250 :
774号室の住人さん:
北和建設での事前打ち合わせ
姉歯秀次元建築士は千葉設計での協議以前に北和建設において、総研・四ヶ所猛、木村建設・篠塚明支店長、北和建設・安藤と打ち合わせをしたと証言する。
「その前の段階で、北和建設というところに、総研四ケ所さん、四ケ所さんとですね、だれだったかな、篠塚支店長と私と三人で北和建設の安藤氏というところに行きまして、打ち合わせをしました。
そのときに、千葉設計で打ち合わせしましょうということで、そちらに出向いたと思います」
(第163回国会国土交通委員会第11号、2005年12月14日)。
ここで打ち合わせ場所を提供した北和建設が問題になる。
赤羽橋物件の建設に関係した企業と考えるのが自然である。
千葉設計によると、木村建設、平成設計、総合経営研究所は「施主紹介の建設業者と、その紹介で」来社したとする。
この説明が真実であるならば北和建設は赤羽橋物件の施主又は施主紹介の建設業者で、木村建設らを千葉設計に紹介したと考えるのが自然である。
北和建設という社名の会社は全国に複数存在するが、東京都港区にマンションを建てるような企業としては北和建設株式会社(京都市下京区)があげられる。
この北和建設は渋谷区に東京支店を設置している。
北和建設で打ち合わせしたとの姉歯証言を受けて、馬淵澄夫委員は「今お話で、この十一月の十日以前に、北和設計で総研四ケ所氏とそして篠塚支店長とお会いになられていると」とまとめている。
ここでは北和建設が何故か北和設計に変わってしまっている。株式会社北和設計(奈良県奈良市)という企業は存在するが、東京での活動は見られない。従って馬淵委員の聞き間違えで、北和建設が正しいと考える。
第163回国会 国土交通委員会 第11号(平成17年12月14日(水曜日))
スカラコート麻布十番
北和建設株式会社は学生マンション「スカラコート麻布十番(スカラ・コート・麻布十番)」(東京都港区三田1丁目)を2005年3月に竣工した。都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅から徒歩二分の地点にある。
鉄筋コンクリート造10階建てである。設計は株式会社千葉設計が担当した。千葉設計のWebサイトの「Works マンションVol.3」に紹介されている。
スカラコート麻布十番のオーナーはパン製造業の経営者で、既存の建物(工場、事務所、社宅)を壊して建替えたという。
一階の店舗にパン工場と喫茶スペースを作り、二階を一部事務所にして、上階を101戸の学生マンション(ワンルームマンション)にした。