ。俺の全財産だぞ」
女「……なるほど……しけてるのはお前の財布の中身じゃなくお前本体だったか……」
男「チクショウ……将来絶対高給取りになって見返してやるからな!」
女「……その時私はお前の側にいない……残念」
男「じゃあ嫁にもらって養うから一生一緒にいてください」
女「……」
男「いかがか?」
女「……その時のお前が年収八百万以上なら考えてやる」
男「世知辛いな! 泣くぞこの野郎」
女(……そんなプロポーズに『はい』って言えるか……馬鹿///)
>>325 ・ツンデレに明日から仕事嫌だー行きたくねーって言ったら
男「うべあー、正月ダレしたせいで仕事行きたくねーよぉー」ジタバタジタバタ
尊「シャンとしろ、愚夫め。だらだらしていたツケが回って来ただけだろうが」
男「何もヤル気が起きないー、助けて尊ー」
尊「全く……だから少しは身体を動かしておけと言ったんだ」
男「はぁ……大人になるとたかだかの連休がこんなにも大事に思えるなんてなぁ」
尊「どれだけ愚痴っても、明日から仕事という事実は変わらないんだ。いい加減諦めろ」
男「ふぶぅ……じゃあせめて今日まではコタツから一歩も出ない」
尊「家事の邪魔だ、退け」
男「うわーん、尊まで俺を苛めるよぅ……もう嫌死のう」シクシク
尊「はぁ……仕方ないな。まさか本当に死ぬとは思わないが、一応カンフル剤を打ってやるか」ボスッ
男「カンフル剤……? うごっ!」
尊「……」←タカシの頭の上に巨乳を乗せてる
男「……」←尊さんの巨乳を頭に乗せられてる
尊「貴様のようなおっぱい星人にはキクだろうが。ほれ、ほれ!」ユサユサ
男「おぶぅ。尊、あんまり揺らすと過重で首もげる」ガクガク
尊「私はその過重を毎日背負いながら、土日も盆暮れもなく家事に勤しんでいる訳だが?」ユサユサ
男「ごめんなさいもう甘えませんだから許して死ぬ死ぬ死ぬ」グキッグキッ
尊「ようやく分かったか、このぼんくら。辛いのはお前だけじゃないんだ」
男「ムチウチなったらどうすんだよ……でも後でもっかいお願い」
尊「少しは懲りろ、アホッ!!」
>>328 ・ツンデレに明けましておめでとうって言ったら
男「あとどんくらいかな、初日の出」
女「もう少しじゃない?……あ、来た来た」
男「うおー」
女「うわぁ、きれい……」
男「やっぱり何でも初物ってのはいいやね」
女「よく言うわよ。私が誘わなきゃ外出るのも億劫がってたクセに」
男「それもそうだな」
女「……タカシ?」
男「なんだ?」
女「明けましておめでとう」ペコリ
男「うぉっ、かなみが俺に頭下げた! 俺初めてかなみのつむじ見たかも!」
女「茶化さないでよ……せっかく新年初めての挨拶、あんたにあげたのにさ」
男「そんな処女捧げましたみたいな言い方されても」
女「もうっ! 新年そうそうゲスいわね!」
男「悪い悪い。明けましておめでとう、かなみ」
女「最初からそう言えばいいのよ、馬鹿」
男「すまんこって。根っからのボケ手気質なもんで」
女「許しません。罰として今から三秒、目をつむりなさい」
男「え? なんで?」
女「今から三秒間が一番きれいな初日の出が見れるのよ。あんたは馬鹿したせいでそれを見逃すの」
男「ふーん。それくらい別にどってことねーけどな」パチ
女「いい? ちゃんとつむってるわね?」
男「へいへい。新年そうそうお先真っ暗で何も見えまへん」
女「そう……んっ」チュッ
男「……え?」
女「こ……今年初のキスは、あんたにあげるわ。処女は無理だけどねっ!」
男「……やっぱり何でも初物ってのはいいやね」
女「ニヤけんな! こっちだって恥ずかしいんだからね!」
・かつみさんとコタツみかん
男「うあー、温い……」ゴロゴロ
女「冬のコタツってのは本当に魔性だよなぁ……」ゴロゴロ
男「かつみ、みかん取って」
女「もうねーよ、一人でバクバク食いやがって」
男「じゃあじゃんけん。負けた方が台所まで取りに行くのな」
女「だりぃこと提案すんなよな……ほれ、じゃーんけーん」
男「ほいっと」
女「ちっ……負けた」
男「はよ、はよ! みかんはよ!」バタバタ
女「うっせぇ!……ったく。うぅ……寒っ」
女「ほらよ、みかん」ボスッ
男「おう、サンキュー」
女「人を小間使いにしやがって。後で覚悟しとけよ」
男「次は俺が行くからいいだろ?」
女「ったく……」スッ
男「あれ? なんで俺の隣に入るんだ? 今まで対面にいたのに」
女「ククク、それはな……フローリングで冷えた足をてめぇで暖めるためだ!」ピタッ
男「うへぇあ、冷たっ!!」
女「ついでにみかんの皮目潰しもくらえー!」ピッピッ
男「ぬわーっ!!」
女「ははっ、いい様だ。これに懲りたら二度と俺にパシりなんかさせないこった」
男「じゃんけんで公平に決めたのに酷い……」
女「タカシざまぁ。さて、コタツコタツっと……」モグリ
男(なんだかんだ言ってまだ隣にいるし……こいつ単に俺に甘えたいだけなんじゃ?)
女「〜〜♪」
・お嬢が着付けに挑戦したら
女「タカシ、あなたのところのお母様、今日はご自宅にいらして?」
男「いるけどなんでだ? 結婚の申し込みならまだ早くね?」
女「違います! 前にあなた、お母様が着付けできるっておっしゃっていたでしょう!」
男「あぁ、そういや言ったな。着物でも着る予定あるのか?」
女「えぇ。今年は多忙で専属のスタイリストを雇えませんでしたの」
男「へぇー、リナが着物ねぇ……」
女「なんですの、その顔? 私が着物を着たら可笑しいとでも?」
男「いや? 基本的にリナって何着ても似合うから、着物もまた然りなんだろうなと思って」
女「トーゼンですわ! そこいらの安物しか着こなせない庶民と違って、
数百万の友禅にも着られるなんてことありませんもの!」
男「うーん、ここまで嫌味ったらしいといっそ清々しいな」
女「よろしかったらタカシも私の着物を見に来てはいかが? 尤も、
ドレスコードのある店にあなたが入れたら、のお話ですけれど」
男「つーか、うちの母ちゃんに着付け頼むなら、嫌でも俺の目に入ると思うぞ?」
女「……あっ」
男「いやぁ、そうかそうか。今年は新年からリナの着物が見られるのか。眼福眼福」スタスタ
女「ち、違っ! そうじゃなくて……あぁもう、お待ちなさーいっ!!」
・ボクッ娘と甘味
男「ただいま」
女「お帰り、お兄。今日はやけに早かったね」
男「おう、伝票整理が思いの外早く済んでな。誰かさんのために大晦日くらい早く帰らないとって」
女「ちょっとー、誰かさんってボクのこと? ボクはお兄がいなくても平気ですー」
男「どうだかな。あとこれ、お土産」
女「えっ? なぁに、これ?」
男「女子社員の間で美味いって評判のケーキ。閉店ギリギリで間に合ったから、年越しに食おうかと思って」
女「また無駄遣いしてぇ。年末年始はお金いるんだよ? 分かってる?」
男「ははは、悪いな。梓が毎日頑張ってるから、年越しくらい労ってやりたくて」
女「妹に気を使う暇があったら、彼女でも作ればいいのに」
男「そんなことしたら、梓が泣いちまうからなぁ」
女「泣ーきーまーせーん!! ボクだって来年こそ彼氏作るんだから!!」
男「そうしてくれたら助かるんだがな。まぁ、来年は彼氏にこのケーキ奢ってもらえよ」
女「言われなくてもそうするよ!……ま、一応お礼は言っとく。ありがと、お兄」
男「お前って本当に素直じゃないなぁ……」クスクス
女「うるさいなぁ、もう!!」
335 :
1/3:2013/01/07(月) 23:18:10.45 0
【ツンデレがお年玉をせびったら】
「お正月です、おにーさん」
近所の中学生、ふみが我が家にやってきた。これは俺の財布が大変にピンチな予感。
「そ、そうだな。あけましておめでとう、ふみ」
「あけましておめでとうです、おにーさん」
ふみはペコリと頭を下げた。礼儀正しいので頭をなでる。
「新年から中学生の頭をなでるとは。今年もおにーさんの性欲は留まることを知らないようです」
「ただなでただけでこの扱いとは。今年もこの娘さんには困らされそうだ」
「まったく、これだからロリコンは危険です。……えへへ」
ちゃんと最後まで毒を吐いてて。せめて分からないように笑って。どうしたらいいか分からなくなるよ。
「こ、こほん。……ところでおにーさん、私は年下です」
「そ、そうだね。小さくて可愛いね」
「小さくないですが、可愛いのは異論ないです」フンス
「…………」
「……おにーさんから言っておいて、可愛くないと言うのですか。社交辞令だったのですね」ションボリ
「いやいやいや! 超可愛いですよ! ただ、今は別の心配事がありましてね?」
「ほう。ちょー可愛いのですか」
「あ、ああ。ちょー可愛いです」
「そんなちょー可愛くて年下の私に、おにーさんはどんな評価を下すのでしょうか」
さあ。来たぞ。
「おにーさん。お年玉、ください」
「……ふみ。古典には古典の良さがあってだな、その良さを確認してもらうために」
「あ、『玉を落としてお年玉ー』とかやったら半裸になって叫びます」
奥の手を潰された。もう何もない。
「どしました? さあ、お年玉ください」
「う、うむ……」
「お年玉、おとしだま。おっとしっだまっ、おっとしっだまっ♪」
ふみは節をつけて歌い出した。それどころか、楽しげな踊りまで繰り出した。ただ、依然として無表情を貫いたままだが。
「い、いや、まあ。その、だな」
336 :
2/3:2013/01/07(月) 23:18:47.76 0
「おっとしっだまー、おっとしっだにゃー。にゃっにゃにゃっにゃにゃー♪」
「もう全部猫です」
「可愛いですか?」
「鼻血が出そうな程度は」ナデナデ
「うにゃうにゃ」
「うぅむ。……分かった、ここまでサービスをされては俺も異論はない。お年玉をやろう!」
「わーい」
「わーいと言う時くらい笑ってくれませんかねェ?」
「これ以上のサービスには追加料金が発生しますが、大丈夫ですか?」
「もはや風俗ですね」
「お、おにーさん、えっちです……」
「なんでそういう時はキチンと恥じらいの表情をするのですか!!!」
これだけで一週間はオカズに困りそうにないですよ。全く。
「お正月だけの特別サービスです。ただ、思い出す度にいちおくえんください」
「嫌です」
「おにーさん、けちです……」
「お年玉だけで我慢しとけ。んーと……ああ、あったあった」
引き出しに入れておいたポチ袋を取り出し、さらに自分の財布も取り出す。……うーむ、あまり芳しくないな。
「有り金全部でも構いませんよ?」
「強盗か」
「かねをだせー」ペシペシ
「こんな可愛い強盗には金を差し出すしかない」
札を数枚入れて、ふみにポチ袋を渡す。
「わ。……ありがとうございます、おにーさん。大切に使いますね?」
「ん、そうしてくれると嬉しい」
「じゃあ、窓からお金を投げ捨てて、愚民どもがそれを必死に拾う様を鑑賞する遊びをするので、おにーさんも一緒に見ますか?」
「大切の意味って知ってる?」
「おにーさんが私に対して思ってることですね?」ニヤリ
337 :
3/3:2013/01/07(月) 23:19:19.70 0
「はい。あ。……い、いやいや、そんなこと思ってませんよ? 厄介な奴としか思ってませんよ?」
「そ、そですか。あ、あはは」
「ははは」
二人して乾いた笑い声をあげる。やたらめったら顔が熱い。ふみも真っ赤なまま、はははと笑ってる。ええい。
「ど、どんなに大切に思おうとも私は手に入らないのに、それでも私を大切にするおにーさんは滑稽ですね。は、ははは」
「そ、そうだな。はっはっは」
「……うぅ。……一度、仕切りなおすのが互いのためだと思うのです」
絞りだすような声で、真っ赤なふみがつぶやく。
「う、うむ。異論はない」
というわけで、二人同時に深呼吸。……ふう、少し落ち着いた。
「……ふぅ。えと、ここからやり直します。大切……つまり、おにーさんが私に対して思ってることですね?」
「えーと……いやいや、何言ってんだこの娘は」
そう言うと、ふみはほっとしたように息を吐いた。
「うん、それでいいのです。まったく、なんで最初に『はい』とか言っちゃいますかね、このおにーさんは」ペシペシ
「や、急に質問が来たので、つい本音が──」
……あ。いかん。
「……わざとですか。一度やり直した上での先の台詞。わざとですね。わざと私の顔の毛細血管を活発にさせているのですね。おにーさんは今年も悪魔のようです」
真っ赤で涙目のふみが、俺をじろーっと睨む。
「もしそうなら、俺の顔が熱を持っている理由がないのだが」
「ただの間抜けでしたか。非常に厄介な間抜けです。えいえい」
チョップされた。完璧に俺が悪いので、粛々と受ける。
「……うー。もういいです。罰です、どっか連れてってください。いっぱいおごってもらいます」
「貴様、お年玉まで強奪しておいてさらに俺の財布にダメージを与えようというのか」
「こんな可愛い女の子とデートできるのだから、喜ぶべきではないですか?」
「む。本当だ。嬉しい」
「そこは、『何言ってんだコイツ』とか言うところじゃないのですか! 今年のおにーさんはなんだか素直で厄介です!」
「すいません冬休みの野郎が俺の頭を朦朧としやがりまして!」
「うー! えいえい!」
またしても真っ赤な顔で俺に何度もチョップするふみだった。
・纏さんと寝正月
纏「……」ウツラウツラ
男「おーい、纏? 意識あるかぁー?」
纏「……ハッ!? いかんいかん、寝かけておった」
男「大丈夫か? 纏がボーッとしてるのなんて珍しいな」
纏「年末年始は祭祀で忙しいからの……おかげでろくに寝とらんわい」
男「神社の娘ってのも楽じゃないねぇ」
纏「主と違って基礎鍛練は出来ておるわ……じゃが、この眠気だけはどうにもならん」
男「よし、じゃあちょっと境内の掃除止め。そこに座れ」
纏「そこに、とは……?」
男「石段のとこでも賽銭箱の前でもどこでもいいから。はよ!」
纏「う、うむ……」ペタリ
男「よーし。それじゃ今から俺が肩貸してやるから、五分だけここで寝ろ!」
纏「はぁ? 何を言うておる。神聖な境内で寝くたれておれるものか」
男「神様もきっと今なら許してくれるって!」
纏「そもそも、こんなに寒い中で寝てなぞおられんわ。そのくらい赤子でも分かるぞ?」
男「だからぁ、俺が隣に座って暖めてやるっての!」
纏「それはそれで不審じゃのう……気味が悪いわ」
男「純粋な厚意から申し出てやってるのに、信じてもらえない……」
纏「日頃の行いが行いじゃからのぅ、主は……まぁ、そこまで言うなら主の肩、借りてやろうかの」
男「そうしなさいそうしなさい。時間はあんまりないぞ」
纏「うむ……では」コテッ
男「……」
纏「……」スゥ、スゥ
男「……あんまり頑張り過ぎるなよ、纏」ナデナデ
大量投下素晴らしい
どれもツンデレが可愛くてGJだぜ
どのツンデレも可愛すぎる!!
てか携帯規制ナガス…orz
避難所のレス代行スレに頼めばいいじゃない
お題
つ・ツンデレに年明けから良い事ねーなーって言ったら
・今年厄年のツンデレ
厄年ってことは熟女ツンデレか……ゴクリ
19歳も厄年な訳だが……
大厄も33歳だし、熟女というにはちょっと若くね?
嫁ツンデレで普通に行けそうだ
>>346 パンツの威力が凄すぎて、おおぅ……としか感想が出なかったぜwwwww
眼帯着用の意味がすぐに理解出来なかった俺は中二病失格です
お題
つ・正月の間休んでいたら体が鈍ってしまい、筋肉痛になってしまったツンデレ
>>346 おお、カラーだ
ボクっ娘かわいいよボクっ娘!
ツンデレ新妻の愛妻弁当は毎日ご飯に桜でんぶでハートマークが描いてあります
新妻ツンデレにTバック穿いてもらいたい
新妻ツンデレが恋愛映画見るときに指を絡ませてくるので弱ってます
お題
つ・お正月太りを気にするツンデレからダイエットに付き合えーって言われたら
お題
つ・お年玉で新しい服を買ったツンデレに「ね、ね、この服どう? 似合うかな?」って聞かれたら
お題
つ・早く家にかえりたがっている男に拗ねたツンデレが、そんなに帰りたいんだったら別にとっとと帰ればいいのにって言ったら
>>355 それで帰ろうとしたら、ツンデレが
「ほ、本当に帰っちゃうの・・・?」
って不安そうな目で見つめてくるんですね
お題
つ・構って欲しいのが見え見えなツンデレ
・ココアが大好きなツンデレにお子様かよって言ったら
お題
つ・男の手料理なんてマズイに決まってると言い続けていたツンデレが、一口口にした途端、あ……美味しい……って言ってしまったら
ツンデレさん!!
三連休ですよ!!
・ツンデレに肉布団だーって言いながら被いかぶさったら
にぃにミスってる!!
365 :
ほんわか名無しさん:2013/01/12(土) 23:59:59.87 0
【名前・レート・勝利数】D
【あいさつ】ガマゲロゲならまけるきがしない
【構成ポケモン】サンダー ガブリアス ポリゴン2 フシギバナ ランターン メタグロス
【対戦ルール】シングルレート
【切断状況】 負け確切断
【名前・レート・勝利数】ぁたし
【あいさつ】よわいトレーナーです
【構成ポケモン】バンギラス グライオン ダゲキ ロトム キノガッサ メタグロス
【対戦ルール】シングルレート
【切断状況】 負け確切断
366 :
ほんわか名無しさん:2013/01/13(日) 00:01:02.78 0
ごめんなさいm(_ _)m wwww
ポケモンで負けそうなったら拗ねて切断するツンデレさんとな!?
>>367 ついさっきまで薄い本読んでたせいで、ツンデレが切断した相手達にハメられ
「おい切断厨、悔しかったら切断してみろよwwwww」
とか言ってレイプされる図が浮かんでしまった。申し訳ない。
それ竿を切断されるパターンじゃ
ツンデレに尻コキされたい
「ズルいわよそんなの。映画選ぶのと席順は関係ないのに。大体、そういうのは平等に
タッくん真ん中にするべきじゃないの? なのに香菜美一人でタッくん独占しようなん
てさ」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。私は別にタカシの隣に座りたくてそんな事言ってるん
じゃないわよ。ただその……彩花が何で苦手なホラーなんて見たがるのか、意図が見え
見えだから言ってるだけで、何だったらタカシは一人にして私たちだけで隣同士でもい
いのよ」
タカシが傍にいるのにとんでもない事を口走る彩花の言葉を、私は急いで否定した。
確かにタカシの隣に座って見たいという気持ちはあったけど、それよりも彩花の野望を
妨害する方が今は最優先だったので、仮にそうなったとしても、それはそれで仕方ない。
とはいえ、彩花だってそう簡単には引っ込んでくれなかった。
「そんなの、タッくん一人ぼっちなんて可哀想じゃない。せっかく三人で映画見に来た
のに、それじゃ意味なくなっちゃう」
「別に、可哀想でも何でもないし。だいたい、どうせ映画見てる間は静かにしてなくちゃ
いけないんだし、別に一人で見ようが三人だろうが構わなくない? 一人で見に行った
時の寂しさって、見てる最中よりも終わった後、感想言い合う相手がいない事だと思うし」
「そんな事無いわよ。見てる間だって一人ぼっちは寂しいもの。じゃあ、香菜美は一人
ぼっちでもいいって言うの?」
「私は別に構わないけど。その代わり、だったらホラーは禁止ね」
ホラー以外でも彩花とタカシを二人きりで並ばせるのは気に入らなかったが、多分タ
カシを挟んで反対側に座ったとしても大して状況は変わらないだろう。だとしたら、彩
花のホラー映画を見てキャーキャー怖がりながらタカシにしがみ付こうという野望を妨
害した方がいい。その証拠に、彩花は恨みがましそうな目で睨み付けながらも、すぐに
反論する言葉が出て来ず、唸っていた。と、そこにタカシが割って入って来た。
「あのさ。二人で何見るか決められないんだったら、俺が決めてもいいか?」
しかし、私はつい反射的にタカシを睨み付けて不満も露に拒絶してしまった。
「は? 何バカな事言ってんのよ。私達におごり……じゃないけど、映画チケット提供
してもらったクセに、見たい映画まで自分で決めようなんて何様のつもりよ」
「ちょっと、香菜美」
横から言い過ぎだと思ったのか、たしなめるように彩花が袖を引っ張った。それに私
も、自分が考えなしにキツイ事を言ったのにハッと気付かされた。しかし、意地っ張り
な性格が災いして、謝るなんて事は出来ず、そのままタカシを睨み続けてしまう。しか
しタカシも、さすがにちょっとムッとした顔をしたものの、私の態度には慣れているの
で、冷静に言い返してきた。
「いや、別に決められるならいいけどさ。このままじゃまた、二人で意地張り合ったま
ま、いつまでも時間だけが経ってくじゃん。だったら、いっそ俺が決めた方が公平かなっ
て思っただけで、別にシャシャリ出るつもりで言った訳じゃないって」
それにはさすがに、私も言い返す言葉がなかった。私は一歩だって彩花に譲るつもり
はなかったし、彩花だってないだろう。しかし、だからといって、ここで納得してタカ
シに譲るのも何か癪だった。
「だけど、それも何か納得行かないわよ。何で私たちのチケットでタカシの見たい映画
を見なきゃなんないのかって思うと、それも道理に合わない気がするんだけど」
それも一理あると思ったのか、タカシは即座に答えを返すことが出来なかった。しか
し、そこで素早く彩花が折衷案を出して来る。
「だったらさ。私と香菜美の提案した映画のどっちを見るかだけをタッくんに決めても
らおうよ。それだったら、香菜美の言う道理にも外れてないし、決めるのも早いと思う
んだけど」
「あ、そうか。そうすりゃ公平だよな。俺にも一応は選択権が与えられる訳だし」
納得したようにタカシも頷く。しかし、私はその提案に気軽に乗る気にはならなかっ
た。何か落とし穴があるんじゃないかと警戒し、とりあえず出来る限りの反論を試みてみる。
「ちょっと待ってよ。それじゃあ選ばれなかった方は、何にも選択権無しって事? そ
れもちょっとひど過ぎない?」
しかし、それにまず彩花が人差し指を突き立て、私の顔を差して厳しい口調で言い返した。
「ダメよ、香菜美。最初から自分が選ばれないって決め込むのは。それは負け犬根性だわ」
「だ、誰もそんな事最初から思ってる訳じゃないけど……」
彩花の勢いに、私はついつい押されてタジタジとなってしまう。そこにタカシも同意
して頷いた。
「まあ、リスクは平等だよな。むしろ、俺の場合は二択のどっちも興味ない映画だった
としたら、よりマシな方でしか選べない訳だから、下手したら最初から負け決定になる
可能性だってあるわけだし」
「アンタはそもそも選択する権利なんてないっての」
即座に突っ込みを入れたが、そこに彩花がすかさず自分の提案を更に押して来る。
「でも、これならあくまで私と香菜美の見たい映画のどっちかを選ぶだけなんだから、
タッくんにそれ以上の選択権はないんだし、なら香菜美だって文句ないでしょ? それ
に、これ以上私達で決めようって言ったって、絶対平行線になるんだから」
実は私はそれでもいいと思っていた。実は、彩花の見たがっているホラー映画は上映
時間まで残り15分しかなかったからだ。このままグダグダ決めかねていても、それだ
けは阻止出来る。とはいえ、逆に彩花がそれに気付いていた場合、無理矢理タカシを引
き摺って見に行ってしまう強引な手に出る可能性も否定出来なかった。普段なら有り得
ないことも、今日の彩花なら何でもやりそうである。
「……分かったわよ。じゃあ、タカシに決めてもらいましょ。文句はあるけど、仕方な
く妥協してあげる」
鼻息も荒く、渋々といった体で私は同意した。それから彩花に向けて確認する。
「彩花が見たいのは、あのホラー映画でいいのよね?」
彩花は素直に、コクリと頷く。
「うん。香菜美は何が一番見たいの? 早く決めないと、時間制限で私の勝ちにしちゃ
うからね。あと1分で決めて」
「1分!? 短すぎじゃないそれって」
勝手に決められた時間制限に文句を付けたが、彩花は不満そうに首を振って退ける。
「だって、今までどれだけ揉めてたと思ってるのよ。それを考えてみれば、ホントなら
もう見たい映画なんて決まってるはずじゃない。それに、早く決めないと間に合わないし」
やっぱり、彩花も上映時間は気にしていたようだった。
「分かったわよ。ちょっとだけ待ってて」
仕方なく頷くと、私は上映スケジュールの上に並んで掲示されている宣伝広告を見比
べた。ここは何としても、タカシには私の選んだ映画を選択してもらいたい。というこ
とは、タカシが見たそうな映画を選べば良かった。
「ほらほら。あと30秒よ」
一方の彩花は、私に焦って適当な映画を選ばせようと、時間を告げて急かそうとする。
しかし、それには耳を貸さず、私は冷静に取り捨て選択をしていた。恋愛物は飽きるか
らダメ。ホラー系は彩花が選んでるから論外で、真面目そうな歴史物も止めておいた方
がいい。となると、やっぱりあれしかないと決めた時だった。
「はい、時間よ。香菜美の選んだ映画はどれ?」
彩花らしく、几帳面に正確に1分経ってから、彼女は選択時間の終了を告げた。私は
小さく頷く。
「いいわよ。もう決めたから」
そして、張り出されていた宣伝用ポスターを指す。それは、さっき適当に選んだハリ
ウッドのアメリカンヒーロー物だった。
「私はやっぱり、これがいい。みんなで見るんだもん。突っ込みどころがいっぱいあっ
て、迫力と勢いで押し切るような映画の方が楽しいじゃない。それに、3D映画って何
気に見たことなかったし」
私の意見を、今度は彩花は黙って聞いていた。そして、言い終えたと判断すると、ク
ルリとタカシに向き直って笑顔を見せる。
「だって。タッくん」
タカシは、彩花を見て、それから私を見た。彩花とは対照的に、ついつい私は真剣な
表情でタカシを見つめてしまう。
「あ、あんまり時間掛けないでよ? 焦らされるの、好きじゃないんだから」
「分かってるって」
私に向かって頷くも、タカシはうつむき加減にあごに手を当て、眉根をひそめて考え
込んだ。しかし、それも長くは無く、小さくため息をつくと、私ではなく彩花の方に体
を向けた。
「彩ちゃん」
一瞬、小首を傾げる様な仕草をする彩花に、タカシは両手を合わせて拝むようにお辞
儀をして言った。
「ゴメン」
続く
ちょっと期間が空いてしまって申し訳ない
うわあぁぁぁぁぁGJうぅぅぅぅぅ!!
378 :
ほんわか名無しさん:2013/01/14(月) 01:44:33.93 0
つ・ツンデレのほっぺを引っ張ってみたら
つ・ツンデレのほっぺはどれぐらい引っ張ったら怒られるかの勝負をすることになりました
379 :
ほんわか名無しさん:2013/01/14(月) 05:14:45.09 0
つ・勝負に負けて一日ミニスカメイドでいることになったツンデレ(or 男)
>>379 (男)ってwww
お題
つ・すごい雪でツンデレが男の家に泊まっていくことになったら
382 :
>>380に捧ぐ 1/2:2013/01/14(月) 18:49:43.16 0
ち「たかしぃ、もうこのゲーム飽きた。趣味がマニアック過ぎなんだよぉ」
た「うるせぇよちなみ。文句言うなら来んな」
ち「だってぇ、一人でいてもつまんないんだもん」
た「彼氏いないとこうなるんですねわかりまs−−」
ち「なーんか言いましたか?たかし君?」
た「すいませんもう言いません早くその拳を放して下さい」
ち「フン、よろしい」
た「そういやちなみ、もうこんな時間だぞ?帰んなくていいのか?」
ち「あぁ、そうだね……って、うわー……」
た「なんだ、どうした?」
ち「雪降ってる……傘持ってないよどうしよう」
た「まぁ、朝のニュースで言ってたしな。あ、電車止まってるって。ちなみ帰れねぇじゃん」
ち「ウソでしょ!?」
た「天気予報くらい見ろよな」
ち「うるさい!アンタみたいにだらしない独身男にだけは言われたくない!」
た「いや、天気予報と独身は関係ないだろ。……よし、今夜は泊まれ」
ち「……え?」
た「いやだから、泊まれって」
ち「そ、そうね。今夜はしょうがないから泊まってあげましょう」
た「なんでそんな偉そうに」
ち「フン、当たり前でしょ?客人なんだから」
た「あーでも、寝るトコがねぇや。どうしよ」
383 :
2/2:2013/01/14(月) 19:08:21.68 0
ち「ほ、ホラ。アンタのベッドで、ね、寝れば……いいじゃない」
た「ちなみはそうだけど、俺はどうしようかなって」
ち「だ、だから……ベッドで寝れば……」
た「うん、それさっきも言ったね。俺の寝る所は−−」
ち「あぁーもうっ!たかしのバカっ!鈍感!」
た「えぇー?なんで俺キレられてんの?」
ち「だーかーらーっ!たかしのベッドで一緒に寝れば良いじゃんって!」
た「あぁ、そっか。そういやそうだな」
ち「ち、違っ!なにそのいやらしい顔!ヤダ!もう帰る!」
た「わるかったよ、そんな怒るなって」
ち「フン、もういいっ!」
た「あーあ、せっかく泊まってくれたお礼にプリン買ってきてやろうと思ったのになー食べたくないのかなー」
ち「っ……!」
た「しかたなく泊まってくれた誰かさんが大好きなプリンを買ってやろうと思ったんだけどなーいらないかーそうかー」
ち「……い、いらないなんて……言ってない」ボソボソ
た「よし、そうか。なら、ネコのマネをしながら、許して下さいにゃん、と言え」
ち「は、はぁ!?な、なんでアタシがそんなこと−−」
た「プリン」
ち「……くうぅっ!……ゆ、許して……下さい……に、ニャン」
385 :
ほんわか名無しさん:2013/01/14(月) 23:04:25.86 0
あと、
>>383 強引に甘えるちなみんかわいいGJ
撮影に夢中になるあまり雪に足をとられて転びそうになって
山田に支えられて顔真っ赤にしてありがと、ってつぶやく友ちゃんかわいい
撮影が終わった後、山田と一緒にこたつでぬくぬくして
ついうとうとして山田にほっぺたたかれて起こされる友ちゃんかわいい
これなら寝ないよね、って山田に後ろから抱きつかれて
どきどきしてぴくりとも動けなくなった友ちゃんかわいい
ずっとその体勢で編集作業してたらさすがに眠くなってきて
編集終わった途端に眠っちゃう友ちゃんかわいい
387 :
ほんわか名無しさん:2013/01/15(火) 03:10:10.44 0
そして起きたらベッドの中で、山田が隣で寝てて思わず山田にぽかぽかぱんちしちゃう友ちゃんかわいい
ぽかぽかちんちんに見えて何のこっちゃと思ってしまった
ちょっと吊ってくる
今日俺、誕生日なんだ・・・。
誰かツンデレさん、祝ってくんないかなぁ?(チラッ
>>390 今日は1月15日、いい子の日だ
そんな日に産まれたお前にはツンデレに可愛がられる権利をやろう
・ちなみんに可愛がられる(小動物的な意味で)
・かなみんに可愛がられる(血を分けた姉弟的な意味で)
・かつみんに可愛がられる(肉体的呵責的な意味で)
・みこちんに可愛がられる(男女の性的な意味で)
・お嬢に可愛がられる(金銭的な意味で)
・纏さんに可愛がられる(草木を愛でる的な意味で)
・いいんちょに可愛がられる(先輩後輩的な意味で)
・関西さんに可愛がられる(夫婦漫才的な意味で)
・中華さんに可愛がられる(道教的な意味で)
・無表情さんに可愛がられる(普段見せない優しさ的な意味で)
どれがいい?
ボクは友ちゃんでお願いしますっ
393 :
ほんわか名無しさん:2013/01/15(火) 22:17:50.27 0
誕生日じゃないけど、いいんちょ希望
395 :
池田大作:2013/01/15(火) 22:45:15.77 O
創価諸君よ!
田浦本部横須賀桜山支部の偉大なる男子部
高橋裕之氏が1月31日の宝くじ
及びグリーンジャンボ宝くじで1等・前後賞が当たるように
また女子部と結婚成就と障害者年金1級受給と健康とご長寿と貯金残高20億円と刑事権力から護り抜く
祈りを毎日30分しっかりと高橋裕之氏に題目を送って行こうではありませんか!横須賀総県創価学会員は喜んで祈るに祈っていこうではありませんか!
また女子部は何が起きても疑うことなく高橋裕之氏について行きなさい
いいね!
創価学会名誉会長
池田大作
>>391 ぜ、全部でっ!!
いいじゃん!誕生日権限で夢見たってさぁ!(涙目)
全部って俺はどうすればいいんだよwwww
とりあえず全部は無理だから一つに絞りなさい
できれば誕生日内に投下を間に合わせたいから
誰もいなくなったから2レス投下すんで
400 :
1/2:2013/01/15(火) 23:34:50.67 O
>>379 ・勝負に負けて一日ミニスカメイドでいることになったツンデレ
兄「うん……これはなかなか」
妹「……ねぇ、タカ兄」
兄「なんだ、かなみよ」
妹「本当にその格好で人前に出るの?」
兄「当たり前だ。兄ちゃんは有言実行の男だぞ!」
妹「けどさぁ……男のミニスカメイド服って誰が得するの?」
兄「それは知らん。ガチムチメイド喫茶が部の総意だからな。部長の俺がやらない訳にはいかないだろ(※)」
(※)大学ラグビー部主将、身長180cm体重102kgのガチマッソォだよ!
妹「にしても、学祭でそれやる? よく先生たちが許可したわね」
兄「うちのガッコはそういうとこやけに緩いからな。まぁ俺はこれ気に入ってるぞ」
妹「気に入らないでよ、身内として恥ずかしいから……」
兄「何を恥ずかしがることがある。恥ずかしいのはそれを自分が経験していないからだ」
兄「そうだ、どうせならかなみもこれ着てみればいい。きっと似合うぞ」
妹「はぁ? 何言ってるのよ、そんなの断固拒否に決まってるじゃん!」
兄「実はもうワンサイズ小さいメイド服が用意してあるんだ。俺には入らなかったがお前ならあるいは」
妹「人の話を少しは聞いて! サイズ云々じゃなくて着ないって言ってるの!」
兄「じゃージャンケンで負けたらかなみも着るのな。ジャーンケーン……」
妹「ちょ、ちょっと待ってよ……!」
兄「ポン!」
――――――
401 :
2/2:2013/01/15(火) 23:37:06.53 O
――――――
妹……」ブスーッ
兄「おぉ、やっぱりこの手の服は女の子が似合うな!」
妹「笑い事じゃない! なんで私がこんな恥ずかしい服を……」
兄「ジャンケンで負けたお前が悪い。諦めろ」
妹「ほとんどタカ兄のせいじゃない!!」ポカポカ
兄「こらこら、あんまり暴れるとパンツがまろび出るぞ。ただでさえスカート丈短いんだから」
妹「きゃあぁぁ!! 見ないでよ変態!!」
兄「俺のどこが変態だと言うのか!!」ビシィッ
妹「そういう台詞は自分の格好見てから言ってよね!」
兄「そうだった、今の俺はご主人様の帰りを待つ殊勝なメイドさんだった」
妹「何その詳細設定……絶対必要ないでしょ」
兄「俺は何事にも入れ込むタイプだからな! はぁっはっはっ!」
妹(……こういう性格じゃなかったら、すっごくカッコいい兄貴なんだけどなぁ)ハァ
兄「どうした、ため息なんかついて。何か悩み事か?」
妹「……自分の胸にでも聞いてみたら?」
403 :
ほんわか名無しさん:2013/01/16(水) 02:37:55.81 0
全くだ
>>401 だけど、お兄ちゃんがこんな性格だって一番よく知ってるのも私なんだってニヨニヨしちゃうとこまで妄想したwww
>>402 うおお!!
