アクチュアリー 2 

このエントリーをはてなブックマークに追加
782試験は難しい
私は文系出身の生保営業マンですが,訳あって数理知識が必要となり
高校数学全テキスト再読,アクチュアリーテキストの学習をして
半年で生命保険のRate CVを計算するプログラムを作りました。
このとき思ったのですが,ACの資格試験または学習の内,我々
営業に関係のある分野はなんて単純な計算なんだろう・・ということです。

詰り,ACのOUTPUTである計算結果は日常要求されている品質は
極めて単純であり,試験で要求されていることは極めて高度である
ということです。

数理・公理の原則論は確かに重要かも知れないが,本来もっとACの
サービスが必要とされている現在,資格取得の個所で制限されている
事は問題あると思います。

ちなみに生命保険の数理統計の個所で
1.生命表という同一時点での年齢別分布をもって
2.生命保険という同一被保険者グループの年齢別死亡推移を
エミュレートする考えの根拠は何なのでしょうか?

私の勉強不足かも知れませんが,生命保険が負っている最大のリスクは
時間推移の不可逆性ですね,これを確率論で回避するのですが
ここに論理的矛盾がある事を文系役員にはっきりと伝えることが
ACの役割ではないか?(確率・統計では保険の本来リスクを回避できない)

自然科学では系統発生を個体発生に類似させている進化論的思想が似た
ものと思われますが。

最近は退職給付債務を計算するプログラムを作り,営業では大変便利に
使わせてもらっています。経営者へのプレゼンでもACの手をわずらわせ
なくてすみますし。

この経験から言ってDCになってもPBO計算は必要だし,ACの仕事は
無くならないと思いますよ。