めぐ「ふんふんふ〜ん♪」
水銀燈「あらぁ、どうしたのぉ?今日は機嫌良さそうじゃなぁい」
鼻歌まじりに窓の外を眺めるめぐ
めぐ「昨日ね、天使さんが来てくれたの」
水銀燈「はぁ?私は昨日は一日中バイトでここには来てないわぁ」
めぐ「違うわ…水銀燈じゃなくて、他の天使さんが来てくれたの」
水銀燈「なんですって!?(…まさか他のドールが)」
めぐ「灰色で艶のある肌で目は大きくて、子供くらいの背丈だったわ…」
水銀燈「……(誰?…そんなドールいたかしらぁ…)」
めぐ「こうやって…外を眺めてたら空にオレンジ色の光が現れて…気がつくと、天使さんの乗り物の中だったわ…」
水銀燈「…なによ…それ…ワケわかんなぁい…」
窓から首を出し、外を見渡す水銀燈
水銀燈「…うそぉ…」
病院の庭先に目をやると、そこには見事なミステリーサークルが芝生の上に描かれていた
めぐ「…ΘΗΦΣΠΧΨБωψ」
水銀燈「な、何!?」
突然、奇妙な言語を喋りだすめぐ
めぐ「あ…ごめんなさい。天使さんがテレパシーを送ってくれてたから答えてたの」
水銀燈「めぐ…それは天使じゃなくて…」
『X(指定)ファイル〜未知との遭遇ついでに連れ去り〜』
水銀燈「…どうなってるのよぉ…いったい」
めぐ「そういえば…天使さんと会った後、FBIの人達が来たわ」
その時、病室の扉がノックされスーツ姿の男女が入って来る
FBI男「こんにちは、めぐさん。FBI捜査官のフォックス・モルダーです」
FBI女「同じくFBI捜査官のダナ・スカリーです」
FBIの手帳を見せる二人
FBI男「昨日の件で聞きたい事が……はっ!?これを見ろスカリー!!」
FBI女「モルダー!これはなんなの!?」
水銀燈を驚いた様子で凝視する二人
FBI男「人形が動いている…そうか!これがエイリアンの正体だったんだよスカリーッッ!!!!」
FBI女「そうだったのね!モルダーッッ!!!!」
水銀燈「……あの…」
『X(指定)ファイル〜トロイメントシーズン〜』