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コピペでごめんね。:
★★日本生命事案に見る、掲示板の削除義務★★
2チャンネルという「メディア」は、
『知の共有』と『表現の自由の場』として
とても素晴らしい環境だと思います。
本事案、私は全くの中立の立場です。
また今回問題になっている書き込みが
表現の自由の範囲を超えた内容かどうかなんて
全然知りませんし、関知もしていません。
しかし2ちゃんねるの匿名性や表現の自由について
勘違いしている厨房ユーザも多く存在すると思います。
その勘違いしているユーザにより、
大前提である「表現の自由の枠内」を
逸脱した書き込みがあった場合、
サイト公開者はそれらを削除する義務があると考えられます。
ファイルに自由に書き込める仕組みがあろうと無かろうと
(つまり掲示板であろうと普通のHTMLであろうと)
公開の全責任はサイト公開者にあるのは常識の範囲です。
希に、Webの表現の自由の範囲について錯覚する輩がいます。
Web上での公開でも、出版物上でも、放送上でも、同じです。
例えば、個人の名誉を傷つけた場合は【名誉毀損】になりますし、
著作権を侵害した場合は【著作権法違反】になりますし、
業務を妨害したら【威力業務妨害】になります。
その責任の所在が公開者にあるという認識のお話です。
Webで表現の自由を超えた内容が掲載されていた場合、
責任の所在は当然のごとく、サイト公開者にいきます。
具体的にはまずはJPNICなりINTERNICなりに登録している
ドメインの所有者に責任が行くのですが、
ドメインの所有者がISPの場合、ISPはこの事態に備え、
契約関係にある会員とは責任の所在を規約でもって定めており、
この場合は責任の所在の末端はサイト公開者になります。
同じくSPAMなどの迷惑行為により損害が発生した場合、
責任の所在はまずはIPアドレスの所有者に行くのですが
ドメインと同様、所有者がISPの場合、その規約により
責任の末端はIPアドレスを使用していた会員に行きます。
IPアドレスで唯一例外となるのは不正アクセスの場合です。
これらに関しては『不正アクセス禁止法』のお話になります。
Webで唯一の例外になりそうなのは著作権侵害の場合です。
とは言っても書き込む段階で侵害しているので公開者は
善意の第三者として責任転換できる可能性があるだけですが。
5年前、インターネットの開拓者たちの間では、
CGIの掲示板といったものはタブーとされていました。
言うまでもなく、掲載前にチェックができないからです。
掲示板と普通のHTMLの違いは、自動的にファイルに
書き込みを行える仕組みがあるか否かだけであり、
ファイルを公開しているのはあくまでWeb公開者です。
掲載内容に関して全責任を持たなくてはいけないのです。
それができないのなら、掲示板を作ってはいけないのです。
つまり「掲示板という場所だけ提供していますよ」は
通用しないわけです。「掲示板」という名前をつけて
自分の所有するファイルを公開しているわけで、
ただ、普通のHTMLと違って勝手に自動的に書き込める
ようにしてあるだけで、これが自動書き込みであっても
手動書き込みであっても、書き込みなしのHTMLであっても、
公開の責任はサイト公開者にあるわけです。
IPアドレスもドメイン名も、インターネット上の資源は
責任の所在が頂点から順に細分化されてくだっているので
責任の所在を順にたどれば自然に見える話だと思います。
※そら「責任は投稿した人」だったら責任の所在が無くなるぞ。
※掲示板つくって個人の中傷でも著作権侵害でも何でも掲載して、
※「誰が書いたんだろーね」で済んでしまうってーのか?
2ちゃんねるの匿名性を、表現の自由の範囲が無限大の場だと
勘違いしている輩がいるならば問題だと思います。
相対数では馬鹿は少なく、ユーザ優秀だとは思いますが。
※ちなみにニフティ事案は個人の特定が可能な前提なので全く別の話。
※投稿者への損害賠償請求が『可能か否か』といった話も全く別の話。
※あくまで責任の所在の末端であるサイト公開者への責任のお話です。
ぶっちゃけた話、責任の所在の末端はひろゆきにあるのは確実で、
「サイト公開者(ひろゆき)に責任があるかどうか」なんて話は
「戦争責任が天皇にあるかどうか」ってのと同じレベルの話です。
(つまりあるのは誰もわかってるけど認めるかどうかという話。)
ただ、いつも訴える側がこういったネット観念が無いもので
なかなか前例ができないもので、はっきり書いてしまえば
ひろゆき賢いから自分に責任がくることはわかっているけど
あえて運営不可能なことはせずに現状うまく逃げているのでは?
こんな、大学の1年生で教える程度のネット倫理を、
今のインターネット環境が整う前に社会に出てしまった人や、
まだ十分な教育を受けていない人たちに
どう教えてあげるかが、今後の重要な課題ですね。
彼等に壁無く教えてあげる表現があるとしたら、
インターネットの掲示板というのは、
公開者が表示を代行してくれているだけで、
公道では無いよ、というようなものでしょうか。
そもそも、インターネットという双方向のメディアでは、
責任の所在の存在しない発信は在りえないわけですが。
そもそも現実社会とインターネット上の仕組みを
混同している輩こそが、最も今問題となっている人たちでは?
インターネット上の掲示板の責任の所在の問題を解決するには
掲示板を会員制にして、
会員に対して規約を定めて
その中で
●『書き込み内容は書き込み者が全責任を持ち』(刑事責任)
●『損害が発生した場合には書き込み者が補う』(民事責任)
を定めて、かつサイト公開者が会員の管理を
完璧にしていて不正アクセスが無いという前提で、
初めて書き込み者に責任をなすりつけられるわけですね。
そうで無ければ、公開内容は全てサイト公開者の責任っと。
スレの表現で言う、「責任の末端」がどこにあるかの話。
Webの掲示板が公道でも無ければ、
メディアとしてのインターネットも公道ではありません。