★★日本生命事案に見る、掲示板の削除義務 3★★

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80もしもの為の名無しさん
「××ちゃん、ごはんよ」「うっせェばばァ!」
「これがっ…これがっ、2chか!」
おびただしい数のスレッドが映し出された1の眼鏡が、漆黒の闇に浮かび上がる。
(なんて温かいんだ…!)
確かにそうだった。無機質なモニターを通じてだが、
1は今まさに人間(ひと)の「温もり」に触れていた。
にわかに高揚してきた1の額に噴出す汗、汗、汗。
10本の指が軽やかな音をたて、真新しいキーボードの上で踊る。
その音は真空の室内に響き渡った。
次々と生み出されるネタ。アイディアは尽きない。
そして矢継ぎ早に電脳空間(サイバー・スペース)へと発信されていく。
その様は文字通り、縦横無尽だった。
「どうだっ…!オレの立てたこのスレ、面白いだろうっ!」
テンションはMAXに達した。「っおおおおぉ…っ!」

「死ね」

…たった一言のレスが、さっきまであんなに暑かった部屋の空気を
一瞬にして氷点下にまで冷ました。
(自らの運命が憎い…!こんな姿だからっ…!こんな…オレだからっ…!)
学習机の引出しが静かに開かれる。
通販で買った文化包丁の刃に反射するスレッド群。
「今…そっちへ逝くよ…」