これは可愛い
編集作業無くても山田の家に行きたいけど、口実無くて言い出せない友ちゃんかわいい
頑張って勇気出して
「用事ないけど…山田の家…行きたい…」
って普段の友ちゃんからは想像つかないほどしどろもどろで顔真っ赤にしながらお願いする友ちゃんかわいい
>>402 飽きが来ないのは、まさに王道だからだな
うす塩味みたいなものかしら
そしてその絵可愛すぎる
抱き心地よさそう
「え……?」
ポカンとする彩花から視線を私へと移し、タカシは頷いた。
「俺は、香菜美の選んだ映画の方にするわ」
「えーっ!!」
彩花が抗議の悲鳴を上げると、タカシはもう一度、今度はもう少し軽めな感じで謝罪
する。
「いや、ゴメン。でも、俺さ。アメリカンヒーロー物は結構好きでさ。ちょっと見てみ
たいかなって思ってたし、このシリーズじゃないけど、DVDとかで借りて見たことも
あったから」
よしよし。予想通りだ。絶対タカシならこっちの方が気に入るだろうという私の予感
が見事に的中して、つい嬉しくて私は手を差し上げる。
「タカシ」
呼ばれたタカシは、私のポーズを見て、何をしたいのかすぐに理解した。私の手と同
じ位置でタカシも手を上げ、私たちはパチンと手を合わせる。
「イェイ!!」
「むーっ……二人して仲良くハイタッチなんかして。香菜美、ズルい。わざとタッくん
が好きそうな映画選んだでしょ?」
今更になって彩花が文句を言うが、私はベーと舌を出して顔をしかめてみせる。
「だって、彩花から言い出したことじゃない。別にタカシの為に選んだわけじゃないけ
どさ。勝つ為には手段は選んでられないのよ」
フフン、とちょっと得意気になる私を、彩花は不満そうに睨み付ける。
「けど、何か二人で協力して選んだみたいに見えたわよ。仲良さそうにハイタッチとか
してたし」
「そ、それはつい勝った喜びで勢いで…… だって、私の思い通りにタカシが選んでく
れたからつい……」
彩花の指摘に、思わずしどろもどろな答えになってしまった。実は何だかタカシと心
が通じ合えたというか、私の思ってる通りにタカシが応えてくれた事が嬉しかったのだ。
そして、どうやら彩花が一番不満に思っているところもそこらしい。
「もういいわよ。約束だからホラーは諦める。それに、タッくんが選んだ映画だからしょ
うがないしね。タッくんが楽しめれば、私はそれでいいし」
「いや。本当にゴメン、彩ちゃん。お詫びにドリンクご馳走するからさ。何がいい?」
何がしかの罪悪感があるのか、タカシが頭を下げて、彩花を宥めようと物で釣ってみ
る。しかし、それに彩花は不満顔のまま、首を振って拒絶する。
「いいわよ、別に。タッくんが悪いんじゃないもの。謝る必要もないし。それに、映画
館でドリンク一人で飲むと途中でトイレ行きたくなっちゃうから、タッくんのを少し分
けて貰えればそれでいいわよ」
「それはダメ」
この期に及んでまだ負けじと間接キスしようとする彩花を、私は引き止めた。
「別にタカシなんかと分け合う必要ないじゃない。それに、ジュースだったら私が買う
から、それを二人で分ければいいでしょ?」
「じゃあ、香菜美もタッくんと半分こすればいいじゃない。そうすれば、タッくんは私
と香菜美のとを半分ずつでちょうど一杯分になるし、私たちもちょうどいいでしょ?」
しかし、彩花はこうと決めたことにはとてつもなく頑固で、容易に妥協に応じること
はないのだった。ましてや、事がタカシの事となると、余計に意地になるのだが、私だっ
て引きたくはない。
「良くない。私はタカシなんかと半分こする気は全く無いもの。それに、タカシが彩花
に謝ることも何も無いのに、ご馳走するってのも何かおかしいし。それにさ」
一旦、言葉を区切ると彩花の腕をつかんで引き寄せ、彩花にだけ聞き取れるように小
声で言った。
「いい? 私と半分こするってことはさ。彩花が真ん中に座らないとダメなのよ? こ
れがどういう意味なのか分かるわよね?」
彩花はほんの一瞬だけ考え、ハッとした顔をすると、ムッと不満気な顔をして首を振った。
「そ、それこそダメよ。そうしたら、香菜美がタッくんの隣に座れなくなっちゃうじゃ
ない」
私はコクリと頷き、同じように首を振った。
「私はいいの。別にタカシの隣じゃなくたって。んーと、まあ、やっぱりちょっとやり
方としてはズルかったかなって。だから、映画の間だけはいいよ。それにタカシだって、
ずっと両側から引っ張り合いされてたら疲れちゃうだろうしね」
無理矢理主張するのではなく、優しく言い聞かせるように彩花を説得する。彩花は、
まだ戸惑うように私を見る。
「でも、本当にいいの? その……映画の間中、ずっと私がタッくんを独り占めするみ
たいになっちゃうわよ?」
彩花にもう一度念を押され、私は半分本気で不満気な顔を浮かべつつも頷いた。
「いいわよ、別に。彩花がさかりのついたメス猫のようにがっついて間接キス求めるよ
りは。いくら好きな人相手だからって、あれは傍目に見てるとみっともないもの」
「だ、誰がさかりのついたメス猫よっ!! 失礼なこと言わないで。私、そんなにがっ
ついて求めたりしてないもん!!」
つい、嫌味を言ってしまうと彩花が声を上げて反論してきた。私は唇に人差し指を当
て、シーッというポーズを取って彩花を抑える。
「声、大きいわよ。タカシに聞かれたら、それこそみっともないんじゃない?」
彩花はハッと口を押さえ、ちょっと恥ずかしそうに頬を赤らめつつ、私を睨み付けた。
「今のは香菜美がヒドい事言うから悪いんじゃない。で、タッ……タッくんには聞こえ
てないわよ……ね?」
チラリと肩越しに彩花はタカシを見やる。私からだと正面にいるタカシの様子を見つ
つ、私は頷いた。
「大丈夫。少なくとも、聞こえていた素振りはないわ」
コクリと頷くと、彩花はホッと安堵の吐息をついた。彩花が落ち着いたのを見て、私
は話を元に戻す。
「とにかく、たかが二、三時間でしょ? それくらいだったら、私は別に彩花に独り占
めさせようが平気だし。ただ、彩花もキャーキャー言ってタカシにしがみ付いたりしな
いでよね。みっともないから」
一言釘を刺しておくと、彩花はまたムッとした顔で私を睨み付けた。
「私だって、映画館で騒がないくらいの良識はあるもん。バカにしないでよね」
拗ねる彩花に、私は笑顔で頷く。
「それじゃあ決まりね。ドリンクは私がご馳走するから、席は彩花が真ん中って事で」
「ま、まあ香菜美がいいって言うんなら…… 私に損はないし、いいわよ」
話をまとめると、彩花も了承して頷いた。そして、パッと身を翻すと、タカシの方に
駆け寄る。
「タッくん。お待たせ」
「やれやれ。やっと話ついたのかよ。お前らってホント、話長いから待ってる方とすれ
ば疲れるんだよな」
それまで少し離れた位置で携帯を弄りながら待っていたタカシが、携帯をしまいつつ
文句を言う。
「うるさいわね。別にまだ、次の上映まで30分近くあるんだから、どこで待ってよう
が変わらないでしょ? 細かいことでネチネチ文句言わないでよ」
「へーへー」
言い返されてタカシは、もう予想通りとでも言わんばかりに、呆れた調子で肩をすく
める。そこに彩花が余計なフォローを入れて来た。
「ゴメンね、タッくん。待たせちゃって。ホントは香菜美も申し訳ないとは思っている
んだけど、でも素直じゃないから注意されたり文句言われたりすると言い返さずにはい
られないの。分かって」
「こら、彩花。勝手に人の心を推し量って変な事言うな。この程度で疲れるとか言う方
が間違ってるのよ。別にこっちが申し訳なく思う必要なんてどこにも無いんだから。む
しろ彩花がタカシに甘過ぎなの。男なんて甘やかすとつけ上がるだけなんだから、こっ
ちが正しいって顔して堂々としてりゃいいの。分かった?」
「分かんないもん。タッくん。飲み物買いに行こ? 香菜美が何でも好きなものごちそ
うしてくれるって」
タカシの腕に擦り寄って引っ張る彩花に、私は慌てて抗議した。
「ちょっ……待ちなさいよ!! 誰もタカシの分までお金出すとか言ってないし。あと、
アンタまで買いに行く必要ないでしょ? 私が買って来るんだから、おとなしく待って
なさいよ」
しかし彩花は、可愛らしく舌を出して拒否して来た。
「やーだもん。ほら、タッくん。早く行こうってば」
「わ、分かったから引っ張るなって。大丈夫だって香菜美。俺はちゃんと自分の分は自
分で買うから。ほれ、お前も行くぞ」
タカシに促されて渋い顔で頷きつつ、タカシに引っ付く彩花を離す。
「いい加減にタカシから離れなさいってば。でないと、私たちのドリンク、コーラにす
るわよ。それでもいいの?」
炭酸の苦手な彩花にそう脅してみせると、彩花は不満顔で私に文句を言った。
「どーして香菜美はそう私に意地悪ばっかしようとするかな? いーよ、別に。それな
らそれでタッくんのジュース貰うし」
「ふーん。でも、タカシこそコーラ買うんじゃないの? アンタ、好きでしょ確か」
話を振られて私の方を向いたタカシは、頷いて答える。
「ああ。ま、映画見るっつったら、コーラとポップコーンだよな。まあ、お前らと行く
時は、見終わった後ミスドで反省会だから食い物は止めるけどさ。彩ちゃんと半分に分
けるんなら、それも我慢しようと思ったけど」
「ほらほら。タッくん、優しい」
得意気に言って甘えようとする彩花を、私は引っ張って戻した。
「だから、アンタは私と一緒だっての。ほら、ふざけてないで、とっとと買って劇場の
中入るわよ」
彩花から手を離して、売店のカウンターに行こうとすると、彩花がツツツッと寄り添っ
て来て、面白がるように囁き掛けて来た。
「香菜美ってば、ヤキモチ妬いてるんでしょ? 全く、遠慮しないで香菜美もタッくん
に甘えればいいのに」
「やかましいっ!!」
小声で怒鳴りつけて睨むと、彩花はひゃん、と小さく叫んで猫のようなポーズで一歩
下がった。それから、クスリと笑うと、懲りずにもう一度傍に寄ってきて、囁く。
「怒った。でも、ゴメンね。今日ばっかりは、香菜美の気持ちを慮ってはいられないの。
だって、私にとっても勝負だからね」
「フン。だからって、見え透いた甘えっぷりでアピールしようものなら、こっちだって
黙ってないんだからね」
互いに宣戦布告しあってから、真面目な顔つきで見つめ合う。それから、どちらから
ともなく表情を和らげ、やがて彩花はクスッと笑い、私は小さく肩をすくめた。そして、
二人して肩を並べて売店のカウンターの前に立つと、あーだこーだとドリンクを選び始
めたのだった。
映画を見ている間、私は気が気でなかった。常に隣の彩花に注意を配り、タカシに抱
きつきそうなド迫力の3D映像とかヒロインとのラブシーンがある度に横を引っ張り、
ほらほら、ここ凄いよ、とかこんな展開ないわよねー、などと耳元でそっと感想を言っ
たりしていたので、内容なんて実際は半分くらいしか分かってなかった。途中から引っ
張るたびに彩花がうっとおしがる素振りを見せていたが気にしなかった。だって、その
ためにタカシの隣を独占させる権利を譲ったのだから。
続く
お題
つ・ツンデレに今幸せ?って聞いたら
自分なんて好かれてるはずがないと思いこんでる友ちゃんを抱きしめて、
耳元で大好きって何度も囁いてあげたい
ちなみんが667.6スレの最後らへんの流れに怒っているようです
とりあえずちなみんのちっぱいは人類の宝だと言って抱きしめておこう
でも怒ったちなみんもかわいいよね
本気で怒ってるけど怒りの表明がほっぺぷくーとかだったりするからまともに男に取り合ってもらえず、
「はいはいちなみは可愛いね」とか言ってなでなでされちゃうちなみんかわいい
ついポロッと言ってしまった心にもない一言で男を本気で怒らせてしまって、
でも素直に謝るタイミングを逃したばかりか勢いで上塗りしてしまい、
ガチで焦って涙目であわあわしだす尊大さんかわいい
お題
つ・共働きのツンデレと男
425 :
ほんわか名無しさん:2013/01/21(月) 08:44:20.68 0
かつみんは初心
赤ちゃんは満月の夜にベッドの中でキスするとコウノトリさんが運んできてくれるって信じてる
かつみんは家庭的
裁縫から料理から掃除までなんでもこなすし子供と触れあうのが大好き
ショタ山田ぺろぺろ
>>425 何故かすごく詩的な雰囲気を感じてしまった
ツンデレには飽きたらず山田まで…
>>425に触発されて続きを書いてみたでござる
かつみんは感激屋
嬉しいことがあると涙目になって、ちょっとしたことにもすぐ感動してる
かつみんはおこりんぼ
一緒にいられる時間が少ないと拗ねちゃうのに、自分から一緒にいようとは絶対に言わない
かつみんは情報通
桜が咲いたとか海開きしたとか、季節の折々の情報は誰よりも早く入手する
かつみんは買い物上手
いつも人の好きなものばかりを念頭に置いて、自分の欲しいものは我慢しちゃう
かつみんは甘え下手
どうやって甘えたらいいのか分からなくて、女の子座りしながらこっちを睨んでる
そんなかつみんが呼んでいるので、ちょっくらベッドまで行ってきます
フヒヒwwww
尿道結石で緊急入院しちゃったよ。いてーよ。石が出るまで地獄の苦しみだよ。助けてよツンデレさーん!
お題
・男が緊急入院したと聞いて焦るツンデレ
・命には別状ないと聞いて安心するも、ついつい憎まれ口を叩いてしまうツンデレさん
・ナースなツンデレ
・(中略)そ、そんなに辛いならアタシが・・・
・(中略)ニャンニャン
・(中略)ナースor女医さんプレイ!
・(中略)めでたく妊娠。今度はツンデレさんが入院です
「嵌められたー!」と騒ぐツンデレさん。「ハメたのは俺ですフヒヒ」とのたまう男
>>430 最後www
ともかく手術頑張れ (`・ω・´)
お題
・意外に余裕そうなので照れ隠しにいじわるしたツンデレ
・ただの空元気だったのでがっつりへこむ男
・アワアワするツンデレ
なんかちなみんらしき女の子がはわわ口でぼろぼろ泣いてる夢を見たんだが
これ何フラグ?
434 :
ほんわか名無しさん:2013/01/23(水) 03:09:21.09 0
これはお尻にタッチせざるをえない
>>433 こんな姿が見れるなら、ツンデレにボコボコにされても本望です
438 :
1/5:2013/01/23(水) 20:14:35.66 0
・受験を前に無理をし過ぎているツンデレ その3
別府君は無反応だ。だけど、無反応な事が、余計にそれを肯定している事を裏付けてし
まう。ボクは、体が芯からカアッと火照るのを感じつつ、立ち上がって必死に打ち消そう
とした。
『じょ、冗談じゃないよ。その……お世辞にも程があるでしょ? いくらその、ボクを宥
めようと思ったからって、可愛いなんてそんな、心にも無い事言わないでよ。可愛いって
言うのは、葉山さんとか睦ちゃんとか、ああいう女の子で、その……ボクみたいなのは……』
「信じないなら別にそれでもいいし、世間一般の評価だって俺は知らないけどな」
ボクの言葉を遮って別府君がボソリと呟く。言うべき言葉を見失い、ボクが口を閉ざす
と、別府君はチラリと一瞬だけボクの顔に視線を走らせ、すぐに逸らして一言付け足した。
「その……あくまで、俺の主観でしかないから。だから、まあ何て言うか……俺の感覚が
おかしいって言われればそれまでだけどな」
『うぅ……』
ボクだって、他の人の評価なんてどうだっていい。いや、良くは無いけど、誰からも可
愛くないと思われても別府君一人から可愛いと言われる方が、逆よりは全然良かった。
『そ、そんな事言われたって…… 何て反応すれば良いか分かんないし……』
椅子に座り直すと、ボクは別府君とまともに相対出来ず、体ごと横に向けた。もう熱す
ぎて頭がクラクラするし、それだけじゃなくてお腹の下辺りまで何か変な気分になってい
る。ギュッと足を閉じて、居心地悪い気分でモジモジと動かしつつ、ボクはこの空気を何
とかしないと耐えられないと思った。
「なら、スルーすればいいだろ? 反応出来ないなら、無理に反応する必要もないし」
まるで、他人事のように別府君が返して来た。いかにも彼らしい答えだとは思うけれど、
そもそもボクをこんな気持ちにさせたのは別府君の一言が原因なのに、いかにも素知らぬ
様子で言われると、急に何だか酷くムカッとする気分にさせられた。
『あっそ。じゃあもういい。さっさとやるだけの事やって帰ろ。正直、君とおしゃべりし
てるなんて無駄な時間でしかないし』
439 :
2/5:2013/01/23(水) 20:16:06.65 0
憤懣やるかたない気持ちで、荒々しくバインダーと問題集を開き、それから別府君に視
線を向けると、机の上に勉強道具一式は出ているものの、全く広げようともせずに、ジッ
とこっちを真面目な顔で見ているだけだった。
『ちょっと。何やってるの? ここには冬休みに出し合った課題の確認と分からなかった
箇所を教えあう為に来たんでしょ? やる気ないなら、ボクは帰るよ?』
見つめられている事にドキドキしたものの、その気持ちを押しのけるとボクは別府君を
睨み付け、厳しい口調で問い質した。しかし、彼は首を横に振って勉強道具を片付け始める。
「いや。今日は止めだ」
『何で?』
あっさりと勉強会の中止を告げられ、ボクは納得行かない気持ちで理由を聞く。しかし、
それだけでは言い足りなかったので、別府君が答える前に思いつく限り不満をぶつける。
『大体、中止にするなら先にメールででも何ででもいいから連絡してくれればいいのに。
何だって今になってそんな事言うわけ? ボクだって、友香にお茶誘われてたのに、君と
の約束が先だったから優先してこっち来たのに。これで勉強しないんだったら時間の無駄
じゃない。納得行く理由が聞けないんだったら許さないからね』
その間彼は、まるでボクの言葉など聞こえてもいないように片付けを続けていたが、や
がて全部しまい終えると、ボクを指で差して答えた。
「……だから、その顔だよ」
『は?』
彼の言葉が飲み込めず、ボクは一言、素っ頓狂な声で問い返す。相変わらず言葉足らず
で要領を得ない彼の答えに、ボクはバン、と勢いよく問題集を畳んでからガタリと椅子を
鳴らして立ち上がった。
『ちょっと待ってよ。勉強する事とボクの顔に何の関係があるっていうの? 意味の分か
らない事言わないでよね。ちゃんと説明しないと、本当に怒るよ』
いきり立つボクに、別府君は無言で顔を逸らす。どうせまためんどくさい奴だとか呆れ
てるんだろうと思うと余計に腹が立ってきた。しかし、ボクが次の不満をぶつけるよりは
早く、別府君がもう一度ボクの方を向いて、真面目な顔で答えて来た。
440 :
3/5:2013/01/23(水) 20:16:56.95 0
「だから、その顔だよ。さっき酷いって言ったろ? 生気もないし、疲れ切ってるって。
始業式の時から何かおかしいとは思ってたけど、他の奴がいるところで女子の顔をジロジ
ロ見る訳にも行かないしな。けど、ここに来て見て分かったけど、明らかに睡眠時間削っ
て勉強してるだろ? それも昨日だけじゃない。冬休み中は少なくともずっと」
その指摘に、ボクはウッと言葉に詰まった。彼の言うとおり、ボクは大晦日も正月も含
めて、休みなしでずっと勉強に明け暮れていたのだ。平均睡眠時間は大体3時間半。冬休
み直前に受けた模試の結果が芳しくなかった事もあり、いくら勉強してもし足りない気が
してしょうがなかったのだ。
『……だって、もうすぐセンター試験なんだよ? 今が最後の追い込み時なのに、ゆっく
りなんてしていられないよ』
「だからって、今ここで無茶していきなり成績が上がるってものでもないだろ? 委員長
が真面目で頑張り屋なのは知ってるけどな。やり過ぎは却って良くないぞ。疲れた頭に無
理矢理叩き込んだところで、どれくらい覚えられるか疑問だし、ボーッとしてる時間も長
いから効率だって悪いしな。集中して勉強して、寝る時はしっかり寝るのが一番いいんだよ」
別府君からお説教を食らい、ボクはむっつりとした顔で俯く。そんな事は、お母さんに
もお兄ちゃんにすら言われている事だ。だけど、やらなきゃ成績は上がらないし、成績が
上がらないと別府君の第一志望と同じ大学に受かるのは、かなり難しい。
『……別府君はいいよね。余裕があって。模試もA判定だったんでしょ? ボクとは全然
成績も違うしさ』
別府君の第一志望は、彼らしく自分の成績に見合った大学だったが、それでもボクには
かなり難易度が高かった。だけど、別府君と同じ大学に行けなければ、正直理系を選んだ
意味が無くなってしまう。好きな人と同じ大学に行きたいからなんて、真剣に自分の将来
を考えている人からすればバカにした理由にしか思えないだろうとは分かっているけど、
それでもボクだって真剣なのだ。
441 :
4/5:2013/01/23(水) 20:17:53.57 0
「まあ、進路の事は個人の自由だから口は挟まないけどな。ただ、無茶のし過ぎで体を壊
して肝心の受験すら受けられなくなったら目も当てられないし。少なくとも、今日の様子
見てる限りじゃ、勉強しても余り頭に入るとは思えないから今日は中止にするって言った
んだ。分かったな?」
そう告げられても、ボクはしばらく答えられないまま、ジッと俯いて机を見つめていた。
実際、別府君と一緒にいられる時間は、高校生活ではもう一ヶ月無いのだ。二月に入れば、
三年生は休みになってしまう。だから、少しでも長く一緒の時間いたかったのに。だけど、
このままだと今日だけじゃなく、明日も明後日も、一緒に勉強してくれないかも知れない。
でも、だからといって、勉強を休むわけにも行かないのだ。
『……分かった』
随分長いこと考えてから、ボクは小さく頷いた。別府君と一緒に勉強出来ないのは残念
だったけど、彼が中止と言った以上、ボクが無理にごねても仕方が無いのだ。そもそも、
原因自体がボクにあるのだし。今日は少しだけ長めに睡眠時間を取って、明日はまともな
顔で学校に来よう。そうすれば、今日の埋め合わせは出来るはずだ。
『じゃあ、今日はもう帰る。勉強しないんじゃ、別府君と一緒にいたってしょうがないし』
捨て台詞のように言って、立ち上がる。帰り道は途中まで別府君と一緒だから、まだ別
れるわけではなかったが、何だかあまりしゃべりたい気分じゃなかった。
「ちょっと待て」
フラフラと歩きながら図書室を出ようとしたところで、別府君から制止の声が掛かる。
ボクは足を止め、些か疑問に思いつつ、振り返った。
『……何?』
別府君なら、いちいち足止めしなくても、ボクの横に並ぶのは造作も無いはずだった。
いつもだって、一緒に帰る時も何となく並んで歩いている風で、彼の方が歩調を合わせて
くれなければ、あっという間に置いて行かれるのはボクの方だというのに。
「帰る前に、ちょっと付き合え」
別府君にしては珍しく、キッパリとした命令口調の物言いをすると、早足でボクの傍に
近寄ると、いきなり片方の手首をギュッと握って来た。
442 :
5/5:2013/01/23(水) 20:19:28.17 O
『え…… え?』
唐突な彼の行動に、ボクは動揺して対処出来ずにいると、そのままグイと引っ張られる。
早足の彼に引き摺られるようにしてほとんど駆けるように歩きつつ、ボクは抵抗も出来ず
に困惑して聞いた。
『ちょっと待ってよ。いきなり何なの? 一体、どこへ連れて行くつもり?』
「屋上だ。いいから黙って来い」
後ろも振り返らずに、無愛想に答えたまま別府君はボクを引っ張り続ける。そう答えら
れてもさっぱり意図の分からぬまま、ボクは為すがままに彼の後に付いて行くことしか出
来なかった。
続く
ふおおおお!続きwktk!!
444 :
ほんわか名無しさん:2013/01/23(水) 21:32:19.32 0
ツンデレさんより別府くんのカッコよさが目立つ俺
続きはよ
445 :
ほんわか名無しさん:2013/01/23(水) 22:51:27.14 0
ボクっ娘好きだぁぁぁぁぁぁぁぁ
続きwktk!!
お題
つ・男と一緒だとついつい帰りそびれるツンデレ
なるほど目の暴力ということか
GJ!
449 :
ほんわか名無しさん:2013/01/24(木) 22:16:38.24 0
お題
お嬢に胡瓜と茄子とゴーヤと手作りのフランクフルトをあげたらどうするの?
鼻で笑いながら目の前で棒状食材をボキボキ折りながらお食べになります
山田、小学校の卒業アルバムある?
べ、別に山田の小学生時代の写真が見たいわけじゃないからね!
ただタカシとかなみが一緒に写ってる写真探すだけだから!
山田の写真なんて絶対探さないから!
山田のほっぺぷにぷに…気持ち良…くないわね
でも友ちゃんのほっぺは気持ちいいよ
友「・・・」ゴロゴロ
山「・・・・」ゴロゴロ
ぷにっ
山「ん・・・?どったの友ちゃん?」
友「・・・うーん」ぷにぷに
山「うん?」
友「あんたってさあ・・・肌すべすべなのね」すりすり
山「えー・・・」
友「どうせ何もやってないくせに・・・生意気よっ、この、このっ」ぷにっ、ぷにっ
山「・・・そんなこと言われてもなぁ・・・」
ぷにっ
友「何すんのよ」
山「さっきのお返し。・・・うん、友ちゃんも、結構すべすべじゃない?」
友「まあね。あたしはお肌のケアとか、ちゃんとしてるし」
山「その甲斐があったみたいだね」すりすり
友「ちょっ・・・くすぐったいから、やめてよ」
山「やーだ」すりすり
友「もう・・・」クスクス
物陰から覗く二人
か「うわぁ・・・」
タ「すげぇな・・・」
か「あれで何もないなんて言ってるの?あの二人・・・」
タ「どう見ても付き合って長いカップルだよな、あれ」
友「もう、すりすりし過ぎ。お返しよっ」ぷにぷにっ
山「僕も負けないよ?」すりすり
ほっぺつんつんしながらデレる…これもツンデレか…
ああそれにしても友ちゃんかわいすぎるよはぁはぁ
お題
つ・思いの他お金を使い過ぎてしまったツンデレ
458 :
ほんわか名無しさん:2013/01/27(日) 11:27:13.79 0
460 :
1/4:2013/01/27(日) 17:07:40.96 0
・受験を前に無理をし過ぎているツンデレ その4
『もう。一体何なの? 本当に乱暴なんだから』
屋上の、階段出口の反対側まで連れて来て、別府君はようやく手を離してくれた。握ら
れていた手首を反対の手で擦りつつ、不満気に睨み付けて文句をぶつけると、別府君もさ
すがに決まり悪そうに視線を逸らしつつ、たどたどしく言い訳を始めた。
「いや、その…… どうせ委員長の事だし、あのまま帰っても、昼飯だけ食ったらすぐに
机に向かうだろうなって思ったから」
『一応そのつもりだったけど? ボクが帰って勉強して、別府君に何か不都合でもあるわけ?』
相変わらず、別府君の考えは分からないままだ。いつになったらちゃんと教えてくれる
のだろうと焦れつつも、ボクはケンカ腰で答えつつ、逆に聞き返す。すると別府君は、さ
もありなんという態度でため息をついた。
「それじゃあ、勉強会中止にした意味が無いだろ? どうせ分かってないだろうと思った
から、ここに連れて来たんだ」
別府君の言葉にボクは首を傾げる。
『ボクが疲れた顔してるのと、屋上にどんな繋がりがあるの? さっぱり意味不明なんだけど』
すると別府君は、荷物をコンクリートの地面に下ろすと、ウーンと伸びをしてみせた。
「ここは、昼寝するのには最適だからな。冬場でも日当たりが良くて風は当たらないし」
その言葉で、ボクはここが別府君のお昼休みの昼寝スペースだった事を思い出した。い
や。正確に言えばそれは当たり前の認識としてありはしたのだが、ボクが連れて来られた
理由と全然リンクしていなかったのが、彼の一言で繋がったと言うべきだろう。
『……もしかして、ボクにここで昼寝して行けとか……そういう事?』
戸惑いつつ聞くと、別府君はコクリと頷いた。
461 :
2/4:2013/01/27(日) 17:09:00.72 0
「どうせ委員長は俺の言う事なんて聞かないだろうからな。だったら、俺の目が届くうち
に、無理矢理にでも休ませておいた方がいいだろうと思って」
『何でそんなおせっかいを焼くの? ボクにはボクのやり方があるんだし、昼寝を強要さ
れるなんて、迷惑でしかないんだけど』
何と言うか、彼の指摘はすごく正しいんだけど、それを認めるのがすごく嫌で、ボクは
ついつい気持ちと反対の事を口に出してしまう。すると別府君は、顔をしかめ、珍しくジ
ロリとボクを睨み付けた。
「間違った方向に突っ走ってるのが分かってて、放っても置けないからな。いざ受験の時
に力が出せなくて、それで失敗して泣いてる委員長なんて見たくも無いし」
『何でボクが失敗するなんて決め付けるの? しっかり勉強してるんだし、成績上がって
合格するかもしれないじゃない』
ボクも、不満気に別府君を睨んで言い返す。そうでないと、これだけ無理して勉強した
事が何の意味もないし。もっとも、別府君は無理して勉強する事に意味ないと言いたいの
だろうけど、ボクにはどうしても納得出来なかった。
「まあ、それならそれでいいけどさ。今日の様子とか見たって、何となく試験当日にボーッ
として問題に身が入らない委員長しか思い浮かばなくて。実際、委員長にしては珍しく、
始業式もホームルームもほとんど話聞いてなかったろ?」
『そ、それはその……』
ボクは答えに詰まった。ここで聞いてたと強がる事は出来るけど、実際先生が言ったこ
とは半分以上、始業式での校長の話となるとほぼ全部聞いていなかったので、じゃあ何を
話したかと聞かれたら答えられないからだ。
「だからだよ。どうせこのまま家に帰って勉強しても、効率悪いに決まってる。だから、
ここで1時間でも30分でも、昼寝してから帰った方がいいと思って連れて来たんだ」
確かに、今日は天気がいいこともあって、ここはすごくポカポカして暖かい。実際、何
度か別府君とここで一緒にお昼を過ごした時も、気持ちよくてうたた寝してしまった事も
あったし。だけど、今ここで寝てしまうと、張り詰めていた気持ちが切れてしまうような、
そんな不安もあった。
462 :
3/4:2013/01/27(日) 17:09:56.31 0
『……だけど、こんな所で寝れないよ。別府君は無神経だから、固いコンクリートの上で
も平気で寝るけどさ。ボクは君と違ってデリケートだし、体痛くなっちゃう』
すると別府君は、まるでボクがそう文句を言う事が分かっていたかのように、無言で頷
くと、手に持っていた厚手のコートを地面に敷いた。
「布団代わりにはならないけど、これで少しはマシになるだろ。上掛けは自分のコートで
も掛ければいい」
ボクはその場にしゃがみこんで、コートの感触を確かめる。別府君が、毎日朝夕着てい
るコートの上に寝るのは、何だか彼に包まれているような、そんな気分に浸れそうだ。だ
けど、体はいいとしてもさすがに頭を置くには固過ぎるし、自分のカバンを枕代わりにす
るにしても、首が痛くなりそうだった。
『確かに、少しはマシだけど。でも、ボク、枕もないと寝れないんだけど』
それも、彼は予期していたようだった。すぐに地面に敷いた自分のコートの首周りの傍
に足を投げ出して座り、自分の腿をパンと叩く。
「これを枕にしろ。高さがちょっと合わないかも知れないけど、まあ贅沢言うな」
ボクは思わず息を飲んでしまった。つまりこれは、別府君の膝枕で寝ろと、そういう事
なのだ。
『ま……待って待って待って!! べ……別府君の膝枕でなんて……そ、そんなの寝れる
訳ないでしょ!! む、無理だよ』
ボクは両手を一杯に振って断わる。心臓がバクバクしてて、体の芯がすごく熱い。それ
から、ボクはフッと不安になった。咄嗟に断わってしまったけど、これで別府君があっさ
り引き下がったりしたらどうしようかと。こんな千載一遇のチャンスを逃したら、絶対後
悔して眠れなくなる。しかし、それは杞憂に終わった。
「心配するな。多分、委員長が思ってる以上に体は疲れているから、一度横になれば考え
る間もなく眠れるさ。まあ、試しに寝てみろ。ほら」
そこまで言われると、ボクはこれ以上別府君の言葉に抵抗は出来なかった。
『……じゃあ、その……ちょっとだけ、だよ? 具合が良くなかったら、すぐ起きるからね?』
463 :
4/4:2013/01/27(日) 17:10:59.01 0
別府君に膝枕してもらって気持ちよくない訳がないと思ったが、ついそんな断りを入れ
つつ、ボクはその場にしゃがみ込む。そのまま彼のコートの上にお尻をつき、コートを脱
ぐと脇に置き、それからゆっくりと彼に背を向けるようにして、体を横にした。肘を支え
にして、慎重に、彼の腿の上に頭を置く。すると、別府君がボクのコートを体に掛けてくれた。
「どうだ? 眠れそうか?」
別府君が聞いて来るが、ドキドキし過ぎていてそれどころじゃなかった。
『わ、分かんない…… 却って目が冴えちゃったかも……』
心臓の鼓動だけが妙にドキドキしているが、しかし体は疲労に負けて休息を欲している。
そんな相反する状態にボクはなっていた。
「目を閉じてみろ。それで、何か考え事でもすれば、あっという間だ」
『……う、うん……』
目を閉じると、確かに何か、フッと体から力が抜けるような感覚があった。心臓がドキ
ドキしているのは相変わらずだが、自分の体の熱と、頭から伝わる別府君の体温が解けて
交じり合い、何だか酷く夢心地な気持ちになって来る。さらに、別府君がそっと、髪の毛
に触れ、優しく、まるで愛撫するように撫でてくれた。
「……ガキの頃に、俺の姉貴がさ。こうすると俺が気持ちよく眠れるからって、よくやっ
てくれたんだよ。まあ、委員長に効果があるかどうかは分かんないけどさ。嫌だったら、
そう言ってくれ」
『ん……』
しかし、ボクには余りの心地良さに、抵抗する意志も、返事をする力すらも残っていな
かった。何もかも別府君に委ねてしまいたい。このまんま、ずっと一緒にいれたらどんな
にいいだろう。だけどその為には一緒の大学に受からないとなとか、そんな事を考えてい
るうちに、ボクはいつの間にか眠りの中に引きずり込まれていった。
まだ続くよ
私も山田に膝枕して欲しいなぁ…
膝枕はするのもされるのもよい
「なん…だと…」
俺こと別府タカシは驚愕していた。
何故ならば久しぶりにLili○Hのエロゲーのパッケージを眺めてニヤニヤしようと思ったら、キャラの顔がペンで塗りつぶされていて更にディスクも紙鑢をかけて割ってあったからだ
「誰だ!誰が一体こんな酷い事を!!」
人が怒りに打ち震えていると部屋に魔方陣みたいなものが浮き上がり、更にそこから誰かが浮き出てきた
【ふっふっふっふっふ】
【私の恐ろしさ思い知ったか、この邪教徒め】
そこには黒づくめの衣装にトンガリ帽子というスタンダート魔法使いな格好をした
高校からの友達がいた
「…」
【…】
「…」
【なんか言え】
「あー……ちなみ、何のバイトだ、」
バイトと聞いたのは俺の周りに、この手の、魔法少女のバイトをしているのが二人程いるからだ
【何って…魔法少女に決まっている…】
一番聞きたくない言葉が帰ってきた。
梓といい神野といい、どうして俺の周りには19歳で魔法少女をやっているヤツが多いんだろう
「そっか、お仕事御苦労さん。そんでこの辺に化物でもでたのか」
【むう…驚かないとは…生意気な】
【化物はいないが邪教徒がいる、それを退治しにきた】
「あー、さっきもそんな事を言ってたな。で、邪教徒って誰なの、近所の人だったら怖いな」
【なにを暢気に…邪教徒はお前だ…】
そう言ってちなみは俺を指さした
「俺?なんで?」
【あのエロゲーを見ればわかる…どいつもこいつも巨乳ばかり…たかが肉の塊風情に…くっ…】
「…………あれか、ちなみは貧乳なのに、俺が巨乳のキャラばかりのエロゲーを所持していたから破壊したってことか」
【言ってはならない事を言ったな!】
言うやいなや涙目で杖(多分魔法のステッキ)を振りかぶった
「待て!待て!待て!待て!!」
「ちなみ、落ち着け!これを見ろ!」
魔法少女に会った時の対処法は恥も外聞も捨てて
いのちだいじに
この一言だ
【なんだ…これは】
スクミズニーソ
ハダカランドセル
ヘイタンナムネオウトツナイ
「ロリ物のエロゲーです」ドゲザ
完全にちなみの私怨だが、そんな事は関係ない
痛いのは嫌いだ
【むう…仕方がない…今回は見逃してやろう…】
「そうか、ありがとう(なんで俺が感謝するんだろう)」
【今…変な事を考えなかったか…】キュピーン
「お前はニュータイプか、というかバイトはいいのか?」
【今日はオフだけど…なんでそんな事を聞く…】
2万%越えで私怨だった
まぁいっか、壊れたエロゲーの事を思えば全然よくないのだか、
まさか壊した本人に魔法で直してくれ、とは言えないので我慢
【それじゃあ…私は帰る…】
「おーう、そんじゃあなー」
ドタドタ
[別府さん!!無事ですか!この辺りで魔力の反応があったと聞いて、神野リナ駆けつけましたわ]ドタプ〜ン
【ふふふふ…】
ちなみの目から光がなくなっていくのが分かる
ヤバい、どうすればいい
[なっ、別府さん、なんですの!このいかがわしいゲームは!こんな小さな娘に劣情をもよおすなんて…]
神野がロリエロゲーを見つけてご立腹だ
前回は男の娘で今回はロリ、対象が女性ということで許して…くれないよね
【邪教徒めぇぇ!!】
[妖魔調伏!!]
部屋が吹き飛んだ、梓に頼んだが流石に無理らしい
後日、神野の家が建て直してくれて、梓とちなみは魔法で家具などを吹き飛ぶ前と同じ状態で直してくれた
エロゲー以外
終われ
GJ!!
これはワロスwwwww
これは天罰
GJwwww
・男とツンデレさんの出会い
・山田と友ちゃんの出会い
お題
つ・ツンデレからアンタ死刑って言われたら
・ツンデレ二十歳の誕生日にお酒をご馳走したら
・男が単身赴任する事になったら
もっともっと!
朝起きたら、美味しそうな朝ごはんの匂いがして、キッチンに行ったらツンデレが朝ごはんを全部用意してくれてて、俺の顔を見ると仏頂面になって、人に全部ご飯の支度させて幸せに寝こけてるとか、何様のつもりよ、バカって怒ってくれる、そんな朝を過ごしたい
現実は昨日の晩御飯の食器が汚れたまんまですが……
そこで『旦那様、かな?』
とか返してツンデレさんが真っ赤になるのをニヤニヤ見ていたい
本日1月31日は愛妻の日らしい
・ツンデレ妻に愛してるって言いながら抱きしめたら
・ツンデレ妻に日頃の感謝を伝えたら
・ツンデレ妻にお前の顔をよく見せてくれって言ったら
・ツンデレ妻に不意に花束を贈ったら
・ツンデレ妻があなたの行動に落ち着かない様子になったら
・ツンデレ妻がそっぽを向いてもじもじしているようです
何でと思ったら、1をIに見立ててI31か
ツンデレ妻の愛妻弁当食べたい
下手でもガサツでも、愛を感じられればそれだけで幸せ
弁当作ってみたら下手になっちゃったので寝坊して弁当作り損ねたと嘘をついたけど男が本当は弁当できてはいると気づいて弁当持って行きたがる男。
お題
つ・せっかく結婚してもすれ違いばかりのツンデレと男
ちなみんを懐に抱いて下からきょとんと見つめられてえぇぇぇぇぇ
484 :
2/1:2013/02/01(金) 00:51:22.91 0
>>479 ・ツンデレ妻に不意に花束を贈ったら
喜んで貰おうと花束を贈ったら泣かれてしまった話を一つ。
ある日、たまには妻の労をねぎらおうと、柄にもなく花束を贈る事にした。
しかし、玄関まで出迎えに来てくれる妻に、そのまま渡すのでは面白くないと、そう思い。
花束を車のトランクに隠し、頃合いを見てからサプライズ的に渡すことに。
そして、意気揚々と帰宅した私だったが、大きな問題に直面する。
それは――妻の機嫌が凄く悪かったのだ。
正確には出迎えてくれて、「あなた、おかえり――」までは機嫌は悪くなかったのだが。
妻は、そこで言葉を詰まらせると、目が据わった不機嫌そうな顔にスッと変わり、
ドスの利いた声で、「なさい」と言葉を続けたのである。
私は妻が何故急に機嫌が悪くなったのか、全く検討が付かなかった。
仕方なく、食事中も睨んで来る妻に、何故怒っているのか聞いてみる事にした。
すると、「自分の胸にでも聞いてみたら?」と明らかに怒りを込めた言葉で妻は答えた。
正直言って、一欠けらも心当たりが無いのだ。そして何故、よりにもよって今日機嫌が悪いのだろうか。
私は自分の運の無さを呪った。
485 :
2/2:2013/02/01(金) 00:53:37.46 0
普段なら、夕食後は互いの今日一日の出来事を話したりしていたが、今日は沈黙が訪れている。
長い長い沈黙に耐えられなくなった私は、一つの結論として花束を使う事にした。
今の妻に和解を求めても話すら聞いて貰えそうに無い為、まず機嫌を取ろうという浅い浅い作戦である。
妻に、車に忘れ物をしたから取って来ると伝え。無言の視線を背中に受けながら外へ。
トランクから花束を取り出すと、すぐに来た道を戻る。
妻にプロポーズをした時と同じくらいの緊張を抱えながら、私は妻がいる部屋へと入る。
私が何を持っているのか、瞬時には理解出来てなさそうな妻に対して、日頃の感謝の言葉を添えて花束を渡す。
妻は目を丸くして驚きの表情を浮かべた後、しばらくして――大粒の涙をこぼして泣き始めてしまった。
妻の予想外の反応に、私が戸惑っていると、妻は嗚咽の混じった声で語り始めた。
私を出迎えた時に服から花の香りがした事、それを女性用の香水の匂いだと思い込んだ事、
私が浮気をしてると疑った事、そして、それらが誤解だと分かって安心して泣いてしまった、という事らしい。
妻が不機嫌だった理由を知った私は、配慮が足りなくてごめんと謝った。
しかし妻は、「私もあなたを疑ってごめんなさい」と、また泣き出してしまい、慰めるのに大変苦労した。
だが、泣き止んだ後も私は大変苦労した。妻が私に――甘え始めたのである。
常に私と行動を共にし、とにかくとにかく甘えてくる。
ついには一緒にお風呂に入ろうと誘ってくる…………まぁ、入ったのだが。
以上がその日の出来事である。少しだけ話していない箇所はあるが、そこは自主規制とさせて頂く。
長々と語った訳だが、要するに、この話はノロケ話の一つという事である。
夫婦揃って爆発すべし
GJ!
