ドビュッシーは『海』『夜想曲』などにみられる特徴的な作曲技法から
俗に印象主義音楽(印象派)の作曲家と称されていました。
印象主義音楽は20世紀初頭のフランスに興ったクラシック音楽の流派の一つで
ロマン派音楽に見られるような主観的表現を斥け
激しい情緒や物語性の描写よりも気分や雰囲気の表現に比重を置いた音楽様式です。
長調と短調をぼかすような音楽語法(非機能的な和声法や完全音程の平行、旋法性、不協和音の多用など)
簡潔で明快な形式への偏愛が特徴的です。
あの曇りガラスから覘いたような音や不思議な感覚はこの形式からくるものなのでしょう。
”亜麻色の髪の乙女” ”月の光”も有名ですね。