あー、なんだか嫌な夢見たな・・・
思い出したくもねー。インキュバスが・・・うおぇっぷ。気持ちわり・・・。
古城:獅子の間
周りを見回すと誰もいなかった・・・。山田も、鈴木も。
「どこいったんだ・・・?」
!!
橋の向こうに白仮面の男・・・。
ってこた、焔!!あの野郎!・・・勝ちやがった!
つーか、あの野郎!俺に御礼の一つでも言っていきやがりもしねえ!!
くそっ!!
俺は、一人取り残された寂しい気持ちを心の奥にひっこめて
歩き出した。
しばらく歩いて気付いた・・・。
あきらかに前と様子が違う・・・。
さきほど、ちらっとみかけた
>>221・・・
なんだ!?ありゃ!?
怖えーぞ!この野郎!!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル・・・
俺は、やつに見つからないようにコソコソ歩いた。
古城2F:ホール
ホールの扉を開けると、そこは完全にガレキが崩れていた。
1Fからは僅かな灯火が見える。
だが今は、この状況を急いで食い止めることだ。
俺は、ホールの階段に落ちていた仮面を手にとった。
焔「この仮面、昨日戦った奴と同じだ・・」
俺は仮面を懐にしまい、奥に見える大きな扉に入った―
古城2F:恍惚の間
部屋に入ると、頭の中が何かに食われるかのように、
どんどん意識が薄れていく・・
ホールに続く扉は封印されている、帰る事はできない。
―その時、ホールから男の声が響いた。
「どこいったんだ・・・?」
明らかに聞いたことがある声だ、だが意識が朦朧する中で
頭を使うと可笑しくなる・・今は・・・よそう。
奥に進むと、階段が見える。
階段の先に見える光彩は、次第に意識を回復させていく。
木でできた扉の向こうには、テラスがあった。
古城2F:テラス
扉を開けると、朝日が差し込むテラスがあった。
焔「丸々一日か。」
一時の寛ぎを求める事は、課せられた使命を果たすまでは許されない。
それは、他の誰にも分からない。
焔「上に行くか・・」
3Fへ続く、塔を囲んだ螺旋階段を昇る。
所々に蔓がまきついている。何かに使えるかも知れない。
俺は蔓を手繰り寄せ、ちょうどいい長さで切断した。
長く続く螺旋階段の途中には、3Fの寝室が見える。
焔「・・・寝室?!」
急いで螺旋階段を昇る、その先に見えるのは何も無い。
下を覗けば崖・・・!
焔「そうか・・。」
この階に続く扉は無い。
螺旋階段を降り、途中に見た寝室に立つ。
窓からは異臭と暗闇が広がっている。
それは、この階から上が既に侵食されているということだ。
焔「魔界の扉が開いたか、時間が無いな・・」
俺は、窓を蹴破り寝室に入った―
古城3F:寝室
ん?今ニンゲン(田中)の気配がしたなあ・・・・・・・。
まあ、いいか。細かい事を気にしてちゃ一人前の大悪魔になれないって
ママが言ってたからね。
それにしても、此処の通路は狭いなあ・・・(オマエがデカイだけです)
「はぁ、腹減ったなー」
そんな事をつぶやきながら廊下を歩いていると
前方から何者かが歩いてくるのが見えた。かなり巨大な物のようだ。
「でかーっ!でもまずそう!!」
思わず本音が声に出てしまっていた…
POCHI ガンガレ!
「あーん♥だれもいな〜い♥」
なんだか無性に甘えたくなった俺は一人で身をくねらせながら
2Fのホールを見回していた。
瓦礫の山だ・・・。
俺の寝ている間にいったいなにが?
とりあえず、俺は焔が言っていた琥珀の扉に向かった。
扉に手をかける。
!?
開かねー。「踏み込むぞ!!」俺は安物の刑事ドラマのように
扉に対してタックルをかます。
ゴガァッ!!
いった〜い♥
肩をしたたか痛めたがなんとか開いたようだ。
中は薄暗く、よく見えない。
おれは道具袋からマッチを探し、とりあえず火をつけた。
サッと辺りを見回すとすぐそこにランプがある。
ラッキー☆
早速ランプに火を移し、今度は注意深く中を見回した。
中は、けっこーな大きさの部屋だ。
四角い木製のテーブル。イスが8脚。中央に1脚。
パッと見の印象は会議室。
奥には本棚。側面の壁には世界地図と本国の地図。
もう一方には甲冑が3つ。
いろいろ武器もある。
俺は、一つの剣を手にとって眺める。
「( ´_ゝ`)フーン 」
よくわからない。
俺の武器は、己の拳!