>>485 仲良すぎだろちくしょうwww
GJ!!
489 :
1/4:2013/02/01(金) 20:01:37.14 0
・受験を前に無理をし過ぎているツンデレ その5
『ん……』
冷たい空気が、頬に触れてボクの意識が覚醒に向かう。心地良い熱に包まれながら、ボ
クはまどろみの中にいた。
――いけない……寝ちゃってたんだ、ボク…… 早く起きて、勉強しなくちゃ……
心の中で警鐘を鳴らすも、体はまだ睡眠を欲していた。姿勢を直し、寝直そうとしてボ
クは、妙に布団が固い事に気がついた。
――あれ……ボク……どこで寝てるんだろう……?
もしかして、ベッドに入らずにそのままうたた寝をしてしまったんだろうか? でもそ
れにしても固い。頭をずらすと、妙に枕もゴツゴツした感触がするし、掛け布団も毛布一
枚の厚さすらない。
『ここ……どこ……?』
顔を上に向けると、目を閉じているにも係わらず、妙に眩しかった。まるで外のように。
そう。外のように。
『え……?』
手をかざして光を遮りつつ、顔を上に向けてから薄目を開ける。すると、視線の先に、
ボクを見つめている別府君の顔があった。
「よお」
『ふ……ふぇええっ!?』
驚いてガバッと体を起こす。そしてキョロキョロと周りを見回すと、金網の先に、はる
か遠くまで町並みが広がり、更に先には、遥か遠くの山並みまで見える。それでボクは、
ここが学校の屋上だと気付いた。
『えっと……その……ボク……』
「よく寝てたな。眠れないなんて文句言ってた割には、あっという間に落ちたぞ」
別府君のその言葉で、ボクはようやく状況を全て思い出した。別府君に膝枕して眠って
いた事を。
490 :
2/5:2013/02/01(金) 20:02:35.38 0
『ボ……ボク……そんなにぐっすり寝てたの? 何か、まだちょっとふわふわしてるんだ
けど……』
ボーッとしている頭を振ってハッキリさせようとする。別府君は、足を揉み解しつつ、
体を身じろぎさせながら答えた。
「あ、ああ……随分ぐっすりとな。お陰で……足……感覚が無くなって……つっ……」
どうやら、頭をずっと腿の上に乗せていたので痺れてしまったらしい。果たしてどのく
らい寝ていたのかが気になって、ボクは左手に嵌めていたファッションウォッチを見る。
『なっ……に……二時半じゃない。どうして起こしてくれなかったの?』
別府君のコートの上に正座をし、両手を前に突いて彼の方に身を乗り出しながら文句を
言うと、別府君はそんなのは俺の責任じゃないと言いたげな素っ気無い態度で答えた。
「気持ち良さそうに寝てたからな。寝れる時に寝といた方がいいし、そもそも頭を手で浮
かしても全然起きる様子も無いくらい熟睡してたし」
『う〜〜〜〜……』
別府君に膝枕をしてもらいながら、無防備で寝ていた事が恥ずかしくてボクは顔を火照
らせた。
『ボ、ボクってばそんな熟睡してたの? その……叩かれたりしても起きないくらい?』
ずっと別府君に寝顔を見られていたと、それを思うと何だかいても立ってもいられない
ような気持ちでボクは聞いた。どんな寝顔をしていたんだろうか、気になって仕方が無い。
もし、みっともなく笑っていたりよだれなんて垂らしていたりしたら、今すぐ屋上から飛
び降りて死にたいくらいだ。
「いや、まあ叩いてはいないからそれは分からないけど。ただ、少し足を動かしたりした
くらいじゃ全然起きる気配はなかったな」
どうやら相当深く寝入っていた事は間違いないらしい。もう気になって仕方が無くて、
怖くて仕方が無かったけれど、とうとうボクは聞いてしまった。
『あの……ボク、寝ている時どんな風だった? 寝言言ったり、変な顔したりしてなかっ
た? それとか、よだれ垂らしてズボン汚しちゃったりとか……』
491 :
3/5:2013/02/01(金) 20:05:04.46 0
知りたい事を洗いざらい質問すると、余計に胸がドキドキして苦しくなる。けれど、こ
の試練を乗り越えなければ、ずっとボクは今日の事を胸につかえたままでいないといけな
いのだと、苦しい胸に手を当て、グッと口を真一文字に結ぶ。しかし、ボクがこんなにも
緊張しているのに、別府君の答えは実にあっさりしたものだった。
「いや。大人しいもんだったぞ。寝言も歯軋りもいびきもないし、静かに大人しく眠って
るだけだった。まあ、よっぽど疲れてたんだろう。相当深い眠りだったから、夢も見てな
いっぽかったしな」
ボクの全身から、一気に力が抜けた。少なくとも自分でやらかしてはいないと知った時
の安堵は例えようもないくらいだった。別府君は嘘が上手じゃないので、こういう咄嗟な
状況でのごまかしは苦手だし、何より本人も突発的な嘘は嫌うので、多分本当の事だと思う。
『なら……いいけど。あと、念のために聞いておくけど、別府君はボクに変なイタズラし
てないよね? ほっぺた突付いたり、髪の毛で耳とか鼻をくすぐったり、息吹きかけたり
してないよね?』
自分で失敗するほどではないが、別府君がいかようにもおもちゃに出来る状態で無防備
だったなんて、どんなイタズラされても仕方がないとすら言える。けれど、やはりこれも
気になって仕方が無かったのだ。これにも別府君はあっさりと首を横に振る。
「いや。自分から寝るように勧めておいてイタズラなんて出来る訳ないしな」
『そ、そっか……ならいいけど……』
少なくとも、今は別府君の言葉を信じるしかない。そう自分を納得させつつ頷くと、今
度は別府君がボクの方に体を近付けて来た。
「それより委員長。ちょっと顔、見せてみろ」
『へっ……?』
驚きドキリとしつつも、不意の要求に逆らえず、ボクは顔を上げて別府君を見つめる。
すると別府君は間近に顔を寄せて、難しい顔でジッと見つめてからコクリと頷いた。
「よし。まだ完全じゃないけど、さっきよりは大分マシになったな」
その言葉で、別府君がボクの疲労の状態を確認する為に顔をチェックしたのだと気付く。
しかし、寝起きの顔を隅々まで見られた事に、恥ずかしくなったボクは身を縮み込ませて
しまいつつ、恐る恐る聞いた。
492 :
4/5:2013/02/01(金) 20:06:27.80 0
『ホ……ホントに? 寝起きで……その……却って酷い事になったりしてない?』
それに別府君は首を横に振る。
「いや。まあ……寝惚け顔っていうなら、さっきの起き抜けの方がそんな感じだったしな。
そもそも熟睡してたって言っても短時間だからそう酷い事にはなってないし」
『うわわわわっ!! やっぱり寝惚け顔見てたんじゃないかっ!! い、今すぐ記憶から
消去してよねそんなの!!』
思わず手をメチャクチャに振り回すと、別府君は少し困った顔をしつつも頷いた。
「……まあ、努力はする。が、それよりだ」
『へっ…… な、何……?』
もう一度近くに寄ってきた別府君に、ボクはまた何かされるのかと身を硬くした。しか
し別府君はボクの目をジッと見つめると、まるで幼子にでも言い聞かせるかのようにお説
教を始めた。
「とにかく、もう二度と無理はするな。睡眠は最低五時間は取れ。それでも1時までは起
きていられるだろう? あと、勉強以外に気分転換の時間も必ず作れ。本を読むでもテレ
ビやパソコンでも何でもいい。勉強はスケジュール立てて決まった時間だけ集中してやれ。
その方が絶対効果が出るから。いいな?」
ボクはプイとそっぽを向くと、不機嫌そうに口を尖らせる。別府君が心配して言ってく
れているのは分かるしありがたいけれど、そこまで逐一指示を出されると、何だか自分が
ダメな子のように思えてしまった。
『……何で別府君が、ボクの生活にまでいちいち指示出して来るの? そんなの、大きな
お世話だよ』
「でないと、どうせ委員長の事だ。また無理をして体調を崩すまで勉強し続けるだろう?
そんな事無いって自信持って言えるか?」
厳しい顔つきで問い質されると、ボクはうんとは頷けなかった。もちろんその場を凌ぐ
為にごまかす事は出来るけれど、自分に自信が無い事を肯定する事にどうしても抵抗があっ
た。仏頂面でただ視線を落としていると、別府君のため息混じりの声が聞こえてくる。
493 :
5/5:2013/02/01(金) 20:09:55.26 0
「言えないだろ? なら、俺の言う通りにしろ。と言っても、どうせ委員長の事だからな。
するなと言っても無理するに決まってるから、せめて睡眠だけでも取れ。俺が夜中の1時
前になったら電話するから、そうしたら片付けて寝ること。いいな?」
『ちょ、ちょっと待ってよ。そんな監視するような事しなくたって、ボクだって自己管理
くらい出来るってば!!』
慌てて断わるも、別府君は頑なに首を振った。
「信用出来ないな。まあ、一週間くらいやってみて、習慣づくようになったら、止めるか
どうか考えてみるが」
『うううううっ……』
どうあっても、別府君はボクに電話で就寝コールをするつもりらしかった。こんな事が
友香や葉山さんなんかに知られたら、もう恋人同士だとか何とか囃し立てられるに決まっ
ている。実際、そんな行為のようにも思えて、何だか酷くこそばゆかった。
『じゃ、じゃあその……ボクが電源切っちゃってたら? そうしたら、電話掛けたって無
意味だよね?』
最後の抵抗とばかりに聞いてみると、彼は憮然とした顔でフンと鼻を鳴らした。
「わざわざ俺からの電話を受けたくないからって、毎日その時間に電源を切るほど嫌だっ
たら、さすがに俺も面倒は見切れないな。俺も出来る範囲でしか面倒はみられないし、そ
こまでされるのなら、もうどうしようもない。まあ、委員長の気持ち次第だ」
そこでボクに選択を振るなんてズル過ぎると、ボクは苦々しく思う。そこまで言われて、
拒否出来るほどボクは心が強くなんてない。そもそも、ちょっと意地悪で聞いてみただけ
なのに、突き放されたような答えを返されたら、もう言う事を聞くしかなくなるじゃないかと。
『……分かったよ。別府君の好きにすればいいと思う。けど、一つだけ最後に聞いていい?』
続く
次で最後です。
494 :
ほんわか名無しさん:2013/02/01(金) 21:48:59.98 0
いいっ!いいぞぉ!
お題
つ・駅に着いたらちょうど電車が行った後で次の電車まで10分以上待ち時間があってちくしょうと思いながらホームに上がったら、誰もいないホームに一人ツンデレだけが佇んでいたら
色っぺえぇぇぇぇぇ!!GJ!!
つか地震あったんか。外出してたせいで全く知らなかった……
>>499 なんという溢れ出すエロスwww
GJ!!
・タカシと山田がお互いの彼女を自慢してどっちの方が可愛いかで喧嘩になりそうになっていたら
503 :
ほんわか名無しさん:2013/02/03(日) 08:59:51.77 0
・段々とエスカレートしていきました
・互いの彼女の可愛いところを挙げていく二人
・聞く彼女側二人
・恥ずかしくなってきた彼女側二人
504 :
2/1:2013/02/03(日) 12:39:47.43 0
>>495 ・駅に着いたらちょうど電車が行った後で次の電車まで10分以上待ち時間があってちくしょうと思いながらホームに上がったら、誰もいないホームに一人ツンデレだけが佇んでいたら
「――だああぁぁぁああ!! 待ってくれよ、マイハニィィィィ!! くそぅ、何故俺の事を置いて行くんだ!」
『別府、いつもながら変人ね』
「へ? おー偶然だな、椎水。お前も間に合わなかったのか?」
『ええ、そうよ』
「じゃあ乗り遅れ仲間だな! 仲良くしようぜ!」
『勝手に仲間にしないで頂戴。…………はい、これ』
「何でハンカチ?」
『汗、拭いた方が良いんじゃない? 今日だけ、特別に無償で貸してあげるわ』
「いつの間に、こんなに汗を……サンキューなっ、椎水!」
『あれだけ全力疾走すれば汗だってかくわよ、馬鹿ね』
「ははは、ですよねー……あれ? 何で俺が走ってたって知ってるんだ?」
『ここから、駅前の通りが見えるのよ』
「おー、本当だ、なるほ――ど?」
『何で最後が疑問形なのよ、見えるでしょ?』
「いや、通りが見えるのは分かったんだが……何で椎水は、ギリギリで電車に間に合わなかった俺をここで見てたのに、
電車に乗れなかったのかなって思ってさ」
『――っ! そ、それはっ! あのっ! い、一緒にっ! ……じゃ、じゃなくて! …………お、落し物をしたのよ……』
「落し物? どんな物?」
『――なっ! 何でっ! べっ、別府に詳しく説明しなきゃいけないのよ!』
「いやいや、どんな物か教えて貰えないと一緒に探せないだろ? 何を落としたのか分からないと駅員さんにも聞けないしな」
『あっ……そうよね…………も、もう見つけたから大丈夫、探さなくて良いわ』
「そっか、見つかって良かったな、椎水!」
『……う、うん』
「じゃあ、後は電車が来るのを待つだけかー」
505 :
2/2:2013/02/03(日) 12:42:04.78 0
『……』
「ふふーん♪」
『……』
「ふふふーん♪」
『……別府』
「ん? どうした?」
『…………な、なんでもない』
「なんでもないって……まぁ、良いが……ふふーん♪」
『……』
「ふふふーん♪」
『…………あ、あのっ――』
「そうだ、椎水!」
『――にゃ、にゃに!? …………何?』
「電車が来るまで暇つぶしにさ、俺と世間話でもしないか?」
『――っ! ……ひっ、暇なのは事実ね、どうしてもって言うなら……付き合ってあげても良いわよ』
「どうしても椎水と話がしたい」
『え? ……あっ……うぅ…………はい……』
「よーし、じゃあ入荷されたばかりの笑い話を! この前、山田の奴がさ――」
>>505 いや、これは良い
特に二人が苗字で呼び合う距離間とか大好物です
GJ!!!!
きっとツンデレさんは嬉しそうな顔で話聞いてるんだろうな
508 :
1/4:2013/02/03(日) 23:20:30.60 0
【ツンデレと節分】
今日は節分だ。
「コッチヲミロ……コッチヲミロォ!」
「お化けっ!?」
というわけで、シアーハートアタックのモノマネをしながらみことの家に突撃したら大変に怯えられた。
「いや、お化けじゃない。こんにちは、俺です」
「驚かすな、愚か者めっ! うう……どうして貴様はみことにそういうことをする?」
「節分なので、一緒に豆でもまきませんか旦那、という提案をしに来ただけなのに半泣きになられるとは」
「なっ、泣いてない、みことは泣いてなどないぞ!」
慌てた様子でみことは目元をゴシゴシと拭った。
「な? な? 泣いてないだろ?」
「本当だ」ナデナデ
「なでるなっ!」
「いいえ」ナデナデ
「いいえー……」ウンザリ
今日もみことは俺になでられて悲しそうです。
「で、だ。節分だし、豆まきをしようよ。豆も持ってきたよ」
「嫌だ。どうしてみことが貴様なんかと豆まきなどをしなければならない。一人で勝手に豆をまき、さらに知らず鼻に詰めてしまい、その豆が発芽して鼻から大豆を実らせてしまえばいい」
「なんて罵り文句だ」
「すごいだろう?」エッヘン
「やだこの娘馬鹿丸出し」キュン
「…………」
「よしよし」ナデナデ
悲しそうな目で見られたので、頭をなでてあげる。
「よしよしではないっ! みことは頭をなでることを許可した覚えはないぞっ!」プンスカ
「そうなの?」ナデナデ
「そうなのだっ! だから、一刻も早くその手を止めろ! これは命令だ!」
「うーん。命令かぁ。どうしようかなあ」ナデナデ
「ええい、いいから手を止めろ! どうして貴様は毎日毎日みことの頭をなでる!?」
「子供とか悪い意味で大好きなんです」ナデナデ
「悪い意味!? というか、みことは子供じゃないっ!」
「いいえ」ナデナデ
509 :
2/4:2013/02/03(日) 23:21:02.68 0
「またいいえー……」ションボリ
「と、いうわけで。一緒に豆まきしましょう。しないと節分で追いやられたこの世界の鬼という鬼がみことの家に寄り集まるが、よろしいか」
「どうして貴様はそういう嫌なことをさらっと言う……?」
泣きそうになりながらも、みことは俺から豆を受け取ってくれた。
「さて、節分だが。鬼は外福は内という呪を唱えながら鬼を模した人物に思う存分豆をぶつける悪逆無道な行事だ。豆をぶつけられて涙目のみことが見たいので、みことが鬼の役ね」
「断る。無様な役は貴様の方がお似合いに決まっているだろう?」
「どうして突然『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』の略称を言ったのか分からないが、俺がしましまのビキニ着てもちっとも楽しくないだろ」
「そんな略称を言った覚えはないっ! そしてビキニ!?」
「ほら、だっちゃの娘が着てるようなアレですよ、アレ。ラム酒だっちゃ!」(酩酊)
「貴様は常に酔っているようだな」
「言い間違えただけですよ。そんなのはいい。さあ、虎縞ビキニを着て俺を興奮させてくれ」
「嫌だ」
「大丈夫、そういう(無乳)方が興奮しますから」
「絶対に嫌だ!」
今日も俺は説得ロールに失敗します。成功した試しがないよ。
「じゃあもう今のうちからみことの裸を想像して興奮しますから、着てください」
「貴様はもうみことを見るなっ!」(半泣き)
「……なんと見事なつるぺたかッ!」カッ
「見るなー! 見るなと言ってるだろうっ! えすぱぁめ!」ポカスカ
「ぶべらはべら」
「想像しただけなのに、あんなに叩かれるとは思いもしなかった」
「うー……全部貴様が悪いのだ。みことをえっちな目で見るな、愚か者め」ムスー
「いやはや。可愛い子を見るとどうしてもね」
「う……か、可愛いとか言うなっ!」ポカスカ
何やら赤い顔をしたみことが、可愛らしい擬音と共に殴ってきた。
「解せぬ」
「はー、はー……そ、それで。その、豆まきだが」
「虎ジマビキニを着てくれると!?」
「……ど、どうしても、というのなら、その……き、着てやらなくはないぞ?」
「そりゃ、モチロン! 怪獣モチロンさパパ! ……モチロン? 誰?」
「知るか!」
510 :
3/4:2013/02/03(日) 23:22:09.13 0
そんなわけで、みことがだっちゃになってくれる様子。どういう心境の変化か知らないが、嬉しいなったら嬉しいな!
「……き、着替えたぞ」
「そっか! 俺は部屋から追い出されてるからね! 寒い廊下で待機してるから分かんなかったよ!」
「は、入ってもいいが、その……見ても笑うなよ?」
「前フリですか」
「今すぐ元の服に着替えるっ!」
「ウソ、ウソですよ! 絶対に笑いませんから、どうかこの天の岩戸を開いてください!」
「……全く貴様は……。……いいな、絶対だぞ?」
ドアが開く。そこにタイガーがいた。
「ど、どうだ? 変じゃないか? ……というか、変に決まってる」
「がおー!」
「貴様の方が変!?」
驚愕に染まるみことをよそに、俺は彼女の視姦に忙しかった。うすぺたい乳を守る、トラジマの薄布。そして魅惑のとらいあんぐるハートを守護する、黄色と黒のパンツ。ぺたんこでも……否、ぺたんこだからこそ、彼女はこれほどに美しい。
「超可愛いですね!」ナデナデナデ
「な、なでるなぁ! みことはそんなこと許可してない!」
「うーん。そうだっけ。……でも、まあ、いいや!」ナデナデ
「よくない! そ、そんなことより、豆まきをするのだろう? 早く準備をしろ」
「いや、そんなのより今日はみことをなでたり抱っこしたりちゅーしたりする予定なので」
「そんな予定はないっ!」
「ああ、そうだそうだ。その虎縞ブラとぺたんこの隙間に手を入れて楽しむのを忘れてた。思い出させてくれてありがとう、みこと」ナデナデ
「もう着替えるーっ!」
「しまった、やりすぎた。ええと、冗談ですよー。ほんとにもー」
「ものすごく嘘っぽいぞ!」
「嘘ですから」
「やっぱ着替えるっ!」
「しまった、正直者の性(SAGA)がこんなところで! ええい、正直者は馬鹿を見るとはまさに至言だな!」スリスリ
「とか言いながら、なでなでからスリスリへ移行しているぞっ!? みことのほっぺにすりすりするなぁ!」(涙目)
「うひゃひゃ」
「ひーんっ!」
「堪能しました」ツヤツヤ
511 :
4/4:2013/02/03(日) 23:22:42.78 0
「陵辱された……」ゲッソリ
「言い過ぎです。ちょっとなでたりスリスリしたりしただけです」
「どこがちょっとだ!? ほら、もう30分以上過ぎてるぞ!」
「楽しい時間は過ぎ去るのが本当に早いねえ。みことと一緒にいると、俺はあっという間にお爺さんになりそうだよ」
「うっ。……そ、そんなこと言われても、みことは機嫌なんて直さないからな!」
「?」
「……うー、うるさいっ!」
「何も言ってません」
なんか頬をつねられた。不可解成。
「そっ、それより、豆まきをするのだろう? ほら、早くしないか」
「それもそうだな。よし、豆をまくぞ!」
はい、と手渡された豆を握り、みことに向け軽く投げる。
「鬼は外ー!」パラパラ
「がおー!」
一応とはいえ鬼のフリをするみことが可愛い。
「福は内ー!」パラパラ
「がおー!」
「みことは俺のー!」ナデナデ
「違うっ!」
最大限のさりげなさで頭をなでたら否定された。
「同じような文句だったし、ばれないと思ったのに」
「そんなわけあるか! どうして貴様はいつもいつもみことをなでる!」
「投げた豆がみことの胸に当たり、谷間などないのでまっすぐ下に落ちる様子を見てると、どうしてもなでたくなりまして」
「うー! うぅー!」
涙目で俺の頬をつねってくる鬼が現れた。なかなかに強敵だ。
「さて続き続き」
「ちょっとは堪えろ、馬鹿者め!」
「鬼は外ー」パラパラ
「うー……がおー!」
「可愛い」ナデナデ
「なでるなぁ!」(半泣き)
結局、夜までつるぺた鬼と豆まきしたりなでたりしました。
この鬼さんはどこで頂けますか?
GJ!
513 :
ほんわか名無しさん:2013/02/03(日) 23:55:04.97 0
まとめてですまないが、みんな可愛すぎて萌え死ぬくらいGJなんだぜ!
515 :
1/3 ツンデレが風邪の見舞いにおかゆを作ってくれたら:2013/02/04(月) 03:07:21.53 0
ピンポーン
たかし「はーい」ガチャ
ちなみ「アタシよ。プリントを届けに来てあげたわ。感謝しなさい」
た「お、わざわざ悪ぃなちなみ」
ち「手間かけさせるんじゃないわよ、たかしのくせに。副委員長のアンタがいないと、アタシが困るのよ、このアタシが。分かる?」
た「おう、すまん。この埋め合わせはいつかする」
ち「当たり前でしょ?全く……」
た「んでさ、さっきから気になってたんだけどその荷物なに?」
ち「な、何って……材料に決まってるでしょ」
た「それは見れば分かるんだけど、何の材料?」
ち「…………ゆ」
た「ん?聞こえない」
ち「…………かゆ」
た「え、何?かゆいの?」
ち「あぁーもうっ!バカっ!鈍感っ!」
た「ど、どうしたちなみ……」
ち「だーかーらーっ!あ、アタシがアンタにおかゆ作ってあげるって言ってんのよっ!」
た「え、あぁそうなの?」
ち「あう……え、えっと……こ、これは別に……あ、アンタが心配でとか……そういうんじゃなくて……アタシが困るから!そうよ、アタシのためよっ!あ、アンタのことを心配してとか、そういうんじゃないんだからねっ!」
た「んー、嬉しいんだけどそれは申し訳ないよ……」
516 :
2/3:2013/02/04(月) 03:28:35.21 0
ち「な、なんでアンタが申し訳ないのよ。これはアタシのためなのよ」
た「あ、そうか。そうだよね。じゃあ、おかゆ作ってくれる?」
ち「……し、仕方ないわねっ」
た「ちょっと散らかってるけど、あがって」
ち「お、おじゃましまーす」
-----
た「そういえばさ」
ち「……何よ?」
た「子供の頃は、よくこーやってお互いの家に行って遊んだりしたよな」
ち「そうね、小3の時なんかはクラス一緒だったから特にね」
た「おままごととかしたよなぁ、懐かしい」
ち「そんなことよりアンタ、風邪なんだから寝てなさいよ。悪化したらどうするつもり?」
た「おう、そうだな。出来たら持ってきてくれる?」
ち「なんでアタシがそこまでしなきゃいけないのよ。おかゆを作るとは言ったけど、運ぶとは一言も言ってないわよ」
た「キビシイなぁ……まぁいいや、部屋で横になってるから出来たら呼んで」
ち「ん、分かったわ」
517 :
ほんわか名無しさん:2013/02/04(月) 03:54:45.47 0
ん、?お題
つ・幼い頃目覚めのキスが日課だったツンデレと男
つ・成長と共にその日課も廃れていきました。
つ・あるとき寝ぼけて男(ツンデレ)がキスしてしまいました
518 :
3/3:2013/02/04(月) 04:02:26.61 0
コンコン
ち「ほら、おかゆ出来たわよ」
ガチャ
た「ありがと。つか、結局持ってきてくれたのな」
ち「今日だけ特別に優しく扱ってあげるわ。ほら、早く食べなさい」
た「……」ジーッ
ち「な、何よ?なんでこっち見るのよ?」
た「手が、動かない」
ち「……?」
た「手が動かないから、食べさせて?ね?あーん……」
ち「は、はぁっ!?ば、バッカじゃないのっ!?」
た「優しくしてくれるんだろ?」
ち「そ、そんなのズルイっ!」
た「あら、そう。あーんしてくれないなら、ちなみは優しくないなぁー」チラッチラッ
ち「っー!もうっ!仕方ないわねっ!ホントに特別なんだからっ!」
た「やった!ちなみ最高!あーんして?あ、熱そうだからふーふーもしてね?」
ち「くうっ!……ふーふー、ほらっ」
た「あーん、むぐむぐ」
--片づけを終えたらたかし寝落ち--
た「zzz……」
ち(ああ、もうっ!なんで正直になれないのよアタシ!でも、あれはアイツがあんなこと言うから……全部たかしのせいよっ!)
た「んぁ……」ゴロン
ち(……はぁ、たかしのくせに生意気よね。ほんと。寝顔だって、たかしのくせにかわいいんだから、全く……)ナデナデ
膝枕ってめちゃくちゃ健全なのではwwwww
GJ!!
膝枕の流れならばと、ボクッ娘委員長の続きを投下する
522 :
1/5:2013/02/04(月) 20:22:40.45 0
・受験を前に無理をし過ぎているツンデレ その6
「何だ?」
『一体何で、ボクにそこまで世話を焼くの? 別府君にとって、他人の世話なんて面倒な
だけじゃない。何かにつけてめんどくさいって言うのが口癖の君が、何でボクにはそこま
でするわけ?』
ずっと、意外に思っていたことを問い掛ける。すると別府君は、頭を掻いてボクから顔
を背け、少し躊躇してから、呟くように答える。
「別に…… まあ、ずっとお互いに勉強を教え合ってきた仲だから、まあ受験は上手く行っ
て欲しいと言うか…… だから、気になるなら、出来ることはやった方が気持ちが落ち
着くって言うか、スッキリしないのが嫌なんだよ。この方が俺にとって楽だからそうする
だけだ」
別府君にとって、ボクは単なる勉強仲間でしかないのだろうか? まあ、女の子として
の魅力があるとは自分でも思っていないからそれは仕方が無い。むしろそれでも、別府君
にここまで気に掛けて貰える事を喜ぶべきなのかも知れない。それに、一応可愛いとは言っ
てもらえたし。その事を考えると、体の奥がまた嬉しさでくすぐったくなってしまうの
で、僕は慌ててその考えを打ち消した。
『……分かったよ。別府君がそうしたいからって言うなら、好きにすれば。まあ、たかが
電話一本掛かって来るだけだしね。もし、それより前にボクが寝ようと思ったら、こっち
からその……電話か、メールで連絡しとくから、その時は掛けて来ないでよね?』
「分かってる。とにかく、無理をしていい事なんて何もない。それでもまた、今日みたい
な酷い顔をして来るようだったら、その時は千早とか葉山に話をしてでも、無理矢理体調
管理させるからいいな?」
友達二人の名を別府君から出されて、ボクは慌てた。
『ダ、ダメだよ。あの二人に話すのは……ちゃ、ちゃんと無理しないように頑張るからさ……』
523 :
2/5:2013/02/04(月) 20:23:41.10 0
別府君が心配しているなんてバレたら、それこそ大変な事になってしまう。まあ、ボク
の気持ちはもうほとんどバレているようなものだけど、相思相愛の既成事実を作られたら、
別府君にまで迷惑が掛かってしまうし。それだけは避けたかった。
「よし。まあ、どのみちごまかすようならすぐ顔に出るから分かるしな」
納得したように頷くと、別府君は立ち上がってウーン、と伸びをした。その時、彼の体
から微かに何か空気の抜けるような異音がする。
『ねえ? 何、今の音』
気になって問い質すと、別府君は何事もないという感じで腹を押さえた。
「ああ。まだ昼飯食ってないからな。さすがに3時近くなると腹が減ってしょうがない」
ボクに膝枕をしていてくれたから、お昼を食べられなかったのかと気付き、さすがに罪
悪感が襲う。しかし、申し訳ないと認めることが出来なくて、つい反対の言葉が口を突い
て出てしまった。
『だからって、女の子の前でおなかを鳴らすとか、みっともないよ。お腹が空いてるのは
分かるけど、少しは我慢してよね』
理不尽なボクの文句に、何にも気にしていないような態度で別府君はつまらなそうに答える。
「こんなの、どこが不快なのかよく分からないがな。まあ、委員長が嫌だと言うなら、委
員長の前では鳴らさないよう気をつけるさ」
明らかに、それはボクから文句を言われるのがうっとうしいからという態度が見え見え
だったから、ボクは呆れてため息をつく。
『全く…… いい年頃の男子なんだからさ。もうちょっと女子の前ではデリカシーって物
を持とうよ。本当に別府君ってば、そういうとこ全く気にしないんだか――』
ぶつくさと文句を言いながら立ち上がろうと体を捻ったとき、ボクのお腹からも、張っ
ていた空気が抜けるような感覚がした。同時に、クウ、という微かな音が鳴るのが聞こえ
た。それが自分のお腹がなった音だと気付き、ボクはたちまちのうちに真っ赤になる。
「なるほど。デリカシーか」
別府君におかしがるように揶揄されて、ボクは勢いよく立ち上がると、焦って言い訳と
文句をぶちまけ始めた。
524 :
3/5:2013/02/04(月) 20:24:32.40 0
『ちちち、違うよ!! 今のはその、ちょっと体を動かしたから力が入れられなかったっ
ていうか、そもそもこんなにお腹が空いてるなんて自分でも気付いてなかったし、だから
その不意打ちだったって言うか……大体、ボクを無理矢理寝かせたのは別府君なんだから、
こんな時間までお昼食べられなかったのも別府君のせいなんだからね!!』
心配して寝かせてくれた彼に罪を擦り付けるなんて理不尽も甚だしいが、別府君はあっ
さりと認めた。
「まあ、そうだな。じゃあお詫びに飯でも一緒に食いに行くか? 引き止めたのは俺だっ
てのは確かだし、そう高いものじゃなければ奢ってやる」
『へ……へ……? べ、別府君と……ご飯に……?』
唐突に誘いを受け、ボクは動揺して聞き返した。別府君はコクリと頷く。
「ああ。どうせ途中まで帰り道も一緒だし、途中のジョナタンなら、そんなに時間も取ら
ないだろ。この時間なら空いてるだろうしな」
別府君が帰り道の途中のファミリーレストランの名前を出して提案する。友香達となら
何度か帰りに寄った事があるけれど、別府君と二人きりで入る事が本当にあるなんて、信
じられなかった。それも、高校生活の最後になってから。
『で、でも……ボク、家に何も言ってないし……』
素直に受ける事に臆病になってしまい、ついボクは言い訳めいた事を口にしてしまう。
それから、すぐに気が付いた。別府君はいちいちボクを説得するくらいなら、簡単に意見
を引っ込めてしまう人だと。
「そうか? もし家に昼飯が用意されてるなら、親御さんにも申し訳ないし無理にとは言わないが」
予想通り、サラリと誘いを撤回するような事を言われ、ボクは慌てた。こんなチャンス
はもう二度とないのに、自分の一言で流れたりしたら、余りにもバカ過ぎる。
『ま、待って。そもそも今日は最初から遅くなるとは言ってあるし、だからその……こん
な時間になってもメール一つ来てないって事は、多分大丈夫だと思う。お母さんも、昼間
は出掛けてて、冷凍のパスタとかチンして食べてねとか置き手紙だけの時もあるから……
多分、今日もそうなんだと思う』
525 :
4/5:2013/02/04(月) 20:25:14.58 0
別府君は何も言わない。ボクが敷き布団代わりにしていたコートを取ると、汚れを払っ
て羽織る。そして、バッグを肩に掛け、ジッとこっちを見ていた。後はボクの返事を待つ
だけだと言わんばかりに。ボクとしては、背中を後押しして貰いたかったけど、自分で答
えるしかないと気付き、勇気を出そうと左手で右手を強く握り、別府君の顔を見ないよう
にしながら、苦心して言葉を紡ぎ出した。
『えっと……その、だから……あんまり遅くならなければ……多分、寄って行っても、大
丈夫かなって……』
「よし。じゃあ行くか」
細かい事は何一つ言わず、結論は出たとばかりに別府君は簡潔にボクを促した。ボクは
慌てて、地面に置きっ放しのコートを拾う。
『ちょ、ちょっと待ってよ。今、コート着るから』
あたふたとコートを着込むと、別府君が不意に指摘してきた。
「委員長。汚れ払ってないだろ。腕とか、汚いぞ」
『え? あ、ちょっと待ってよ』
ボクは慌ててコートを脱ごうとボタンを留めかけていた手を、今度は逆に外そうと動か
す。その手を不意に別府君が掴んだ。
「まあ待て。ちょっとジッとしてろ」
『え? え?』
唐突な行動に動揺して何も考える間もなく、別府君がパンパンとコートを叩いて汚れを
落としてくれる。右腕から背中までを払ってから、ザッと一瞥して彼は頷いた。
「よし、見た目には目立たなくなったし、こんなもんだろ」
ボクから離れ、別府君は屋上の出口へ歩こうと振り向く。その背中に、ボクは文句を浴
びせ掛けた。
『もう!! 叩いてくれるならくれるで、ちゃんと断わってからにしてよ。何されるのかっ
てビックリしたじゃない。いつだって君は唐突で、言葉足らずなんだから!!』
興奮した感情をぶつけようと、ボクは精一杯怒鳴る。別府君は肩越しに振り向くと、素っ
気無く謝ってきた。
526 :
5/5:2013/02/04(月) 20:26:12.92 0
「悪いな。いちいち声掛けると、何かと面倒だからな。ついさっさと行動しちまうんだ。
不快にしたのなら、スマン」
『もう。全然悪いとか思ってないでしょ? そういう所が、デリカシーがないって言うん
だよ。君は』
小走りに走って隣に並ぶと、さらに文句を浴びせる。すると別府君はうるさそうに片手
をボクに向けて広げ、言葉を制しようとした。
「分かった。スイーツも付けるから、それで勘弁しろ。いいな?」
まだ言い足りない気持ちはあったけど、甘い物への誘惑がそれを上回った。ついボクは
笑みをこぼして頷いてしまう。
『全くもう、仕方ないんだから。その代わり、安いのじゃダメだからね。最低限、パフェ
くらいじゃないと満足しないんだから。分かった?』
別府君が一つ、大きなため息で返して来た。
「分かった。その代わり、一品だけだぞ。俺の財布にも限界があるんだからな」
『そういう事言わないでよ。女の子を食事に誘うのに、お財布の中身を言うなんて、やっ
ぱり別府君てば無神経なんだから。もう』
不満を言いつつも嬉しさを隠し切れず、ボクは別府君のコートの袖をつまんで、もう僅
かしかない彼との高校生活を大切にしようと、しっかりと心に刻み込むようにしながら隣
を歩いたのだった。
終わり
ボクっ娘かわゆいよボクっ娘
2月2日ってツインテールの日だったのか……
ぬかったわ
友ちゃんのためならエンヤコラ
・友ちゃんが山田の一人称がうつってボクっ娘になったら
・友ちゃんが山田の語尾が移って「〜だお」とか言いだしたら
最近生活が乱れがちなので、ツンデレに矯正して貰いたい
ちなにー
になちー
537 :
1/4:2013/02/08(金) 00:20:29.06 0
【寝起きにツンデレがそばにいたら】
※かなり甘めなので、苦手な人は逃げて……逃げてー!
