レイコ「プライマリと飛龍の間には、深いところである共通したメカニズムがあるの。」
麻衣子「時間と因果律・・・。」
レイコ「・・・そう。あなたも感じ取っていたのね。」
レイコ「レイジィスーツの基本デバイスについては、隊員にはあまり詳しく教えられないのだけれど」
麻衣子「えぇ、わかっています。だけどわたし、もう何かの隠し事に振りまわされるのはイヤです・・・」
麻衣子はベッド横のテーブルに置かれたグラスを憂いげに見つめている。
冷たく漉き取った水の質感を、ひんやりと感覚に感じ取る。
まるで心象風景との鏡像を結ぶ如く、ゆるやかな波紋が広がったような気がした。
レイコ「そうね。流石にあなたたちに話さなければならない時が来たのかも。」