俺の防具は、己の肉体!
そんな俺には剣の価値はまるっきりわからない。
しかし、なぜかその剣には魅せられてしまった。
とりあえず、その剣を大袋に入れ、俺は奥の本棚に向かった。
うーん・・・。
よくわからん本ばかり。
「やたら多いなぁ、これ全部ホントに読んでんのかよ?」
俺はそうつぶやきながら、サッと見ていく。
「あれ?」
綺麗に整頓された本棚の中に一冊、おかしな本があった。
かなり分厚い本だが、他の本は背表紙が揃っているのに対し、
この本だけ逆に差し込まれている。
変に思った俺は、その本を手にとってみようと思い、引っ張る。
抜けない。
引っ張る。
抜けない。
だめだこりゃ。おれはほっといて、琥珀の間を後にした。
(ネタフリだからな!使えよ!!)
窓を蹴破り寝室に入った。
辺りは埃だらけで、他にはベットだけしかない
とても質素な部屋だ。
ベッドの傍らには、かなり厚さのある辞書のようなものが置いてある。
そこには、嘗てこの城に住んでいた者の日記があった。
表紙を捲ると、赤い血が付いていた。
焔「血か・・この城には魔物が住んでいるようだな。」
焔は日記を懐にしまい、扉に手をかけた。
―しかし、扉はびくともしない。
焔「封印されているのか?・・」
俺は仕方なく2Fへ下りる階段に戻ろうとした。
その時、扉は鮮やかな茜色に光ったのが見えた。
焔は肩に背負っていた茜色の槍に目をやった。
焔「こいつが必要なのか・・?。」
焔は茜色に煌く扉に槍を刺した。
―その時!
スパァーン!!!...
扉はまるで結界が消え失せるかのように、粉々に破壊された。
焔はホールに入った。
古城3F:ホール
ホールは、数体の石像と中央に大きな吹き抜けがあるだけの部屋だった。
異様な静けさは、焔の精神を次第に蝕んでいく。
焔「・・くくくっ、早くしてくれよ、お前は俺を・・いつまで・・―」
―突如石像が激しく動き出し、石像が激しく揺れる・・!
焔は鞘から剣を取り出し、精神を集中させる。
焔「―・・くくくっ、俺を止める事は誰にもできない。」
剣の先端から蒼い煙のような気が発する。
石像はそれぞれが意思を持つかの如く、束縛から解き放たれるかのように焔を襲う。
ズダンスダン・・
重苦しい音が鳴り響くホールに、焔はためらいなく剣を構える。
焔「掛ってきなっ!」
石像は拳を握り、焔に奇襲をかけた。
スドンッ
凄まじい速さに、焔は一瞬ためらいを憶える。
やあ、とうとう古城の外に出ちゃった・・・・・・
ふーん、コレが人間の世界かぁ。
よし、ちょっとお散歩してこよう!!
グレーターデーモンは翼を広げバサバサと羽ばたかせると
その巨体を宙に舞いあがらせた。
しかし、古城の周囲に人の気配は無かった
(つーか、無人島だったか・・・・)
ミミズ人間は無事トイレをすましホッと一息ついていた
「危なかったぁ〜フ−!」 その時・・・
「ぐぅ〜〜〜〜〜」
どうやらミミズ人間はお腹が空いたようだ
「腹へったなー・・あ!そうだ!」
ミミズ人間は持っていた焼き鳥を四本も食べた。
「あー!お腹いっぱい!」
ミミズ人間DXはお腹が満たされて満足したようだ。
239 :
ほんわか名無しさん:02/07/24 18:50
あげとく
ガンガレ!
琥珀の間を後にした俺は、突発的な便意をもよおした。
獅子の間の橋で腹丸出しで寝てたのが、災いしたらしい。
「うぅぅ・・・」ギュルギュリギュラギュロギュル・・・
「ト、トイレ・・・」
ホール近辺を探す。
右手は腹を、左手はケツを押さえながら歩く。
・・・扉という扉を開ける。ない・・・。
その時、腹のなる音がした。
「ぐぅ〜〜〜〜〜」
しまった!漏らしたか!?
しかし、その音は俺の腹から鳴った音ではなかった。
音の方向を隠れながら覗き見る。
「腹へったなー・・あ!そうだ!」
!?
