一面の珊瑚礁に、海面から降り注ぐ陽光がゆらゆらと縞模様を描いている。
海底のイソギンチャクに居候しているクマノミを眺めていた時だった。
アヤカの身体を、後ろから誰かが羽交い締めにした。
黒いウェットスーツを着た手がアヤカの眼前にぬぅっと現れる。
その手に握られている、鈍い光芒を放つナイフ。
一緒に潜っていたミカに助けを求めようと、辺りを見回す。
さっきまで一緒にいた筈の彼女の姿は、どこにも見あたらない。
きゅっ…とかすかな音が背後で聞こえたと思うと、彼女のレギュからエアが出なくなった。
ごぼっ…アヤカは思わずレギュを離してしまい、口からエアを吐きだす。
ダイバーが彼女にレギュをくわえさせた。
エアが出ている…彼女はむさぼるようにレギュを吸った。
アヤカの喉元に、再びナイフが突きつけられた。
抵抗すればエアを止めるという警告か。
アヤカはレギュをくわえたまま、頷くしかなかった。
ごぼぼっ…ダイバーの手がアヤカのBCバルブを開く。
浮力を失ったアヤカの身体は、ダイバーに羽交い締めにされたままゆっくりと海底に着底した。
ダイバーの手がアヤカの胸に触れた−強い力で乳房を揉まれる。
「うっ…」 ひとかたまりの気泡と共に、アヤカの口から喘ぎ声が漏れる。
ナイフを持った手が、今度はアヤカの股間を撫でる。
鋭いナイフの切っ先が、ピンクのウェットスーツをさっくりと切った。
生暖かい海水が、アヤカの股間に流れ込む。
ダイビンググローブを填めたダイバーの手が、アヤカの股間に滑り込む。
膣のひだを舐めるように愛撫されると、奥からねっとりとした愛液が溢れてきた。
「ごぼっ(あぁっ…)」 レギュをくわえたまま喘ぎ声を漏らすアヤカ。
さらにダイバーの指が膣の奥へと差し込まれ、彼女は声を上げて身をよじらせる。
それにつれて、海底の砂が霧のように巻きあがった。
突然、彼女の膣を弄んでいた指が抜けた。
「…?」 彼女はぎゅっと閉じていた目をうすく開けた。
ダイバーが近くにある岩を指さしている−そこに手をつけということらしい。
アヤカは追い立てられるようにその岩に近づくと、
切り裂かれたウェットスーツの股間をダイバーに向けて四つん這いになった。
ダイバーはウェットスーツのスボンを下ろすと、彼女の股間に自分のペニスを押しあてた。
先ほどの愛撫で柔らかくなった彼女の膣は、抵抗なくダイバーのペニスを受け入れる。
ずぶずぶと一気に奥まで挿入される。
「ごぼっ(んんっ)…ごぼぼっ(くぅっ)…」
膣の中で男のペニスが動くたびに、アヤカの口から呻き声と共にエアがわき上がる…。
青い陽光が降り注ぐ海底で、正体の知れないダイバーに凌辱されるアヤカ。
彼女は屈辱と恐怖にまみれながらも、快感を抑えられない。
彼女は自ら腰を動かし、ダイバーのペニスを股間にくわえ込む。
大きく開いた膣口から、溢れた愛液がゆらゆらと糸のように海中に散ってゆく。
「しゅーっ…ごぼごぼっ(あぁっ)…しゅーっ…ごぼっ(うぅっ)…」 アヤカが喘ぐたびに、海中に気泡がわき上る。
タンクのバルブが十分に開かれていないのか、レギュからエアを吸っても息が苦しい。
−んっ…苦しいっ…なのに、気持ちいいなんて…私…どうなってるの?…
突きあげる快感に身を任せていると、意識がすぅっと遠くなる。
かすんだ視界の隅に、見覚えのあるウェットスーツの人影が見えた。
あれは…一緒に潜っていたミカ!
「ごぼっ(ミカっ!)…ごぼぼぼっ(お願い!助けてっ)」 アヤカは懸命に彼女に合図を送る。
ミカは何事もなかったように、こちらに向かってゆっくりと泳いでくる。
ダイバーも腰を動かすのを止めた。
彼女はアヤカの目の前まで来ると、マスクの中でにっと笑った。
−え?…何?…
ミカの手がすっと伸びてきて、アヤカのくわえているレギュを奪った。
ごぼぼっ… 驚いたアヤカはエアを吐きだし、レギュを取り戻そうと必死に手を伸ばす。
ミカはそれには応じず、アヤカの様子をじっと見つめている。
そして自分のレギュからエアを一杯に吸うと、アヤカに口移しでエアを与えた。
むさぼるようにそれを吸うアヤカ。
レギュのゴム臭と共に、ミントガムのほのかな味が口腔に拡がった。
−どうして…? なぜこんなことするの…?
唇を奪われたまま、アヤカは涙をにじませた目で必死に訴える。
ミカの口から吸ったエアが、瞬く間に肺で消費される。
ごぼぼっ…唇を重ねたまま、エアを吐きだすアヤカ。
ミカはあざけるようににやっと笑うと、アヤカの口にレギュを戻した。
それを待っていたように、ふたたびダイバーがアヤカの股間を責める。
「ごぼっ(あぁっ)…ごぼぼっ(もぅっだめっ)…」
こんな状況で、快感を覚えている自分が悔しい。
ぎゅっとつぶった目から、大粒の涙がゴーグルの中に流れ落ちる。
しかし波のように次々と押し寄せる快感は、アヤカの理性を蹂躙した。
彼女は気が狂ったように腰を動かし、膣口から愛液を溢れさせる。
−だめぇっ…イっちゃうっ…!!
びくびくっと身体が痙攣したように震え、アヤカは絶頂を迎えた。
その時、ミカがアヤカの背中に手を伸ばし、タンクのバルブを閉じた。
「ごぼっ!んっ…んーっ!!…」 声にならない声を上げて、エアを吐き苦しみもがくアヤカ。
しかしダイバーはアヤカを押さえつけたまま、バルブを開こうとはしない。
「んぐっ!!…」 腹の底から絞り出すような呻き声を漏らすと、アヤカはぐったりと動かなくなった。
ぎゅぅっ…と彼女の膣が収縮し、ダイバーのペニスをきつく締めつける。
ダイバーが身を震わせ、彼女の膣内で果てた。
どろどろした白い精液が、膣口から溢れる。
ぬぽっ…と膣からペニスが抜かれた。
白い糸のような精液の塊が、ゆらゆらと水中を漂い出る。
満足した様子でペニスをしまい込むダイバー。
ミカが彼に近づくと、ダイバーの脚からダイバーナイフ抜き取った。
ざくっ… 動かなくなったアヤカの股間にナイフを突き立てる。
たちまち赤い鮮血が霧のように海中に拡がる。
なおもミカはナイフを動かし、彼女の股間から肉片を切り取った。
ミカの手に握られたそれは、さっきまでペニスをくわえ込んでいたアヤカの膣だった。
赤い血と白い精液にまみれたピンク色の肉塊を手に、ミカはダイバーと共に海上のボートへと戻ってゆく。
陽光きらめく珊瑚礁の海底で、動かなくなったアヤカの身体は、赤い霧に包まれるように漂っていた。