「……ん、んぐ。……ふわあああ〜」
「……やっと起きた」
「うわらばっ!?」
「……うわらば?」
目が覚めたら視界いっぱいにちなみの顔だったのでうわらばが出た。
「え、あの、なんでちなみが俺の家にいるの? 結婚したっけ?」
「……タカシと結婚とか噴飯モノ確定」
「失礼な。じゃあ、なんでこんな朝早くから我が家にいるのでしょうか」
「……膝枕のため?」
「え」
そういえば今日の枕はいつもより柔らか度数が高めだよなー。しかも心なしか温かいよなー。いわゆる体温的なソレだよなー。
「……なんで膝枕をされている」
「……してほしそうな顔をしていたから?」
「寝てただけです」
「……貧乳に膝枕されるのは嫌と申すか」(涙目)
「そうは申さぬけど!」
「……いつもならそう言いながらなでるのに、今日はなでないし。……やっぱ嫌なんだ」(涙目)
「ええい! 体勢的になでにくいからなでないだけだっての!」ナデナデ
「…………」(嬉しい)
「はぁ……。で、朝っぱらから何の用だ?」
「……なんか妖怪? ……なんちて。……うひゃひゃ?」
「別にお前が言う必要はないです」ナデナデ
「…………」(嬉しい)
「で」
「?」
ちなみは不思議そうに小首を傾げた。
「や、ハテナじゃなくて。何の用かと聞いているのです」
「……んーと。……んーと」
538 :
2/4:2013/02/08(金) 00:21:00.02 0
「ないのですか。用事が」
「……いや、ある。……なんの用もないのにタカシの家になんて来たりしない」
「いや、何の用もなくても来てほしいですがね。それはそうと、用事はなんですか」
「……んーと。……何にしよ」
「何にしよって聞こえましたが」
「……あ、そだ。……ごそごそ、じゃーん」
「そ、それはぁ!」
「……ご存知、タカシの大好きなネコミミ。……そしてそれを、そうちゃーく」スチャ
「猫耳カチューシャを携帯していることにも驚くが、それをためらいもなく頭部につける年頃の乙女にも驚いた」
「……うるさい。……あ、こほん。……うるさいにゃん」
「なんという媚力か……ッ!」ナデナデナデ
「……くにゃーん」(嬉しい)
「で」
「にゃ」
「いや、可愛いけど。結局何用なのですか」
「……ぺろぺろ」
「鼻を舐めないで」
「……まずい」
「鼻の味までは保証できません」
「……今日もタカシにはがっかりだ」
「意味が分からん」
「……がっかりしたので、膝枕はここまでー」スッ
「あああああ」
「……で」ゴソゴソ
「なにをしている」
「……見た通り、タカシと同衾している」
「同衾とか言うなっ! 柔らかく『一緒の布団に入ってる』とか言ってくださいよ!」
「……一緒の意味だし」
「いや、同衾のバヤイは色恋とか性関連の色々が含まれる意味合いなのでそのあの」
「……猫相手に発情するとか、タカシの性欲は果てしない」ガクガク
「ねこちなみん相手なので発情もしますよ」
「……あ、あぅ」
539 :
3/4:2013/02/08(金) 00:21:34.26 0
普通に照れないで。困ります。色々。
「……にゃ、にゃー」ペロペロ
「ぶべべ。顔を舐めるな」
「……まずい」
「俺の顔の味見に来たのか?」
ちなみはモソモソと布団の中にもぐり、俺の胸に自分の顔をぴたりとつけた。
「お、おい」
「……久々に休みだから、来た。……だけ」
こもった声が布団の中から聞こえてきた。
「……学校だと、……くっつけないし」
「それは、なんというか、その、……イチャイチャしにきたということでよろしいか?」
「……よろしくない。……にゃ。……今日もタカシは性欲に支配されている。……にゃ」
ちなみが布団から顔だけ出した。かわいい。
「かわいい」スリスリ
かわいいので、ほっぺを手でスリスリしたりする。
「んー。うにゃにゃ」
「うにゃにゃとか! もっとそういう萌え台詞をお願いします!」
「……サービスしなきゃよかった」
どういうことかちなみが落ち込んだ。
「そう言わずにもっとサービスお願いしますよ」ギュッ
「……勝手に抱きしめるな。そんなのは許可してない」
「いいですか?」
「……まあ、どうしてもと言うのなら」
「ヤッタネ!」ギュー
「……やれやれ。これだからタカシは困る」ギュー スリスリ
「なんかそちらからも抱き返されてるような。さらに言うなら、スリスリもされてるような」
「……超勘違い。これだから童貞は困る」スリスリスリ
「そうだろうか」
「……そうなの」ムギュギュ スリスリ ペロペロ
「擬音が多すぎやしませんか」
「……なんのことやら」
「無理がありすぎるかと」
540 :
4/4:2013/02/08(金) 00:22:13.64 0
「…………」
突然ちなみが黙って俺の顔を見上げた。
「ん? どした?」ナデナデ
「……ちゅー。……が、したくなった」
「え」
「……ちゅー」
「え、いや、あの」
「……ちゅー。……にゃ」
「ここでまさかの猫投入……ッ!」
「……にゃー?」(小首を傾げつつ)
「ええぇえいっ!」
「…………」
「……はー。……すごかった」
「感想を言わないで!」
「……あんないっぱいされるとは思わなかった」
「素の感想は恥ずかしいです。やめて」
「……初めてなのに、まさかあんなに舌を」
「すいません俺が悪かったですどうかもう勘弁してください」
「……勘弁してほしければ、またちゅーしろ。いっぱいしろ。休みの度にしろ」クイクイ
熱っぽい目でこちらを見てるネコミミつけたちっこいのが、俺の服を両手でクイクイと引っ張る。
「うん、分かった。結婚しよう」
そりゃ俺の頭もおかしくなりますよ!(断言)
「…………。……ま、まだ早いと思う」
ものすごい赤い顔でそんなことを言われては、身動きが取れなくなります。
「え、えーと。その、冗談なのですが。ほら、結婚とか噴飯モノって言ってたし」
「…………。……わ、分かってたし。ばればれだし。……私も冗談だし」
ならどうして俺をぺしぺし叩いているのですか。
「うー。……ばか。しね。ばか」ペシペシ
「痛い痛い。まあ、それはその、数年後のお楽しみということで」
「…………う、うん」
ちなみが湯気を出して撃沈したという噂。
>>540のちなみんが可愛すぎて生きるのが辛い
砂糖吐くレヴェル
甘ったる過ぎて相好が崩れたまま戻らんわwww
>>540 ちなみんかわゆ!
だが、いくらなんでも甘すぎだろ
罰として早く続きを書くのだ!だ!
可愛すぎだろうこの野郎www
GJ!!
545 :
1/2:2013/02/08(金) 22:19:54.63 0
そんなことよりちょっと俺の話聞いてくれよ
霜で凍てこむ年度末、俺はツンデレに手相みてもらったの
実のところツンデレ生まれた時から目が見えなくてさ
周りが気を使うってんでツンデレもしんどそうだったから俺だけは気を使わない様にしててね
今では最初の壁も溶けて思ってる事なんでも言えるくらいの仲になった訳
それで今回はツンデレがラジオで聞いた手相のお話してくれてさ
目見えなくても手相分かるぜ、って自慢してたんで俺の手占ってもらったの
そしたら細い指で掌の溝なぞって、生命線が長いから長生きします、とかラジオの受け売りでさ
そこそこ占ってもらってたらツンデレ、もっとよくみせて、って俺の背に回り込んできたの
したらツンデレおっぱい大きいから背中に当たってんのよ状態になっちゃってさ
手相みるのに必死でムニムニ押しつけられるし、辛抱たまらん俺は背中から膝の上に座らせたの
ならツンデレおっぱいだけじゃなくて全身柔らかくて温かいからさ、正直手相どころじゃなかったね
それからというものツンデレ、俺の膝に座りたがるようになってさ
ツンデレにバレないように、手の甲でおっぱいたぷたぷしながら手相みてもらうのが日課になったの、って話
546 :
2/2:2013/02/08(金) 22:21:49.07 0
そんなことよりちょっと私の話聞いてほしいんだけど
霜で凍てこむ年度末、私はアイツの手相見てやったの
実は私生まれた時から目が見えなくてさ
周りの人が一線引いて私に接する中、アイツだけは変わりなしに接してくれてさ
今では私も気を使わず喋るくらいの仲になった訳
それで今回は私がラジオで聞いた手相のお話してたの
して、自分の手相見てみたんだ、って自慢したらアイツ、俺のも見てほしい、って言ってきたからさ
私はアイツの掌を指でなぞり、健康線が太いから病気しません、とかラジオで聞いた事を話します
だけど自分の手見るのとは上下逆さで見にくかったからアイツの後ろに這い寄ったの
したらアイツ背中大きいから腕めいっぱい伸ばす羽目になっちゃってさ
手相見るのモタモタしてしまったもんだから、業煮やしたアイツは私を膝の上に座らせてね
ならアイツ背中だけじゃなくて全身厚くて温かくてさ、正直手相どころじゃなかったの
それからというもの、アイツの膝は私の指定席
手相見るのを口実に、アイツにもたれかかって胸とか触られるのがお決まりになったの、って話
これは幸せになるべき
これはいいバカップル
・「友ちゃん、スクープスクープ!!」とか言って山田が友ちゃんに、自分と友ちゃんがいちゃついてる写真を見せたら
・山田が上半身裸になってる写真をそれとなく友ちゃんの目に入る所に置いておいたら
・山田が他の女の子と仲良くしてる写真を友ちゃんに見せたら
・山田が友ちゃんを庇って大怪我したら
>>546 これはいい話だなあ
だが、ツンデレのおっぱいをひそかにたぷたぷするのは許せん(`・ω・´)
>>546 ……ふぅ。おっぱいタプタプごときで賢者になるはずないだろ
友ちゃんが発情して落ちた
554 :
ほんわか名無しさん:2013/02/10(日) 13:59:21.97 0
だ、誰が発情してるってのよ!!(山田の生写真をアルバムに綴じつつ
>>414のツンデレVS双子妹のお話の続きを投下しようと思う
5レスほど
「いやー、面白かった」
映画館を出ると、開口一番、タカシが言った。
「やっぱ、勧善懲悪のヒーロー物はスカッとしてていいなあ。余計な事考えないで見れるし」
「でも、ハリウッドって何かとヒロインとのキスシーン入れたがるわよね。何かお涙頂
戴的な展開もちょっとダサいし。まあ、3Dは凄かったけどさ」
ぶっちゃけ内容が半分くらいしか頭に入ってない私は、ありきたりの批判で返す。す
るとタカシは肩をすくめつつ、苦笑する。
「まあ、そこはお約束って奴だろ。日本の時代劇だってそうじゃん。借金取りに追われ
て困ってる若い娘を、通り掛かった主人公が助けるとかさ。まあ、こういうのに深い話
を求めるより、やっぱ勢いとノリとカッコ良さじゃね?」
「アンタって、和洋問わずそういうストーリーが好きよね。やっぱ本人も頭からっぽだ
から、そういうのが合うのかしら」
ワザとらしく嫌味で返すと、さすがにタカシはちょっとムッとして言い返す。
「バカ言うな。確かに人生も何も考えずに勢いとノリで乗り越えていけたらいいな、と
は思うけどよ。けど、実際はそういう風にはならないからな。俺は凡人だから、凡人ら
しくちゃんと色々考えてるんだよ。香菜美にはそうは見えないかも知れないけどな」
「見えないわよ。いっつも適当っぽく流してるし。ホントに考えてるの?」
疑い深くタカシを見つめると、私が指摘したような、そんな態度でとぼけるように首
を傾げてみせる。
「さあな。つか、こんな所で立ち話してないでさ。どっか店入ろうぜ。反省会も甘いも
の食べながらって話だろ?」
タカシの提案に、私は頷いた。
「そうね。グダグダとこんな所で時間つぶしてちゃもったいないし。さーて、何食べよっ
かな。ドーナツにするかパフェにするか」
頭の中でたくさんのスイーツを思い描きながら、吟味する。さっきラーメン食べたば
かりだから、少し軽めにあんみつとかでもいいかも知れない。
「彩ちゃんは何食べたい? ……彩ちゃん?」
タカシの怪訝そうな声に、私はハッと妄想から我に返り、彩花を見た。
「彩花? どうかしたの?」
何となく様子が元気なさそうなのに気付き、慌てて様子を窺う。そういえば、映画が
終わってからというもの、一言も話に入って来ていなかった気がする。
「ううん。大丈夫。ちょっと頭が痛いだけだから平気。少し大人しくしていれば、良く
なると思うから」
私達に向けて、彩花は無理に笑顔を作ってみせた。しかし、すぐに辛そうに顔をしか
めてしまう。
「大丈夫って、全然大丈夫そうじゃないわよ。今日はもう帰って休んだ方がいいんじゃ
ない?」
心配してそう提案するが、彩花はいやいやと横に首を振った。
「ううん。大丈夫だって。本当に大したことないんだってば。こんなことでせっかくの
タッくんとのデートを中止にしたくないし」
私はどうしようか迷ってタカシの方を見た。タカシも同じように私を見る。多分同じ
事を考えていると思うが、こういう時、彩花は絶対に自分の主張を曲げようとしないの
だ。温和な性格に見えて実はかなりの頑固者で、小さい時から私もタカシも随分と手を
焼かされたものである。
「とにかく、少し休もうぜ。どっか公園のベンチとかでさ。周りが騒がしいのは良くな
いと思うし。それで様子見て良くならないようなら、彩ちゃんが何て言おうと今日は中
止な。香菜美。頭痛薬持ってるか?」
有無を言わさない口調で、タカシはそう指示する。中止、という言葉に彩花は咄嗟に
顔を上げるが、タカシと目が合い、安心させるように頷かれると、大人しく小さく頷き
返す。私はバッグの中を漁ってみたが、今日に限って何も入っていなかった。
「ゴメン。ちょうど切らしちゃったみたいで、今持ってなかった。彩花は持ってる?」
「ううん。こっちのバッグには入れてない。学校行く時のに入れっぱなしだから」
話すと辛いのか、ちょっと顔をしかめつつ彩花はすぐに答えた。
「なら、買って来た方がいいよな。それで治るならそれに越した事はないし。俺、ちょっ
と行って来るからさ。香菜美は彩花を見ていてやってくれないか」
「……ダメ」
タカシの提案に、彩花は首を僅かに振って拒否すると、袖にギュッとしがみ付いた。
「タッくんには、傍にいて欲しいから。だから、行っちゃダメ」
キッパリと言ってから、また少し痛みに顔をしかめる。
「しょうがないわね。私が行って来るわよ。どっちみち、タカシじゃどの薬が彩花に一
番効くかなんて分かんないでしょうし」
正直、半分呆れる思いでため息混じりに申し出る。こんな時でも、タカシに甘える事
を最優先するなんて、見上げた根性だとしか言いようがない。しかし、心の半分では私
も理解せざるを得ない面もあった。辛い時こそ、好きな人に傍にいて欲しいという気持
ちは、私にも間違いなくあると思うから。
「ゴメンね、香菜美。手間掛けさせちゃって」
申し訳なさそうな彩花に、私は無理矢理笑顔を作って謝罪を退けた。
「いいのよ。姉妹なんだし、お互い様でしょ? 彩花だって、私が体調崩した時は一生
懸命世話してくれるじゃない。今日はたまたま、私の番だってだけで」
私は財布を取り出して中を見た。頭痛薬を買うくらいのお金が入っているのを確認し
て頷く。
「それじゃあ、私行ってくるね。二人はどこか静かな場所で休んでて。落ち着いたら、
メールで場所を知らせてくれればいいから」
「ああ、分かった。それじゃ、香菜美。宜しく頼むな」
タカシの言葉に頷くと、私はドラッグストアの方に向けて駆け出そうとした。その時、
彩花が声を掛けて来た。
「……香菜美。ありがとう。ゴメンね……」
「だから気にしないでってば。アンタは余計な事に頭使わないで、安静にしてればいい
の。分かった?」
心配しないように言い聞かせつつ、私は内心ちょっと首を捻りたい気分になった。何
というか、いつもと比べても彩花の態度がしおらしく感じる。しかし、今は細かいこと
を気にしている場合ではない。
「じゃ、タカシ。あと、宜しく」
「おう、分かった。任せとけ」
頼もしさを出そうと、自信ありげな態度で頷くタカシだったが、それはきっと私に対
する気遣いでもあるのだろう。実際、タカシなら付き合い長いだけに誰よりも信頼して
彩花を任せることが出来るし。私は頷き返すと、踵を返し急ぎ足でドラッグストアに向
かったのだった。
〜ここから少し、彩花編〜
香菜美の後姿が遠ざかって行くのを、私は申し訳ない気持ちで見送っていた。それか
らまた、片手で軽く右のこめかみから右目の上辺りのおでこを押さえ、軽くうつむく。
「それじゃ彩ちゃん。ちょっと休めるところ行こうか? 中央公園でいいよな?」
タッくんが言ったのは、駅から程近い住宅地の中にある公園だった。児童公園より少
し大きいだけの公園は、一角が児童たちが遊ぶ遊具が設置され、少し離れた場所に樹木
やら植え込みがあってベンチが備え付けられている。タッくんに導かれて、私はそこに
腰掛けた。
「どう? 具合は」
うつむく私を心配そうに覗き込むタッくんを見ていると、キュッと心が痛んだ。何故
なら、私は頭痛など、最初から感じていなかったのだから。
「少しマシになったけど……まだちょっと……」
こめかみをおさえ、小さくゆっくりと首を振る。チラリと彼に視線を送ると、心配そ
うに、私を見つめている。ちゃんと考えがあっての事とはいえ、好きな人をだましてい
る事への罪悪感は小さくはなかった。
「そっか。もし、して欲しいこととかあったら何でも言ってくれよな。遠慮しないでい
いからさ」
その提案に、私の心臓がドクンと高鳴った。期待していた通りの申し出だったけど、
それでも――いや、だからこそ、体がカアッと熱くなる。だけど、こんな状況でさらに
熱も出ているんじゃないかと疑われたら大変なので、私は何とか気持ちを抑えようと努
力しつつ、小さな声で答えた。
「えっと……じゃあ、その……一つ、お願いしたいことがあるんだけど……いい?」
そして、隣に座るタッくんを上目遣いに見つめる。タッくんは、心配そうな様子なが
らも、少し笑って頷いた。
「ああ。何でも言ってくれていいぞ」
その答えに、また私の心拍数が上がる。香菜美に比べれば度胸あると思っていたのに、
いざとなると、ここまで臆病になってしまうのかと自分でも不思議だった。だけど、躊
躇している時間はない。早くしないと、香菜美が戻って来てしまう。そうしたら、もう
今日はこんな事出来なくなってしまう。
「うん。じゃ、その……」
口の中がカラカラで、舌が麻痺でもしたかのように上手く回らない。私は一度言葉を
切り、タッくんに見えないように顔を背け、口の中で舌を動かし、何とか唾液を出して
湿らせてから、もう一度彼の方を向いて、今度こそはと口を開いた。
「あの……タ……タッくんに、その……膝枕……して欲しいの……」
続く
563 :
ほんわか名無しさん:2013/02/11(月) 13:36:21.62 0
次から投下しますが、萌えっていうよりはストーリー重視な感じなので、俺はひたすら萌えたいんじゃゴルァ!!っていう人はスルー推奨。あと、今回投下する分ではツンデレが出て来ませんwwではどうぞ。
564 :
ほんわか名無しさん:2013/02/11(月) 13:41:52.40 0
午後7時49分
夕飯を食べ終わり、そのまま食卓で1人テレビを見ていた青年、その名前は島田和樹。
だがしかし、彼は一人暮らしをしたことが無い。
それにも関わらず、彼が1人で居る理由の一つは、親が仕事に行っていることである。
彼の親は、彼が幼い頃から遅くまで働いていた、いわゆる共働きというやつだった。
昔は親戚の家などに預けられることも多かったが、成長に比例して、その回数は少なくなっていった。
そして彼には両親だけでなく、もう一人家族がいた。にも関わらず、彼が1人でテレビを見ているのは、そのもう1人の家族、妹の千波が部屋に閉じこもっているからだ。
かといって、千波は引きこもりでもない。普通に学校に行っているし、友達も多い方だろう。
ならば、なぜ千波は閉じこもっているのか、それはただ単純に…
兄と居たくないだけなのである。
565 :
兄と妹 回想編2/2:2013/02/11(月) 13:44:11.42 0
あれは何歳の時だっただろうか?和樹が、妹のことを「女」として見てしまったのは。
おそらく、保健の授業が始まり、中途半端に性の知識を覚えたときだろう。
その授業のせいで、彼は千波が「女」ということを再認識してしまった。そこから、何となくこれまでと同じようには接することが出来なくなってしまった。
そして同時期、色気が出始めた同級生から、妹とはいえ「女」と関わっていた和樹は、からかわれ、そして短期間とはいえ、いじめのようなものにも逢った。
そこから彼は、妹との関わりを出来るだけ断つようにした。こうして生まれた溝が、直ることも無く今日まで来てしまった。
「ひどいことをした」「申し訳ない」「謝りたい」「謝りたい」「謝りたい」「謝りたい」「謝りたい」「謝りたい」「謝りたい」…………
そんな言葉が頭の中を駆け巡り、消えていく。
だが、その言葉が部屋にいる千波に届くわけもない。自分はなぜこの関係で、取り返しのつかない年月を重ねてしまったのだろうか。
そんな失意に浸る男、それが島田和樹という男だった。
その時、彼はまだ、取り返しがつかないと思っていた。
兄妹というシチュはなぜここまでワクワクさせられるのか
お題
つ・ツンデレのバレンタインチョコあげる人リストの中に男の名前がないのを男が知ってしまったら
お題
・トモコオオオオ!!!!と山田が叫んだら
・ツンデレと有線したら
・ツンデレの脳にダイブしたら
>>567 纏「儂、こんど初めてちょこれぃととやらを作ることになった」
男「ほう。純和風な纏がなんでまた」
纏「友子から誘われたのじゃ。羨ましいじゃろ」
男「あー、いわゆる女子会って奴な。けど初めてって意外だな」
纏「去年は高校受験真っ只中じゃったし、それ以前は洋菓子を食べる習慣がなかったでの」
男「ほうほう。で、もちろん俺にもくれるんだよな?」
纏「なんでじゃ?」
男「いやいや、このタイミングで俺にそれを話すってことは、俺も期待していいってことだろ?」
纏「儂がちょこれぃとを渡す相手はもう決まっておる。友子に山田に父上、母上だけじゃ」
男「なんで山田にやって俺にくれないんだよ! 生殺しかよ!」
纏「山田はなんやかや優しゅうしてくれるしのぅ。主には義理でもやらん」
男「畜生!! 纏の鬼畜!! こうなったらバレンタインまで引きこもってやる!!」
纏「……」
Q.この年のバレンタインに起こった出来事はどれか。一つ選べ(配点・五点)
A.友ちゃん経由でタカシへチョコが渡される
B.「余ってしまったから」と言い訳しながら纏さんが直接チョコを渡す
C.慣れないリボンを頭に付けて、「チョコはやれぬが……儂が代わりでは、駄目か?」と恥じらいながら(ry
D.まつりんの外陰部を写したチョコがry
E.自分の体にチョコを塗ったまつりんが……
572 :
ほんわか名無しさん:2013/02/12(火) 22:34:16.47 0
F.チョコを口移しで(ry
・山田がタカシにチョコを渡していたら
574 :
ほんわか名無しさん:2013/02/13(水) 09:39:56.85 0
山田が男装っこの可能性が出てくるな
じゃあ友ちゃんはレ……
いや。何でもない
山田が男の娘なら山田タカシ友ちゃんの三角関係が見られるな!
ツンデレさんがハブられるが
>>576 実は山田がボクッ娘なら問題ないな!
ツンデレボクッ娘な山田、そんな山田が可愛いがゆえに過保護な友ちゃん、そして男の三角関係……
今日は兄さんの日ですよ!
妹ちなみんペロペロペロ
とーもちゃん♪
581 :
ほんわか名無しさん:2013/02/14(木) 11:12:26.13 0
海外の大企業のご令嬢で日本好き故に日本語を学び日本に留学するが
一人称を僕で覚えてしまい日本に来てから気づいたものの
なかなか直せず男にからかわれるお嬢ツンデレ
セーラー服に褌とかどんな頭してたら浮かぶんだよwwww
ふぅ…
足が不自由だったりすると下着の代わりに褌締めたりはあるかも…?
>>585見てたらタカシが褌はいてはしゃぐSS浮かんできた
俺の頭はどうかしてる
『…山田』
「お?友ちゃん、どしたの?」
『…ん』
「こ、これは…!!」
友ちゃんが山田に差し出したるは、バレンタインのチョコレート。ハートの形に型どられ、丁寧にラッピングされている
「うおー!!ありがとう友ちゃん!!つ、ついにチョコ童貞卒業だー!!」
『童貞とか言うなアホ!!…ふ、普段いちおー助手とかやってくれてるから…たまには忠誠度あげるイベントも無いとねって思って!』
「いやー、義理でもなんでも良いよ!忠誠度どころか好感度もMAXになってルート突入フラグ立つ勢いだよ!」
『ふ、ふぇっ…!?』
「…ん?どしたの?」
『え、な、なんでもない!!』
「…?」
もぉ…ルート突入とか…変なこというからどきどきしちゃったじゃない…
あのね山田、私はそのチョコ、義理だとは一言も言ってないよ?
私にとっては…山田ルート以外無いんだから…
お題
つ・ツンデレがため息をつきながら手に持つ何かを眺めていたので、どうしたの?って聞いたら、慌ててそれを隠して『ななな……何でもないっ!!』って答えて来たら
593 :
ほんわか名無しさん:2013/02/16(土) 21:42:36.65 0
お題
・お豆ちなみん
・煮豆ちなみん
・枝豆ちなみん
・納豆ちなみん
・大豆ちなみん
・お皿ちなみん
・すいかかつみん
書いてる間に落ちることほど無念なことは無し
仕方ないからちなみんのお豆を吸いながら寝よう
お皿をひっくり返して真ん中に豆をのせるとちなみんみたいだよね
ちなみんのお豆いじり倒したい!
上の豆も下の豆もいじり倒しターンッ
・ツンデレに膝枕してって言ったら
男「なー、勝美」
女「あん?」
男「膝枕して?」
女「いいぞ、一分五百万円でならな」
男「何その超高給取り。お前の膝枕オーダーメイドなの?」
女「ガキじゃねぇんだから甘えんな鬱陶しい、って意味だよ」
男「おk。じゃあ膝枕してくれ」
女「……お前は人の話を聞いてるのか?」
男「聞いてる聞いてる。だからはよ!」
女「全然聞いてねーじゃねーか。バカかてめぇ」
男「バカでもアホでもクソでもカスでも何でもいいから膝枕してくれ!」
女「お前ってホンっト無駄に強引だよな……分かったよ、ほれ」ポンポン
男「わー胡座の膝枕ってチョー斬新ー」
女「るせぇっ! 文句あるなら止めんぞ」
男「文句ないです最高です」ポフ
女「で? 感想は?」
男「筋肉質で固くて素晴らしいです」
女「あんだとゴルァ!?」
男「うちのお袋の膝枕もこんなだったよ」
女「……あーそうかい、このドマザコンめ」
男「〜♪」スリスリ
女「スリスリしてんじゃねぇバカ!」
>>597 うおー筋肉すりすり筋肉すりすり!
脱力してる筋肉って実はめちゃくちゃ気持ちいいんだよな
ツンデレがバレンタインデーに渡せずに冷蔵庫に入れてたチョコレートを
タカシが発見してしまったらどうなるの?
>>599 これなんだよとかタカシに突っ込まれてワーキャーしてるうちになんか告白しなきゃいけないような空気になって好きですって言っちゃうかなみさん可愛い!
ネタが枯渇気味なので、お題作成機を回してみた
後輩、夜、エッチな本
…………
夜用?
脳内がピンク色のツンデレさんが浮かんだ
むしろそれしか浮かばない
友ちゃんに名前で呼ばれたいな
>>607 妹に間接的に翻弄されるツンデレかわええwww
しかしこの妹の話も気になるな、いつもは冷静で要領いいってだけにw
友ちゃんの…ばか
611 :
ほんわか名無しさん:2013/02/20(水) 21:00:19.08 0
普段は不動明王の生まれ変わりと名高いかつみん
ある日男とぶっかった拍子に頭をぶつけてしまうかつみん
目を覚ますと「かつみったらうっかりさん☆」テヘペロコツン
と一昔前の少女漫画のヒロインのようになったかつみん
デレデレなかつみん
徐々に正気に戻るも良い言い訳が出来たとしばらく演技するかつみん
友達に演技がバレて真っ赤になって男に八つ当たりするかつみん
奥様かつみん
お題
つ・あとちょっとの差で男に勝てなかったツンデレ
・どうしてもツンデレと男の意見が合わなかったら
友ちゃんにスク水ニーソ着せてベッドに放り投げたい
615 :
1/2:2013/02/22(金) 02:40:42.21 0
「…ただいまー」
家に帰って部屋に入ると、たくさんの毛玉…もとい猫に群がられる。
「おーおー、ちょっと疲れたからあとでなー」
にゃあにゃあと鳴き声をあげながらついてくる猫を尻目に、ベッドに腰掛ける。
「…ん?」
背中に妙な感触がした。枕じゃない…猫でもない…猫にしては大きすぎる。
「…にゃ」
「!?」
慌てて振り返ると、そこには猫耳を付けた少女…ちなみが寝そべっていた。
「猫ちなみんです…にゃあにゃあ」
「…何やってんの」
「…バカタカシが…猫ちゃんを…虐待してないか…監視しにきた…」
この猫たちは、ちなみが拾ってきては僕に押し付けてを繰り返して、増えに増えた結果である。
「そんなことするわけないだろ。見ての通り、モテモテですよ。これくらい人間の女の子にもモテると良いんだけどね」
「…きっと…おつむが動物レベルだからだろうね…ぷぷぷ」
「うるさいなぁ。で、もう用は済んだ?」
「………ま、まだ…」
「今随分考えたね。用が無くても僕と一緒に居たいならそう言えば良いのに」
「…そんなわけ…ない…私はただ…猫ちゃんと遊びたい…だけ…」
顔、赤いですよ。言わないけど。
「そ。じゃ、ボクは疲れたから昼寝するから勝手に遊んでてね」
「え…」
わざとちなみを突き放す態度を取ってみる。僕はちなみに背を向けて寝転がった。
「…むー」
僕の頬を手でぽむぽむと叩いてきた。ふわふわとした感触から察するに、猫の足を模した手袋のようなものまでしているようだ。
616 :
2/2:2013/02/22(金) 02:42:26.84 0
「…タカシ…ほんとに…寝ちゃうの…?」
無視無視。
「…う…にゃぁ…」
にゃあとか寂しそうに言わないでください。
「…むぅ…しょ、しょーがない…にゃ…」
そんなことを言ったかと思うと、ちなみは僕の背中に身体を摺り寄せてきた。どうやら僕の背中に密着するように寝たようだ。
「あーもう」
僕はさすがに我慢出来ず、ちなみの方に身体を向き直した。
「…あ…」
ちなみと目が合う。その顔は林檎のように赤くなっていた。
「…ね、寝た振りとか…は、反則…」
「ちながすりすりしてくるからです」
「すりすりじゃないし…私も眠くなってきて…ちょうどいい所に…抱きまくらが有ったからだし…」
「ふーん」
「ひゃぁ…!?」
ちなみを抱き寄せてみる。抱きまくらとか言うなら、存分に抱っこさせてやろうではないか。
「ほら、抱きまくらですよー」
「ま、まくらが抱っこして…どうする…ばか」
「…でも抵抗しないんですね」
「…ね、猫ちなみんは…か弱いから…抵抗できないのです…にゃ……はぅぅ…」
「恥ずかしいなら、にゃあとか言わなきゃ良いのに」
「う、うるさい…言うな…ばか」
ちなみは一層顔を真っ赤に染めながら、僕の胸に顔を埋めてくるのだった。
猫ちなみん可愛いなああああああああああ
胸がきゅんとしました
朝一で猫ちなみんとか俺得すぎるwww
GJ!!
