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もしもの為の名無しさん:
金融庁は30日、チューリッヒ保険に対し商品説明を怠った違法な電話契約
や、保険金の支払いを3カ月以上放置していた事例がそれぞれ千件規模で見つ
かったとして業務改善命令を出した。販売や支払いを現場の裁量に委ねる
などずさんな経営管理を問題視し、改善計画を14日までに提出するよう求
めた。
同庁によると、チューリッヒ保険は電話を使って保険を販売する際に、不
払い事例などを記載した「重要事項説明書」を契約を結んだ後に送付。保険
業法では契約を結ぶ前に顧客に商品の特徴を説明するよう義務づけており、
これに違反していたという。
請求があった保険金についての支払いも遅れていた。同社が2005年3月末
で抱えていた未処理の保険金支払いのうち、事故被害者などに払う「対人案
件」で3割が1年以上の滞留。車の賠償など「対物案件」では4割が3カ月を超
えて未処理となっていた。
金融庁は、販売・支払業務について社内に統一的なルールが無く、担当者
任せになっていたことが原因と分析。「利用者保護を軽視した経営管理体制」
(幹部)があったと指摘した。
チューリッヒ保険は電話やインターネットを使って自動車保険などを販売。
2004年と2005年には、民間の評価機関によって「顧客満足度トップ」の自動
社保険会社に選ばれている。