へのへのもへじ・私のニュース板のエライ人(999)
◎筋緊張・痙攣の発症部位による分類とその代表的疾患
1.筋起源
a.筋拘縮:筋電図では運動単位電位を認めない
・Tarui病、McArdle病などの代謝性ミオパチー
・甲状腺機能低下症(Hoffman症候群)
・虚血性
・悪性高熱症
b.ミオトニア症候群:筋電図でミオトニア放電を認める
2.末梢神経起源
a.筋電図上、高頻度の運動単位電位、反復放電を認めるが、感覚障害はな
い。
・通常の筋痙攣(妊娠時、過剰な運動後など)
・下位運動ニューロン疾患(ALSなど)
・Isaacs症候群
・血液透析中の細胞外低浸透圧
・薬物など
b.感覚障害を伴う(テタニー)
・低カルシウム血症など
3.中枢神経起源:筋電図上、随意収縮と区別出来ない高頻度の運動単位電位
を認める
・stiff-man症候群
・破傷風
・全身こむらがえり病(里吉病)
(注釈)
※運動単位電位:筋電図において随意収縮時にみられる単発の電位変化。
※運動単位電位の反復発火
・ミオキミア放電
運動単位電位が持続性に、また電位変化が減衰することなく反復する
放電現象。
・ニューロミオトニア放電
運動単位電位が持続性に、しかも減衰性に、周期も頻発性に反復する
放電現象。
・SIRD
神経伝導検査で複合筋活動電位のあとに持続する反復放電現象