そう言えば今日は猫の日らしいな
俺「ニャンニャンニャン///」
ξ゚听)ξ「死ね」
猫かなみん
猫ちなみん
猫あずあず
猫かつみん
猫みこちん
猫まつりん
猫りなりん
猫友ちゃん
猫タカシ
猫山田
2/22で思い出してだいぶ久々に見に来たらこっちに移動してたのな、探しちまった
そして悶えた
623 :
1/5:2013/02/22(金) 22:00:34.59 0
・真面目なツンデレがエッチな本を前にしている時に今何考えてるのって聞いたら
『ああ、もう!! またこんな本がリクエストに入ってる』
図書室に響く苛立った女子生徒の声に、彼は新刊本を整理している手を止めて、声のし
たほうに顔を上げた。書類を側に置き、パソコンを操作していた彼女が、苛立たしげに背
もたれに体を投げ出す。
「どうしたの? 委員長」
彼の問いに、彼女はピクッと体を反応させると、勢いよく立ち上がってキッと彼を睨み付ける。
『委員長って呼ぶのは止めてよね。私はもうクラス委員長じゃないのよ。ただの図書委員
なんだから、本野さんって苗字で呼んでよ。クラスでも未だにクラス委員長みたいに呼ば
れてて迷惑してるんだから』
いささか興奮気味に抗議する彼女に、彼はあくまで冷静に応じ返した。
「でも、図書委員長じゃん。ただの図書委員じゃなくてさ。だから、図書室では委員長で
もいいんじゃないの? 他のクラスの委員も、みんなそれで馴染んじゃったみたいだし」
彼の指摘に、グッと彼女は喉の奥から呻き声を漏らした。それから苛立たしげに頭を掻
くと、ビシッと彼を指で差した。
『それは別府君のせいでしょう? 私が委員長に決まった途端、宜しくな委員長とか言う
ものだから、みんなまで委員長って呼び始めちゃって。せっかくクラスの方が任期明けで、
これからはちゃんと名前で呼ばれるかと思ったのに、むしろ逆に他のクラスの人にまで広
まっちゃったじゃないのよ』
「まあ、黒髪メガネで地味な一本結びでさ。制服も着崩れもなくスカートも太もも丸出し
の女子が多い中、膝上ギリギリで腿は完全に隠れてるし、ソックスも白。どこからどう見
ても委員長だから委員長ってあだ名が定着しちゃうんじゃないか? 多分委員長なら、何
にも役職ついてなくても委員長って呼ばれると思うよ」
『何にも役職に就いてなくてもって、どういう理屈よそれはっ!! 委員長でもないのに
そんなあだ名付く訳ないでしょう?』
彼の主張に憤慨して思わず怒鳴り付けるも、彼は平然として作業を進めつつ、さも当然
の如く、あっさりと答えを返す。
624 :
2/5:2013/02/22(金) 22:02:01.13 0
「そうでもないよ。あだ名なんて雰囲気とかシャレで付くようなのが多いし。委員長の場
合は、これ以外ないってくらいに委員長ってあだ名がフィットしてるからなあ。うん」
自分で勝手に納得して頷く彼に、彼女はギリッと歯軋りをする。しかし、残念ながら彼
とこの件で口で争って勝てると思えなかった。自分でも、鏡を見れば確かにそう見えてし
まうのだから。とはいえ、このどうにもならない苛立ちを発散するすべもなく、彼女はバ
ン、と荒々しく机を叩いてから椅子に座り直す。
『もういいわよ。あなたみたいな馬鹿と委員長の見た目はどうかなんてくだらない議論を
交わしてるだけ無駄だわ。それよりも、こっちよ。何とかしないといけないのは』
彼女は回転椅子を回してパソコンに向き直る。何事かと、彼も整理しかけの本をそのま
まに、立ち上がって司書の座る席の方に回る。
「そうだ。一体どうしたって言うんだよ。随分声を荒げてたけど」
すると彼女は、パソコンの画面を指差して彼に示した。
『見なさいよ、これ。今回のリクエストの中に混じっていたんだけど、またこんな不謹慎
な本を図書室に入れようとして。信じられないわ』
図書室に入れる新刊本は、学校側からの物と、生徒からのリクエストによって決定され
るが、リクエストの中には、高校の図書館に置くには問題のある書籍もあるため、それを
チェックするのは図書委員長の仕事だった。一部の教材としての価値が認められる以外の
マンガや雑誌、エログロ表現の多く含まれるものは小説であっても除外の対象となる。そ
れらを除いた上で、リクエストの多いものを採用するのだが、最近、リクエストの中にア
ダルトノベルと呼ばれる性描写を多く含んだ小説がやたらと目に付くようになって来たのだ。
「ありゃま。まーた山田の野郎かな。いっぺん注意してやらないとな。ウブな委員長が、
本の内容調べるだけで恥ずかしがって困ってるって」
『誰がウ……ウブで恥ずかしがりやだって言うのよ!! 私はただ、こういう不謹慎な本
をリクエストするようなおバカさんがいる事を怒っているだけよ。こんなものを学校の図
書室におけると思っているわけ? 一体何を考えてリクエストしてるのよ』
625 :
3/5:2013/02/22(金) 22:03:15.58 0
激昂して彼女はバン、と勢いよくキーボードの傍を叩く。画面に写っているのは、アイ
ドルお嬢様理乃は僕のいいなりペットというタイトルの、萌えイラストの女の子が表紙の
小説である。もちろん内容はエッチなものだ。
「去年の図書委員は結構いい加減だったからなあ。チェックとかロクにせずに人気のある
本ならポンポン入れてたから、間違ってこういうのも書棚に並んだりしてたし」
自分も昔、シャレで山田に加担してリクエストにエッチな本とか書いた記憶のある彼は、
何とかおくびに出すまいと、他人事を装って答えた。すると彼女は憤慨して鼻息を荒くする。
『全く…… くじ引きで委員長とか決めるからそうなるのよ。大体、図書委員なんて一番
楽な役だと思われてるから、人気が高いくせに変な人が集まりやすいのよね。別府君みたいに』
ジロリと睨まれて、彼は慌ててそれを否定する。
「な、何で俺なんだよ。俺はこうして真面目に仕事してるじゃん。確かに他のクラスの奴
とかサボったり、司書やってても利用者がいなかったら昼寝してたりするのもいるけどさ。
俺はそんな事ないぜ」
彼女が持つ悪いイメージを打ち消そうと、彼は必死になって弁解する。が、彼女は疑わ
しげに彼をジロリと睨み付けて追求した。
『嘘ばっかり。図書委員になったら、放課後好き放題本が読めるし、図書委員の推薦本は
入荷しやすいから、本買わなくて済むとか話してるの、聞こえたわよ』
グッと一瞬彼は言葉を詰まらせる。確かに、図書委員に選ばれたばかりの時に、クラス
の男子とそんな話をしていた記憶はあるが、それを彼女がしっかり聞いているとは思わな
かったのだ。
「そ、それはあくまで役得としての話であって、こうして委員長に付き合って、サボらず
にちゃんと仕事してるだけでも偉いと思ってくれよ」
何とか必死に納得して貰おうと主張する彼に、彼女は彼から視線を逸らし、やりかけの
ままになっている新入荷の本へと視線を向ける。宅配業者は受付までしか持って来てくれ
ないから、それを図書室まで運び、開梱して分類ごとに本棚にしまうのは図書委員の仕事
である。そういう仕事をやってくれる男子がいるのは確かに助かるが、どうも素直にそれ
を認める気持ちにはなれなかった。
626 :
4/5:2013/02/22(金) 22:03:57.55 0
『……それは偉いんじゃなくて、当然の事でしょ? 他のクラスの、特に男子が不真面目
なだけであって、別に褒められた事じゃないわ。仕事している上で、特別何か成果を挙げ
たとか言うなら、話は別だけど』
正直言えば、彼女は最初、彼もどうせサボりの常習になるだろうと思っていたのだ。し
かし、仕事が案外大変だと分かってからも、こうして当番の日にはちゃんと出てくれるの
を感心してはいたのだ。無論、それを表に出す気はなかったが。
「成果って言うなら、委員長は凄いよな。結構カオスだった図書室の秩序をあっという間
に取り戻したんだから。相応しくない本はあっという間に一掃したし」
その中には彼自身がリクエストしたものもあったが、友人に乗っかって面白半分に入れ
ただけだから、別に無くなったとしてもちっとも惜しくない。それよりも、こうして彼女
と二人きりで、委員として一緒に仕事が出来るほうが彼としては嬉しかったのだ。
彼に褒められ、彼女は少し胸がキュンと疼いたが、それを一瞬で押し潰すと、つまらな
さそうにため息をついてみせた。
『私はやるべき事をやっただけよ。作業が少し大変だってだけで、もともとの決まりに従っ
て仕事をしただけだから、別に褒められるべき事でも何でもないわ』
彼女にとってはこれは謙遜とかではなく、単に人から褒められたり持ち上げられたりす
るのが苦手なだけである。褒めた側が多少鼻白もうとも、どうにも耐え切れずに否定してしまうのだ。
「そうかな? 図書室の常連組は秩序が戻ったって喜んでたけどな。実際、部屋で飲食し
たりだべってたりしてた奴も全部委員長が止めさせたし」
『それも、私は提案しただけで実際にやってくれたのは運動部に所属してる有志の男子達
だったし。そういえば、別府君にもやってもらったわね。まあ、図書委員だから、本来は
あなたが頑張らなくちゃいけなかったんだろうけど』
彼女はそう言うが、実際、乱れに乱れていた図書室利用の状況を何とかしたのは彼女だ
と、彼は半ば尊敬していた。クラス委員長の時もそうだったが、実行力や統率力は凄いと
思う。もっとも、生真面目すぎて暴走する時もあったりはしたが、それも愛嬌の一つだと
彼は密かに気に入っていた。
627 :
5/5:2013/02/22(金) 22:04:40.19 0
「まあ、俺一人じゃあのドキュンどもを追い散らかすのは無理だからな。でも、運動部の
男子にお願いする事を提案したのも委員長だし、実際効果あったからな。おかげでこうし
て、俺らは平和に図書室でお仕事出来る訳だし」
彼はザッと室内を見渡した。今日は本の整理の日という事で早めに締めてしまったから、
今は彼女と二人だけだ。しかし、去年までのいい加減な状態なら、こんなのは望むべくも
なかったのだが。しかし彼女は呆れたようにため息を漏らす。
『何が平和よ。こんな本がリクエストされてくるようじゃ、まだまだだわ』
そう言ってさっきのリクエスト用紙を不採用の箱に入れる。ちなみに問題ないと思われ
た本の方は、一定期間にリクエストの数が集まれば入荷のリストに入るが、こちらに入れ
られた用紙は、そのままシュレッダー行きである。そして、次の用紙を見た彼女は、また
表情を曇らせる。
『これも怪しいわね。別府君、このタイトルってどう思う?』
そのまま、彼にリクエスト用紙を回して見せた。彼は手渡された用紙に書かれたタイト
ルを見て首を傾げる。
続く
628 :
ほんわか名無しさん:2013/02/23(土) 23:29:56.99 0
>>627 続きを書くがよい
いや書いてくださいお願いします
ちょっと、レスをいただきます
629 :
1/2:2013/02/23(土) 23:53:34.45 0
たかし「あ、碓氷さん。こっち終わったよ」
ちなみ「今ごろ?全く、使えないわね別府は」
た「俺だけってわけじゃないだろ。男子は手先が不器用だし」
ち「別府は、作業が遅いのに加えて雑だから、余計イライラすんのよ」
た「んーそんなこと言われてもね」
ち「ほら、今やったところも結構グチャグチャじゃない」
た「え、そうかな」
ち「仕方ないわね、やり直してあげるわよ……」
た「あ、すまん。はい、ハサミ。やり直すならテープ切らなきゃでしょ?」
ち「ん、たまには使えるじゃない」
た「へいへい、ありあとやーす」
ち「あっ、バカにしたわね!別府のくせに!」
た「碓氷さんのほうが先だったじゃんか」
ち「あたしが別府を貶す権利はあっても、別府があたしを貶せる権利はないわよ」
た「うん、わかったから。とりあえず、ハサミ使ってるからよそ見はしない方が……」
ち「だから、別府はあたしに口出ししない……ッ!」
た「あー、ほら指切った!言わんこっちゃない!」
ち「い、いったーいっ!もうっ!別府のせいよ!」
た「お、落ち着け。とりあえず止血しないと……」
ち「ねぇ、聞いてるの!?ちょっと別……府?」
た「……」
630 :
2/2:2013/02/24(日) 00:11:53.75 0
ち「えっ!?あ、あ、アンタななな、なにしてんのよっ!」
た「なにって、止血だよ。つばつけたら早く治るっていうだろ?」
ち「だ、だからって!じ、女子の指をくわえるヘンタイがどこにいるのよっ!?」
た「へ、ヘンタイ……か」
ち「そ、そうよっ!ヘンタイよっ!」
た「ごめんな。いや、俺としてはその……碓氷さんのことがなによりも心配で……ほかのこと考えてる余裕もなくて、こ、こんな方法しか思いつかなくて」
ち「え……し、心配?」
た「うん、ホントごめんな。傷つけたなら謝る」
ち「……ま、まぁ、そうよねっ!あ、あたしのことを、そ、そんな風に思ってくれてたなら……し、しかたないわねっ!」
た「え、許してくれるのか?」
ち「ま、まぁ別に考えてみたらそんなに、い、嫌じゃなかったし……こ、今回だけはその、し、心配してくれたから多めにみてあげるわよっ!」
た「そ、そうか。ホントにゴメンな?」
ち「ふ、ふんっ!いいから続きやるわよっ!早く手伝いなさいっ!」
た「はいはーい」
書き終えてからタイトル付け忘れに気づいた……
「ツンデレと学園祭の準備をしてたら」です
>>630 指チュパハァハァ
>627の続き行くぜ
632 :
1/5:2013/02/24(日) 15:28:12.69 O
・真面目なツンデレがエッチな本を前にしている時に今何考えてるのって聞いたら 2
「生徒会長は僕の専属ご奉仕メイド……ねえ。まあ、あからさまにそっち系のタイトルっ
ぽいけど。ちょっとパソコン借りていいか?」
マウスに手を伸ばすと、彼女はスッと椅子ごと体を引いて場所を空けた。
『どうぞ。っていうか、そもそも私のパソコンでもないし』
図書室備え付けのデスクトップで、普段は本の貸し借りの管理に使うものだが、オンラ
インでネットワークにも繋がっているので、こうして調べ物などにも多用できる。彼は、
検索ウインドウにタイトルを打ち込んでエンターを押した。真っ先に出てきた出版社のホー
ムページをクリックして、彼は肩をすくめた。
「予想通り、エロっちい奴だな。えーと何なに? 才色兼備な生徒会長の氷室玲花は、遅
刻や居眠りを繰り返す主人公にいつも厳しく当たっていたが、実は彼女は主人公の性奉仕
メイドだった。主人公の部屋で、放課後の教室で、学校の中庭で、ご主人様の調教を受け、
彼女は快楽の虜となっていく……だってよ。うん。こりゃあ無理だわ」
『い…… いちいちあらすじを音読する必要ないじゃない!! ダメなものならさっさと
処分箱に放り込みなさいよね』
「はいよ」
彼は用紙を処分箱に放り込みつつ、委員長へと視線を走らせる。今は澄ました体を取り
繕っているが、さっき彼がエロ小説のあらすじを音読していた時は両手で耳を押さえ、ギュッ
と体を硬くして、声が聞こえないように踏ん張っていた。以前から気付いてはいたが、委
員長の弱点はエッチなことに直面する事だと。その時の反応が可愛くて、ついからかいた
くなってしまうのだった。
『全くもう。こんなのばかりリクエストしてきて、男子の頭ってエッチなことしか考えて
ないの? ねえ別府君』
まるで汚いものでも見るかのような目付きで、彼女は彼を見つめた。その問いに彼は、
即座に首を振って否定する。
633 :
2/5:2013/02/24(日) 15:29:08.21 O
「いや。そんな事ないだろ。少なくとも俺は違うし。まあ、人それぞれだとは思うけど、
個人的な感想で言えば、女子よりは考えている頻度は高いだろうけどね。けど、エッチな
ことしかってのは考えすぎだろ。でなきゃ、俺は今も委員長を見ながらエッチな事を考え
てるって事になるけど?」
『わ……私を見て? って……何考えてるのよ別府君のスケベ!!』
咄嗟に胸を覆い隠し、椅子を回して彼から体を隠しつつ彼女は叫んだ。思いもかけず自
分の事が口から出てきて、体がカアッと火照ってしまう。それを悟られまいと強く睨み付
けると、彼は急いで手を振って否定する。
「いや、だから委員長の言うとおりだったらって話だから。実際はそんな事ないってば」
焦ったように弁解しつつも、咄嗟に見せた彼女の恥じらいのポーズはやはり可愛いな、
と、彼はニヤニヤしそうになるのを抑えるので懸命だった。一部の男子からは、キツめだ
けど地味可愛いと評判の彼女だと彼は知っていたが、その彼女のこういう一面が見れるの
は自分だけかと思うと、ちょっと役得な思いがした。
『だからって、人の呼び名出すことないでしょ? 何だって私なのよ? どうせだったら
もっと可愛い子を引き合いに出しなさいよね』
例え話だと知って、少し気持ちが落ち着いたが、それでも何で私を見てエッチなことを
考えられると思ったのか、彼女は疑問に思った。クラスの女子でも、学年で話題になって
いる子でも、他にいくらだって対象はいるだろうに。しかし彼は、いともあっさりと答えた。
「だって今は委員長しかいないんだから、エッチな事を考える対象も委員長しかない訳じゃ
ん。好きな子でもいれば話は別だけどさ。何のキッカケもなしに、その場にいない子の事
でエッチな事なんて考えられないよ」
彼女は不満気に口を尖らせたまま、無言で考えた。つまり、彼はのべつまくなし女の子
なら誰でもいいという事なのだろうか? もっとも、好きな子がいないから、特定の子に
絞れないのは当然なのかも知れないけれど。それでも何となく気に入らない。一方で、誰
か好きな子がいる訳じゃないという事実に、どこかで彼女はホッとしていた。
634 :
3/5:2013/02/24(日) 15:30:05.35 O
『じゃあ、キッカケがあればエッチな事考えちゃうんだ。やっぱり別府君ってスケベよね』
彼女の追及に、彼は難しい顔をした。実際、男子と言うのはそういう物だからだ。しか
し、どう答えればそれを納得させられるのか、彼には自信が無かった。
「ま、まあな。やっぱり女子の水着姿みたり、スカートが風で舞うのを見たり、夏場に薄
着でシャツの胸元を開けてたり、下着が透けてたりすれば、エッチな事考えるよ。けど、
それは本能的なものだからどうしようもないし」
仕方無しに本当の事を言うと、予想通り彼女からは呆れたような軽蔑するような答えが
返ってきた。
『じゃあほとんど、いつもじゃない』
「いや。いつもっていうか、突発的な事が多いし、それにその場その場の瞬間的なもので、
すぐにそういう考えから離れる事も多いからさ。委員長みたいな潔癖な子からすれば、い
つもって思えるかもしれないけど、実際そんなでもないし」
果たしてこれで彼女は納得してくれただろうかと、彼は彼女の表情を窺い見る。すると
ようやく、彼女は体の緊張を解き、椅子を回して彼の方に向き直った。
『要するに、ちょっとしたキッカケがあればエッチな考えもしちゃうけど、のべつまくな
しエロい事を考えてる訳じゃないって言いたいのよね? まあ言いたい事は分かったわ』
「そうそう。そういう事。だから、まあその……基本的には、ちゃんと真っ当な考えを持っ
ているからさ。安心していいぜ」
どうやら彼女を納得させる事に成功したとホッとしつつ、勢い込んで頷くと、彼女の怒
声が返ってきた。
『何で別府君がスケベたらしい考えばっかりじゃないからって、私が安心しなくちゃいけ
ないのよ。馬鹿じゃないの?』
彼は思わず身をすくめて、その声に耐えた。余計な事を言ったかなと失敗しつつ、言い
訳を試みる。
「いや、だからさ。傍で一緒に仕事してる男が、いつもエッチな事ばかり考えてる奴じゃ
ないから大丈夫だって言いたかっただけど、ホント深い考えじゃなかったんだ。ゴメン」
素直に頭を下げる彼に、彼女はつまらなそうに鼻息をつく。
635 :
4/5:2013/02/24(日) 15:30:57.83 O
『関係ないわよ。別府君がスケベであろうがなかろうが、気持ち悪いのには変わりないし。
それに、どのみち私は対象外なんだろうから』
彼の言葉を聞いて彼女が思ったのは、スカートも長いし夏場でもしっかりネクタイをし
てベストを着ており、水着を着ても大してスタイルもよろしくない自分では、彼に限らず
男子を興奮させる事は出来ないんだろうなという事だった。そんな彼女の自虐的な言葉を
彼は否定したかったが、下手な事を言うとまた怒られるかと思うと、迂闊に追従を口には
出せなかった。
「委員長だって、磨けば光ると思うけどな。まあ、仕事しようぜ。無駄話が長くなりすぎ
ると、帰るまでに暗くなっちまうし」
上手くフォローを入れつつ、文句を入れられる前に話を打ち切ることが出来たと彼は今
の自分のセリフを自画自賛しつつ、新刊本の置き場に戻ろうとした。それを彼女が押し止める。
『ちょ、ちょっと待ってよ』
「え? 何?」
ドキリとして彼は足を止める。もし今の言葉を追及されたらどうしようかと思う。もち
ろん、委員長に掛けた言葉は本心だったが、上手に答えられなければ、嘘をついたと詰ら
れてしまうかも知れない。しかし、彼女が発した言葉はその事についてではなかった。
『もういい加減、不謹慎なのが多くてリクエストを見るのも疲れたわ。ちょっと代わって
くれる? 貴方はこの中からあからさまにダメな奴だけを抜いてくれればいいから』
「了解。じゃあ終わったら声掛けるよ。多分こっちの方が早く終わるからさ」
彼の頷きに、彼女は立ち上がって椅子を空けた。
『じゃあ宜しく。言っとくけど、万が一ワザと紛れ込ませたりしたら、承知しないからね』
「分かってますよ。つか、うっかり紛れ込んだりしたら俺がやってなくても俺のせいにさ
れて女子一同から吊るし上げられそうだし、ちゃんとやりますって」
おどけた調子で言いつつ椅子に座る彼を見届けてから、彼女は彼の代わりに本の梱包を
開ける作業に掛かった。
636 :
5/5:2013/02/24(日) 15:34:21.09 O
――全く。男子ってば、何でああいう本が好きなんだろう?
さっきの本のタイトルを思い返しつつ、彼女はため息をつく。彼女が読む本にだって、
もちろん性描写のある本もあるにはある。しかし、それはお話の構成上必要な物であって、
それのみを目的に書かれた本を好んで読むなんて、どうしても彼女には理解出来なかった。
――別府君も……やっぱり、読むのかな? 男の子なんだし……嫌いなわけはないと思う
けど……
そう考えると、どんな内容なのか少し興味は湧いてしまう。キチンとお話として書かれ
ていてその上でエッチなシーンもたくさんあるのか、それともお話は二の次でエッチなシー
ンに持ち込むためのこじ付けでしかないのか、或いは書いてる人によって違うのか。最近
はライトノベルと一般文芸の境も曖昧になって来ているし、彼女の読んだ小説の作者の中
にも元々は18禁のシナリオを書いていたなんて人もいるし。そこまで考えて、彼女は自分
の手が止まっている事に気付いた。
――ダメダメ。考え事なんてしてないで仕事しないと。別府君にサボってるなんて言われ
たら、それこそ普段説教ばかりしているのに、立つ瀬がないわ。
頭を振ってくだらない考えを頭から振り払い、まだ開けていないダンボールを開けた。
そして、中から出てきた文庫の表紙とそのタイトルを見た瞬間、彼女は眉をひそめると、
顔を上げてパソコン操作している彼の方を向いて、厳しい口調で呼んだ。
『ちょっと、別府君!!』
「はあ?」
果たして、何か怒られるようなことはあったかと、彼は首を傾げた。いや。今も本のチェッ
クをしているフリをしてゲームなんてやっていたから、あるにはあるのだけれど、彼女に
は間違いなくバレていないはずだった。彼はゲームを中断して体裁を整えつつ、体ごと椅
子を回転させて彼女に向き直る。
『はあ? じゃないわよ。ちょっとこっちに来て』
彼女に手招きされて、彼は慌ててゲームを終了させると、立ち上がって随分と整理の進
んだ本の山の方に向かう。すると彼女は一冊の文庫本を手に取って掲げて見せた。
続く
投下した後、何も書き込み無しだとどうしても続きを投下するのを躊躇ってしまう……
書いてたら落ちた(^q^)
やっぱ長いのはながらするもんじゃねぇな!
どうせだし立ててしまおうと思いましたまる
お題
つ・ツンデレに指で口の中をいじり回されたら
うん。歯医者行ったんだ。今日
歯科医目指してるいいんちょに歯茎マッサージしてもらいたい
『おじゃましまーす……』 ガチャ
「……zzz」
『』 コソコソ
「……zzz」
『』 ツンツン
「……ん…………zzz」
『(よし……ぐっすり眠ってますね……)』
「……zzz」
『(それでは……)』
「……zzz」
『いただきまーす……はむっ……』 カプッ
「……ん……zzz」
『ん……はむ……』 マグマグ
「ん……」
『(あふぅ……兄さんのお耳美味しいれふぅ……)』 マグマグ
「んっ……んんぅ…………」 ピクピク
『んふっ……兄さん、ピクピクしてて可愛い……』 ペロペロ
「ぅう……」
『んっ……んー……』 グチュグチュ
「ん……んん…………け……」
『(ん、寝言かな?)』 レロレロ
「……けい、こぉ……」
『!』 ビクッ
「ん……ぅ……へへ……敬子ぉ……」 ニヘラ
『…………』
「へ、へへ…………ん……zzz」
『…………』
『…………』 ナデナデ
〜朝〜
「ふぁあ……おはよう、敬子」
『……おはようございます』
「さて、トーストを……」
『…………どうぞ』 コト…
「……え?」
『と、トーストです。もう焼いておきましたし、マーガリンも塗ってあります』
「お、おう……ありがとう」
『ほ、ホットミルクも……』 コト…
「あ、あぁ……」
『しゃ、シャツにも……アイロンかけてありますから』
「う、うん」
『あ……寝癖が……』 ナデ…
「おっ……」
『ぁっ……』
「……な、直してくれるか?」
『は、はい……』 ナデナデ
「…………」
『…………』 ナデナデ
「…………け、敬子?」
『は、はいっ!?』 ビク
「な、なんか今日は……異常に優しくないか?」
『そ、そうですか?いいつも通りですけど?』
「そ、そうか?いつもなら……」
『な、なんでもないったらなんでもありません!そんなことより早くしないと遅刻しますよ!』
「そ、それならいいけどさ……?」
『もうっ……』
「(なんなんだ一体……?)」
『(あんな変態的なことしてるのに今更罪悪感が湧いてきたなんて言えない……)』
『(……それにしても……兄さんのお耳……美味しそう……)』
「っ?」 ゾワゾワッ
おわり
知らない間に性感帯を開発されるシチュっていいと思う
舐める方も舐められる方も羨ましい……
GJ!
変態チックな敬語妹可愛いよ
両方うらやましいな!
逆にツンデレの耳を寝ぼけたふりして開発したいw
お題
つ・滅多に行く事のない役所に緊張するツンデレ
・友ちゃんと山田が潜入撮影してたら男とツンデレさんがいちゃいちゃ通り越してちゅっちゅし始めたら
652 :
1/6:2013/02/26(火) 21:09:40.79 0
・真面目なツンデレがエッチな本を前にしている時に今何考えてるのって聞いたら 3
『これよ、これ。一体どういう事なの?』
怖い顔で睨み付ける彼女に、彼は怪訝そうに首を傾げてみせる。
「これよって…… この本が一体どうかしたのか?」
『どうかしたのって…… この本だって、あからさまにエッ……その、そういう系統の本
なんじゃないの? タイトルだってイラストだって、どう見たってそうじゃない』
まなじりを逆立てんばかりにいきり立つ彼女を前に、彼は表紙とタイトルをジッと見つめた。
『ああ、もう!! 誰よ。こんな本を購入リストに潜り込ませたのは。私が見落とすはず
ないから、絶対後から紛れ込ませたのよ。もしかして別府君じゃないの?』
疑いの眼差しで見つめられ、彼は慌てて首を振った。
「いやいやいや。俺はそんな事してないし。つーか、それって一般のライトノベルだし」
慌てて弁解する彼に、彼女は立ち上がると強気な態度で彼に詰め寄った。
『だって、そもそも図書委員じゃないとそんな事出来ないでしょ? って……これが一般
のライトノベルですって? これのどこを見てそう言える訳?』
片手で文庫本の表紙を彼の前にかざし、もう片方の手を腰にあてていきり立つ彼女に、
彼はハァ……とため息を吐いた。
「いや。言いたい事は分かるよ。【生真面目なツンデレ委員長が僕の嫁になったようです】
なんてタイトルもそう変わりない雰囲気で、イラストもスカートがまくれてパンツ見える
ギリギリまで太ももむき出しだし。でもこれでも一般向けなんだよ。中見れば分かるけど、
エッチなイラストとか一枚もないから」
『ホントに……こんなのが、一般向けだって言うの?』
まだ疑わしげな彼女に向けて、彼は自信を持って頷いた。
653 :
2/6:2013/02/26(火) 21:10:29.01 0
「だからマジだって。だから疑う前に中見ろって言ってるじゃん。エロっちい奴なら、中
のイラストも女の子の裸とか満載だから」
『わ……分かったわよ。見るわよ。見ればいいんでしょ?』
彼の押しに負けて、彼女は渋々の体で頷く。恐る恐る本を開き、中をパラパラとめくる。
時折手が止まるものの、結局指摘することなく彼女は本の最後までページをめくってしまう。
「どう? そんなの無かったでしょ?」
ちょっと得意気に言われて、彼女は悔しげに黙り込んで俯く。しかし、すぐに気を取り
直すと、もう一度本をめくり直し、途中で広げたページをそのまま彼に示した。そこには
ヒロインの女の子の水着姿が描かれていた。
『た……確かにその……きょ、極端にエッチなのとかはないけど、学校の図書室に置くの
に、こういう絵の載ってる本ってどうかと思わない?』
彼女の指摘に、彼は同意しかねる様子で首を傾げた。
「いやー…… 女の子の水着姿なんて、しかも別にスク水とかじゃなくて普通にオシャレ
なビキニだし、恥らってるから微エロにも見えるけど、これで不謹慎って思われたら、小
説なんて今入ってる本でも結構弾かれるのあると思うぞ。さすがに極端過ぎだろ」
『う……』
彼に言われた事は確かにその通りだったし、そもそも彼女自身も自分の言ってる事が難
癖に近いのは分かっていたが、エッチな本と勘違いした自分が恥ずかしくて、つい正当化
する為に、似たような本だと認めさせたくなってしまったのだ。
『ま、全く……世も末だわ。こんな本を学校の図書室に入れたがる人がいるなんて。しか
も、リクエストが通るって事は、一人二人じゃないのよね? 男子が集団で入れたのかしら?』
ワザと呆れた調子で振舞って、彼女は文庫本を同じタイトルの続刊とまとめてライトノ
ベルのまとめてある本の山に寄せた。何だか心なしか体がちょっと熱くなっている。全く、
表紙だけでエッチな本と誤解してしまうなんて。しかもそれを彼の前で晒してしまった事
が、恥ずかしくてしょうがなかった。
654 :
3/6:2013/02/26(火) 21:11:27.12 0
「これ、最近深夜アニメになったからな。何気に出来がいいってんで、最近ちょっと人気
が上がってんだよ。何なら委員長も読んでみたら?」
彼の勧めに、彼女は口を尖らせてそっぽを向きつつ拒否をする。
『わ、私はいいわよ。こんなの、くだらない』
精一杯強がって見せたつもりだったが、彼の目から見ても明らかに彼女が恥ずかしさを
押し隠している事はよく分かった。普段クールな彼女がこんな風に感情を表に出すこと自
体も珍しいし、ましてや照れているなんて見たことも無い。何となくそんな彼女を見てい
るとつい、悪戯心が芽生えてしまうのを彼は自覚した。
「あのさ委員長。一つ……聞いてもいいかな?」
『な、何?』
自分の考えに囚われていた彼女が、彼の問いに思わずビクッと反応してから、取り繕う
ように気持ちを押し隠して答えた。その仕草がまた普段の彼女らしくない新鮮さで、彼の
心をくすぐってしまう。それが、彼の迷いを完全に払拭した。
「その……さっきのライトノベルを見た時さ。委員長、何考えてたのかなって」
『えっ!?』
その問いに、彼女は驚きつつ反射的に彼に向き直った。目を見開き、彼をジッと見つめ
ながら彼の問いについて少しの間答えを頭の中で巡らせてから、彼女はハッと我に返る。
『な……何で私が別府君に、そんな事言わなくちゃならないの? 何の意味もないしバカ
げてるわ』
さっきの本を手にして想像した中身なんて、男の子の――とりわけ彼の前で口に出来る
訳なんて無い。だから彼女は、適当にあしらってやり過ごす事にした。単なる雑談として
卑猥な会話を交わせる女子もいるだろうが、彼女自身にそんなスキルが無い事は、彼女自
身よく分かっていた。すると彼は、僅かに口に笑みを乗せて、更に問いを重ねてくる。
「フーン。もしかして、口には出せないような事を考えていたとか?」
すると彼女がビクンと背筋を伸ばした。またしても驚きの表情で彼を見つめた後、その
表情が厳しいものに変わる。
655 :
4/6:2013/02/26(火) 21:12:16.83 0
『ち……違うわよ。質問に答える意味が見出せないのに、何でそんな事を別府君に教えな
くちゃいけないのか分からないもの。一体何故、そんな事が知りたいわけ?』
問い詰めるような言い方にも、彼は動じる事はなかった。むしろ、期待通りの反応と言っ
ていい。だから彼は、表情が緩むのを抑えるのに苦労しなければならないほどだった。
「単純に好奇心だよ。委員長が、あの本のタイトルと表紙のイラストからどんな事を思っ
て、あんな風に怒ったのか知りたくなっただけ。まあ、答えたくないならそれでもいいけど」
『ま……待ってよ!!』
あっさりと諦めて仕事に戻る様子の彼を、彼女は慌てて引きとめた。このままだと、彼
が勝手に私の心の中を想像してしまう気がしたからだ。
『い、言ったじゃない。口に出せないような事じゃないって。ただ、質問があまりにもバ
カバカしくて、答えるだけ無駄だって思っただけよ。い、言おうと思えばその……それく
らい、言えるわ』
必死に、ムキになって言い返すと、彼はもう一度彼女に向き直って笑顔を見せた。
「それってさ。要するに、俺が知りたければ話せるって事でいいんだよね? 口に出せな
いような事じゃないって言うんだから」
すると途端に、彼女の顔がパアッと首元まで真っ赤に染まった。そのまま強気に睨み返
してくるのを、彼はやっぱり可愛らしくて仕方ないと思ってしまう。
『……っ!! い、いいわよ。し、知りたければ教えてあげるわよ。その……エ、エッチ
な本だわって思っただけだもの』
「エッチな本って、具体的には?」
そう問われて、彼女はグッと言葉に詰まってしまう。確かに、今のでは答えになってい
ない。何でエッチな本だって思ったのかを問われているのだから、ちゃんと理由を説明し
ないといけないのだろう。彼女は、さっきの文庫本に目を走らせてから、彼へと視線を戻
す。しかし、期待するような彼の顔に、羞恥心から視線を逸らし、顔を俯かせてしまう。
656 :
5/6:2013/02/26(火) 21:13:30.95 O
『……だ、だからその……表紙がイヤらしいなって思って…… だって、可愛らしいアニ
メ絵の女の子がミニスカートの制服姿で、下着が見えるギリギリまで太ももを晒していた
ら、中身だってそういう内容だなって思わない? 思うでしょ?』
自分は間違っていないと、彼女は強くそう主張する。彼はそれに肯定も否定もせず、さ
らに楽しそうな様子で追求を重ねてくる。
「そういうって、どういう内容だと思ったわけ? 良かったら聞かせてくれる?」
彼女はまたしても、答えに詰まる。一瞬内容を想像しかけただけで、体がむず痒くなっ
てしまい、彼女はギュッと身を硬くして耐えた。小さく何度か頭を振ってその感覚を振り
払い、呼吸を整えて思考を落ち着かせると、ようやく言うべき言葉が見つかる。
『どういうも何もないわ。詳しくなんて考えてないけど、どうせ別府君みたいな男子が喜
ぶような男子に都合のいい性描写がいっぱい書かれているんじゃないかって、そう判断し
ただけよ。大体クラス委員長が主人公のお嫁さんになるなんてタイトル自体からして怪しいじゃない』
「まーね」
彼女の意見に、彼はあっさりと頷いた。
「まあ、アニメでも元々エッチなパソコンゲームが原作のも結構あるし、タイトルだけじゃ
あライトノベルなのか18禁なのか境目も難しいとは思うよ。特に委員長みたいにそっちの
系統に疎いと、そう考えても仕方ないんじゃないかな」
彼女は内心でホッと安堵して体の力を抜いた。彼に自分が特別変な考えを持った訳じゃ
ないと理解して貰えた事で、ついつい得意気な言葉が口から突いて出てしまう。
『そうでしょ? 絶対にイラストもタイトルもそういうのを期待させるように誘導してる
わよ。全く、そういう本が増えてくる事自体、文学界の質が低下してるのよね。読み手も、
書き手もだわ。本当に呆れるわよ』
早口でまくし立てている一方で、若干興味が無い訳でもないと彼女は自覚していた。何
故なら、タイトルに委員長と付いていたからで、一体どんな人物描写をされているのか、
自分もみんなからそう呼ばれている以上、どうしても気になってしまう。
657 :
6/6:2013/02/26(火) 21:15:20.10 O
「まあ、タイトルがミスリードしてるってのはあるけど、人物とかも結構ちゃんと掘り下
げてあるし、意外とラノベの中でも結構まともな内容だとは思うけどね。まあ、だから人
気も出るしアニメ化もされるって訳で」
『そうかしら。別府君は好きだから持ち上げているんでしょうけど、所詮ライトノベルな
んでしょ? 単に読者も低俗なのを望んでるってだけじゃないの?』
フン、と彼女は鼻息を荒くする。一方で、彼の批評に興味は増す一方だった。心理描写
もしっかり描かれているのなら、読んでも退屈しないのかも知れないと。そして、彼の好
きな本を一方的に詰ったことで、不愉快な気分をさせてしまったのではないかとそっと様
子を窺うが、彼はそんな気振りはなく、むしろ興味津々と言った感じで、彼女にまた、問
いを重ねてきた。
「でさ。委員長が考える低俗な内容の本とかって、どんな内容だと想像して言ってるのか
な? ちょっと聞いてみたいんだけど」
続く
つ・小さい頃からの癖で男をからかってしまうツンデレ先輩
つ・今日の挑発は一層冴えています
つ・あまりの挑発につい乗ってしまった男
つ・
つ・骨抜きにされてしまったツンデレ先輩
つ・それからもツンデレ先輩の挑発は変わらないようです
つ・でも心なしかツンデレ先輩の表情が柔らかくなっている気がします
つ・男にも余裕が生まれたようです
>>658 待て待て待て
お題で空白ってwwwww
なぁちなみ
「なによ急に」
あれさ、ずっと考えてることあってさ
「うん」
やっと結論が出たんだよ
「ふーん、で、それがどうしたの」
それを宣言したいんだ
「勝手にすればいいでしょ」
――俺やっぱお前のこと好きみたいだ
「 」
……どうした?
「ど、どどど、どうもしない! 急に何冗談言ってんのよ!」
……冗談じゃないんだけど
「 」
大丈夫か?
「だ、誰が大丈夫なのよ! あんた頭おかしくなっちゃったんじゃないの!?」
いや、……うん、ちなみのことで頭ん中いっぱいだ
「 」
……至ってまともに話してるんだけどなぁ
「そんなあんたなんてまともじゃなぁーい!」
嫌でも
「あーあーあーもう聞こえない聞きたくないーー」
好きなんだよお前が!