続いて聞こえてきたその声は、人間に近いようだ・・・。
人がいたか・・・。ホッとして隠れていた場所から出ようとする。
しかし、次の光景を見て、おれはその足を慌てて引っ込める。
槍とでもいっていいほどのデカイ串に
鶏がそのまま刺さっている。
そいつはそのまま、正に焼き鳥とでも言おうか、それを食べ始めた。
顔は太長く、髪はない。目や鼻、耳などあるべきはずのものが、
はっきり見えない。あるのか、ないのかわからないほど小さいのかもしれない。
ただ口だけが不気味にデカイ。
例えるならミミズが人間になったような・・・。
あっという間にそのミミズ人間は一本食べ終わると、
続けざまにもう3本。計4本をものの5分で食べ終わっていた。
その食べっぷりにも圧倒されたが、
俺は食べ終わった奴の変化に驚愕した。
デカくなってる・・・。
腹が脹れた程度ではない。一回りデカくなっていたのである。
「あー!お腹いっぱい!」
ミミズ人間はそう叫ぶと古城の奥へと消えていった。
俺は、しばらく動けなかった・・・。
「あんな奴も出てきたのか・・・。マジでなんとかしないとな・・・」
俺は決意を新たに古城探索へと向かうのであった。
・・・・そういや、クソしにきたんだった俺は!!
ミミズ人間の後は、そりゃあもうこの世の便所とは思えなかったさ・・・
(続く)
ワロタ
静まりかえった城内。
ふと俺はひとりぼっちになってしまったように感じた。
もうすでにこの古城には誰一人いなくなってしまったのか?
さきほどみたミミズ人間も、俺の幻覚だったのか?
白昼夢をみていただけなのか?
フラッシュバック症状がでただけなのか?
トリップしてただけなのか?
俺は気が狂いそうになっていた。
この静けさが俺をガイキチにする手助けをしていた。
軽い離人症状が出ていた。
こんな短期間で出るわけがないと自覚しつつも
この特異な状況下では起こりうるのかもしれない・・・。
または、悪魔による仕業・・・、いや!悪魔と結びつけること自体が重度の・・・。
俺はもうすでに限界にきていた。
たとえそれが第三者の仕業としても気付くことは出来なくなっていた。
246 :
( ゚Д゚)ブツジョー!! ◆F7m0kd02 :02/07/27 02:02
|゚Д゚)<ヒサシブリー!!タ・ナ・カ
てめー!!どこいってやがった!!鈴木!!
てめー!おりゃあ、一人ですげえ寂しかったんだよ!
心細かったんだよ!・゚・(ノД`)・゚・。 ウワァァァァン!!
248 :
( ゚Д゚)ブツジョー!! ◆F7m0kd02 :02/07/27 02:06
|゚Д゚)<タ、タナカ・・・。
。・゚・(`Д´)・゚・アブアブー!!
アブアブー!!
じゃねーーーーー!! (#゚Д゚)=○)Д゚) ←鈴木
てめーも泣いてくれるか!?わかってくれるのか!!
嬉しい限りだぜ!!
しかしだな、だったらもうちょっと姿を現せっつーの!!
250 :
( ゚Д゚)ブツジョー!! ◆F7m0kd02 :02/07/27 02:13
( ゚Д゚)つ○コロッケクエ
コロッケ(゚д゚)ウマー!!
こんな時間に食わせんなーーーーー!! (#゚Д゚)=○)Д゚) ←鈴木
太っちゃうでしょーー!!
252 :
( ゚Д゚)ブツジョー!! ◆F7m0kd02 :02/07/27 02:24
|゚Д゚)<オヤチュミー!!
てめーは、ホント、パッと来て、パッといなくなるヤシだな・・・
まあ、でも助かったぜ。
俺だけじゃねーってことがわかったからな。
これで、ガイキチにならなくてすんだ。
おう!オヤスミな!!いい夢みろな!!
ミミズ人間DXは周りを見渡してみた
「・・・誰もいないよ・・・あ!!」
ミミズ人間DXは何か思い出したようだ
ミミズ人間DXはトイレに向かっていた
「ハァハァし・尻拭くの忘れてた!」
ミミズ人間DXはトイレへと急いだ
「ま、迷子になっちゃった・・・・・」
古城を出て無人島を飛び回っていたグレーターデーモンですが
あまりのも広い無人島だった為、古城の位置がわからなくなってしまいました。
「誰だよ、こんな所に罠仕掛けたのは!」
POCHIは突然床から飛び出した鉄格子に四方を囲まれ
身動きができなくなっていた。
ドタドタ!!