「 」
「……ばか」
664 :
1/6:2013/02/27(水) 20:36:01.79 0
・真面目なツンデレがエッチな本を前にしている時に今何考えてるのって聞いたら 4
『――――なっ……!?』
彼女はそこまで聞かれた事に、驚くと同時に緊張して体を強張らせてしまう。一体何で、
彼は、そこまでいちいち追及して来るのだろうかと疑問に思ってしまう。自分に興味を持っ
てくれているのか、単に真面目だからとからかっているだけなのか、知りたくて彼女は問
い返した。
『何で、そんな事までいちいち答えないといけないの? 私がどういう本を低俗だと思っ
ているかなんて、別府君には関係ないでしょう?』
すると彼は、頷きあっさりとそれを認めた上で、ストレートに答えてきた。
「ああ。単純に俺の好奇心だからさ。委員長はさっきの本を読んだ事ないだろうけど、拍
子の印象から見てどんな内容と思えるのか、聞いてみたくなっただけだよ。まあ、嫌だっ
たら答えなくてもいいけど」
彼にしてみれば、彼女の反応を楽しむのと同時に、果たして彼女が怒り出しはしないか
というギリギリのスリルを楽しんでもいた。もちろん、彼女の想いを知りたいという好奇
心もあるが、こんな風に彼女とやり取りが出来ることそのものが楽しかったので、教えて
くれなければそれはそれで仕方が無いと、半ば諦めてもいた。そのまま彼女の様子をジッ
と窺っていると、彼女は厳しい表情を崩さぬまま、逆に質問してきた。
『それで、答えなかったら…… 私がどんな本と思って批判したのか、勝手に想像するん
じゃないでしょうね?』
彼の答え方次第で、話を終えるか、続けさせるのかが決まってしまう問い掛けに、彼は
直感的に反応し、はぐらかして見せた。
「さあ。俺がどう思うかは、委員長に任せるよ」
すると彼女は、グッと歯を強く噛み締めた。結局、自分で答えるように追い込んだだけ
じゃないかと。むしろ、理由付けの為に、ワザとそんな質問をしたんじゃないかと、自問
自答しつつ、彼女は小さく諦めのため息を漏らした。
665 :
2/6:2013/02/27(水) 20:37:01.55 0
『別に……どんな本かなんて、こんなのどうせ、真面目で目立たないクラス委員長のヒロ
インが、何かの理由で主人公と学生結婚するとかでしょ? それで、友人とかには内緒で
主人公と同じ家に住んでお嫁さんらしい事をいろいろするんじゃないの?』
「まあ、そんなイメージになるだろうね。でも、それだけじゃ低俗とは言えないんじゃない?」
彼女の答えに、彼は頷きつつもサラリと指摘して来る。出来れば彼女としてはこの程度
で済ませたかったのだが、どうやら彼は納得していないようだった。忌々しげに彼を睨み
付けつつ、彼女は口を尖らせた。
『わ、分かってるわよ。だから、その……あれよ。その……色々、ヒロインにさせるんじゃ
ないの? 何かあるんでしょ? オタク男子が嫁に妄想するようなの。そんなのじゃないの?』
具体的な想像は出来るだけ避けようと、はぐらかした答えをするが、彼はもちろんそれ
では済まさなかった。
「オタク男子の妄想って、例えば?」
予想通りだったとはいえ、彼の追及に彼女は困惑してしまった。果たして、どんな事が
男子の夢なのだろう? 例えば彼なら、もし自分を嫁にしたら、どんな事をして貰いたい
のだろうかと考える」
『え……えっと、その……学校に行く前は、必ずキスをさせる……とか?』
口に出すと、何故だか酷く恥ずかしくて、彼女は身の内が熱で焦げそうになるのを感じ
てしまう。たかが本の内容を想像で語ってるだけなのに、まるで自分が実際そう要求され
ているみたいに。
「確かに、好きな女子からいってらっしゃいのキスなんてされたら最高だろうけど。低俗っ
て程じゃないような。他にもあるんじゃないの?」
彼の態度は変わらない。まるで面接の試験官のように、次から次へと要求してくる。一
体どこまで答えれば彼は満足してくれるのだろうか? 些か気が遠くなるような気分にな
りつつも、彼女は必死で想像を働かせる。
666 :
3/6:2013/02/27(水) 20:38:00.72 0
――別府君だったら……どんな事がして欲しいんだろう? やっぱり……エッチな事、よ
ね? 低俗な本なんだし。性描写がなければ、多分大丈夫なのよね? マンガにもそうい
うのはあるし……
『だ、だから……家では、主人公の指示する格好でいなくちゃならないとか……た、例え
ばあの絵みたいに短いスカートで家事をさせて恥ずかしがるのを楽しんだり、とか……服
装もメイド服とか着させるんじゃないの? くだらないわよね? そういうの』
口に出しつつ、想像してしまう。彼の前で、下着が見えそうなくらいギリギリの丈のス
カートで、掃除をしたり洗濯物を干したり。いつも彼の視線を気にして、一生懸命見えな
いようにガードして、でも見られてしまったりしてそれを指摘されて怒ったり。
「まあね。でも、他にも色々あるんじゃないの? それだけじゃ埋まらないだろうし」
彼の更なる問い掛けに、彼女は恨みがましげに彼を睨み付けた。
――一体……いつまでこんな事言わせるのよ……
彼の態度からその気持ちを窺い知ろうとするが、まるで好奇心に飢えた子供のように、
彼女をジッと見つめながら次の返事を待っている。
――もしかして、楽しんでいるのかしら? 私にこんな……エッチな想像をさせて……口
に出させるのを……
だとしたら何故なのか、彼女は考えた。まさか自分の反応を楽しんでいるなどとは考え
もせず、彼女は負の面からだけ答えを出そうとする。
――もしかしたら、からかってるのかも知れないわ。どうせ私が生真面目でウブに見える
から……変な事を口走るんじゃないかと、期待してるのかも。
何となく、その考えが正しいように感じた。いずれ、ボロを出したら笑うつもりなのだ
ろうと彼女は考えた。もしそうなら、悔しいと彼女は思った。彼にはバカにされたくない。
でも、だとしたら彼をやり込めるまで質問に答え続けるしかないのだ。
『あ……あとは、その……』
時間稼ぎに接頭語でつないで少し考えてから、彼女は答えをひねり出した。
667 :
4/6:2013/02/27(水) 20:38:50.60 0
『か、帰って来た時に、よくあるじゃない。ご飯? お風呂? それとも…………とか。
そういうのを言わせるようにしたりとかは?』
口にしつつ、自分の言葉に恥ずかしさを覚えながら彼女は逆に自分の答えがどうだった
かを彼に問い掛ける。すると彼は、コクリと頷きつつも首を僅かに傾げた。
「確かに、可愛らしいお嫁さんにそういう事聞かれるのは男子一生の夢だけどさ。でもそ
れって低俗かなあ?」
『て、低俗じゃない!!』
彼の疑問に、自分の答えが否定されたかと、彼女は一生懸命抗弁する。それから、慌て
てその内容を付け加えた。
『だ……だって、その……最後の選択って、夜の営みって事でしょ? 十分に低俗じゃな
い。それが低俗じゃなかったら他に何がって言うくらい、低俗よ』
バカにされるのが嫌で、彼女は必死に自分の正当性を主張する。そんなムキになる彼女
に、彼は高まってくる愛おしさとおかしさを必死で抑えつつ、また質問する。
「じゃあ、委員長から想像する内容だと、当然主人公の選択は最後って事? でもそれっ
て18禁になっちゃうんじゃないか?」
彼の疑問に、彼女は大きく首を振った。
『小説には厳密には18禁なんてないじゃない。露骨にそうと分かるのはこっちで気付いて
弾けるけど、別に一般の本の中に……その、そういうシーンがあっても、チェックなんて
入らないし。だから、そういう風に話が進んだっておかしくないでしょ? それに、必ず
しもそうとは限らないわよ。お風呂だって、そういう展開に持っていけるし』
ムキになって持論を展開していた彼女だが、途中で自分が何を口走っているのかに気付
き、急に恥ずかしくなって顔を真っ赤にして俯いてしまう。しかし、その仕草が逆に彼の
好奇心をそそらせ、彼はさらに彼女がどんな事を想像しているのか知りたくて聞いてしまう。
「そういう展開って……どういう展開なの? 委員長の想像でいいから教えてよ」
自分で咄嗟に自制した想像を、彼から問われて彼女はビクッと体を震わせた。しかし、
知らないなんて答えたら、きっと彼は馬鹿にするだろうと思い、彼女は仕方なく、自分の
思考を更に奥へと踏み進めた。
668 :
5/6:2013/02/27(水) 20:39:39.73 O
『う……そ、それはその……夫婦なんだからって……い、一緒に……入る展開になったり
するんじゃないの? ツンデレってよく知らないけど……ふ、二人っきりの時は、甘えた
りするんでしょ? だからその……女の子の方から積極的に……なんてのもあるかもしれ
ないし……』
そう答えつつ、つい彼女は、自分だったらどうするかと考えてしまう。そもそも本のタ
イトルに委員長と付いていたせいで、どうしても自分の境遇と本のヒロインをダブらせて
しまうのだった。
「女の子の方から積極的にって、例えば?」
彼女が言葉を途切れさせたので、彼は先を聞きたいと促した。最初は怒られて軽蔑され
るかと恐る恐るだったのだが、彼女が意外と素直に答えてくれるので、ついつい彼も大胆
になってしまっていた。
『あう…… よ、よくあるでしょ? その……背中流そうか?とか…… それも、服を着
て、とかじゃなくて……完全に一緒に入るつもりで……』
「なるほど。夫婦で一緒にお風呂入るような小説は、低俗だと委員長は考えている訳だ」
そこで彼に結論付けられようとして、彼女は慌てた。その程度でエッチだスケベだと喚
いているとはさすがに思われたくなかったからだ。
『そ、それだけじゃないわよ。その……密着して、タオルの代わりに自分の体を使って……
しゅ、主人公の体を洗ったり……とか……?』
最後がつい疑問系になってしまったのは、そういう展開は果たしてあるのだろうかと、
彼女自身が不安に思ったからである。つい、窺うような目線で彼を見つめると、彼はコク
リと頷いて先を促した。
「大丈夫だよ。で、その先はどうなるの?」
彼の態度から、間違って恥ずかしい事を言ってしまった訳じゃないとホッとしつつも、
この先どんな展開なら彼が低俗だと納得してくれるのだろうかと、彼女は困惑した。やは
り、エッチな方向に進んで行くしかないのだろうか。少なくとも、彼女にはそれ以外思い
つかなかった。
669 :
6/6:2013/02/27(水) 20:40:35.82 O
『そ、それで……体を擦り合わせて……そうしたら……』
そうしたらどうなるのだろうかと、彼女は自分と、彼の身に置き換えて考えてみる。
――背中に体を擦り合わせるなら……当然、胸を使ってとなるだろう。果たして、自分の
胸で彼は満足してくれるのだろうか? どんな風に体を洗えば、彼が満足してくれるのだ
ろうか? 気持ちよくなってくれるのだろうか。やはり、一番汚れている場所を、手や、
胸や、口や、アソコを使って……
「そうしたらどうなるの?」
自分の考えに没頭してしまった彼女に、彼はこちら側に引き戻そうと声を掛けた。いや。
そのまま妄想している彼女の姿を眺めるだけでも良かったが、やはり何を考えていたか、
聞きたい誘惑には勝てなかったのだ。
『ふぇ……え、えっ?』
彼の声に妄想を破られ、彼女は我に返って彼を見つめた。しかし、動揺している自分を
見ても興味津々な態度を変えず、分かっていると言う風に頷く彼を見て、彼女の羞恥心が
更にヒートアップする。もしかしたら、今自分があんな妄想をしていたなんて、気付いて
いたとしたら、どんな風に思われてしまうのだろうか。限界を超えて、彼女はとうとう叫
んでしまった。
『い……いい加減にしてよねっ!!』
続く
お題
つ・ツンデレのPCがウイルス感染したら
671 :
1/4:2013/03/01(金) 00:55:55.70 0
【ツンデレを遊びに誘ったら】
最近暖かくなってきたので、どうにも眠い。
「くああ……」
そんなわけで、絶賛眠気と戦い中の授業中の中まみれであり、ロン、中のみ(麻雀知識皆無なのですよー)である。
「うーむ……。眠い。これほど眠いのに寝ると怒られるのが理解に苦しむ。いっそ軽く眠ってから授業を受けたほうが効率は上がるのではないだろうか。外国に倣い、シエスタを導入してはどうだろう」
「うるさい。授業中よ。話しかけるな。授業中じゃなくても話しかけるな。そのまま死ね」
眠気を覚ますべく、隣の席のかなみに軽く話しかけたら死ねって言われた。
「いかに親しい仲とはいえ、挨拶代わりに死ねと言うのは如何なものかと思いますがね!」プンスカ
「親しくない。だから話しかけるな。いいから死ね」
「む、また言われた。あと一回くらい言われたら絶望のあまり公衆の面前で死ぬやも。ただ、自棄になって死ぬ前にかなみを襲うやもしれないので、ご注意を」
「…………」
悪霊あたりなら見ただけで消滅しそうな鬼睨みをされた。超怖い。
「はい、分かりました。授業に専念します」
「……分かればいいのよ」
超ドスの聞いた声で俺を脅し、かなみは前を向いた。怖かった。
「といったことがあったんですよ! 軽い雑談で死ねとか、酷いと思いませんか?」
「話しかけるなって言ってるでしょ! ていうかそもそもあたしへの愚痴をあたし本人に言うなッ!」
学校終わって帰り道、かなみがいたので勝手に横に並んで愚痴を言ったら怒られた。
「陰口は嫌いなんです」
「んじゃ愚痴自体言うな!」
「モヤモヤはあるんですよ。そういやモヤモヤさまぁ〜ずで大江アナが降板するらしいね。ゴールデン行ってから見たことないけど」
「知らんッ!」
「そりゃそうだ。ところでかなみ、このあと暇だし遊びに行っていい?」
「嫌」
「じゃあ遊びに来るか?」
「嫌」
672 :
2/4:2013/03/01(金) 00:56:53.68 0
「ならどこか寄って帰るか?」
「嫌」
「そろそろ心が折れそうだが、今度の休みにどこかへ行かないか?」
「嫌」
「……よし。死ぬから自殺幇助しろ」
「折れるにしても酷すぎるっ!」
「もう無理だよ……俺の手札にはもう何もないよ……」ポロポロ
「泣くなッ! ああもう、情けないわねぇ……」ナデナデ
「でへへぇ」
「うわ、気持ち悪」シッシ
「…………」
立ち直ったら立ち直ったでこの扱い。
「はぁ……で、どこ行くの?」
「へ?」
シッシと追い払われたので、泣き濡れながら家で寝ようと思っていたら、不意にかなみがそんなことを言い出した。
「だ、だから。……次の休み、どっか行くんでしょ?」
「え、いや、断られましたが」
「断ったら死ぬんでしょ?」
「え、死ぬの?」
「さっき言ってたじゃない」
いかん。軽い冗談で知らぬ間に追い詰められていた。選択次第で『ざんねん! わたしのぼうけんはここでおわってしまった!』へ一直線だ。
「で、どこ行くの? 場所によっては行ってあげなくもないわよ?」
「ホテル」
「絶っっっっっ対に、行かないッッッッッ!!!」
わたしのぼうけんはここでおわってしまった。
「もちろん冗談ですがね」
「分かってたけど、悪趣味よ!」
「そうだね。ごめんね」
673 :
3/4:2013/03/01(金) 00:58:26.36 0
「……ったく。で? 本当はどこ?」
「何も考えてねえ」
「…………」
「家で寝ていてえ」
「…………」
「あと、お金持ちになりてえ。ゲームとか漫画とかいっぱい買いたい」
「アンタ、本気であたしとデートする気あんの!?」
「ひぃ」
「あによ、何も考えてないだの家で寝てたいだの、あげくにお金持ちになりたい!? もうデートと全然関係ないじゃないの!」
「い、いやあの、かなみさん」
「あによ!」
「デートなんですか?」
「……へ?」
「いや、その、男女が二人で遊びに行くのをデートと称するのであればデートですが、俺としてはただ友人同士で楽しく遊ぶだけのつもりでしたので、その」
「……〜〜〜〜〜!!!」
かなみが真っ赤になった。とてもかわいい。
「そっ、そっ、そっ、そんなわけないじゃないの! なにを勝手にデートにしてんのよ! そーよ、遊びに行くだけよ! すぐにデートとか言って、これだから童貞は気持ち悪いのよ!」
「俺は言ってねえ」
「何か言った!!!!?」
「何も言ってません。お願いですから命だけは」ブルブル
悪霊どころか生きた人間まで祓いかねない目をされたので、震えながら許しを請う。
「何が命だけは、よ」
こっちは必死だったが、震える俺を見てかなみは少し落ち着きを取り戻したようだった。
「……で、そ、その。……デートじゃなくて、遊びに行くのはどうなったのよ」
「あ、ああ。行きたいです」
「そっ。……じゃあ、特別に、行ってあげてもいいわよ」
「やったあ! じゃあ近所の本屋でぐだぐだぐでぐで8時間くらい一緒に立ち読みしよう」
674 :
4/4:2013/03/01(金) 01:01:23.52 0
「一回だけ考えなおす機会をあげるわ♪」
すげえ。笑顔なのに死ぬ危険を感じる。
「じ、じゃあ、その、ええとですね、か、カラオケとかどうでしょうか!?」ブルブル
「カラオケ、ねぇ……どーも陳腐ねえ」
「チンプイ?」
「陳腐よ、陳腐! 頭腐ってんじゃないの!?」
「発酵食品とか好きだから、あながち間違いではない。ヨーグルトとか」
「間違いよ! ……まあ、アンタって発想が突飛だから、陳腐も何もないわよね。……ま、まあ、そーゆーところも、結構アレだし」ゴニョゴニョ
「何ひとつ聞こえねえ。頭に続き耳が腐ったか」
「な、何も言ってないわよ!!」
「なんだ。ところで、どうしてそんなに顔が赤いのですか。少しばかり心配ですよ?」
「う、うっさい! こっち見るな、ばかっ!」
「心配したのに馬鹿扱い」
「う〜……」
どうして睨まれているのだろう。
「まあよく睨まれるし、別にいいか。というわけで、次の休みにカラオケに行きましょう」
「わ、分かったわよ……。あ、そうだ! アンタ、アニソンばっかじゃなくて、ちゃんと普通の歌も仕入れておきなさいよね! 前みたくアンタのアニソンメドレーなんて、御免なんだから!」
「分かった、一見アニソンには聞こえないのを仕入れておく」
「普通の歌を仕入れろって言ってるの!」
「一見なのに聞こえないとはこれいかに」
「うっさい!」
そんなわけで、次の休みにはかなみと遊びに行くことになったので楽しみだという話。
これは素晴らしいwwww
かなみん可愛いよかなみん可愛いよ
かなみんの可愛さは大宇宙に生まれた小さな奇跡
山田に気がある素振りを見せて友ちゃんを揺さぶるちなみんかわいい
がんばらない妹ツンデレ
うー
時刻は15時半、学校中に授業終了を告げるチャイムが鳴り響く。
今日は掃除当番もない、友人から遊びの誘いもない。そんな日は家でのんびりと過ごすに限る。
買い溜めた文庫の消化をしようか?そんな事を考えつつ校門へ向かう。下駄箱で履き替え、校庭
を横切り、校門から外へ出る。
と、そこに見慣れた小さな姿があった。赤いランドセルを背負った小さな女の子―ちなみだ。
向こうもこちらの姿を確認したのか、待ちのポーズから遅いと言わんばかりの怒っている
ポーズ、両手を腰に当てじっとこちらを睨み付けている。
「待っててくれたの?」
返事の代わりにお腹の辺りをぼふっと叩いてきた。見た目どおりのか弱き力なので
あまり痛くない。
『・・・・・・帰る』
クルリと身体の向きを変え歩き出す。自分もそれの後から付いていく。
この方向は自分の家の方向であり、ちなみの家の方向でもある。正確に言えば、自分の家の
隣にちなみの家があるのだ。
怒ってると言わんばかりに大股で歩くちなみ。だが小さい身体ゆえ、その歩幅は自分が普段歩く
歩幅と同じくらい。少し進んだところで疲れてきたのか歩幅が小さくなり、今度はこちらが
ちなみにあわせてゆっくり歩く。追い越さないように慎重に歩く。
無言のまま15分程歩くと二人の家が見えてきた。あと少しでちなみの家の前。
そこでピタリとちなみの足が止まる。それにあわせ、こちらも止まる。
『あの・・・・・・』
振り返ると同時に口を開くが、その後が続かない。困ったような怒ったような表情。
口が小さく開いてはすぐに閉じる。やがて俯き、動かなくなってしまった。
「今日もウチに来る?」
そう聞くと俯いたまま小さくうなずく。そして自分の後ろへチョコチョコと歩いて回る。
横を通り過ぎるとき、一瞬だけ除かせた顔には満面の笑顔。
もう何度目のやりとりだろうか。素直に遊びに来たいって言えば良いのに。
そんな事を思いながら玄関を開ける。「ただいま」と『おじゃまします』が家に響く。
素直になれない幼女ちなみんGJ!!
手籠めにしたい可愛いさですなゲヘヘ
>>681は通報されるべき
その代わりに俺がちなみんを保護する
お題
つ・日曜なのに期限悪いツンデレ
・待ち合わせ場所に早く着き過ぎて時間を持て余しているツンデレ
「えっと……やっとあと十分か」
「こういうのって普通男が先に来るもんなんじゃないの? 気遣って先にきたってのに……ばかみたい」
「あーあ、はやく来ないかなー」
おう、早いな
「……聞いてた?」
何を?
「知らないならいい」
うわーすげーきになるー
「教えるかばか」
うー
「うざい」
……俺は時間内に来たぞ?
「アタシより先に来なさいよ」
お前が三十分も前にまだ来ないのかなんてメール送ってきたからすっ飛んできたのになんだその言い方は
「……たまの休みぐらいきびきびしなくてどうするの」
たまの休みにきびきび? 普通だらだらするだろ
「うっさい、とにかく早くする」
早くって何を
「こっちはあんたを三十分近く待ってんのよ」
……電車五本以上先に来て何すんだよ
「だから暇だったの、こんな寒いとこにほったらかして、寒くて死んじゃうじゃない」
それは早く来すぎたお前が悪い
「あぁもう早くしてよ! 何のために待ってたのよアタシは!」
あ……あぁわかったよ(ったく、何でこんな機嫌悪いんだよ)
お題
つ・天気予報で雨が降ると聞いて傘を持って来たのに外れたので怒る男と、傘を持って来てないのに何故か怒るツンデレ
お題
つ・花粉症が酷い男とツンデレ
お題
つ・ツンデレの卒業式
お題
つ・恋愛よりも趣味に生きて来たツンデレ
最近、以前にも増して書き込みが減ったが、大規模規制の影響もあるのかのう
自分はそろそろ規制食らって3ヶ月だが
素直ヒートスレは人いなすぎて俺一人で回してるから
絵師も書き手も複数いるここはまだマシとも言える
規制解除ばんざーい!
お題
つ・久しぶりに男に会えたツンデレ
お、解除きたか
別スレも人戻るといいな
ちなみんがプリキュアの子供パンツ穿いてたら男はどうするの?
規制継続決定ばんざーい!
アハハハハ……ハ……
まあ、それはともかく
>>6 69の続き投下しときます
696 :
1/5:2013/03/06(水) 23:25:11.08 0
・真面目なツンデレがエッチな本を前にしている時に今何考えてるのって聞いたら 5
二人以外誰もいない図書室に、彼女の声が響き渡る。自分の声の大きさに驚き、彼女は
咄嗟に口を抑えて彼を見つめた。彼はといえば、唐突に怒り出した彼女を、キョトンとし
た顔で見つめていた。
――どうしよう…… ここで怒るなんて……まるでこれじゃあ、自分がエッチな妄想して
いたって認めるようなものじゃ……
激昂した事が、余計に恥ずかしさを増させる。何とか彼に変な事を思われないようにフォ
ローしないといけないと、彼女は必死で頭を巡らせた。しかし、その前に彼の一言が、彼
女を救ってくれた。
「ゴメン」
『え……?』
彼の謝罪の言葉に、彼女はハッと顔を上げて彼を見つめた。すると彼は、両手で拝んで
彼女に頭を下げる。
「いや。分かってたんだよ。いけない事聞いてるなってのはさ。わざと女子に……委員長
にエッチな事を想像させて、口にさせるなんて、失礼っていうか……しちゃいけない事だ
ってのは。けど、委員長真面目だから、何か真剣に考えて答えてくれるし、それで調子に
乗っちゃって……本当にゴメン」
彼の謝罪に、彼女はホッとため息をついた。呆れたため息ではなく、安堵の為に漏れた
ものだった。
『本当よ。そりゃ、私だって知識くらいはあるけど……そんな事、口に出して言える訳無
いでしょ? バカじゃないの全く……』
こうして悪態を吐けるのも、彼が謝罪してくれたからだと、密かに彼女は感謝をする。
もっとも、それを表に出してしまえば、せっかく彼が作ってくれた雰囲気を台無しにして
しまうので、わざとキツイ言葉を浴びせたのだが。
697 :
2/5:2013/03/06(水) 23:26:07.15 0
「申し訳ない。でもさ。こう……何て言うか、どんな内容が低俗かって一生懸命考えてる
委員長が、可愛いっていうか……色っぽくてさ。もっとみたいって思ったら、つい……」
こうなったら自分をごまかしても仕方が無いと、正直に思った事をぶちまける彼に、彼
女はなっ、と小さく驚きの声を上げた。
――可愛いって……そんな……
ドクドクと心臓が激しく鼓動を繰り返すのを、彼女は自覚していた。呼吸も息苦しくて、
耐え難いほどだ。しかし、同時に頭の中では疑問が湧き起こっていた。果たして彼が真実
からそう思っているのか、それとも自分をなだめる為に、咄嗟について出た言葉なのか。
判断が付かず、彼女はつい、それを口に出してしまった。
『……本気で、そう思ってるの?』
「も、もちろん!!」
彼の返事は即答だった。それから、チラリと彼女を見上げて、彼は照れ臭そうに視線を
逸らして、まるで文句を口にするかのように、小声で呟いた。
「で……でなきゃ、俺だってあそこまで聞かないし……」
彼の恥ずかしがる態度に、彼女の心がくすぐられる。少なくとも今は、私に興味を持っ
てくれたと言う事が、彼女は嬉しかった。
『……じゃあ、今でも……私が何を考えていたか、知りたいと思ってる?』
まるでからかう様な口調で、彼女は問う。それに彼は、少し迷ったが、やがて小さく頷いた。
「そりゃまあ……教えてくれたら嬉しいけど……そんな事、ないよな?」
半信半疑で、しかしどちらかといえば期待する風に問い返す彼を、彼女はちょっと可愛
いと思ってしまった。けれど、さすがにアレを口にしたら、さすがの彼も引いてしまうか
も知れない。それよりは、冗談っぽく終わらせた方がいいだろうと思い、彼女はわざとら
しいしかめっ面で答えた。
698 :
3/5:2013/03/06(水) 23:26:54.67 0
『当たり前でしょう。このバカ』
その一言が、一瞬張り詰めたこの場の空気を溶かしたように、二人には感じられた。彼
はガタンと音を鳴らして背もたれに体を預けた。
「ハアー…… だよなあ。いや、いいんだけどさ。9割がた期待してなかったし」
『じゃあ、10%くらいは確率があると思ってたわけ?』
厳しい質問に、彼は肩をすくめた。
「いや……まあ、わざわざ聞いて来るくらいだから、ちょっとは期待しちゃった訳ですよ。
でも、まずないとは思ってたけど」
おどけた調子の彼に、彼女も気持ちを解れさせつつ、唇を尖らせてワザと不満気な顔を
作る。
『当たり前でしょ? ちょっと可愛いって言ったくらいで、喜ぶような単純な女じゃない
わよ。私は』
すると彼は、悪戯っぽい視線を彼女に投げかけて、意地悪くこう問い掛けてくる。
「でも、悪い気はしなかったんじゃないのか? 女って、特に意識してない男からでも可
愛いって言われると嬉しいって言うじゃん。委員長でも、そういうのあるんじゃないのか
なって」
『ありえないって言ってるでしょ。バカ!!』
バン、と机を叩いて怒鳴る彼女に、彼は一瞬体を引いて身構えたが、その顔が本気で怒
っているように見えないと気付き、ホッとして冗談っぽく頭を下げた。
「いや、ゴメン。まあ、俺なんかに言われても嬉しかないよな。確かにさ」
『当たり前でしょう。そんなの……別府君になんか……』
言葉で否定しつつも、さっき感じた心臓の鼓動とか息苦しさとか体の奥に芽生えたゾク
ッとするような感覚は否定しようも無く体に刻み込まれており、それを思い出して彼女の
言葉が消え失せてしまった。彼女の様子に首を傾げて、彼が様子を窺ってくる。
699 :
4/5:2013/03/06(水) 23:27:51.94 0
「ん? どうしたの委員長。何か歯切れが悪いけど」
『何でもないわよ』
慌ててその質問を退けるが、このまま会話を続けているといずれボロを出しかねない。
そうなる前に場を断ち切ろうと、彼女は慌てて言葉を継ぎ足した。
『と……とにかく、人に恥ずかしい言葉を言わせようとした罰として、別府君は一人で残
った新刊本の分類と整理を終わらせる事。ちょっと私は今から席を外すけど、戻って来る
までに出来なかったら、次の整理は最初から最後まで別府君一人でさせるからね』
それだけ言い置いて、クルリと身を翻す彼女に、彼は慌てて立ち上がって呼び止めた。
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。一応聞いとくけど、用って何なんだよ? どのくらいで
戻って来るんだ?」
単純な興味と、任された作業を終えられるかどうかの確認と、両方の意味を込めて彼は
質問する。すると彼女は振り向いて、ちょっと恥ずかしげな仏頂面で答えた。
『別に……用って程のことじゃないわ。ちょっと、身だしなみを整えてくるだけよ。すぐ
戻ってくるけど、真面目にやれば終わらない量じゃないでしょ? じゃあ、宜しくね』
「宜しくって……おい。そんな2、3分で帰って来られたら終わらないし。待てよおい」
しかし、彼の制止を振り切って彼女は、さっさと図書室を出て行ってしまった。ため息
をついて、仕方無しに彼は本の山を見つめる。
「まあ、ほとんど分類は終わってるから、急いでやれば確かに無理とは言えないけどさ。
けど、本棚にしまうだけでも結構骨だぜこれは」
文句を言っても始まらないので、とにかく残った本をさっさと種類別に集めつつ、彼は
一生懸命ラノベの内容を考える彼女の姿を思い起こした。
「惜しかったな……もうちょっとで、委員長の想像するエッチなシーンとか聞けたかも知
れないのに……っていやいや。そんな事期待してるから怒られたんだって。それにまあ、
一生懸命考えてるときの様子見れただけでもラッキーだったしな、うん」
顔を赤くし、緊張した様子で、それでも勝ち気に一生懸命答えようとする彼女の姿を思
い起こしつつ、彼は急いで本を本棚にしまうべく、台車に乗せる作業を続けたのだった。
700 :
5/5:2013/03/06(水) 23:32:34.69 0
『ハァ……』
トイレに駆け込むように入り、ドアを閉めると彼女はドアに背を預けた。
『全く……だらしないわね。私も……』
歩き出して気付いたのだ。多分、エッチな想像をしている時だと思うが、下着を汚して
しまった事に。自虐的な気分でトイレットペーパーで綺麗にしつつ、しかしさっきの事を
思い出してしまう。
――むしろ……あのまま口にしたら……どうなったんだろう? 軽蔑されるとは思えない
けど、でも……エッチな子だと思われたりしたら…… それで、そういう事に興味がある
とか思われて……実践でも……
『って、私、何を考えているんだろう。こんな事考えたりするから、別府君の好奇心を呼
び起こしたりするのよ。全く……どうしようもないわ……私ってば……』
しかし、いくら自制しようとしても、体に湧き起こった疼きは、なかなか止まることな
く彼女を苛んで、止まないのだった。
終わり
ちょっとエロっぽくなったので、夜に投下しようと思ったら日数が空いてしまった
18禁的に、この程度では物足りないという人は線路を覗いてみるといいかもです
Wi-Fiなら規制関係ないのか…
これでようやくツンデレとイチャイチャできる!
>>700 GJ過ぎるぜ!
委員長いやらし可愛いなあおい
そしてロダの方を見たらエロすぎて眠気が吹っ飛んじまったじゃないかどうしてくれる!
703 :
1/2:2013/03/07(木) 04:46:06.52 0
とある部室にて。
「さーて、今日も編集するおー…お?」
部室の机にさりげなく一枚の写真が置かれていた。
友子はそれを手にとって見る。
「こ…これは…!?」
そこに写っていたのは体育の前の着替えの時の様子か、一人の男子が上半身を露わにしている写真だった。
その男子というのは、誰あろう山田であった。
「な、何よこれ!?なんでこんなものが…」
友子に心当たりはなかった。むしろ山田の着替えを盗撮するなど、普段から山田の写真をこっそり撮り集めている友子ですら考えもつかないことだった。
「一体誰が…まさか山田にストーカーが!?」
まさか自分以外に山田に想いを寄せている人が居るというのか。
盗撮した写真を相手に送りつけるというのは、ストーカーが相手を見ているということを示すための典型的な行動だ。間違いないだろう。
自分が山田に対してしていることを棚に上げて、友子はそんなことを考えていた。
「…それにしても山田、結構良い身体してるなぁ…ウヘヘ…おっと…とにかく山田の身が危ないわ…私が守ってあげないと!!」
写真を秘蔵アルバムに綴じつつ、友子は一人意気込んでいた。
…そして。
「おーっす、友ちゃんおつかれー」
山田が部室へと入ってきた。
「おーっす」
友子は先の出来事の動揺が伝わらないよう平常心に努めていた。
「…あれ?」
山田が机を見つめて首をかしげる。
「友ちゃん、ここに有った写真知らない?」
「…へ?」
「いやさ、ここに写真有ったと思うんだけどさ、無いんだよね」
704 :
2/2:2013/03/07(木) 04:46:42.15 0
…まさか。
「い、いや、知らないけど?」
「そっか、そうだよね。見られたら大変だし」
「どんな写真よ?」
「べ、別に言うほどのものでもない写真だよ」
「どんな写真よ!?」
友子が鋭い剣幕で迫る。
「えと…ぼ、ボクの裸が写ってる…写真…です…」
「!?!?!?!?」
間違いない。さっき自分が拾って秘蔵アルバムに綴じたアレだ。
『私が偶然見つけ、早速コレクションに加えました』なんて言えるはずもなく。
「…そ、そっかぁ、し、知らないなぁ。大体そんなものこんなところにおいてたらただじゃおかないし」
「そうだよねぇ…ま、無いなら無いんで良いんだけどね。どっちにしろあれは処分するつもりだったから」
それを捨てるなんてとんでもない!そう友子が心の中で叫んでいたことを山田は知らない。
「タカシがさ、体育の着替えの時にふざけて撮ったんだよ。しかもそれ現像してきやがって」
タカシくんGJ!と友子が心の中で以下略。
「そんでそれを力ずくで奪いとって、とりあえずここに置いといたはずなんだけどなぁ」
…友子は考えていた。明日にでも、山田が部室に来る前に秘蔵アルバムから剥がしてさりげなく部室の床にでも落としておけば事は丸く収まるだろう。
だが、それは友子には出来なかった…
「(あ、あれを手放すくらいなら死んだほうがマシだわ!)」
度し難い。
「まぁいいや。この話はこれでおしまいってことで。さ、編集しよっか」
山田はパソコンの前に座り、編集作業の準備を始める。
それを横目に見つつ、友子は男子更衣室の何処に隠しカメラを設置しようかと考えていたのだった。
おわり
友ちゃんの秘蔵アルバムが山田に発見される展開をはよ
たまたま山田のPCが調子悪くて
たまたま友ちゃんのPCを使うことになって
たまたま友ちゃんの隠しフォルダを見つけちゃって
たまたまパスワードが正解しちゃって
たまたま友ちゃんが席外してたから
興味本位でそのフォルダを山田が覗いちゃったらどうなるの??
僕っ娘を書かむとて書くなり
梓『タカシー!今日は駅前のスイーツ地獄で富士山パフェを……あれタカシは?』
渡「別府君は〜友ちゃんに連れられてどっか行っちゃったよぉ〜。体育館のほうだったかなぁ〜?」
梓『ホンとに!?ナベちゃんありがとねー♪』
渡「ど〜いたしまして〜♪」
ったくタカシってばふらふらどこいってんだよー…
梓『(あっ、いた!)タカ……!』
タ「で、話ってなんだ?」
友『あ、……えぇっと…』
え?え?なにこれ…
タ「どした?珍しくはっきりしないな?」
友『あの…好き……別府…の…さん…事が…』
………
僕はその場から逃げた。いちゃいけない気がしたし、そのまま聞いてられないってのもあったから…
気付いたら家の近くの公園まで来てた…
梓『…ちょっと休も……』
そう独りごちてベンチに座る
まさか友ちゃんがタカシの事好きだったなんて…
梓『…友ちゃん…かぁ…』
可愛いし、頭いいし、何より素直だもんね……
僕とはまるっきり正反対…
…タカシは友ちゃんと付き合っちゃうのかな…
そしたら僕とは一緒に帰ってくれないのかな…
一緒に出掛けることもなくなるんだ…
梓『あーあ、もっと素直になってればなぁー……』
結局全部自分のせいじゃないか…
梓『…僕にも…グスッ…チャンスあったのかな………』ポロポロ
「梓!!!」
え?……
タ「お前どこいってたんだよ〜!今日は駅前でスイーツ〜♪とかスキップしてたじゃねぇか?
……っておまっ、なんで泣いてんだ!?
大丈夫か?」
梓『タ、タカシ!!?……これは目にゴミが入っただけ!!
てかタカシこそなんでこんなとこいるの…』
タ「なんでって…そりゃお前を探しに…」
梓『だから!!なんで僕なんか探すの!』
タ「(ビクッ)!!…な、なんでそんな怒ってんだよ…」
梓『こんなとこ来る前に行くところがあるんでしょ!』
タ「……??なんのことだ?」
梓『…とぼけないでよ…友ちゃん……待ってるんでしょ…
だから…グスッ……早く行ってよ……エグッ…』
タ「…あー……何を見たか知らんがあれは…」
梓『いいから早く!…もう…タカシに泣いてるとこ見られたくないもん…グズッ…』
タ「……あーあのな、梓。お前完っ全に勘違いしてんぞ。」
梓『………へ?』
タ「だから、あれはだな、友子が俺の兄貴を好きで、デートに誘いたいから
兄貴の予定を聞き出してこいと依頼されただ
けで
俺はなんの関係もない!」
梓『………………あは、あははーだよねー僕もそう思って……』
タ「無かったよな?」
梓『うっ……だ、だってあんなとこ見せられたらフツーそうおもうだろー!!』
タ「そうってどう?」ニヤニヤ
梓『〜っ!!もう帰るもん!』スタスタ
タ「あ、まてまて。ちょっと戻ってこい、梓」
梓『何?』タ「いいからいいから」
梓『ったくなんだってゆーのさ』ギュッ
梓『(//////)わわっ!!タカシ!なにしてんの!離してよ(/////)』
タ「…俺は梓が一番好きだぞ。」
梓『き、急に何いってんだよ(//////)?
いいから離せー(////)』
タ「梓は俺のこと嫌いか?」
梓『…っ……ボソ…き、嫌いな人と朝一緒に登校すると思ってるの?(//////)
ぎ、逆に、僕なんかいっつも怒って、すぐタカシのことぶっちゃうし…素直じゃないし…
』
タ「そこも含めて好きなんだよ。それに今日みたく一途に思ってくれるとこなんか絶頂しそうになるくらい好きだぞ♪」
梓『(/////////////)』
タ「梓」
梓『な、何(///)』
タ「あいしてるぜぇぇぇぇぇーーー!!!!」
梓『う、うううるさい!(//////)』ドゴォ
タ「グフッ……………梓は?」
梓『……………だ…………』
タ「だ?」
梓『…………大好き…だよ、タカシ(/////////)』
タ「あぁぁぁずぅぅぅさぁぁぁぁー!」ガバァ
梓『…え、…え、…ちょ……ここ公園…ひゃ……ぁん…(//////)』
あれー?こんなのになる予定なかったのにnターン
ボクッ娘の可愛さもだが渡辺さんが懐かしすぎて吹いたwww
GJ!!
ボクっ娘かわゆいのう
そして同じく渡辺さん久しぶりすぎてなんか感動した
ボクッ娘可愛い!!
GJ!!
日本が勝って喜ぶツンデレ
お題
つ・鼻水と目の痒みが酷いのに絶対花粉症じゃないと言い張るツンデレ
昨日は辛かった……
すーなぼーこりーはこーぶつーむじーかぜー
「何歌ってんのよ」
三月九日だろ
「知ってる」
じゃあなぜ聞いた
「急に歌い出したらびっくりするでしょ」
目、充血してるぞ
「えっ、は、そんな、そんなわけないし」
今年は黄砂に汚染物質に花粉ととんでもない年だからな、マスクぐらいしておけ
「あたしは花粉症じゃありません」
鼻出てるぞ
「…………出てないじゃない」
一瞬すすったろーが
「別にどうでもいいじゃない」
辛いなら俺んちでゆっくりするか?
「え……えと」
ん、どした?
「い、いや大丈夫、せっかくの休みなんだしぱあっとあそばないtへっくし」
……はいあうとー
「何がアウトなのよ!」
せっかくのかわいい顔が台無しじゃんか、ったく
「――っ」
ほら、俺んち行くぞ
「……う、うん……」(外で遊びたかったけど……何かフクザツ)
――そういえば知ってるか?
「何よ」
三月九日のエピソード
「知らない」
これって結婚式前夜の友達に送った歌なんだってさ
「え、卒業ソングじゃないの」
実はこれ違うんだなぁ
「それ本当?」
藤巻さんがどっかのテレビでしっかり言ってました、ソースはwiki
「ふーん……結婚式ねぇ」
ん?
「な、なんでもない」
そういうときは大体何か考えてるんだよな
「人の思考を勝手に解釈するな」
挙式するなら俺はハワイがいい
「何ふざけてんのよ!」
いーや、ふざけてはないぞ
「どういうことよ」
俺はそこら辺まで一応考えてるからな、まともな職にも就けたし
「え」
お前みたいな素直じゃないやつなんて誰も拾っちゃくれないだろ?
「な、なにいっtへっくし」
うわーかっこつかねーwww
「ぐ、ぐぬぬ……」
ウェディングドレスぐらい好きな人に着せてやりたいんだよ、俺だってな
「う、……嬉しくはない」
なんだその言い回し
「アタシを嫁に迎えるなら覚悟しとけってことよ!」
はーいはい、覚悟しときますよ、花粉症のお姫様
「……今に見てなさいよね///」
プロポーズがカッコ付かないのがいかにもツンデレと男っぽくていいなw
GJ!!
スレ立て用としたらERROR出たー
誰か立ててくだちい
>>716 GJ!
いい距離感だなあ
「君は淫らな僕の女王」を今更読んだけど、素晴らしいな。
極度のツンから薬とかの外的要因でデレデレになるってのはこのスレでも使い古されたパターンだよな。
724 :
1/4:2013/03/10(日) 14:59:37.39 0
お題作成機より
・メイド、酒、夜
『ええ、はい……そうですね。お昼はともかく、夜は…… いえ、決してそんな……そう
いう事じゃないんですけど、お仕事が外せなくて…… ち、違いますってば!! そんな
怪しいお仕事じゃありません!! バカな事は言わないでください。そうですね、今回は
……ごめんなさい本当に。ありがとうございます。ええ、じゃあまた。はい……』
「どうしたんだ? 芽衣。浮かない顔して。誰と電話だったんだ?」
『タ、タカシ様!? いえ、たいした事では……って、何で盗み聞きなんてなさっている
んですかっ!! 女性に対して失礼にも程がありますっ!!』
「別に意図して聞こうと思ってた訳じゃないけどさ。同じ部屋にいるんだから、どうして
も聞こえちゃうんだよ。もしかして、聞かれて困るような事だったのか?」
『そんな変な内容の電話じゃありませんっ!! ただの、お友達です』
「お友達って……男?」
『違いますっ!! 私の通ってる大学って女子大で、しかも家政大学なんですよっ!!
一体どうやったらそこで男性の友達が出来るって言うんですか。それに私はタカシ様に……
いえ。別府家にメイドとして仕える身の上なんですから、そのような不謹慎な真似は絶対
に出来ません!!』
「相変わらず考えが固いなあ。芽衣の親父さんって確か恋愛結婚だったろ? 親父に聞い
たけど、その辺の時間のやり繰りとかも上手かったって言ってたけどな。女子大だからっ
て、出会いがない訳じゃあるまいし」
『余計なお世話ですっ!! 父は父、私は私ですし……それに、大学へはハウスメイドと
しての知識を高める為に通っているのであって、遊びに行く為じゃ……ましてや、男性と
の出会いを求めるなど、言語道断ですっ!!』
「そういう所が固いって言ってるんだけどなあ。たまには友達からの誘いくらい受けたっ
ていいと思うんだけど」
725 :
2/4:2013/03/10(日) 15:00:55.51 0
『だから私の頭が固かろうがなんだろうがタカシ様にご迷惑をお掛けしている訳ではあり
ませんのでほっといて下さいと……って、何でタカシ様が電話の内容を知ってるんです
か!? やっぱり盗み聞きしていらっしゃったんでしょう。最低です』
「だーかーら。リビングで電話してたら、いやでも聞こえるだろうが。どうせ、飲みの誘
いを受けたけど、仕事があるからって断わったんだろ? せっかく友達が気を利かせて誘っ
てくれてるのに、受けない事もないと思うんだけどな」
『どうして漏れ聞こえる内容だけでそこまで読めるんですかっ!! あと、受けるもお断
りするも私の自己裁量の範囲ですから、タカシ様にとやかく言われる筋合いはありません』
「別に、主人としてメイドに指図するつもりで言ってる訳じゃないさ。同い年の知り合い
からの忠告、程度に思ってくれてもいいけどさ。友達って結構大切だと思うぞ。俺は大学
で、サークルも入って結構交友関係も広くなったから言えるけどさ。付き合い方次第では、
一生涯続く友人関係になるかも知れないんだし。特に芽衣の場合、向こうから積極的に話
し掛けてきてくれたりしたんだろ? 自分から積極的に誰かと交友関係を持とうとか、芽
衣がするとも思えないし。好意を持って来て誘ってくれてるんだから、受けた方がいいと
思うけどなあ」
『主従関係抜きでの忠告なら、余計に不要です。そんな事はタカシ様に言われるまでもな
く承知しておりますし、私みたいな者と仲良くしてくださっている事はありがたく思って
いますが、だからと言って、タカシ様を……仕事を放り出して、遊び呆ける訳にも行きません』
「ハァ…… 仕事、仕事って言うけどさ。一日の……それも、夜くらいだろ? 実際に空
けるのって。風呂は洗っておいてくれれば湯を張るくらいなんて事ないし、飯なんてたま
には外で済ませてもいいし、俺は自分でも作れるしさ。問題になる事は何もないと思うけど?」
『主人を放り出して遊びに行こうという、その考えそのものがメイドにあるまじき事です
から。それともタカシ様は、私がお友達との遊びを優先して、家での仕事を疎かにしても
宜しいとおっしゃるのですか?』
726 :
3/4:2013/03/10(日) 15:02:28.57 0
「極端だなあ。たまの夜くらいって話なのにさ。正直、芽衣の奉仕はいつもよくやってく
れているしありがたいとは思っているけど、そこまで一生懸命になられたら却って窮屈に
も感じられるって。芽衣はさ。自分の世話を一から十まで徹底してやられて、いつも召使
に傍にいられたら、そう感じるとは思わないか?」
『私は……そこまでタカシ様をがんじがらめにしようとした事などありません。タカシ様
のプライベートは最大限尊重して、別府家次期当主として恥じない行いをしている限りに
おいては、口を出すこともありません』
「俺に対してはな。でも、自分に対しては厳しく律しすぎだ。それが見えるだけに、こっ
ちが窮屈に感じる事もあるってことだ。別にそうしょっちゅうって訳じゃないけど、月に
一度くらいは、俺の事を忘れて、一人の女子大生としての遊びを楽しむのも大切だと思う
ぞ。メイドとしてじゃなくて、自分の人生の経験値を溜める意味でも」
『タカシ様のおっしゃる意味が良く分かりません。お仕事を放棄して遊び呆ける事のどこ
が、人生の経験値になるというのですか?』
「色んな人と話をする事で、多様な意見を聞いたり自分の考えを話すことで人がどう思っ
ているか知る事が出来るし、いろんな体験をする事で知識を深める事も出来る。そういう
のって、仕事にもフィードバック出来る事もあると思うぞ」
『お……お話くらいなら、お昼休みに一緒にご飯食べに行ったり、講義の合間にお茶した
りしてますから。それで十分交流は出来てますし、飲み会やらディズニーランドやら映画
やら行く事が、今後の人生で経験の足しになるとは思えません』
「そんな事はないと思うし、そもそも芽衣は自分が勝手に無駄って決め付けてるだけだ
ろ? そういうのを偏見って言うんだ」
『偏見だろうがなんだろうが、私が価値が無いと思っているからそうなんです。そこまで
タカシ様に口を出される謂れはありません』
「本当に頑固だな芽衣は。そんな考えだと、今付き合ってくれている友達も失くすぞ? 今
後ずっと、俺のメイドとしてだけの人生を送るつもりか?」
『はい。それが私に義務付けられた役目ですから。タカシ様が私を解雇しない限りはそう
させて頂くつもりです』
727 :
4/4:2013/03/10(日) 15:03:40.05 0
「ハア…… じゃあ、主人として命じる。今度の土曜は午後から半休取れ」
『ちょ、ちょっとお待ちください!! 何でいきなりタカシ様がそんな事を決めるんです
か。横暴です、理不尽です。大体何で土曜日の午後……って……』
「さっき誘われたのって、そうじゃなかったか? たまには友達と羽目を外して遊んで来
い。深く付き合えば、それだけ他人を理解する事にも繋がるし。とにかく芽衣は、もっと
色んな人と交わって色んな事を体験しなきゃダメだ。今後、単にハウスメイドとしての仕
事だけじゃなく、別府家の家政から俺の仕事のサポートまで、親父さんの後を継いで色ん
な事をやって行かなくちゃならないんだから」
『だからってそんな……私の休みまでタカシ様がお決めになる事じゃありません!! そ
れは、私に与えられた権利です』
「その権利をほとんど行使してないだろ? 芽衣が休むのって病欠の時くらいで後は365
日フルで働いてるような物じゃないか。家庭の主婦だって食事に行ったり旅行や行楽地に
行ったりと、有意義な時間の使い方してるぞ。これじゃあむしろ、プチ引き篭もりだ」
『その言い草はあんまりです!! 私は自分の仕事に忠実なだけなのに、引き篭もりまで
言われるなんて、心外です。言語道断です』
「だから、たまには外で他の人と交流して、普段とは違う体験もしろと言ってるんだ。今
後は……そうだな。二月にいっぺんくらいは必ず、そういう休みを取る事。とにかく、今
週の土曜午後は決定だから、午前中のうちに仕事のやり繰りしておけよ。分かったな?」
『タ、タカシ様ってば、強引なんですから…… 分かりましたっ!! 休めばいいんでしょ
う、休めば!! あああもうっ!!』
だが、このヤケクソな承諾が、この後芽衣を思いも寄らなかった運命に陥れるのであった。
続く
728 :
ほんわか名無しさん:2013/03/10(日) 20:21:35.69 0
タカシが野球観戦に夢中で、ツンデレのことを気に留めてなかったらどうなるの?
>>730 攻撃すると言いつつギュウギュウ抱きしめるんですね分かります
天国と地獄の同時体験だなあ
733 :
1/6:2013/03/12(火) 00:13:08.36 0
・メイド、酒、夜 その2
【あ、芽衣ちゃーん!! こっちこっち!!】
『智佳さん、ごめんなさい。その……待たせてしまいました?』
【ううん。全然そんな事ないよ。てか、まだ待ち合わせ時間になってないし気にしすぎだって】
『そうですか。なら、良かったのですが……』
『(正直、苦手なのよね…… こういうくだけた会話って。何か慣れないと言うか……)』
[やっほー、お待たせー]
【あ、友紀も来た来た。あとは春ちゃんだけか。アイツ、いっつも遅刻してくるからなあ。
せっかく芽衣ちゃんが参加出来た日なのに。もし遅れてきたら芽衣ちゃん、文句言っていいよ】
『いえ。私はそんな……』
[友達同士なのにかしこまる事ないって。それよか、今日はいつもより可愛い服着てるよ
ね? いつもは地味目なのに。芽衣ちゃんってこんな服も持ってるんだ]
【似合ってるよね。いつももうちょっとオシャレしてくればいいのに。絶対男の視線も集
まると思うよ?】
『わわわ、私はその……今日はタカ……いえ、その……お母さんから、遊びに行くのなら
たまにはもうちょっと可愛い服着て行きなさいって言われて……』
『(ああ、もうタカシ様のバカバカ。ホント、余計なところばかり見てらっしゃるから……
いつもと違う服装で来たら、絶対目立つのに……)』
[絶対磨けば光るよねー。あ、春の奴来た。ほらやっぱり、一分遅刻だ]
《ごっめーん。お、遅れちゃった……あっ!?》
【こらあ、春香っ!! また遅刻。ほら!!】
《ご、ごめんね…… ほら、ちょっとさ。お化粧に時間掛かっちゃったって言うか……》
734 :
2/6:2013/03/12(火) 00:14:15.10 0
[支度始めるのがそもそも遅いんでしょうが!! 春香ってばいっつも時間の見極めが甘
いんだから。今日は事前に言っといたよね? 一分遅刻につき全員に一杯おごりだって]
《えええっ!? ででで、でも時間ぴったんこじゃないの? だってほら。まだ三分しか
過ぎてないし》
【一分遅刻よ。ここにいる全員が証人なんだから。ね、芽衣ちゃん】
『え? え? えーと、まあ……残念ながら……』
《ふぇえええっ!! ビ、ビールだよね? っていうか、発泡酒でいいよねみんな》
【芽衣ちゃん。おごりの一杯は何でもいいからね。超高いお酒頼もうよ。今日のお店、料
理も美味しいけど、お酒の種類もいっぱいあるからさ。ドンペリとかもあったかな……】
《待って待って待って!! 私今月ちょっと使い過ぎちゃってるからさ。だからお手柔ら
かに……ね?》
[可愛い顔して頼み込んでもダメ。さあ、今日はガンガン行くからねー。さあ、行こう命
ちゃんも]
『ハ、ハア……』
『(……何か、普段よりもみんな意気込んでるけど……私、このノリ付いて行けるのかな……?)』
《それでさ。ちょっと大人っぽく見えるかなーなんて思ってさ。頑張って気合入れて行っ
たのに、タク君てば、何て言ったと思う? 小学生の学芸会で出てくる悪い魔法使いみた
いとか言ってさ。どんな感想よそれって。むー、腹立つ……》
[アッハハハハ!! 言われちゃってんじゃん。お子様が背伸びしても無理って。でもおっ
もしろー。頑張ってオシャレして、小学生みたいってアハハハハ]
《友紀笑い過ぎ。私は真剣に怒ってるんだからっ!!》
【気合入れ過ぎて、化粧が濃かったんじゃないのー? 無理して背伸びするより春ちゃん
は自然体の方がいいと思うけどなあ】
735 :
3/6:2013/03/12(火) 00:15:17.86 0
《むー…… 誰も同情してくれない。ひどいよお》
『(お化粧やファッションの話。コイバナとか普段なかなか話せない女子の悩みとか……
いつもよりちょっと突っ込んだ話が色々聞けて、面白いかも。確かに、タカシ様のおっしゃ
られたとおり、こういうお付き合いにたまには顔を出すのもいいのかも)』
[そういえばさあ。芽衣ちゃんって、彼氏とかいないの?]
『へわっ!? わ……私ですか? 私はそんな……いいい、いません。彼氏なんて……』
《あれー? 何かさ。今ちょっと動揺してなかった?》
【してたしてた。これはちょっと掘り起こしてみる価値、あるんじゃない?】
『え? え? ちょちょちょ、ちょっと待って下さい。本当に付き合っている人なんてい
ませんしそんな対象となるような男の人の知り合いもいませんから』
[そうやってムキになるところが怪しいよねー。ていうかさ。普段何のお仕事してんの?
いっつも誘うとバイトが忙しいからとか言ってさ。みんなで不思議に思ってたんだよね]
【そーそー。もしかして人に言えない仕事してんのかなあって。夜のお仕事とかさ】
《もしかしてー。地下アイドルとかかもねーって。芽衣ちゃんって結構メイド服とかコス
プレ似合いそうだし》
『ちちち、違いますっ!! そんな変な怪しい仕事はやってませんっ!! ちょっと守秘
義務が多いというだけで、ちゃんとしたまっとうなお仕事です』
[へー。守秘義務が、ねえ]
【あ、お酒来た来た。ほら。まずは芽衣ちゃんも飲んで飲んで】
『えっと、その……飲みますけど、何で皆さん囲むんですか? 何か私がいつの間にか中
心にいるような……』
[ぬっふふふ。ここからはいよいよ芽衣ちゃんのぶっちゃけトークタイムだからねえ。今
日は洗いざらい話してもらうよ]
《そうそう。あたし達っていつも一緒だからさ。大体話す事も決まっちゃってるし。だか
ら今日は、芽衣ちゃんから色々聞き出そうって楽しみにしてたんだ》
736 :
4/6:2013/03/12(火) 00:16:57.22 0
【大丈夫大丈夫。友達同士なんだし、ドーンと言っちゃおうよ。ドーンと。ぶっちゃけちゃっ
たほうがさ。色々と楽になるよ。仕事仲間に言えない愚痴とかも言えるし。まずは、アル
コールで心をほぐして。もっと強いお酒の方がいいかな?】
[これ、注文しようよ。このカクテル、結構度数強いからさ。あ、すいませーん!!]
『(た……助けて下さいタカシ様―っ!!)』
「うーん。遅いな、芽衣の奴。気になるけど、もし友達と盛り上がってるなら邪魔しちゃ
悪いし。けど、芽衣の性格上連絡も無しってのはなあ…… おしゃべりに夢中になり過ぎ
て、時間忘れてるとかだったらいいんだが……」
「つっても、もう終電の時間じゃん。さすがにちょっと連絡入れとくか。芽衣は怒るかも
知れないけど、時間も時間だしな。もし気付かなくても、着信だけでも後で気付けば、向
こうから連絡してくるかも知れないしな。よし」
プルルルル……プルルルル……
「出ないな……? もしかして、まだ友達と一緒とかか? まあ、盛り上がってるならそ
れはそれで――」
プッ……!!
「ん? 繋がったか? もしもし、芽衣?」
『ふぇ……あれ、タカシ……しゃま?』
「呂律が回ってないな。酔ってるのか? 大丈夫か? 今どこにいる? 帰れるのか?」
『しょんな……立て続けに質問なんか……ぅっ……しないれくらさい……』
「いや。平気ならいいんだけどさ。もう終電の時間だし帰れなくなったらと思って。友達
は? 一緒にいるのか?」
『いえ……一人れ…… らいじょぶ……れす。今、ろこにいるのかって……分かりません
けど、帰れまふから……』
「分かんないって、平気なのかよ? おい、芽衣。芽衣?」
737 :
5/6:2013/03/12(火) 00:18:22.79 O
『……………………らいじょうぶ、れす。う……………………… らかひひゃま……よへ
いなおへっかひ……焼かないれ……寝れ…………くらひゃい。夜更かしは………………』
「もしもし? 芽衣? おい、芽衣」
プー、プー、プー、プー……
「切れたか…… いや。ありゃどうみてもダメそうだな。あんな状態でも説教食らわせる
辺りは、辛うじて正気は残ってるかも知れないが、芽衣の性格だし電車なくなれば歩いて
帰るとかありそうだしな。真夜中に女の子の一人歩きなんて危険なのに。よし」
ピピピッ。プルルルル……
〔はい。こちら別府でございますが〕
「夜分遅くにゴメン。その声はゆーぽんかな? 夜勤、お疲れ様」
〔タカシ様ですか? どうなさったんですか一体、こんな遅くに〕
「いやゴメン。ちょっと芽衣の居場所が知りたくてさ。屋敷だとGPSが芽衣の携帯にも付
いてるはずだから分かるだろうって」
〔はい。それは分かりますけど、めいめいがどうかなさったんですか?〕
「うん。今日はちょっと、友達と食事に言ったんだけど、まだ帰って来なくてさ。それで
電話したら繋がったんだけど、どうも結構飲んだみたいで……」
〔本当ですか? めいめいが飲み会って珍しー……って、男ですか? もしかして合コン
とかですか?〕
「あのお堅い芽衣がそんな場所に出ると思うか? いや。騙されて連れてかれたなら分か
るけど、本人の話だと、女の子だけみたいだよ」
〔何だつまんない。女子会かあ。まあ、めいめいがそういう付き合いに出る事自体意外で
すけどねー。潔癖が服着て歩いてるような存在ですから〕
「そうなんだよ。だけど、友達付き合いも一生の宝になるからって、無理矢理休ませてさ」
〔ああ。タカシ様がですか。それなら分からないでもないです。で、初めての飲み会で酔
い潰れちゃって帰れなくなったみたいだと〕
738 :
6/6:2013/03/12(火) 00:19:19.23 O
「帰れなくなったって言うか、芽衣の事だから無理して一人で歩いて帰ってこようとする
んじゃないかと心配でさ。そこで大人しくタクシー使ってくれるような子なら、まだ安心
なんだけど」
〔変なところで意固地ですからね。めいめいって。ちょっと待って下さいね、すぐ出ます
から。えーと……あ、めいめい、今は設楽場ってところにいますね。駅前の……公園みた
いです〕
「設楽場? ここからじゃ全く反対方向じゃないか?」
〔ええ。私鉄の終点ですね。どうやら、寝過ごしちゃったみたいかと〕
「この時間じゃ、上りの終電は終わってるな。下りでそっち方面って、まだある?」
〔えーと…………はい。0時10分が最終ですね。というか、屋敷から車回しましょうか?〕
「いや。こんな時間外に運転手を呼び付けるのは申し訳ないし、ここから駅までタクシー
使えば、まだ余裕で間に合うからな。帰りもタクシーにするよ」
〔了解です。あの……タカシ様?〕
「ん? 何? ゆーぽん。思わせぶりな声出して」
〔いえ、その…… 今度、近いうちに用事を作って、めいめいをこっちに寄越してくれま
せんか? メイド一同でてぐすね引いて待ってますから〕
「アハハ。そういう事か。分かったよ。最近は書類のやり取りなんかもメールになって、
そっち行く事も減ったからね。何か用事考えとくよ」
〔ありがとうございます。それじゃあお気を付けて〕
「うん。ありがとう。それじゃ」
〔……酔っ払った芽衣ちゃんとタカシ様かあ…… GPS開いたままにしとこっ。ラブホテ
ル、ラブホテル♪〕
続く
739 :
ほんわか名無しさん:2013/03/12(火) 07:45:40.89 0
これは期待せざるをえない!GJ!
友ちゃんのあくびかわいい
744 :
1/4:2013/03/13(水) 08:15:37.94 0
・メイド、酒、夜 その3
「えーと、駅前の公園って、ここか。家からGPSのスクショそのまま送って貰えば良かっ
たな。地図じゃなくて。まあ、いなかったらもう一回ゆーぽんに電話して……お?」
「良かった。いたいた。ちゃんと無事だろうな。酔っ払っただけならいいけど、何か事件
とか巻き込まれてたりしたら、勧めた俺のせいでもあるし、芽衣の親父さんにも顔向けが
出来なくなっちまうし……」
「(……見たところ、無事な感じだな。良かった……)」
「芽衣」
『……………………』
「寝てるのか……全く、こんな所で寝てたら凍死するぞ。芽衣、起きろ芽衣」
ユサユサ……
「芽衣。起きろってば、芽衣」
ペチペチ、ペチペチ
『ふぁ……ぁ……?』
「目が覚めたか? ほら、起きろ。こんな所で寝たりして、酔っ払うにも程があるぞ」
『…………寒い…………』
「だろうな。ちょっと待ってろ。今、暖かい飲み物買って来るからさ。いいか? もう寝
るなよ」
『……………………』
コクッ……
「よし。えーと……コーヒーでいいよな? それじゃ、すぐ戻るから」
「(それにしても、芽衣があんな前後不覚になるとかな。楽しくて飲み過ぎたってなら、ま
あいいけど……)」
745 :
2/4:2013/03/13(水) 08:16:43.19 0
「お待たせ。熱いから気をつけて持てよ」
『……は……はい……』
カシュッ…… コク……コクッ……
「どうだ? 気持ち悪いとかないか?」
『ウック……大丈夫で……って、タカシ……様……?』
「そうだよ。誰だと思ってた?」
『それは…… でも、何でこんな……ここに……ウッ……』
「大丈夫かよ。吐くならすぐ傍にトイレあるから、そこで吐けって」
『いえ…… もう、さっき…… それより……タカシ様が……何で、ここに……?』
「芽衣の携帯にもGPS付いてるのは知ってるだろ? それで、家に連絡して居場所を教え
て貰ったんだ。寝過ごして終点まで来ちゃうなんて、芽衣らしくもない。どんだけ飲んだ
んだよって」
『うううううっ…… 笑わないれ下さいっ!! 一つ前の駅までは……ちゃんと起きてら
れたのに……』
「で、どうするつもりだったんだよ? まさか、歩いて帰るつもりだったとか言うんじゃ
ないだろうな? さっき電話したの、覚えてるか?」
『ふぁ、ふぁい…… 違います、けど……一時間くらい歩いてから……タクシーでって……
でも、すぐ気持ち悪くなっで……』
「で、慌ててトイレに駆け込んで、吐いてからベンチで休んでたらそのまま寝ちゃったの
か。ほっといたら、凍死体で見つかってたかも知れないぞ」
『はい……すみません……』
ギュッ……
「やっぱりまだ寒いか? 何か体を硬くしてるけど。それに、震えてるし」
『は、はい……すごく…… でも、飲み物はもう……』
「そうだな。じゃあ、こうしようか」
746 :
3/4:2013/03/13(水) 08:17:27.46 0
『タ……タカシ……様……何を? マフラーを外されて……』
「ジッとしてて。今、首に巻いてあげるから」
『は、はい……』
「よし、と。次は上着も……」
『ま、待って下さい。上着まで……脱がれたら、タカシ様が……』
「どのみち、コートの上に重ね着は出来ないでしょ? だから、前から掛けてあげるよ」
『で、でもそれでも……やっぱり……』
「なら、俺も一緒に入ってもいいかな? 掛けてあるコートの中にさ」
『ふぇっ!? あ……あ……ででで、でも……それって……』
「うん。まあ……体をくっつけ合わなくちゃいけないけどね。ただ、体を温めるなら、お
互いくっついた方がいいんじゃないかなって。まあ、本当はダメなんだろうけど、場合が
場合だし……」
『いえ、あの……その…… ど、どうぞっ……』
「え? い、いいの?って、自分で言っといて聞き返すのも何だけどさ。芽衣なら拒否す
るかなって……」
『そ、そんな……出来ません…… タカシ様を寒いままにしておくなんて……だから……』
「ありがとう。それじゃ、お言葉に甘えて一緒に入らせて貰うよ」
パサッ……
「もうちょっと体を寄せて。空間開けたら、それだけコートの掛かる面積も小さくなっちゃうし」
『うぅ…… は、はい……』
「もうちょっと。こんな感じで」
ギュッ……
『タッ……!? タカシ……様っ……こ……こんな……』
「どう? コート着てるから、あまりこっちの体温は伝わらないかな? それにしても、
脚も随分冷え切ってるな」
747 :
4/4:2013/03/13(水) 08:18:15.05 0
『あ……あの……私も、コート、脱ぎますか……? タカシ様こそ……全然暖かくないん
じゃ……』
「俺は大丈夫だよ。芽衣のようにしばらくずっと寒い中にいた訳じゃないし。それで芽衣
が寒くなったら意味ないしね」
『で……でも……』
「気にしないで。少しこのまま暖めて、動けるようになったら、駅前まで戻ってタクシー
拾おう。家に帰るまでは多少辛いだろうけど、帰って十分に体を温めれば、その方が楽に
なるだろうし」
『…………は……はい……』
「元気無いね。声も震えてるし、まだ寒い? だったら、もう少しくっついて来てもいい
よ。もちろん、芽衣がしたいなら……だけど……」
『…………いえ……温かいです……温か……過ぎです……』
ギュウッ!!
「め、芽衣?」
芽衣さんが大胆に?
続く
ふおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
お題
つ・今日は何かソワソワしているツンデレ
751 :
ほんわか名無しさん:2013/03/14(木) 20:44:38.98 0
>>747 早く続き投下しろやゴルァ
べ、別にwktkしてるとか、そういうのじゃないんだからねっ!
752 :
◆ug0u7e3Np6rc :2013/03/14(木) 22:01:17.77 0
お題:幼馴染、夏祭り、浴衣
タ「お、ちなみ。一緒に帰ろうぜー」
俺は下駄箱にいる同級生に声を掛けた。
ち「タカシ」
彼女の名前はちなみ。俺の同級生であり、幼馴染である。
バストは推定Aで、時に人殺しのような
ち「何か失礼なこと考えてない?」
冷淡な目で俺を見つめるので大変に怖い。
ち「人の話聞けコラ」ガスッ
タ「いきなり蹴るのはどうかと、俺は思うのだった。」
ち「誰に話してるの?」
タ「は、俺の脳内ナレーション癖がつい口にまで出てしまった!
まあそれは置いといて、一緒に帰らない?」
ち「別にいーよ」
タ「よし、じゃあ行くか」
753 :
◆ug0u7e3Np6rc :2013/03/14(木) 22:01:48.67 0
2人で校門を出て、他愛ない話をしながら下校する。そして、時期が時期なだけに、夏祭りの話になっていく。
タ「ちなみは、今度の夏祭り誰と行くんだ?」
ち「特に決まってないけど。」
チャンス!チャンスはピンチとか聞いたことあるけど、迷わず突撃だ!
タ「じゃあ俺と行かない!?」
ち「全部おごりね。」
チャンスはピンチでした。
タ「うっうっ…俺の財布が…」
ち「泣いてるよ…いや、冗談だから。別に一緒に行ってもいいよ」
タ「えっ、一緒にイッてくれるの!?」
ち「カタカナにするな。」
タ「じゃあ、明後日の6時に、家の前でいいか!?」
ち「さすがに野外はちょっと…」
タ「いや、イクじゃなくて行くのほう!」
ち「ああ、そっちか。じゃあ6時からで。」
こうして、夏祭りの約束をした。そしてその後は、また他愛ない話をして、家の前で別れた。
タ「じゃあ明後日な!」
ち「うん。」
ち「タカシと夏祭りか…///」
続く
755 :
1/4:2013/03/15(金) 01:52:40.23 0
・メイド、酒、夜 その4
『何で……何だって、タカシ様は……こんなにも優しくして下さるんですかっ!! 飲み
過ぎて……酔い潰れた、ダメなメイドなのに……もっと厳しくしてくださっていいのに……』
「まあ、友達との飲み会なんてこんなものだろ。女の子同士だけにしてはハードかなとも
思うけどさ。俺だって飲み過ぎで失敗した事も無い訳じゃないし。むしろ、芽衣にもいい
経験になったんじゃないかなと」
『だからって、寒い中タカシ様自身が来られる事ないじゃないですかっ!! お屋敷の誰
かに迎えに寄越させれば……ウッ……』
「だ、大丈夫か? 吐きそうだったらトイレ行った方がいいぞ」
『…………いえ、平気です……それより、何で私にこんなに優しくしてくれるんですか
っ!! 意味が分かりません!!』
「まあ……女の子が連絡も無しに夜遅くまで帰ってこなきゃ心配くらいするだろ。それに
まあ……運転手とかは住み込みじゃないのに呼び出すなんて申し訳ないし、召使やメイド
も、宿直以外はみんな寝てるしさ。どのみち心配して起きて待ってるんだったら、自分で
迎えに行った方がいいかなって思って」
『心配……し過ぎですっ!! ただのメイドなのに……主人がそこまで気に病む必要なん
て、ないのに……』
「ただのメイドじゃないさ。将来、俺が親父の後を継いだ時は、芽衣も親父さんの後を継
いで、別府家の使用人のトップとして家政全般から仕事の補佐までやって貰わなくちゃな
らないんだ。心配して当然だろ?」
『だからって……いえ、だからこそ……私がしっかりしてなくちゃいけないのに、こんな
ザマで……なのにタカシ様は優しくて…… 今日だけじゃなくていつだって……』
「そうかな? 結構イジって遊んでたりもするけど」
756 :
2/4:2013/03/15(金) 01:53:39.53 0
『そ、それはそれとしてです!! でも、そういう時だって……いつだって、メイドとし
てじゃなくて、一人の女の子扱いをして下さって…… どうしてそうやってタカシ様は私
に優しくされるんですかっ!!』
「いや、まあそれは……さっきも言ってる通り、大切には思ってるからさ。それに、6年も
二人だけで、一緒に暮らしていれば、まあその……家族? みたいなもんだし……」
『だからって……だからって……優しくし過ぎれすっ!! 女の子扱いし過ぎれすっ!!
タカシ様がそんなんだから……期待しちゃって……勘違いしちゃって…… 考えちゃ、い
けないろにっ……ダメ……らのにぃ……』
「え? いやその…… ちょ、ちょっと待て芽衣。絡み過ぎだぞお前。まだ酔ってんのか?」
『酔っれなんかいません!! タカシ様のバカ!! バカバカバカ!! 温かいの、嫌い
れす……優し過ぎるのなんて……嫌ぁ……』
「……ゴメン。芽衣」
『なんれっ……謝るんれふかぁ……意味も分かってないクセに……そんなのいりませんっ!!』
「……うん。けれど、俺が芽衣を傷付けてるのなら、やっぱり謝っておかないとなって思って」
『だからぁ……そういうのが大っ嫌いなんですっ……止めてください……撫でないで下さい……』
「いいよ。酔っ払いの特権だ。言いたいだけ文句言って罵って、泣いて喚いて、スッキリ
しちゃいなよ。俺は何も言わないからさ」
『ヒグッ……タカシ様のバカ!! バカバカバカァ…… タカシ様なんて……なんて……
大す……嫌いですからあっ!! ヒック……ウッウッウウウウウッ……』
「……………………」
「(本当にゴメン、芽衣。俺にも……答えようがなくてさ…… 別府家の次期当主なんて言っ
ても……本当にしがらみばかりで……何にも出来ねーや……)」
757 :
3/4:2013/03/15(金) 01:54:40.42 0
〜翌朝〜
「ふぁあああ…… 芽衣はさすがにまだ寝てるかな? 結局落ち着かせて、フラフラのま
ま部屋に送り込んだのって、3時過ぎてたしな。今日はさすがに二日酔いで辛いだろうし、
そっとしておいてやらないと」
ガチャ
「ん?」
『お……おはようございます、タカシ様……』
「め、芽衣!? 起きてたのか……ってか、何故土下座!?」
『さ……昨晩は、ご迷惑をお掛けして、本当に申し訳ございませんでしたっ!! どうか、
この件はお屋敷に報告して、メイド長からしっかりとしたお説教を受けられるよう、お願
い申し上げます……』
「いや。そんな気はないし、そもそも芽衣に友達との飲み会に参加するよう勧めたのは俺
だからね。飲み慣れない芽衣が、酔い潰れる事態は十分予測出来たし、俺が言ってた色ん
な経験にはその事も含まれてる訳だから。芽衣自身が十分に反省していれば、それでいいよ」
『しかし…… メイドが酔い潰れて外で寝込んだ挙句、お仕えする主人に迎えに来て頂い
た挙句に、暴言まで吐きまくって……失礼の極みです。謝罪すべき言葉も見つかりません』
「ん? もしかして芽衣……昨夜の事、全部覚えているのか?」
『いえ、その……断片的に、ですが。智佳さん達に、プライベートを質問されまくって、
皆で私の口を軽くしようと、お酒を勧めてくださって、逆に私は酔っ払い過ぎて答えられ
なくなったフリをしようと飲んでいて……皆と別れて電車に乗ったところまではまあまあ
……その後は、その……ボンヤリとしか…… ただ、タカシ様に、その……しがみ付いて
罵っていた記憶が……』
「まあ、それも俺が酔っ払ってる勢いで全部吐き出しちゃえって言ったからだけどね。お
かげでちょっとはスッキリしたんじゃないか?」
758 :
4/4:2013/03/15(金) 01:57:28.57 0
『……分かりません。けど……一生の不覚である事には変わりありませんから……』
「そんな事ないよ。まあ、芽衣自身はともかく、公的には不問という事で。それより、昨
日は楽しかった?」
『へ? え……ええ、まあ…… その、困る事も多々ありましたけど…… さすがに、専
属メイドとして同い年の男の人に仕えているなんて言えませんし…… でも、色んな話が
出来たのは、とても楽しかったです』
「そうか、良かった。勧めた俺としても、芽衣が楽しい時間を過ごせたのなら良かったよ」
『そ……そんな得意顔で言わないで下さい。それはその……結果論でしかないわけで、タ
カシ様が余計なお節介を焼いた事実は変わりありません。それに、今のこの体のだるさと
か喉の渇きも、私の不始末が招いた事とはいえ、遠因はタカシ様のせいなのですからね』
「アハハ。その方が芽衣らしいや。体が辛いなら、今日は病欠にしとく?」
『いえ。二日酔いくらいで休む訳にはまいりません。多少体が辛くとも、やるべき仕事は
こなさないといけませんから』
「まあ、芽衣がそういうなら仕方ない。けど、午前中はちょっとお使い頼まれてくれるか
な? 朝食が済んだらでいいから」
『はい。何でしょうか?』
「実はさ。昨夜、芽衣の場所を探すのに、ゆーぽ……いや。宿直で起きてた悠に大分手伝っ
て貰ったからさ。お礼に何かスイーツでも買って行ってもらおうと思って。適当に、俺
の小遣いから2千円くらいのでさ。芽衣の見立てでいいから。それに、芽衣としても、お
礼言っとかないといけないだろ?」
『……そうですね。悠ちゃんにもお世話になったのなら、キチンとお礼はしないといけま
せん。むしろ、そのお金は私が出すべきなのではないでしょうか?』
「それは気にしないでいいよ。もし、芽衣がお詫びをしたいと思ったなら、それは別に何
か買って行ってあげても、自由だけどさ。とにかく頼んだよ」
『……かしこまりました。では、朝食の後片付けが済んだら、お屋敷に戻ります。お礼の品は、私の見立てで宜しいのですね?』
「ああ。頼んだよ」
「(……スマン、芽衣。でもこれは約束だからなあ…… 無事、帰って来ることを祈るよ)」
759 :
おまけ:2013/03/15(金) 01:59:39.17 O
その日、お屋敷に戻っていた芽衣を待っていたのは、友人からの追及などが児戯に思え
るような、別府家メイド一同による尋問の嵐であったとか。まあ、その、なんだ。合掌……
終わり
芽衣さんに幸あれ
芽衣さんかわゆいGJ!
お題
つ・みんな花粉症でマスクしてるのに一人だけ風邪でマスクしてるツンデレ
お題
つ・男がアイドルに夢中になっていたら
先輩の卒業式の
大好きだけど想いを伝えられないまま、強がって寂しいの一言すら言えずに憎まれ口を叩きつつも、抑え切れずに涙が溢れ出しちゃう。
そんな後輩ツンデレが超可愛いと思う
先輩の卒業式の日
大好きだけど想いを伝えられずに強がって寂しいの一言も言えずに、憎まれ口ばかり叩きつつ、だけど涙が溢れ出しちゃうような
そんな後輩ツンデレが超可愛いと思う
一回目エラーが出たはずなのに……
だ、大事な事だから二回言ったんじゃないんだからねっ!!
山田に抱っこされてぬくぬくしたいな!
お嬢分欠乏症
769 :
ほんわか名無しさん:2013/03/16(土) 22:43:39.69 0
「……遅い」
校門をくぐるなり、横から叱咤が飛んだ。毎度のことながら偉そうな言いぐさだ。
「仕方ねーだろ。委員会の仕事があったんだから」
一応の理由を述べてみるが、聞き入れられる様子はない。
さも当然のように鞄が俺の自転車のカゴに放り込まれ、荷台に少女一人分の体重が掛かった。
「ね、早く出してよ。いつもより遅くなってるんだから」
俺より先に乗っておいてよく言ったものだ。
ともかく俺も自転車に乗り、二人分の重さが乗ったペダルをこぎ始める。
「つーか、急ぐんだったらわざわざ俺を待ってないで先に帰れよ」
そう言うと、やや間を置いて後ろから
「別に……」
と投げやりな返事が返ってきた。よく分からないヤツだ。
そんなやりとりをしている間にも自転車は軽快に進んでゆく。下り坂だから帰りは楽だ。こうして二人乗りで下校させられるたび、俺は学校が台地にあってよかったとつくづく思うのだった。
と、不意に俺の背中へ体重が掛かり、脇から伸びてきた手が俺の制服を掴んだ。
「ん、何だよ」
「な、何ってその、下り坂でスピード出ると思ったから掴まっただけよ……!」
そう言う割に、やたら語気が強い。要約するとつまり怖いってことだろう。
「お前って、昔っから結構怖がりなとこあるよな」
面白いのでちょっとからかってみる。こう言うと多分、顔を真っ赤にして怒り出すだろう。
が、予想に反して後ろからの返事は無い。その後少し間を置いて小さな声で
「……ばか」
とつぶやくと、それきり黙ってしまった。やっぱりよく分からないヤツだ。
が、まあ何だかんだ言って、俺はそんなよく分からないヤツが意外と好きなのかも知れない。……毎日家まで送ってやるくらいには。
771 :
ほんわか名無しさん:2013/03/17(日) 00:52:19.31 0
「……遅い」
やっと学校から出てきた。まったく何をやってたんだか……。
「仕方ねーだろ。委員会の仕事があったんだから」
ならいつも一緒に帰ってるんだし、それくらいメールしてくれればいいのに。
でもそう言うと私がいつもアイツのことを気にしてるみたいだから、言わない。
代わりに鞄をアイツの自転車のカゴに放り込んで、後ろの荷台に腰掛けた。
「ね、早く出してよ。いつもより遅くなってるんだから」
そう言うとアイツも自転車に乗り、ゆっくりとペダルをこぎ始めた。
「つーか、急ぐんだったらわざわざ俺を待ってないで先に帰れよ」
自転車をこぎながら、アイツが呟く。それじゃ意味が無いでしょ、とツッコんでやりたいが、どうせアイツは私の気持ちになんて気付いてないだろう。
「別に……」
適当な返事をして誤魔化す。
ここから先は下り坂で、坂を下りきれば私の家はすぐそこだ。自転車ならあと1分もかからないだろう。
もし帰りが上り坂だったら、アイツと帰る時間もちょっと伸びるかもしれない。
そしたら毎日、どんなことを話して帰ろうかな。でも上り坂を二人乗りで上るのは大変だろう。そしたら一緒に自転車押してあげようかな……。
色々考えはするものの、なかなか口には出せない。
私はちょっと寂しくなって、アイツの背中に抱きついて身体を預けた。誰も見てないし、ちょっとだけなら。
「ん、何だよ」
「な、何ってその、下り坂でスピード出ると思ったから掴まっただけよ……!」
けれどアイツに反応されると途端に恥ずかしくなって、つい語気を強くしてしまう。アイツのことだから、こんなこと言うと多分的外れなことを考えるだろう。
「お前って、昔っから結構怖がりなとこあるよな」
ほら来た。いつの話だ。もう高校生なんだから、この程度のスピードで怖がる年じゃない。小さい頃に抱きついたのとは意味が違うんだ。違うんだけど……。
「……ばか」
言葉に出来たのは、たったこれだけだった。……違うんだけどなぁ。
>>770 ひとつのシチュエーションで二度美味しいGJ
ニヤニヤするGJ
「ばーか」
「何だよいきなり」
「うるさい、ばか!」
「ったくしょうがないヤツだよなぁ……。ほらこっち来いよ」チョイチョイ
「ん……」ノソノソ
「うん、よしよし」ナデナデ
「…………ばか」
「ばか」って実に汎用性の高いセリフだと思うんだ。
お題
つ・風邪を引くと気弱になるツンデレ
みんなGJ
お題
つ・我慢の限界に達したツンデレ
なんで関西さん?と思ったら阪神かwww
GJ!!
友ちゃんのお腹ぷにぷにしたら瞬獄殺された
ちなみんを押し倒したい
で、「お前が可愛すぎるから悪いんだよ」って耳元でささやきたい
忍耐は美徳だ、とされることがとかくこの国では多い。
それはそれで解るが、そういった風潮が過労死だとかサービス残業だとか、様々な問題の端緒となっている面もあるのではないだろうか。
健康や命と釣り合いが取れる忍耐など、もの凄く限られているはずだ。
――つまるところ、何が言いたいのかというと、俺が纏の膝枕をねだるのは、今まさに膝枕への渇望が忍耐の限界を向かえ、これ以上俺に我慢させると
どうなっても知らんぞ! ということだ、解った?