なんだかこちらの方に向かって音が近づいてくる。
俺は脇にある部屋に隠れた。
コソーリ扉からのぞく。
人間ならば、仲間に入れてもらお・・・。
そう思っていた。
しかし、廊下を通りすぎたのは、あのミミズ人間。
「ハァハァし・尻拭くの忘れてた!」
・・・さすがだ。さすがミミズ。
知能が足りてない。
しかし、俺は、その言葉に妙な親近感を覚えた。
あいつアホだけど、おもろいな。
笑いを噛み殺しつつ、部屋を見回すと・・・
!?
鉄格子?にんげ・・・いや、悪魔?
259 :
( ゚Д゚)ブツジョー!! ◆F7m0kd02 :02/07/30 21:51
| ゚Д゚)<タナカ・・・
(=゚ω゚)ノイヨウスズキ!!
最近、人来てないみたいね・・・。
もうだめぽ?
なんか変だな・・・
悪魔狩人ハケーン!
後ろから不意打ちを喰らわせる!
ん?俺?
首だけ振り返ると、あきらかにスライムみたいなへッポコ悪魔とは違う、
めちゃくちゃ強そうな悪魔がいた。
悪魔のコブシが振り返った顔にカウンターの格好ではいる。
ドゴォォォオオオオオ!!
そういや、田舎のおばあちゃん入院してたよな・・・
元気になってるかな・・・
俺はふきとばされ、鉄格子にしたたか背中をうちつけた。
この俺の鍛え抜かれた肉体でさえ悲鳴を上げるほどの衝撃。
やばっ・・・一本いったかも。
俺の名前は山田。神の申し子。
今友達の田中君を捜索中です。
まずは彼のрノかけてみようプルルル
ディラリィ〜♪ディラリラリラァラァ♪
なんだあ?この音・・・俺の好きな・・・北斗の拳のOP・・・
YOU は SHOCK!!!
誰だか知らんがナイスなタイミングで、電話してくれるもんだぜ!!
俺の着メロは北斗の拳のOP「愛をとりもどせ!」。
俺はこの曲を聴くと、30代の奴らがロッキーのテーマ曲聴いた時と
同じ効果を得るのだ!!
「愛で〜フフン♪熱くな〜る〜♪」
俺はうる覚えの歌詞をつぶやきながら立ち上がる。
そう・・・ラ王に一度はやぶれつつも向かっていくケン史郎のように・・・
おッ、繋がったか!?
あ、ちなみに俺の着信音はダースベイダーのテーマだよ。
「もしもし?」
俺は、そばに落ちて、いまだ「愛をとりもどせ」を流している携帯を手に取る。
なぜか悪魔は動かない。
俺は片手ですばやく携帯を開き、ディスプレイを見る。
山田
090-9072-××××
「山田からだ・・・!!」
俺は通話ボタンを押し、左手に持ち替え、
右手は数メートル先の悪魔を牽制する格好をとる。
「もしもし?」
向こうから山田の声が聞こえてきた。
「もしもし!山田か?今どこ?なにしてんの?誰かいる?」
俺は矢継ぎ早に質問をなげかける。
繋がったッ!が、声を聞いて安堵した俺は眠くなってきた。
そこで田中におやすみなさいの一言を言うことにした。
「田中かッ!?俺今から寝るから。おやすみ〜」
俺の質問とかぶるように山田の声が聞こえる。
「田中かッ!?」
おう!!
「俺今から寝るから。おやすみ〜」
ズコー!!
とりあえず俺は、切れる前に声をかける。
「おう!!オヤシミな〜。いい夢みろよ!」
さて・・・目の前の悪魔はまだ動かない。
こいつ、やる気あんのか!?
いいや!一発は一発!!くらええぇぇぇぇぇい!!
手首をプラプラ回しながらの俺独自のスクリューパンチ!!
こいつは、ろくでなしブルース読んでもスクリューのシステムが
まったくわからなかった俺が、独自の解釈を取り入れ、
すさまじく鍛えた手首でパンチの衝撃に耐えうるように考慮して云々・・・
TSSP(田中スペシアルスクリューパンチ)は見事悪魔の左頬へ。
悪魔(
>>262)は扉の向こうへ吹き飛んだ。
その瞬間、部屋の奥の鉄格子の中の悪魔が声をかけてきた。
いきなり鉄格子に何かがぶつかってきたと思ったら
人間と悪魔が殴り合いしてて、懐かしい曲が聞こえてきて
そのうち人間の方が悪魔を吹っ飛ばしてしまった。
「うわーすげー。」
本当にそう思ってるのかどうかは別として、
とりあえず目の前の人間に声をかけてみた。
「なぁ兄ちゃん、暇なら俺の話を聞いてみないかい?」