「儂には先輩殿が何を言うて居るのか寸毫も理解できませぬが、とりあえず警察に連絡すべきなのは解りました」
「なんでだよ!」
「あぁ、それとも救急車でしたか」
「そこじゃなくて、そこじゃなくて!」
纏は制服姿でちょこんと正座をし、愛用の湯飲みを一口啜ってから、こちらに冷たい視線を投げかけた。
ちなみに場所は学校内の茶室。茶道部は現在のところ、部員がこの毒舌後輩一人しかいないにも関わらず、ごく当たり前に存続してたりする。
「そもそも、唐突に何を言うて居るのです。儂が先輩殿に膝枕をする理由が、どこにあるのですか?」
「俺がもう我慢の限界だから」
「あぁ、先輩が儂を性的な目で見て居るのは存じてましたが、まさか実力行使に出るとは。儂の処女は儚く散らされ」
「そんな酷いことするか!」
「その言い方じゃと、一歩手前くらいまではやりそうですが」
「膝枕が何歩手前か解らんが、しない!」
「しかし、儂の身体は先輩殿が触れると溶解してしまいますので」
「バカな! この世には神も仏もないのか!」
俺が頭を抱えてのたうち回ると、纏は呆れたため息をついた。
「嘘に決まって居るでしょう。いくら先輩殿が人外レベルの気色悪さとはいえ、触れただけで溶けるはずないでしょうに」
「いや、それは解るが、俺がショックなのは、そんな嘘をついてまで俺との接触を避けようとするほど纏に嫌われてしまったという事実だ」
「そ、そうですか」
後輩は湯飲みにもう一口口を付けた。俺は寝そべったままで尋ねる。
787 :
2/4:2013/03/20(水) 09:01:59.33 0
「……なぁ、話は変わるけど」
「何でしょう」
「……何飲んでるの?」
「チャイですが」
「利休に謝れ!」
純日本風の茶室に立ちこめる甘い紅茶の香り。抹茶どころか日本茶ですらないという暴挙である。おまけにお茶請けはドーナツ。一人で茶道部を維持し
ていると言えば健気に聞こえるが、実際やってることはツッコミどころが多すぎる。
「儂も、先輩殿にお尋ねしたき儀が御座いますが」
「なんだよ」
「最前から儂の正面に寝転がり、下着を覗き見て居られるようですが、いつまで続けられるおつもりでしょう?」
「な、な、なんのことかな〜?」
「と、とぼけつつも視線を外さない先輩殿の情欲には恐れ入ります」
平然と纏はチャイを飲み、少しも恐れ入ってない口調で告げた。
「お前ももうちょっと恥じらいを持てよ」
「蟻に下着を見られるのを危惧して居っては、スカートなど履けませぬ」
「蟻!?」
「あ、蟻は働き者じゃし、先輩殿、蟻に謝ってください」
「俺が!?」
「それはそうと、膝枕はよろしいのですか?」
「よっしゃ! 俺の時代が来た!」
「か、勘違いしないでよね。下着を見られたく無いだけなんだからね」
「絶望しそうな棒読み!」
「小芝居はさておき、このまま下着を視姦されて居ると視線で膜を破られそうなので、どうぞ」
「どういう理由だよ。つーか、膜とかいうな」
「不服ならばお帰りを」
「ははは、不服など一ミリもないよ?」
というわけで、念願の膝枕。やらけー。流石俺の見込みどおり。などとじっくり感動をかみ締めていると、纏が
「ほほう、意外じゃ」
と声を漏らした。
788 :
3/4:2013/03/20(水) 09:03:05.43 0
「? どうした?」
「先輩殿のことなので、『あ、間違えた』とかとぼけつつ、儂の下腹部に顔を押し付け全力ですはすはくんくんするものと思うて居りましたが、割合普通
じゃったので」
「参考までにそれをやったらどうなるんだ?」
「詳しくはとても申せませぬが、多分最終的には儂は身篭った上で地下室に監禁されバッドエンド」
「……本当にお前の中で俺はどういう位置づけなんだよ」
「お解りになりませぬか?」
「いや……いい」
まともに聞くとへこみそうなので、掘り下げないことにした。
――したのだが。
「本当に、よろしいのですか?」
どうしてこの娘さんは俺の顔を掴んで無理やり上に向けるんですかね。どうしてしげしげと俺の目を覗き込んでくるんですかね。どうして頬がほんのり
赤らんでいるんですかね。
「こんな狭い部屋に二人きりになって、膝枕までして、下着まで見せて……」
「え……」
かすかに震える声、潤んだ瞳、半開きの唇……紅茶の香りが鼻を掠める。つややかな黒髪を細く白い指でかき上げ、わずかに首を傾げる仕草が艶かしい。
ごくり、と喉の鳴る音が、静かな茶室に耳障りに聞こえた。
「へ、変態じゃ、先輩殿は」
「し、下着を見せる娘に言われたくないですことよ!?」
「何キャラじゃ、変態殿」
「デフォルトネームが変態に!」
ショックを受けていると、纏は咳払いをして言った。
「こほん……の、後ほど感想文を提出していただきます。原稿用紙500枚」
「パンツの?」
「もっと感想を書くべき流れがあると思いますがのぅ」
「ちょっとローレグ気味で黄色と白のしまぱんについて?」
「空気読め」
ドーナツの砂糖を顔の上にぱらぱらと落とされるという地味な嫌がらせをされる。
789 :
4/4:2013/03/20(水) 09:04:08.27 0
「もぐまぐ……儂の食べかすを口で受けつつ生き延びるとは、コバンザメを目指しておるのかの?」
「目指してません。っていうか、ちょっと待て。今の妙な空気の感想文って、実質もうラブレターになるんじゃね?」
「っ!?」
「あ、赤くなった」
「なってませぬ! せ、先輩殿の恋文など、陳腐で読めたものではありませぬ故、頭に血が上ったのです」
「なんだそりゃ」
「噴飯モノです! わ、儂に恋文など読ませたら、脳の血管がブチ切れます! 良う御座いますか! 絶ッッ対に恋文など書いて来ては駄目ですからね」
「それって――」
「フリではありませぬ! 折角空気が戻ったと言うに! 笑うなーーー!」
ばたばたと手を振る姿か可愛くて、俺は思わず笑ってしまう。しかし、引き換えにドーナツの砂糖が落ちてくるのは勘弁して欲しい。
「解った解った……そんじゃ、お前のこのむっちむちの太股について、感想書いてくるy――」
「むっちむちと申したか」
「あ」
注意一秒怪我一生。気がつけば万力のような手に、頭をがっちりホールドされていた。
「あ、いや、決して悪い意味ではなくてですね。むしろだからこそ膝枕に適してるというか」
「そりゃ悪手じゃろ、蟻ンコ」
バッドエンドでした。纏のお腹でなく、俺の顔が膨らむ方向で。
終り
憎まれ口を叩きつつさりげなく気を引こうとする纏可愛いw
まつりん分が急速充填されてゆく……!
GJでは足らない
ああまつりんはかわいいなあ!!
GJ!!
風邪で咳が辛い
ツンデレに喉に塗る薬を塗ってもらいたいな
口に出してお願いしたことで、さらに恥ずかしさが増してもう顔を見ていられず、私
は俯いてしまった。今、顔を見られたら絶対に熱も出ているんだと勘違いされるほどに
顔が熱くなっている。タッくんがどんな顔をしているのか、気にはなったが顔を上げて
確かめる勇気もなかった。
「……いや、その……彩ちゃんがしたいって言うなら……俺は構わないけどさ。横にな
りたいんだったら……」
「タッくんの膝枕がいいのっ!!」
タッくんの口調から余計な提案が出て来るのではと危惧して、私は慌てて口を挟んだ。
同時に、パッと顔を上げてタッくんを睨むと、驚くタッくんの顔と間近で向かい合った。
ハッと気付き、私はまたうつむいて、そして小さな声で繰り返した。
「お願い……いいでしょ……?」
「あ、ああ。まあ…… どうぞ?」
私の剣幕に押されたのか、戸惑った様子ながらもタッくんはポン、と自分の太ももを
叩いて差し出してくれた。私はバッグからハンドタオルを取り出して、タッくんの太も
もの上に敷く。
「それじゃあ……失礼、するね?」
一応断りを入れると、タッくんは無言で頷く。何だか変に生真面目な表情を浮かべて
いるのは、まだ戸惑っているからなのか、それとも緊張しているからなのだろうか。私
は腰の位置をずらし、タッくんから距離を取ると、ゆっくりとベンチに体を横たえ、そ
して頭を彼の太ももの上に乗せた。
「どう? この方が楽?」
上から、タッくんの様子を窺う声がしたので、私は小さく頷いた。
「うん……ずっと、楽……」
そう答えて、そっと目を瞑る。天気もいいし、心地良くてうっかりすると本当に眠っ
てしまいそうだったが、自分は今、頭痛で苦しんでいる事になっているのだ。そんなに
スヤスヤと眠ってしまったら、嘘がバレてしまうかも知れない。それに何より、寝ちゃっ
たりしたら計画そのものが台無しだ。そう自分を戒めていると、唐突にタッくんが私の
シュシュに触れて来た。
「あのさ。これ……」
「えっ!?」
いきなり予想外に急展開が来たのかと思って、私はうっかり驚いて声を上げてしまっ
た。確かに髪飾りをアピールする為に膝枕のシチュエーションを作ったのだが、こんな
に早くチャンスが来たのかと思い、私の胸が激しく鼓動を打ち始めた。しかし、それに
続くタッくんの言葉は、残念ながら私の期待とは大きく外れたものだった。
「いや。髪飾りなんだけどさ。こんなにしっかり結んであったら余計頭痛が酷くなって
るんじゃないかと思って。取った方が楽なんじゃないか?」
タッくんの顔を、期待を込めて見つめていたのだが、それを聞いて私は一気に期待が
萎むのを感じた。小さくため息を吐いて、タッくんの太ももに顔を埋めつつ、唇を尖ら
せて拒否をした。
「イヤ。私、この髪型気に入ってるんだもん。変えたくない」
「そんな事言ったって、頭痛を和らげる方が大事だろ? 髪型なんて薬飲んで治まって
から、もう一度セットし直せばいいと思うんだけどな」
タッくんの提案に、私は絶対拒否だとばかりに首を横に振った。タッくんが私を気遣っ
てそう言っているのはもちろん分かるけど、同時に余りの鈍感ぷりに腹も立った。タッ
くんは今日、私が新しいシュシュを着けて、いつもと違う髪型をしていると言うのに、
一向にその事に触れてくれない。本当に気付いていないのだろうか? それとも気付い
てはいても、何とも思っていないのだろうか? でなければ、敢えて気付かないフリを
しているのだろうか。私は知りたくてしょうがなかった。
「タッくんには分からないよ。私が……女の子にとって、髪型がどういう意味を持つの
かなんて」
拗ねて八つ当たりのように文句を言う。香菜美との話で、さりげなくアピールすると
言ったこともあり、私はタッくんに対して直接的に感想を求めたり、それを仄めかす様
な事はご法度にしていた。だからタッくんがこれでも私の髪型を褒めてくれないのだっ
たら諦めるしかない。だけど、ここまで鈍感に振舞われると、それはそれでやっぱり女
の子として悔しいのだ。
「いや。まあ……分かるなんて偉そうな事は言えないけどさ。俺なりの理解はしてるつ
もりだよ。彩ちゃんは普段、シュシュとか着けないしさ。だからその……気に入った髪
型だから崩したくないってのは。だけど、今はそういう事言ってる場合じゃないだろ?」
私はもう一度、さっきより大きく首を振り、それから慌ててしかめつらしい顔をした。
頭痛がするのに頭なんて振ったら、本当なら余計痛みが酷くなるはずだからだ。ちょっ
と辛そうな様子で自由な方の右手でこめかみを押さえて見せつつ、それでも私は譲らな
かった。
「そういう事言ってる場合だもん。これだけは……タッくんがいくら私の事を心配して
言っててくれてるって分かってても、譲れないんだから」
頑なに拒みつつも、だんだんと私の気持ちの中でも諦めの色が出始めて来ていた。タッ
くんはあくまで、私のお気に入りの髪型だって思っているだけで、タッくん自身はこれ
を見ても何とも思ってくれていないんじゃないかと。そろそろ、香菜美も来る頃だろう。
そうすれば、多分もう、機会はない。いや。もしかしたらもう来ていて、どこかでこっ
そりと私達のやり取りを聞きながら、出て行く機会を窺っているのかも知れないなと、
双子の姉の性格を思って推測した。
「ハァ……」
タッくんのため息が聞こえ、私はそっと視線を彼に向ける。するとタッくんは、そっ
と手を私の顔に伸ばし、掛かっていた髪の毛を優しく梳きながら、呆れたように言った。
「しかし、彩ちゃんってさ。こうなると香菜美以上に頑固だよな。普段は大人しくて、
余り自己主張しない子なのに」
揶揄されたと思い、私は少しムッとするが、同時にいたわるように髪を撫でてくれる
その手が心地良くて嬉しく感じる。
「だって…… 私にとっては大事な事、なんだもの。タッくんが考えている、以上にね」
そうは言ったが、私は半ば諦めの気持ちが生じ始めていた。タッくんが気付いてくれ
ないのは、それは自分の魅力が足りなかったからだと。もうどうせ褒めて貰えないのだっ
たら、タッくんに見放される前に、言う事に従って外してしまおうかと。そう、覚悟し
始めた時だった。
「大事な事……か。まあ、彩ちゃんの言うとおり、なんだろうな。確かに髪飾りをつけ
た彩ちゃんは可愛らしいし、よく似合っているとは思うけど、一度外したからって着け
直せない訳じゃないと思うんだけど。さっきだって、一度髪を整え直したし」
「あれは、走って髪形が崩れちゃったから、仕方なく……」
待ち合わせ場所に来た時の事を言っていると思って答えた時、私は、重要な事をタッ
くんが口にしたのに、一瞬遅れて気付いた。自分がほとんど諦めていたせいと、タッく
ん自身も、修飾的にそれを言ったせいで、流し掛けてしまったのだ。しかし、確かにタッ
くんは、それを口にしたのだ。
「待って、タッくん。今……何て言ったの?」
私は体を起こすと、両手をベンチに付いて、タッくんを見つめて聞いた。聞き返すま
でも無い事だったが、もう一度、今度はちゃんと聞きたかったのだ。
「え? ああ。一度外したからって、また着け直せばいいだけって……」
「違うわよ」
予想通り、タッくんの言いたかった事は私が一番聞きたかった事ではなかった。だか
らこそ、もう一度言い直して貰いたかったのだ。
「その前。タッくんが、言葉を柔らかくする為に言った事。それを、もう一度聞かせて」
するとタッくんは、少し驚いた顔で私を見つめた。それから、視線を外し、ちょっと
照れ臭そうに頬を指で掻く。
「え……? その……髪飾りを着けた彩ちゃんがどうのって……そっち?」
「うん」
コクリと頷き、期待を込めた目付きでタッくんを見つめる。するとタッくんは、ます
ます恥ずかしくなったのか、顔を背けたり俯いたりしながら躊躇していたが、やがてボ
ソボソと小さな声で繰り返した。
「いや、その……髪飾りを着けた彩ちゃんは可愛いよ。良く似合ってるし……って、こ
れでいいか?」
「うん。ありがとう」
チラチラとこっちを窺うように横目で視線を送るタッくんに、私はニッコリと笑顔を
向けた。それから、姿勢を直し居住まいを整える。ついに時は来たのだ。神様がくれた、
機会を逃してしまえば、私は永遠にタッくんと結ばれないかも知れない。いざとなると
ものすごくドキドキするし、怖くてたまらないけれど、でも言わなくちゃならない。
「タッくん」
真剣な声で、慣れ親しんできたあだ名を口にする。声色が変わった事で、意外に思っ
たのかタッくんが私の方を向いた。それに頷き返して、私は言葉を続けた。
「私…… タッくんに、言わなくちゃならない事があるの……」
「え?」
小さく聞き返しつつ、タッくんが驚いたような、訝しむような、そんな顔つきで私を
見つめる。急に私が態度を変えたのだから、それは当然な事だと思う。むしろ、その方
が告げやすかったし。ホウ、と小さく吐息をつき、顔を上げた時、僅かにガサリと何か
音が立った。
「ゴメンなさい。ちょっと待って」
私は、タッくんに片手で制してみせて、音のした方を向いた。さっきまでちゃんとそ
の存在を傍に感じていたのに、タッくんの言葉で、今までそれをすっかり忘れてしまっ
ていた。私にとっては、タッくんと同じくらい……いや。ある意味ではそれ以上に、大
切な人を。
「香菜美? そこにいるの? いるなら、出て来て」
続く
次回から香菜美視点に戻ります
お、スレ復帰したか
>>799 双子ちゃんGJ!なんかやきもきしてしまうwww
お題
つ・ファッションにお金を掛けないツンデレに男が一言物申してみたら
・生活リズムが乱れるのを極端に嫌うツンデレ
お題
つ・週末ぼっちの男にツンデレが構ってあげよっかって言ったら
お題
つ・最近急に健康に気を使い出したツンデレ
友達以上恋人未満なツンデレに男が
「もう俺たちのこんな関係、卒業したい」
って言ったらどうなるの?
何故だか、ツンデレが大泣きしているイメージしか思い浮かばない
真意を図りかねてジト目してるかもしれない
私は、ドラッグストアで頭痛薬を買うと、急いで二人の後を追い掛けた。白と黒と、
二つの心が同時に私を急き立てる。彩花の為に、早く薬を持っていってあげたいという
心と……彩花を、長いことタカシと二人きりにしておきたくないという心が。
「公園って……多分ここよね?」
タカシが送ってくれたメールに書かれた公園の名前と、公園の入り口に書かれた名前
を見比べる。私は歩調を緩めて公園の中に入り、四方を見回す。と、すぐにベンチに腰
掛けるカップルの姿が目に入った。
「いた……」
しかし、私は何故か、足を向けることが出来なかった。胸が、ギュッと苦しくなる。
何故なら、彩花がその体をベンチに横たえ、頭をタカシの膝に預けていたからだ。
「……どうしよう……」
手に持つドラッグストアの手提げビニールを掲げて見つめ、私は迷った。彩花が痛み
を和らげる為に、横になっているのなら、早く持って行ってあげないといけない。頭痛
を口実に甘えていたり、あまつさえ髪を意識させるようにしていたのだとしたら、同じ
男子を好きになったライバルとしては、邪魔するべきなのだろう。だけど、何故か遠く
からでも分かる二人の空気感が、私に近寄らせる事を拒んでいた。
――ちょっと、様子を見よう。それで、タイミングを見計らって出て行ってもおかしく
ないし。
私は一度、公園から外に出た。二人のベンチの後ろは、おあつらえ向きに植え込みに
なっていて、隠れて傍に寄る事が出来そうだ。その為には、道路から低い柵を越えて公
園の中に入らなければならないので、私は公園に沿って道を回り込み、二人の背後にあ
たる場所まで来ると、周囲に人がいない事を確認してから柵を乗り越えた。低い柵だか
ら、足を上げて柵の上に乗せるだけで簡単に越えられるが、ミニスカートを履いた女子
としては、あまり人に見られていい格好ではない。物音を立てないよう、静かに足を反
対側の地面に下ろし、一度地面に置いたビニール袋を持って、そっと二人の方へと近寄っ
ていく。すると、それまではボソボソと聞こえていた二人の会話が、ようやく聞き取れ
るようになった。
「そういう事言ってる場合だもん。これだけは……タッくんがいくら私の事を心配して
言っててくれてるって分かってても、譲れないんだから」
彩花の声だ。その言葉と口調から漂う雰囲気だけで、私は彩花が何を伝えたいと思っ
ているのか、察する事が出来た。
――やっぱり……彩花ってば、タカシに髪飾りのことを気付いて貰いたくて……
心臓がドクン、と脈打ち、私はギュッと唇を噛み締める。
「しかし、彩ちゃんってさ。こうなると香菜美以上に頑固だよな。普段は大人しくて、
余り自己主張しない子なのに」
ため息混じりに、ちょっと呆れたタカシの声が続く。一体、何を彩花は拒んでいるの
だろう。タカシの事だから、大方髪留めを外して楽にした方がいいとか勧めているのだ
ろう。タカシは優しいけれど、時々それがこっちの期待とは真逆の行動になってしまう
事がある。もっとも、タカシは彩花の賭け自体を知らないから、仕方ないのだろうけど。
「だって…… 私にとっては大事な事、なんだもの。タッくんが考えている、以上にね」
彩花の必死な思いが伝わって来る。とはいえ、タカシは今は彩花の頭痛の事だけを考
えている以上、恐らく二人の思いは噛み合わないんだろうなと、私は半ば彩花を可哀想
に思いつつ、その反面半ばホッとしてしまっていた。今日は、決着は付かないんだと。
そろそろ、何食わぬ顔で薬を持って出た方がいいだろうと、私はそっとその場を離れ、
入り口に戻ろうとした。その時だった。
「大事な事……か。まあ、彩ちゃんの言うとおり、なんだろうな。確かに髪飾りをつけ
た彩ちゃんは可愛らしいし、よく似合っているとは思うけど、一度外したからって着け
直せない訳じゃないと思うんだけど。さっきだって、一度髪を整え直したし」
タカシの声に、私の体が凍りついた。
――今……何て……?
それはきっと、無意識の言葉というか、あくまで彩花を宥める為につけた褒め言葉な
のだろう。しかし、それでも私と彩花の間で交わした約束を履行するには十分な言葉だった。
「待って、タッくん。今……何て言ったの?」
彩花の、半ば信じられないというような、呆然とした問いが、やや間を置いてあった。
恐らく、タカシの鈍感さに彩花も諦めかけていたのだろう。それを裏付けるかのような、
タカシの返事に、彩花は首を横に振って、ねだるように訴え掛けた。
「その前。タッくんが、言葉を柔らかくする為に言った事。それを、もう一度聞かせて」
それに、戸惑うようなタカシの顔が見える。私はもはやその場で釘付けになってしまっ
て動く事は出来なかった。確認しあう二人を、拳を握り締めて、耳をそばだてて、息を
殺して見つめていた。そして、その言葉が、タカシの口からもう一度発せられるのを、
ただ聞くことしか出来なかった。
「いや、その……髪飾りを着けた彩ちゃんは可愛いよ。良く似合ってるし……って、こ
れでいいか?」
その言葉に、彩花が笑顔でお礼を言った。これで、後は彩花が決意するだけだ。もし、
これで彩花が告白出来ずに終われば、告白の優先権は私に回る。ベンチの後ろからなの
で、正面を向かれてしまうと彩花の表情は窺えない。しかし、次の言葉で、私は彩花の
決意を確信した。
「タッくん」
僅かに震えてはいるが、ハッキリとした口調で、彩花がタカシのあだ名を口にする。
これまでの甘えた口調とは違う、真剣な言葉だった。
――ああ…… 言う、つもりなんだ……
そう予感すると同時に、彩花が告げた。
「私…… タッくんに、言わなくちゃならない事があるの……」
それを妨害する権利は、私にはなかった。彩花が思いを告げるのを、ただ物陰からジッ
と見つめるだけ。だけど、不思議と今は、焦りも切迫した思いもなく、ただ彩花の――
大切な妹の、これまでの人生で最も大切な時に、何だか私が告白するかのような、そん
な緊張感だけが、体の内に漲っていた。きっと、悲しいとか、喪失感とか、そんな感情
は、家に帰って一人になってから湧き上がってくるのだろう。固唾を呑んで見守ってい
ると、しかし彩花はパッと片手を上げて、その場に待ったを掛けた。
「ゴメンなさい。ちょっと待って」
え――?
私は動揺する。私が感じた彩花の決意は本物だったはずなのに、ここで勇気が萎える
なんてあるはずがないのに。しかし彩花は立ち上がると、唐突に背後を――私の方を向
いて呼び掛けて来た。
「香菜美? そこにいるの? いるなら、出て来て」
「え……?」
驚きの余り、私は小さく声を漏らしただけで、その場で固まってしまった。
――何で? 何で彩花が私が聞いてたのを知ってるの? 絶対、見られてるはずなんて
ないのに……
「ちょっと待ってくれよ。何で香菜美がそんなトコにいるなんて……」
タカシも驚いた声を上げる。という事は、彩花だけが気付いていたという事だ。それ
にしても、物音一つ立てたつもりはなかったのに、何でバレているんだろうかとそれば
かりが頭の中を巡る。
「いいから。香菜美。分かってるんだから、もう隠れてないで出て来てよ」
彩花がベンチを回り込んでこっちに近付く。そして、私の傍まで来ると、手を差し出
した。
「ほら。別に気まずく思ったりしなくていいから。ね?」
私に向けて、ニッコリと微笑む。その笑顔が私の呪縛を解き、私は素直に手を取った。
彩花が手を引っ張って私を立ち上がらせる。するとこっちを見ていたタカシが、驚き呆
然とした感じで呟いた。
「香菜美……何でそんな所に……」
私は酷く居たたまれない気持ちになった。カップルの会話を盗み聞きなんて、恥ずべ
き行為だと思う。それが、双子の妹と、私達二人の幼馴染だったとしてもだ。しかし、
彩花はそんな私の思いを察したのか、小さく首を振り、それからタカシに向かって頷く。
「それも今から説明するから、タッくんは少し我慢してて」
タカシに釘を刺してから、彩花は握っていた私の片手を、もう片方の手も合わせて両
手で包み込みつつ、イタズラっぽく笑った。
「香菜美ってば。何で私が隠れているの分かったんだろうって、不思議に思ってるでしょ?」
「え……? あ、うん……だって……」
完全に彩花のペースに飲まれつつ、私は頷き、質問をしようとした。彩花はそれに、
言わなくていいと首を横に振って身振りで告げる。
「簡単よ、そんなの」
明るく言ってから、僅かに頷いて、私の手を握る力を強くした。
「だって……もし、私が香菜美の立場だったら、きっと同じ事をしてたから」
続く
今スレはここまでかな。
あと10kbちょっとだし
なんだともう次スレの出番か。
全くテカテカさせやがって、ツンデレだな
814 :
ほんわか名無しさん:2013/03/26(火) 15:31:47.86 0
>>814 乙、仕事が早いな
褒美に俺の家に来てちなみんをペロペロしていいぞ
816 :
ほんわか名無しさん:2013/03/26(火) 19:33:37.76 0
>>815 おまいを通報して、保護者がいなくなったちなみんを引き取らせてもらう。
お題作成機より:幼馴染、混浴、触手
「フーッ…… いい湯だなあ。風呂から眺められる景色もいいし…… おーい。かなみも
こっち来いよ」
『行ける訳ないでしょ!! このバカ!!』
「何でだよ? せっかくいい景色の見える露天風呂選んで来たってのに、この眺望を楽し
まなきゃもったいないだろ」
『だからって何で混浴なのよっ!! こんな姿でアンタの前に出られる訳ないでしょ。こ
のドスケベ!! エッチ変態!!』
「こんなもクソも、俺たちもう結婚してるんだぜ。夜の営みだって毎晩してるって言うの
に、今更混浴程度で恥ずかしがる事もないだろ」
『そ、それはだって、子供欲しいから仕方なくしてるだけだし…… それに、夜はその……
テーブルランプの明かりだけだから、こんな風にハッキリと見えないもん……』
「湯に浸かってりゃそんなにハッキリと見えないだろ。大丈夫だって。せっかく休み取っ
て空いてる週明けに温泉来たんだから、夫婦での露天風呂を満喫しようぜ」
『絶対イヤ!! タカシの傍なんて行ったら死んじゃうから、無理だもん!!』
「ハア……やれやれ。昔っから極端に臆病で恥ずかしがりやだったけど、結婚しても変わ
らないなあ……」
『キャアアアアアッ!!』
バシャバシャッ!!
「ど、どうしたかなみ? 悲鳴なんて上げて」
『タ、タ、タ、タカシっ!! お湯の中に何かいたっ!!』
「は? 何かって……何がだよ?」
『分かんないけど変な生き物よっ!! 何か触手みたいなのが足首に巻き付いてきた
の!! きっと変な触手持った化け物がいるのよ!!』
「化け物って厨二かお前は。大方、湯に沈んだ草のツルとかが絡みついただけだろ。全く
ヘタレなのは子供の頃から変わらないなあ」
『ヘタレとか言わないでよ!! ホントに気持ち悪かったんだから。とにかくもう出よ。ね?』
「うーん。俺はともかく、かなみはいいのか? こんなピッタリしがみ付いて湯船から出
たら、かなみさんの美しい肢体が俺の目の前で晒されてしまう訳ですが」
『へ……? って、きゃああああっ!! やだもう見ないでよこのバカバカバカ!!』
「(こういう所も可愛いんだよなあ…… 全く……)」
おいおい触手はどうしたんだよ
待機してるんだからな
素っ裸のツンデレさん視姦してーなー
820 :
ほんわか名無しさん:2013/03/28(木) 03:16:02.48 0
山田のワイシャツくんかくんか
山田がPCの操作ばっかりしてて構ってもらえず
寂しくなって背後から近づいて山田の頭にアゴを乗せちゃう友ちゃん
かわいい!
友ちゃんがしゃくれてる様しか想像できなかった
・桜の下で
男「おぉー、満開だなぁ!」
女「そうね。今年は桜の開花が早かったんですってね」
男「桜っていいよなぁ。花の綺麗さとかよく分からんけど、桜だけは好きだわ」
女「そういえば、散ってくる桜の花びらを空中でキャッチ出来たら、幸せになれるっていうわよね」
男「あー、女の子そういうの好きだよな」
女「タカシは、今やってみろって言われて出来る?」
男「どうかな……セイッ!!」スカッ
女「あははっ、下手くそー! いい? よーく見てなさい!」ピョンッ、パシッ
男「おぉー、ナイスキャッチ」
女「ふふん……きゃぁっ!!」ヨロッ
男「おっと、あぶねっ!」ガシッ
女「な……ナイスキャッチ」
男「お互いにな」
女「……」
男「……」
女「……ねぇ、早く離しなさいよ」
男「ん」ギュ
女「ちょっ……。誰が抱きしめろって言ったのよ。離しなさいってば……」ジタバタ
男「やなこった」ムギュ
女「ふぁっ……!」ドキンッ
女(……桜のご利益、もう出ちゃった///)ドキドキ
ツンデレさんのほっぺも桜みたいにピンク色で可愛いんだろうなぁ
友「やまだー、おなかすいたー」
山「あぁ、うん、もうすぐ終わるから、もうちょっと待っててね」カタカタ
友「…むー」
山「〜♪」カタカタ
友「…えぃっ」むぎゅっ
山「わ、ど、どしたの友ちゃん」
友「友ちゃんを放置した罰よっ」
山「…寂しかったの?」
友「そ、そうじゃないけどっ」
山「見栄っ張り意地っ張りはかなみちゃんとどっこいだよね、友ちゃん」
友「うるさい!!」
山「…ふふ」
友「…わかってるなら、ちゃんと相手しろ。ばか」
山「ごめんね」
友「罰として、しばらくこのままだからね」ぎゅー
山「はいはい」
友「…んー」すりすり
山「(ほんと、甘えんぼだなぁ)」
『……タカシ……ちょっと……待って……』
「何だよ? 美府神社に何か用でもあるのか?」
『……実は……今年まだ……お参りしてなかったから……初詣……』
「は? 初詣って……お前、もう3月だぞ。今更初詣も何もないだろ」
『……うるさいな…… お正月とか……風邪引いてて行けなかったんだから…… いつ行
っ
ても……初は初でしょ……』
「うーん……まあ、そりゃそうだが…… まあ、お参りしたいって言うなら、付き合ってやるよ」
『……別に……付いて来なくたっていいのに……』
パン……パン……ペコリ……
「で、何をお願いしたの?」
『……秘密……何でそんな事……タカシに言わなくちゃいけないのか……意味分かんない……』
「まあいいけどさ。ところで、美府神社の神様って礼節を凄く重んじるらしくてさ。時期
外れでお参りとかすると、願いが逆に叶うって呪いがあるらしいぜ」
『……嘘。そんなの……聞いた事……ない……』
「いや、ホントに。前に山田がやっぱり2月に入ってからお参りしてさ。今年一年の家族
の健康を願ったら、その年ばあちゃんが亡くなるわ親父さんは入院するわで大変だったっ
て事があったし。覚えてないか?」
『そういえば……(嘘……嘘…… 私……タカシともっと仲良くなれるようにって……)』
「なんつって、うっそー。ちなみ、今本気で心配したろ? 顔が超マジになってたぞ」
『……信じてないし……そんなくだらない呪いなんて……』
「強がっちゃっても無駄無駄。全く、ちなみってば騙されやすくて可愛いなあ」
『むぅ……ムカつく…… 意地悪なタカシには……私が呪いを掛ける……えいっ……』
「お? 何だ何だ?」
『タカシには……放課後になると……背中が重くなる呪いを掛けたから…… これで……
寄り道できない……ざまあ……』
「つか、背中から抱きついてるだけだろこれ。むしろ俺にとっては嬉しいくらいだし」
『……呪い掛けられて……喜ぶとか……タカシは変態……』
「だって、ちなみの胸とか当たってるし。そうだ。毎日ちなみの所に寄り道しようかな?
多分ちなみの家まで行かないと呪い解けないだろうし」
『……超迷惑だから……止めて……(毎日タカシが私の家に……嬉しいな……)』
1レスで収めるって難しいです……
お題分だけはみ出してもうた
ちなみんかわかわ
SS咲き乱れる春ですね
皆さん乙なのです
嬉しさが隠しきれないちなみんかわいいwwww
・ツンデレの自転車がパンクしたら
「おう、椎水。どうしたんだ、自転車引っ張りながら走って」
『先輩……? 今……声掛けないで下さい。急いでるんですから……』
「そのようだな。何か用事でもあるのか?」
『これから、予備校なんですっ!! 講義に遅れちゃう……』
「だったら、乗せてってやろうか? 自転車そこに置いてさ」
『えええっ!? せせせ……先輩と二人乗りだなんて…… ダ、ダメに決まってるじゃな
いですか!! 自転車置きっ放しとか社会的にも良くないし…… 大体、せ、先輩の後ろ
に乗るとか……気持ち悪くてイヤです……』
「そっか…… じゃあ、俺の自転車貸してやるよ。俺が代わりに椎水の自転車押して駅前
まで持ってくからさ。それなら何も問題ないだろ?」
『え? で、でもさすがにそれは、先輩に迷惑じゃ……』
「俺は別に家に帰るだけだしさ。特に急いでも無いから。四の五の言ってる場合じゃない
んだろ? ほら。乗って乗って」
『そ、それじゃあお言葉に甘えて……っとっとっと……あぶなっ……』
「ちょっとサドルの位置高かったな。お前、背低いし」
『私がチビみたいに言わないで下さいっ!! ちょっと小さいけど普通です。それに、先
輩の方だって少し背が高いですし』
「悪気があって言った訳じゃないって。腰、支えててやるからさ。ほら」
『そんな事しなくたってい――ふぇぇっ!? だ、だめです腰掴んじゃ……っ!!』
「この方が安定するって。ほら。大丈夫か?」
『だ、大丈夫です……(先輩に……両腰掴まれちゃった……)』
「足はどうだ? 届くか?」
『つま先立ちなら……止まる時は少し傾けますし』
「駅前の予備校っつったら、穂能ゼミナールだな。じゃあ、そこの前に止めといてくれ。
あとでお前の自転車と交換しとくから。じゃあ、気をつけて行けよ」
『……お礼なんて言いませんよ。先輩には普段、散々迷惑掛けられてるんですからっ!!』
「ハハハ、確かに。まあ、これで少しは罪滅ぼしも出来たか。じゃあな」
『(……先輩と二人乗り……ホントはしたかったな。でも、スキンシップ出来たし……それ
に、サドルに先輩の温もりが……)』ドキドキ……
甘酸っぱイベントですなぁ
GJ!!
他スレ見てたら落ちてたー
また立たないかな……
837 :
ほんわか名無しさん:2013/03/31(日) 01:36:27.85 0
タ「…むにゃむにゃ…」
もぞもぞ
タ「…ん?」
ち「…よ…」
タ「よ、じゃない…こんな夜中に何してんの」
ち「…私の部屋…寒いから…抱きまくらを取りに…」
タ「…僕のこと言ってるんだろうけど、僕はちなに部屋には行かないからね」
ち「むぅ…抱きまくらのクセに…生意気…」
タ「…わざわざボクの家まで来るなんて、どーせここで寝るつもりで来たんでしょ。」
ち「そんなわけ…あるか…」
タ「まぁどうでもいいけど。ほら、おいで」
ち「…ん」
ぎゅっ
タ「…外、寒かったろ。手、こんなに冷たくして」
ち「…それくらい…我慢出来るし…」
タ「でも」
ち「こうして…タカシがあたためてくれるから…冷たくていいの」
タ「…そっか」
ち「こんなことで…嬉しそうな顔するなんて…タカシは簡単…」
タ「ちなだって、嬉しそうな顔してるよ」
ち「…えへ…ばれた」
タ「ふふ…それじゃ、寝よっか」
ち「…ん…ぎゅって…しててね…」
タ「はいはい。じゃ、おやすみ」
ち「…おやすみ…」
書いてたら落ちたってやつ
840 :
1/2:2013/03/31(日) 20:16:20.74 0
そんなことよりちょっと俺の話聞いてくれよ
そろそろ春が近づいてくる気がする緑色の街、俺はツンデレにプロポーズしたの
というのもツンデレとは学生のころからの付き合いでさ
同棲して長いし、今のまま生ぬるい関係を続けるのも悪いなって思った訳
という訳で、いぶかしがるツンデレに正装させて予約してたレストランに連れて行ったの
ならツンデレ慣れない雰囲気に高揚してやたら饒舌になっちゃってさ
食事もそこそこにずっとお話したの
してお洒落にワインで乾杯した後、ツンデレに内緒で購入した指輪を見せます
ならツンデレ石みたいに固まってしまったからさ
カッコつけて薬指にはめてあげようとしたんだけど指輪入らなくてさ、どうやら一つ小さい号買ってしまったみたいなの
今まででも何回か破局の危機には会ってきたけど、ここまで絶望的なのはなかったね
だからどんな罵声が飛んできても泣かないように身構えてたらツンデレ俺から指輪奪い取ってさ
自分の小指にはめて、ぴったり、ってはにかんでくれてね
何か分からんけど結婚受けてくれるんだって
しかし俺亭主関白するつもりだったんだけど、死ぬまで尻に敷かれる未来しか見えない、って話
841 :
2/2:2013/03/31(日) 20:17:52.29 0
そんなことよりちょっと私の話聞いてほしいんだけど
そろそろ春が近づいてくる気がする緑色の街、私はアイツにプロポーズされたの
というのもアイツとは学校卒業してから同棲しててさ
今のままの生ぬるい関係も捨てがたいけど、先を考えたら結婚したいなって思ってた訳
そんな中、久しぶりに外で食べよう、って何やら高そうなレストランに連れられたの
なのにアイツ自分から誘ったくせに緊張してかご飯喉を通らないみたいでさ
食事もそこそこに、あの子はいついつ結婚した、俺達同棲して何年だっけ、とかお話したの
してお洒落にワインで乾杯した後、アイツポケットから指輪を取り出して、結婚しよう、ってプロポーズしてきてさ
ここ最近ベタベタ手触ったり指握ったりしてきたのはこのためか、とか考えてたらアイツ私の手を引いてさ
指輪はめてくれるのかって見入ってたのに中々通らなくてさ、あれだけ確認してきたのにサイズ間違えやがったみたいなの
そしたらアイツ今にも泣きそうになっちゃってさ
ここでもし断ったりなんかしたらアイツ一生引きずりそうだったし
アイツの持ってる指輪奪い取りなんとか入りそうな小指にはめて、これでいいだろ、って見せつけたの
したらアイツ手放しに大喜び
ちょっと考えたら分かるだろうに、この程度で愛が冷めるならとっくの昔に別れてるわ、って話
ドジな男がかわいいw
最高です
幸せになれよちくしょう
荒んでくさくさしてた気分が晴れやかになった。ありがとう
GJ
今日は四月馬鹿か
これは素晴らしいなあ
ちなみんと友ちゃんに取り合いされたい
ちなぺろ
あー、かつみとか全然好きじゃないわ
好きじゃないわー!